山本文緒のレビュー一覧

  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    実話かな?ってくらいリアルなアラサーの恋愛観、仕事観が詰まっていて生々しかった。主人公の、感情の起伏や損得勘定、友人への嫉妬…臆病で弱くて狡い“普通”の女性の思考が綿密に描かれていてリアルだった。

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    2026年01月09日
  • 残されたつぶやき

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    山本文緒さんの日常が綴られていた。父の死や愛猫の死、担当編集者さんの死を乗り越えて作品を生み出しながら代わり映えのない日常を生きていた。スタバでアイスドリンクを注文したり、夫との食事だったり。静かだけれど確かに豊かな日常がそこにあった。誰もが代わり映えのない日常をただこなしていくだけ。憂鬱な日もあるし、何もしたくない日もある。山本さんの日常を少し覗けた気がして嬉しかった。

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    2026年01月05日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。愛しすぎて、相手も自分もがんじがらめにしないように。私は好きな人の手を強く握りすぎる。相手が痛がっていることにすら気がつかない。だからもう二度と誰の手も握らないように。

    この抜粋に惹かれて読み始めた本。
    ずっと水無月さんに感情移入しながら読んでしまった、すごくこわかった。
    分かっていながらも飛び込んでしまった経験のある身としてはもうずっと、過去の自分を振り返ってるようだったし、自分の行く末をみているような気がした。
    (もちろん状況や境遇は全然ちがうけども)

    水無月さんは先生を好きだったのかな。先生へは憧れと好きを混同していたけ

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    2026年01月04日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。

    医師から告げられた膵臓がん4b。
    どんなにショックだったか。
    そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。
    私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも忘れられません。
    何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。
    「何で?何で自分達なの?」
    自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の

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    2025年12月24日
  • 絶対泣かない

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    仕事で悩みすぎて購入。
    疲れているあたまでもさらりと読めるし、それぞれの話でエールを貰えて嬉しかった。
    また読み直す予感。

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    2025年12月22日
  • 絶対泣かない

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    山本文緒さん、大好きだった。
    学生時代、何冊も読んだし、何度も読んだ。
    亡くなられた時は、寂しかった。

    本作も、その頃に読んだなかの1冊。
    新装版が出ると知り、気づいたら購入してた。
    (旧版も、たぶん実家にあるはずだけど)

    社会人になって、20年近く。あの頃とは違った感想を得る。
    仕事のつらさ、厄介な人間関係、他人への妬みと羨望……仕事のネガティブさが、こうも身に迫って感じられるなんて。
    一方で、今日は今日、明日は明日。どんなにつらくても、嫌なことがあっても、明日の仕事へ向かう推進力は、たとえ小さくても、あの頃より確かだ。
    奥付を見たら、作者がこの作品を書いたのは、32~33歳頃のことらし

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    2025年12月22日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    山本文緒さんにハマった最初の作品

    無人島のふたりを読んでからの再読

    別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ…
    色々あった「おみや」だから、笑って言えます。
    読んで勇気をいただきました

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    2025年12月17日
  • ブルーもしくはブルー

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    はぁーおもしろかった。
    面白すぎて一気読みしました。

    山本文緒先生の作品は最近結構読んでいたけどなんだか新しい。30年以上も前に出版されているとは思えないほど今でも違和感なく楽しめる作品である。
    自分のドッペルゲンガーに出会い、ちょっとした好奇心から自分の分身と入れ替わる計画を立て、いざ実行してみた時に二人がみたものは…⁈隣の芝生は青い?それとも?
    パラレルワールドのようなファンタジー要素もあり、序盤はワクワクして、いつもなら非現実的なお話が始まると興醒めしてしまうはずなのにグイグイ引き込まれる。

    そして柚木麻子さんのあとがきもとっても良い❣️
    小説家の方の読解力や視点のつけどころに圧巻し

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    2025年12月14日
  • パイナップルの彼方

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    30年前の作品を再読。今でいう『擬態』をすることによって、若さとOL生活を満喫してなにもかもうまくいっていると自分を騙し続ける主人公。やがて少しずつなにかが崩れ、気持ちがボロボロに壊れていく様をリアリティをもって描かれる。それほど新しい題材でもないにもかかわらず著者が描写すると、とたんに平凡な筈の恋愛小説からホラーに転じるから恐ろしい。ラストに救いはあるのでなんとか読み通すことはできるが少しだけ自分の若い頃が思い出されてしまい、苦い後味は残ってしまった。

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    2025年11月24日
  • 結婚願望

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    25年前に出版された作品。
    その頃に読んでいたかったなー。
    今時の若い世代の結婚観の見当がつかないけど、今でも全然通用するであろう山本先生の結婚観、と私は思う。この作品には結婚観を通して見える人生観も綴られている、というかそっちの方がメインなのかも?

