山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
悩みに悩んで買ったけど買ってよかった本。
短編集でサラッと読める割に、印象深く残ったフレーズがいくつかあって、また読み返したいなとも思った。こんなに前に出版された本だったとは……!
心に残ったところ、書いておく。↓↓↓
仕事をするということは、遊びとは違うのだ。
厳しくて当たり前なのかもしれない。自信をなくし、また違う形の自信を取り戻す。そうして進んでいくものなのかもしれない。
人は幸福なときはそれには気づかず、いつもなにかの不満を口にしてしまう。
もし、あなたがあなたの仕事が嫌いだとしたら、それがどんなつまらない仕事でも、それをつまらないと思っているのはあなた自身です。つまらない仕事を -
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初めての山本文緒さん、6つの短編が収録されていました。
ばにらさま
わたしは大丈夫
菓子苑
バヨリン心中
20×20
子供おばさん
「ばにらさま」と「わたしは大丈夫」がお気に入りでした
仕掛けがある作品もあり、気がついたときにはとても驚き!知らないうちに先入観をもって読んでいることに気づかされました
文章は静かでさらっとした読み心地でしたが、内容は鋭いものでした
「ばにらさま」の僕と恋人の気持ち、「20×20」のラストの主人公の気持ちなど人の複雑な心情が書かれており、読後じっと考えてしまう…。説明しようとしても難しい、一言では言い表せない気持ちが書かれていました。
解説は三宅香帆さ -
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ネタバレ貫一とのデートの場面を読み進めていくと泣きたくなった。のに、終盤であれ?と思ってエピローグで答え合わせ。
貫一の田舎のヤンキーなのに金色夜叉や宇宙の話(自転と公転)のギャップ。学歴のコンプレックスが奥底にはあり、それが薀蓄好きにさせたのかもしれないなと思った。
印象に残ったのは、2場面。
牛久大仏で性格の悪さを吐露する都。悪さの自覚があって負い目を感じている、でもそんな性格も変えられない可哀想さと狡さ。
あとは、女たちのディスカッションのところ。女はベース共感する生き物だけど言いたいことも言わないと気が済まない生き物。(主語デカ)
概ね都に共感して読んでいたけど、熱海の話し合いの場面では貫 -
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「どうか、これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように」
主人公の水無月は、過去の痛みを糧に、二度と自分を見失わないよう、感情を完璧に律して生きようとする。元夫との生活すら自身の執着で破壊した過去を持つ、愛の毒を知る女性である。
それなのに、彼女はまた同じ過ちを繰り返す。小説家の創路という、軽薄でエネルギッシュな男に、自ら命綱を繋いでしまう。
それは、単に相手を愛しているからではない。
愛された記憶がない彼女にとって、誰かを狂おしく愛し、尽くしている自分自身を愛するための、歪な儀式のように思える。
元夫に対しても、そして創路に対しても、彼女が求 -
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人を好きになりすぎて自分がおかしくなっていることに気づかない。そして狂気的な行動を繰り返して…
恋人について悩む20代の井口が、同じ編集プロダクションに勤める謎めいた50代女性・水無月の、過去の恋愛遍歴について聞く。その遍歴の物語。
目の前に降ってきた恋愛やその相手を、毎回運命だと思う。そういう人っているよね、と思いながら読んだ。
ある意味でとても素直で純粋だから、人を愛しすぎる。愛しすぎて相手の手を強く握りすぎて、相手を苦しくさせて、破滅に向かう。相手が自分を同じように愛してくれないことは錯覚なのだと思い込む。そんなわけがない、運命なのだから、と。
主人公・水無月美雨が離婚してバツイチに -
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今の私にとても響いた。
女性のお仕事のあれこれが書かれている。
1998年に書かれた本だが、その当時は山本文緒さんのような考えで仕事をしていた女性は少ないのではないだろうか。
令和の今文庫化された理由がよくわかる。
あとがきの文章がとても良いのでメモ。
どうして働いているのか。
何が欲しいのか。
あなたはいったいどうしたいのか。
私は時折自分に問うようにしている。
あなたの仕事が嫌いだとしたら、それがどんなにつまらない仕事でもそれをつまらないと思っているのはあなた自身です。
誰かから扶養されている人よりは何倍も自由であることを時々思い出してください。
あなたがあなたの仕事を好きになれま