山本文緒のレビュー一覧
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ネタバレわたし29歳女性、自分のこと言われてるのかと思う描写が沢山あった。半分ぐらいまでしんどいシーンが多かったから、自分の気持ちまで落ち込みそうになった。
都が前の会社を辞めた理由、ずっと気になってたんだけど、途中で明かされて、自分も都に理由を内緒にされてた気分だった。
解説で都さすがに傲慢では?みたいなことが書いてあって、そうか、主観で読みすぎて、都はぜんぶ悪くないって思ってる自分がいた。
あと、最初の章があったから、ずっとニャンくんと結婚するのかとそわそわしながら読んだ。娘か、気付かなかった。
母ちゃんが家計の将来を見返す場面、けっこう唐突に自分ごととして向き合い始めたから少し違和感を感じた -
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『恋愛中毒』 山本文緒
久しぶりに本の世界観に飲み込まれた。ひたすら、すごいと思った。タイトルからして恋愛の話なのだと思って、ひたすらページを捲る。面白いのがミステリー小説のように、目を見張る展開が待っていることだ。
また、面白いのが、人称がいつの間にか変わる、というところだ。「あれ?いつこの人からこの人に変わったの?」という不思議な読後感に襲われる。そして、ゾッとするのがこの中毒は実害を人に与えてしまい、当本人はその中毒から抜け出せていないことだ。
水無月の気持ちはよくわかる。
私もよく好きだった男に何回も電話をかけたり、迷惑なことをしてきた訳だから。
そんな私も恋愛中毒者なのかもしれな -
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毒親小説なんでしょうけど、1996年当時はおそらく「毒親」という言葉はまだ出てないはずなので、その先駆け的1冊では。実際そうらしい。
書体が2パターンあって、片方は誰かがカウンセリングを受けている時の独白。もう片方が本文です。この告白は誰によるものなのかなぁと考えながら読み進める形なので、ミステリー要素もありました。私は全然気づかなかった。
ちなみに、主人公の名は「さとる」。妹が「みつる」。さとるはみつるの姉。姉妹です。さとるの恋人は鉄夫。
性への偏見から来る叙述ミステリーかと思い読み始めた自分は大間違いで、その性と名前のポイントは話の本筋には関係がないしネタバレでもないので、すんなり読 -
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ネタバレ目次
・プラナリア
・ネイキッド
・どこかではないここ
・囚われ人のジレンマ
・あいあるあした
世の中にはこんなにイタイ人があふれているのか、と思ってしまうほど、どこにでもいそうなありふれたイタイ人の話。
自分しか見えない、自分をも見えない。
行きどまりではないはずなのに、どこへもいけない。
乳がんの手術後仕事を辞め、何をする気も起きずに日を送る25歳の春香が主人公の『プラナリア』。
焦燥感と自己憐憫に囚われ、何をする気も起きない春香。
気持ちはわからないでもないけれど。
乳がんだけではなく、病気って予後も大切なのだ。
病気は異常事態、手術も体を切り刻むのだからもちろん異常事態。
それを -
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プラナリアとネイキッドが特に印象的だった。
「プラナリア」
手術が終わって、転移の可能性も低い、もう終わったことだと他人に言われても、病気で失ったものや受けた傷は今も続いていてまだ終わっていないんだっていう感覚が、今の自分にもあてはまるものですごく共感できた。病気は治っても失ったものの重みは背負い続けないといけない。それが辛い。
「ネイキッド」
一生懸命真面目に生きてきたのに、無職になって自分が急に惨めになったような感覚、これまで積み上げてきたものは何だったんだという感覚が痛いほどわかる。
「傷が治ったら立ち上がらなくてはならないのが人間だ。それが嫌だった。」ってフレーズには、暇だけど波風