山本文緒のレビュー一覧

  • プラナリア

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    自分と違いすぎてまったく共感できない話があったり、先の自分を見ているような話があったり、いろいろと考えながら読んだ。

    キャリアウーマンから無職になった話にグサっと刺さるフレーズがあり、苦しくなった。

    「私は自分がやがて立ち直って、また社会に出て働きはじめるであろうことは分かっていた。疑問を持ちつつもまた前へ前へと進んでいくのだ。(中略)
    転んで怪我をしても、やがてその傷が治ったら立ち上がらなくてはならないのが人間だ。それが嫌だった。いつの間にか体と心に備わっている回復力が訳もなく忌々しかった。」

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    2026年04月12日
  • ばにらさま

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    ネタバレ

    山本文緒さんの新作をもう読むことができないなんて。
    山本文緒さんの作品は、
    読み始めたら、途中でやめることができない。
    この本も、続きを読まずにはいられない作品ばかりだった。

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    2026年04月12日
  • 恋愛中毒

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    こんなに読んでいてしんどかった小説は初めてかも。
    まるで自分を見ているよう。なんて言ったらいいのか、水無月の感じ方が自分そっくりで、全ての感情に共感してしまってやるせなかった。こういう話は最後のきっかけで心機一転、心を入れ替えて生きていくのかと思いきや、抜け出せないまま終わってしまった。ずっと過ちを繰り返し続ける水無月と同じように、私も30、40になってもこんなんだったらどうしようと怖くなった。

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    2026年04月09日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まんまとミスリードしてしまった。
    人生どうなるか分かんないよな、というのが大雑把な感想。
    何が正解とか無いし、どれが絶対幸せかとかもない。
    自分で選択する時もあれば、選択を迫られてある意味なし崩し的にすることもある。
    人生ってはっきり決められるものじゃ無くて、もっと迷いながら、100%行ける!と思えなくてもやってみることの連続なのかなあと。

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    2026年04月06日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    とっっってもよかった!!!
    鯨のように付箋の量がとんでもないです。
    心に残る言葉がたくさんあり私が今28歳ということもあり、大共感する部分がたくさんあり今読んでよかったなと思いました。
    それと同時にもっと早く読めばよかったなとも思いました。
    エピローグから始まり最後のプロローグ最初??の状態で読んでいたらそういうことか!!と納得しすごい!!と思いながら読んでいました。
    主人公都さんは、辛そうなことばかり自分に起こりなんだか可哀想だなと思いました。そして都だけでなく周りの人達も苦しい思いをしてなんとか乗り越える姿やこういう考えもあるんだと考えさせられました。
    あまりいい考えではないですが、自分が

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    2026年04月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2021年に読んでいて、再読。

    内容はすっかり忘れてしまっていたのに、
    「すごく好きな本」という感覚だけは覚えていた。
    約500ページとボリュームはあるけれど、面白くて、電車を待つホームでも続きを読みたくなってしまうくらいで、あっという間に読み終えた。

    主人公・都と同年代の今、読み返すと共感しかなかった。
    親の病気、恋人との関係、仕事への迷い。どれも他人事じゃなくて、じわじわと自分の中に入り込んでくる感じ。

    特に印象に残ったのは、そよかの言葉。

    「都さんの迷いの根本は、
    自活できる経済力がないことなんじゃないですか。
    (略)人にはいろんな事情や背景があって、たとえば家族の介護をしてたり

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    2026年04月05日
  • プラナリア

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    大変面白かった。
    ハッピーエンドで終わらないところが、リアルだった。
    その分、最後の短編が現実離れしてて浮いていた。

    しかし、20年前の小説であれ、自分と同じく無職で編み物にはまっている女性が居るとは驚きだった。
    人間は変わらないようだ。

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    2026年03月30日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    小説なんだけど、ドキュメンタリー感のある物語だった。主人公、都の色んなことに対する悩みが出てくる。

    最後、仕掛け?もあって、よかった。
    600ページ超えで、長かったけど早く先が読みたいくらい、おもしろかった。
    後半の寿司屋にいるおじさん(お客さん)が言ってた、人生は長いかもしれないし明日死ぬかもしれないし、、って内容のところが、この物語の全体を語ってるようにも思えた。
    都は、32〜34歳の時を過ごしてて、今の私よりは年上で、娘目線の方が考えやすかった。貫一が自分の父親だったらって考えると、いいところもあるんだろうけど、なんか違うないい父親かなって感じそうだとも思った。
    他の山本文緒さんの本も

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    2026年03月29日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    2021年4月、体調不良から病院に行ったところ膵臓がんのステージ4と診断された著者が5月から10月まで、亡くなる9日前までつけていた日記。はじめ抗がん剤治療を行なったが、あまりに副作用がつらいため断念し、緩和ケアに切り替えた。部外者が言うことではないがQOLの観点から見て英断だったと思う。

    突然の宣告による驚きから死の覚悟に至る心理が書かれている。闘病期間がコロナ禍と重なり人と会うのが難しい時期だったのはタイミングが悪かった。

    死の覚悟といっても診断からわずか半年間の短さ、50代という若さもあり、諦念に近かったように見受けられる。生きようとしている人を突然襲う病いは残酷だ。

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    2026年03月19日
  • ブラック・ティー

