山本文緒のレビュー一覧

  • ブルーもしくはブルー

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    はぁーおもしろかった。
    面白すぎて一気読みしました。

    山本文緒先生の作品は最近結構読んでいたけどなんだか新しい。30年以上も前に出版されているとは思えないほど今でも違和感なく楽しめる作品である。
    自分のドッペルゲンガーに出会い、ちょっとした好奇心から自分の分身と入れ替わる計画を立て、いざ実行してみた時に二人がみたものは…⁈隣の芝生は青い?それとも?
    パラレルワールドのようなファンタジー要素もあり、序盤はワクワクして、いつもなら非現実的なお話が始まると興醒めしてしまうはずなのにグイグイ引き込まれる。

    そして柚木麻子さんのあとがきもとっても良い❣️
    小説家の方の読解力や視点のつけどころに圧巻し

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    2025年12月14日
  • パイナップルの彼方

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    30年前の作品を再読。今でいう『擬態』をすることによって、若さとOL生活を満喫してなにもかもうまくいっていると自分を騙し続ける主人公。やがて少しずつなにかが崩れ、気持ちがボロボロに壊れていく様をリアリティをもって描かれる。それほど新しい題材でもないにもかかわらず著者が描写すると、とたんに平凡な筈の恋愛小説からホラーに転じるから恐ろしい。ラストに救いはあるのでなんとか読み通すことはできるが少しだけ自分の若い頃が思い出されてしまい、苦い後味は残ってしまった。

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    2025年11月24日
  • 結婚願望

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    25年前に出版された作品。
    その頃に読んでいたかったなー。
    今時の若い世代の結婚観の見当がつかないけど、今でも全然通用するであろう山本先生の結婚観、と私は思う。この作品には結婚観を通して見える人生観も綴られている、というかそっちの方がメインなのかも?

    私自身も『世界中のほとんどの人が結婚している』と言う理由で結婚せねばと焦っていた20代を思い出す。でも30歳を超えたら結婚というより私は結婚式がしたかったんだってことに気づいてそこから本気でどうでもよくなった。現在は結婚しているけれど、それもビザの関係で結婚という形をとったまでで、相手も結婚なんて絶対しないと思ってた、なんていう人なので、あの機

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    2025年11月24日
  • プラナリア

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    歯切れの悪い終わり方、、でもそれがいい。
    余韻に浸りながら、熱いお茶を飲んだ。
    知らない人の人生を覗き込んでしまった、という感じ。

    人の中で生きていくって難しい、

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    2025年11月23日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    最近姉をガンで亡くしたばかり
    なんか姉がどんな思いで最期を迎えたのか分かるような気がした。
    きっとこんな心の動きがあったんだろうなー

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    2025年11月20日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    初めて読む山本文緒作品が『無人島のふたり』でした
    涙を流し続けながら一気に読み切り、身体中の水分が抜けてしまい、頭痛や吐き気までしてくる始末
    最後へむかう日々を綴った文章に
    まるでわたしが経験しているかのように
    様々な感情が過ぎていき、読み終わった今
    親しい人をなくした喪失感のようなものが残ります
    インスタの写真や追悼記事も拝見しました
    遅ればせながらこれから作品を巡っていこうと思っています

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    2025年10月19日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    自分ごとのように読んで、同じことが自分や、自分の大切な人に起こってもおかしくないことに気付き、泣きながら読んだ。

    文緒さんも書いているが、自分が亡くなった後に残された旦那さんが可哀想だと、何とかしてあげたいけどできないんだと、自分が居ないところで旦那さんを励まし話を聞いてくれる人がいて良かったと、節々で心配されていた。

    旦那さんが、ホワイトソースから手作りしたグラタンをオーブンから出す時にひっくり返して泣いていたという話は、私も中学生の頃ガトーショコラで(焼く前だけど)同じことやって大泣きしたなぁと思いながら、大人が泣いてしまうほど色々きていたんだなと思った。

    『自転しながら公転する』で

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    2025年10月15日
  • あなたには帰る家がある