    私自身も『世界中のほとんどの人が結婚している』と言う理由で結婚せねばと焦っていた20代を思い出す。でも30歳を超えたら結婚というより私は結婚式がしたかったんだってことに気づいてそこから本気でどうでもよくなった。現在は結婚しているけれど、それもビザの関係で結婚という形をとったまでで、相手も結婚なんて絶対しないと思ってた、なんていう人なので、あの機

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    2025年11月24日
  • プラナリア

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    歯切れの悪い終わり方、、でもそれがいい。
    余韻に浸りながら、熱いお茶を飲んだ。
    知らない人の人生を覗き込んでしまった、という感じ。

    人の中で生きていくって難しい、

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    2025年11月23日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    最近姉をガンで亡くしたばかり
    なんか姉がどんな思いで最期を迎えたのか分かるような気がした。
    きっとこんな心の動きがあったんだろうなー

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    2025年11月20日
  • 恋愛中毒

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    人の噂話なんて全く気にしてない冴えないオバさん事務員、水無月さんの黒歴史。

    不器用で自分に自信がない水無月さん。
    ひょんなことから有名作家、創路と出会い彼の愛人の1人になる。ついでに彼の仕事も手伝うことになり、彼女は秘書兼愛人。でも彼の会社には他の愛人も働いている。なんなんだ?ジョークじゃん。こんなの。あ、だから小説なのか。

    自分に自信のない水無月さんだけに、いつまでも愛人ぽくない振る舞いばかり。時折見せる性悪な水無月さんのギャップに度肝は抜かれたけれど面白い。創路との絡みはとにかくコミカルで声を出して笑った。

    終盤に差し掛かったラスト40ページくらいから雲行きが怪しい。あれ?なんかちょ

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    2025年11月19日
  • 恋愛中毒

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    事務員の水無月は、人気作家・創路功二郎に惹かれ、彼をめぐる複雑な人間関係に巻き込まれていく。
    恋は次第に依存と執着へ変わり、彼女の人生も周囲の人々もゆがんでいく。
    “愛”が狂気に変わる過程を描いた物語。

    ‥‥‥
    山本文緒さんやっぱりいい!
    好きだなあ^_^
    愛が狂気に変わっていく瞬間。
    上手く描いています。
    最後の盛り上げもゾクゾクするよね。
    なにしろ構成が素晴らしい。
    事務員の男性の一人がたりから始まったはずなのに、いつの間にやら、一人がたりする人が変わっちゃう。面白い構成。
    かえすがえすも、もっと生きていて欲しかったー

    さてこれから飲み会行ってきまーす♪

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    2025年11月14日
  • 恋愛中毒

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    最初はなにが衝撃なのか、なんなのかわからず読んでいたけどわかってからがやばい。なによりラスト40ページのどんでん返しがやばすぎた…!
    これが20年も前の作品ってことにも驚きを隠せない。すごい、ただその一言に尽きた。
    解説もちゃんと読もうと思えるお話。

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    2025年10月23日
  • プラナリア

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    ネタバレ

    出てくる主人公が無職で、イヤな人、めんどくさい人ばかりなのにどこか親近感を覚える。やらないけど思ってることなんだろうな。いきなり終わる作品が多く読みやすい。何度も読んでるけど、やっぱり山本文緒最高だ。設定が古いのに今でも通じるいやらしさ。
    最初のプラナリアが一番好き。乳がんで片切除、再建したが他人からいい加減元気になって働けという圧を感じ不満。だってその後も不調に苦しんでるのにどうして私だけ…という表現が本当にうまい。そりゃそうだ、他人から癌サバイバーを誇ってるように思われたって自分自身は辛いんだもんね。その気持ちの表し方は
    自転しながら公転する
    でも感じた。目に見えない不調を抱える人には刺さ

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    2025年10月19日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    初めて読む山本文緒作品が『無人島のふたり』でした
    涙を流し続けながら一気に読み切り、身体中の水分が抜けてしまい、頭痛や吐き気までしてくる始末
    最後へむかう日々を綴った文章に
    まるでわたしが経験しているかのように
    様々な感情が過ぎていき、読み終わった今
    親しい人をなくした喪失感のようなものが残ります
    インスタの写真や追悼記事も拝見しました
    遅ればせながらこれから作品を巡っていこうと思っています

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    2025年10月19日
  • 恋愛中毒

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    短編?って思って読み進めたら序章に過ぎなくて
    会社のモブキャラみたいなおばさん社員がまさかの壮絶人生歩んでる人だった、っていうお話
    激ヤバ人間だった。でも誰でもその濁った感情はあると思うし共感できるところもたくさんあって面白かった。顔が見てみたい(笑)

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    2025年10月19日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    自分ごとのように読んで、同じことが自分や、自分の大切な人に起こってもおかしくないことに気付き、泣きながら読んだ。

    文緒さんも書いているが、自分が亡くなった後に残された旦那さんが可哀想だと、何とかしてあげたいけどできないんだと、自分が居ないところで旦那さんを励まし話を聞いてくれる人がいて良かったと、節々で心配されていた。

    旦那さんが、ホワイトソースから手作りしたグラタンをオーブンから出す時にひっくり返して泣いていたという話は、私も中学生の頃ガトーショコラで(焼く前だけど)同じことやって大泣きしたなぁと思いながら、大人が泣いてしまうほど色々きていたんだなと思った。

    『自転しながら公転する』で

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    2025年10月15日
  • あなたには帰る家がある

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    ネタバレ

    何度も読んでいる作品。でも楽しめる。
    二組の夫婦の片方ずつが不倫。地方都市にありがちな同じ企業グループに属する人ばかりなので、どこかで繋がってくる。
    みんな勝手なことばかり
    茄子田は一家の大黒柱であることが幸せ。茄子田綾子は夢見るような純愛を貫きたい。佐藤真弓は仕事のできる自立した女になり家事育児に協力的な夫が欲しい。佐藤秀明は考えないで夫に寄生して生きられる専業主夫になりたい。
    既婚者なら多少は誰のエピソードにもわかるところがありそう。結末が綾子と秀明が不倫から結婚して4人の子持ちバージョンも読みたいと思った。もう叶わないけど…

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    2025年10月14日