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    女性の悪いところが全部出ているような短編集。…って書くと身も蓋もない感じだが、事実だから仕方がない。でもそのぞくぞくする気持ち悪さがおもしろさに直結しているのがすごいところ。
    もっともっと彼女の作品を読みたかった。

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    2026年03月11日
  • 絶対泣かない

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    山本文緒さん、好きだなぁ。と、思える好みの上位作です。心に傷を負ったり、弱かったりするのに強く生きる女性たち。私のおすすめは「今年初めての半袖」です。昔買った本なので表紙が変わっていて、新しいのも欲しいなぁと思います。

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    2026年03月10日
  • きっと君は泣く

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    ネタバレ

    椿のように強気な女は嫌いじゃない。むしろ自由に好きなものだけを好きと言えるタイプな女で羨ましいと思った。そんな性格+美人だからこそ敵が多い。面と向かって、"美人だけれど魅力がない"と伝えてくれるおばあちゃんとグンゼは椿のことが本当に好きなんだろなーと読みながら思った。魚住みたいな知り合いが居たらクソみたいに自分も腹立つと思うけれど、看護師さんとしてみると完璧?なのかな?とも思った。面白くてスイスイ読めた。そして題名の意味について考えてみた。"きっと君は泣く"この君とは誰のことを指しているのだろう、、。読みながら考えていたのだが、とある記事で、主人公が泣き

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    2026年03月10日
  • なぎさ

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    山本文緒が2013年に発表した『なぎさ』は、物語を総括するのが難しい。

    〈カフェもの〉かといえば、そんな浮ついたものでもないし、ましてや〈恋愛もの〉なわけない。そういう要素もあるんだけど、それは添え物に過ぎず、じゃあメインディッシュは何なの?と読み終わったあとにしばらく考え込んでしまった。

    視点人物は2人いて、横須賀市の久里浜を舞台に「私」と「おれ」が交互に語り手となる。

    「私」=冬乃は、長野の須坂市から久里浜に移り住んだ垢抜けない中年女性。
    「おれ」=川崎君は、しがない営業職のサラリーマン生活に澱を溜まらせる若者。

    この2人を中心に、その周辺の人々を巻き込んだ、いくつかの些細な出来事

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    2026年03月03日
  • ブラック・ティー

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    ネタバレ

    短編集のため通勤時間にサクッと読めた。それぞれのストーリーを一冊の本として読みたいと思った。ハッピーエンドで終わりがちなこの世の物語とは違い、このひとたちは無事なのか、と主人公たちの続きが気になって気になって仕方がない。なぜ題名が『ブラック・ティー』なのか。山本文緒さんの本を何冊か読んだが、題名がお洒落で、でもちゃんとストーリーに合っている感じがして良い。わたしが個人的にすごい刺さったのは「ニワトリ」の妹が姉に言ったセリフ、"脳みそがさ、ほんのちょっとしか入ってないんじゃないの。で、トサカふった途端に、何もかも忘れちゃうのよ、きっと"からの彼氏に愚痴り別れるまでの流れ。

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    2026年03月01日
  • プラナリア

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    初めて山本文緒さんを読んでみた。女性ならではの痛いところもあるが面白くて、好きになった。
    初めて読む作家なので、まずは受賞作が無難だろう。280頁も頃合だし。題名もなんだか面白そうだ。
    肩の凝りがほぐれるかも。
    プラナリア、目も手足もないこういう形の生物は苦手だが、それじゃあ目があるからといってナメクジやでんでんむしやひるやだにやもちろんヘビトンボなどというものは気持ち悪いなと思いながら、身体分裂再生機能をもつプラナリア、どういった内容なのか興味津々で読んでみた。

    プラナリア
    乳がんになってまだホルモン治療を受けている。結構辛い。飲み会などで受け狙いに病気の話をすると、彼氏が悪趣味だと嫌がる

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    2026年02月28日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    中編小説の3編あり、それぞれ共通するテーマが盛り込まれてました。
    どれもとても素晴らしかったです。
    3編とも、いい意味でその後が気になる作品で、面白かったです。

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    2026年02月23日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    がんの診断、余命宣告、先の予定が立たない毎日を、
    日記に書き続けて、最終ページの角田さんの解説にもあったように、過ごされた日々がリアルに感じとることができる、だけど日々の中での生き甲斐も同時に感じ取れて、重たくさせないような配慮が散りばめられている気がしました。
    文緒さんの人柄の良さも旦那さんの懸命な支えも、また医療の進歩にも、この本の仕掛けにも、出会えてよかったと思える一冊でした。

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    2026年02月22日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    著者が膵臓がんと診断され、抗がん剤をやめて緩和ケアを選択してからの日々を綴った日記。
    余命4ヶ月と告げられながらも、淡々と暮らしを記録し続ける姿に胸を打たれました。
    読者やご主人へのさりげない気遣いを最後まで忘れない姿勢には、ただただ頭が下がります。
    当たり前のように過ごしている毎日を、もっと大切にしたくなる一冊でした。

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    2026年02月21日
  • パイナップルの彼方

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    普通の人が持っている黒い部分を上手く言語化されていて、登場人物たちそれぞれに感情移入してしまった。

    自分の性分には逆らえない。

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    2026年02月19日
  • ブラック・ティー

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    一気に読んでしまった。山本さんの作品は2つ目。
    ぞわってくる人間の嫌な感じがすごく伝わる。
    女の人だけのお話だと思ったら、男性が主人公のお話もあった。面白い短編集でした。

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    2026年02月13日