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    ネタバレ

    何度も読んでいる作品。でも楽しめる。
    二組の夫婦の片方ずつが不倫。地方都市にありがちな同じ企業グループに属する人ばかりなので、どこかで繋がってくる。
    みんな勝手なことばかり
    茄子田は一家の大黒柱であることが幸せ。茄子田綾子は夢見るような純愛を貫きたい。佐藤真弓は仕事のできる自立した女になり家事育児に協力的な夫が欲しい。佐藤秀明は考えないで夫に寄生して生きられる専業主夫になりたい。
    既婚者なら多少は誰のエピソードにもわかるところがありそう。結末が綾子と秀明が不倫から結婚して4人の子持ちバージョンも読みたいと思った。もう叶わないけど…

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    2025年10月14日
  • 眠れるラプンツェル

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    稼ぎのある旦那さんの元で働かずに過ごすことが楽でいいよ、お金のある人と結婚しなさい、と人生で1度は言われたことがあるだろう。しかし、汐美のように暇とお金を持て余した人間が感じるのは埋められない孤独感。タビを飼い始めた頃は少し孤独が無くなったが、次第に埋められない孤独感に押しつぶされそうになる。不妊治療に協力してくれない夫、面倒くさいアパートの住人との関係。孤独すぎて辛いのに、アパートの人と関わるのが面倒くさくてつい避けてしまう気持ち、わかる気がする。自分と同じ孤独の匂いがするルフィオに恋心を抱くのは自分と同じ世界に生きる人間だからだと思ったからだと思う。しかし、いい歳をした大人が中学生と身体の

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    2025年10月12日
  • かなえられない恋のために

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    山本さんが自分を見つめ直し、人生観や恋愛観を描く文章が面白く、ユーモアたっぷり。「悪霊ケッコンガンボー」で、結婚したくてたまらない山本さんの結婚観が描かれていた。恋愛とお酒と仕事。曖昧にするのが嫌で、小説のためにエイズの検査をしに行ったり、高校生時代、一人で街をぶらぶらしたり。自分という芯を持っており、自分のために行動しているところがかっこいい。「作家」という職業で食べていくことの大変さ、人に紹介するときに胸を張って言えない自分への焦り。働いても、何者にもなりきれていなくてもがいている。働くと自分のあり方や、何者であるか見えてくるかと思ったけれど、大人も何者かになりたくて一生懸命もがいているの

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    2025年10月03日
  • なぎさ

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    冬乃とそのダンナ、佐々井、川崎とその恋人、百花。この2組のカップルや、その他の人物のつながりが分かりはじめたとき、「あ、これはおもしろい!」と思いました。冬乃と川崎、2人の語りで進行していきます。

    冬乃と川崎の心が、丁寧に描かれており、とちゅう目頭が熱くなるところが何ヶ所かありました。思うようにならない2人のもどかしさが、よく伝わってきます。

    冬乃の心の支えとなっていた、年配のおじさまの言葉

    「生きていくということはやり過ごすことだよ」

    この言葉、刺さりました。私も袋小路に入ったようになっていたとき、似たような言葉を職場の先輩にかけられたことがあったからです。それは、「流れにまかせて」

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    2025年09月20日
  • なぎさ

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    久しぶりにジーンときて、人生頑張ろうと思えました。働きすぎで自分が何やってるかわからなくなって似たような状況が小説ほどではない忙しさだったけどやっぱりやばい状況だったんだなって客観視できました。この物語から何もうまく行ってることはないけどそれでも人を大切に自分の意志をもって生きていきたいと思えました。菫ちゃんのことももっと知りたかったな(^^)

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    2025年09月16日
  • シュガーレス・ラヴ

    購入済み

    小さな高級チョコの詰め合わせ

    一話ごとの完成度が高く引き込まれ気づけば一冊読み終えていました。似たような内容の話がないので全く疲れず飽きません。暫くぶりの読書でしたが、あらためて読書の楽しさを感じました。
    山本文緒さんの小説をもっともっと読みたかったです。

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    2025年09月12日
  • ばにらさま

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    山本文緒さんの魅力が詰まった6編の物語だ。

    そこにあるのは冒険や成功や心揺さぶられるような恋愛物語ではなく、とても日常的な心模様。
    幾つかの短編に登場人物の日記が記されているが、それがとても印象にのこります。
    「毎日つまんないことで忙しくていやんなる」
    この台詞が山本さんの本書に込めた気持ちを代表して、それを物語にするセンスが個人的には大好きだ。

    「この人達はこの後どうなるんだろう?」と読書に余韻と想像力を与えてくれる。
    そう、それは登場人物にも「この後の人生」があるから、、
    この物語が主人公にとって「人生のほんの一部」だから、、
    次に良い出会いがあるかもしれない、後悔しているかもしれない

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    2025年09月05日
  • パイナップルの彼方

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    やっぱり山本文緒はすごい。どうしてこうも女の心情をうまく書くんだろう。結婚とか恋愛観とか、男がいないと生きられないとか、結婚は幸せだとか、生まれ持った特性から価値観まで、さまざまな女の真が描かれている作品
    自分がわからなくなったら読みたい

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    2025年09月05日
  • 落花流水

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    久しぶりに先が気になって仕方ないと思う読書でした。

    家族
    一言では言い表せない複雑な関係性
    小さな社会
    血縁だから愛せるとは限らない

    1人では生きていけない律子
    手毬は1人で生きた時間が1番穏やかだったのだろうか
    姫乃は義理の兄から性虐待を受けていたが本人からすると気持ちとしてはかなり複雑
    グミは祖母や母、姉に比べるとまだ平穏だと思われる

    余韻が残る小説

    山本文緒さんの小説を読んでいこう

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    2025年08月20日
  • ブルーもしくはブルー

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    面白過ぎて一気に読んでしまった。
    こういう人生の内面への描写に深く入り込めるのは小説ならではだし、後半はサスペンス的な面白さでページをめくる手が止まらなくなった。

    人間、あのときこうしていたらと思うことがあっても、その選択肢の先でも大変なことは沢山起きる。そして、現状への不満は、現状への満足と紙一重だということ、そしてただ抱えるのではなく行動に移して自分の人生をよりよくするべきだということを改めて実感した。

    山本文緒作品、もっと読んでみたくなった。

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    2025年07月27日
  • パイナップルの彼方

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    面白かった。すぐ読めちゃう。
    残業なし事務仕事▶︎結婚▶︎寿退社▶︎子供産む が女性としての喜びだとされてる時代で、そのパッケージに対して疑問を持つ主人公の日常が描かれてるんだけど、1995年に世に出た本だとは思えないほど主人公の価値観が令和の今と重なってるのが山本文緒さん…凄い…と思った。

    ただ、主人公の事はあまり好きじゃない。
    プライドが高くうっすらと周りの人を馬鹿にする感じ、自分も浮気するくせに恋人への浮気は許せず被害者ぶる感じ、サバサバしてると見せかけて実は中身がめちゃめちゃドロドロしてる感じ、、気持ちよくない!嫌だ!

    と思うけど、自分に当てはまらない所がまったくないわけでもなく、

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    2025年07月19日
  • かなえられない恋のために

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    共感するところが多い。
    繊細な方だからこそ、色々考えているんだろうなぁ。
    結婚願望も購入してあるので、またエッセイを読むのが楽しみ。

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    2025年07月15日
  • かなえられない恋のために

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    ネタバレ

    山本文緒の文体が好き、自分に合うな〜と思っていたのは、山本文緒の飾らない性格や、素直に感じていることに共感できる自分があるからなのだとわかった。別な小説たちもたくさん読みたい。


    155
    二十代の頃は、花の咲く野原で遊んでいられた。野原のまわりにはいくつも美しい山がそびえたっている。いつか山に登ってみたいという願望はあったけれど、どの山に登っていいか決められなかったし、蜜蜂と遊んでいる方が楽で楽しかった。そうしているうちに、決断の早い人はもう山を選んで五合目あたりまで登っている。そろそろ山に登りはじめないと、頂上まで行きつく体力がなくなってしまう。それでもぐずぐず選択に迷っていたり、山に登っ

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    2025年07月10日