山本文緒のレビュー一覧

  • ブラック・ティー

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    ネタバレ

    古い本なので時代設定も懐かしい。留守電、ポケベル久しぶりに聞いた単語だ。30年くらい前の日本ってこんなに平和で呑気な時代だった事に驚く。1話目のブラックティー、山手線をぐるぐる周り忘れ物の中で現金だけ取り生活するってすごい、でも羨ましいところもある。短編集なのでサラッと読める、山本文緒らしい文章。

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    2025年11月10日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    登場人物は好きになれなかったけど、展開が割と調子良く変わるので読んでいて飽きなかった。
    現実味のある内容で本当にこんな人がどこかで人生を送っているのかな。

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    2025年11月10日
  • 恋愛中毒

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    恋愛の時の真っ直ぐで全てを正当化、都合よくとらえててしまう不思議なエネルギーについて、主観と客観の乖離を感じた

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    2025年11月08日
  • パイナップルの彼方

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    ネタバレ

    30年以上前の作品のため今から思えば古い部分もある。でもスマホもなく固定電話で連絡、会社から国際電話、備品を…などその時ならではの話題満載で小説だからこそ楽しめる。コネ入社で人事部、暇でお局がいて、ってたくさん周りにいた。背景も社会から受ける圧も違うのに悩みは同じことがよくわかる。恋敵にトラップを仕掛ける、つかみ合い、今より感情を自然に表せている時代も良かった気がした。

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    2025年11月07日
  • 恋愛中毒

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    登場人物誰にも共感は出来なかったが、プロットは秀逸。
    他の方々の感想もちらと見たが、共感されておらる方も多く、読者の性別や性格によっても読後感がガラッと変わる作品なのではなかろうか。私は既婚の男だが、途中からサイコスリラーとして読んでいたくらいだ。
    それにしても荻原の行動原理が一番謎だった...。

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    2025年11月04日
  • ばにらさま

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    短編6作品
    2021年に亡くなった山本文緒さんの作品
    人物の感情表現がリアルに描かれて、ちょっと泣けるとこが好き

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    2025年11月04日
  • 紙婚式

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    解説のすべてに共感をしてしまった
    また名前のつけられない感情に「 知ってる! 」と思わされ、山本さんの作品を読んだな〜という気持ちに

    表題作である紙婚式とおしどりは痛いほど共感しつつ、わたしの苦手なコミュニケーションの領域を言い当てられたかのような物語で恥ずかしくもなったし、大人になっても、結婚するまでの関係を育てても、人間関係に思い悩むのだと安心に似たような気持ちもしました


    恋愛関係に限らず、相手が愛だと認識できる形で愛を渡すって難しいことだな〜と感じます
    そういう意味では秋茄子がとくによかった、わたしもだいじな場面で向き合える強さを育てたい

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    2025年10月28日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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     人間、誰一人として同じ価値観を持つ人はいない。恋愛、そして結婚、そして家族になればより深く、異なる価値観の人間同士が共に歩む(本書のワードを借りれば"連帯する")のは難しい。自分のことだって理解しきれないのに、相手を理解して、価値観をすり合わせる…ほとほと嫌になってしまいそうになる。何度もぶつかり合いながら、重なり合った・分かり合えたと思った次の瞬間には振り出しに戻るような出来事に振り回されながら、不思議な引力でまた引き合わされる…そういうすべてをひっくるめたものが、"好き"という心の作用なのかもしれない。振り回された力に抗えず、そのまま離れていく人、

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    2025年10月21日
  • パイナップルの彼方

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    毎日、現実から逃げたいと思っても逃げ出すことができないということは誰でもあると思う。この本を読んで、やはり人間関係は複雑で、けど頼れる人に頼ったり、逃げ場を見つけたりすることが日々の生活を乗り越えてくには必要だと感じた。

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    2025年10月17日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ママはパパと結婚して幸せだった?」という娘からの質問に、
    「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」
    母は風に乱れる髪を押さえて笑った。
    っていうところがハッとして印象に残りました。
    結婚とは、、自分の中で考えさせられる内容でした。

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    2025年10月12日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人上の都だけではなく、さまざまな登場人物は皆、本当に実在する人たちのようなリアルさだった。

    皆、良いことも悪いことも悩むことも生きている中で経験しているが、結局のところ、人生を生き抜くには、自分自身の価値観軸が必要なんだな、と改めて実感した。

    若いうちはともかく、年齢を重ねるにつれてその軸がなければ人生も不安定さが増すような気がする。
    だから、若者たちも!外見だけを着飾るのではなく、どうか自分自身の中身もきっちりと詰めて充実させてほしいなと思う。歳をとってから病まないように!

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    2025年10月12日
  • ばにらさま

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    山本文緒さんの最後の作品
    いろんな年代の女性が主人公の、日常を切り取った短編集
    日常だけど、誰もが当たり前に経験するような日常ではない
    不穏な事件やトラブルはないけれど戸惑う主人公たちに思わず共鳴してしまう、読みやすい作品でした

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    2025年10月10日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    主人公の気持ちが生々しく、読んでいて、自分もこんな気持ちになったことあるようなそんな錯覚に陥りました。
    30代、結婚、仕事、友達、色々なことに悩みますし、その心情が痛いほど伝わって、主人公の気持ちに共感できます。
    面白かったです。

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    2025年10月10日
  • 恋愛中毒

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    いつもされた側だと思っている。じぶんはおかしくないと。被害者意識が絶え間ない。わたしにこんなことをするなんて許せない。きっとプライドが高いんだろうねわたし。自分の価値観でものさしをはかって、じゃない人を見下すような、挑発するような、態度を意識的にとる。愛する人にはこうして当たり前、じゃあどうすればよかったの、何が正しかったの。水無月の親に対する価値観も、恋愛に対する向き合い方も、それでおかしくなる工程も、ぜんぶが醜くて、けれどぜんぶに納得していて、まるですべてがわたしだった。わたしも、水無月だった。

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    2025年10月10日
  • アカペラ(新潮文庫)

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    タマコが泣けます。人を大切に思う気持ちが、年齢だったり、関係性で色々問題になってしまう。純粋に人を思う気持ちの大切さが身に沁みました

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    2025年10月12日
  • 恋愛中毒

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    人は恋をして変になっていく。静かに静かに関係が崩れ、人として輪郭を保てなくなっていく感じ、狂気に蝕まれていく過程がとても静かに綴られた作品だった。情念が全面に出ることはないが、心の底から湧き上がる青い炎のようなものを感じた。とても良かった。

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    2025年10月04日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    泣けた
    ガンの残酷さを知った。
    上手く死ねますようにが悲しい、サヨナラをするけど心の中ではサヨナラしたくないそんな気持ちが伝わってきた。

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    2025年10月04日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ティファニーのネックレスで喧嘩になる場面が辛かった。感情的な都を非難したい反面、衝動的な不安も後の内省もすごく分かる。
    全編通じてこんな感じだった気もする。面白かった。

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    2025年10月04日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    自分もこの頃はそうだったよなと共感できる
    32歳の女性の悩み、揺れる心、認めたくない気持ち、などなど、この頃の女性の心理を優しく包み込んでくれる作品。長いんだけど、続きが、結末が気になって仕方なかった。

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    2025年12月05日
  • プラナリア

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    恋愛小説というのを読みたいと思って、読んでみた。

    蓋を開けてみると、自分自身も共感できるような社会での生きづらさやなんとなく感じている疎外感をすごく感じられる作品だった。

    短編集ということもあり、作品によって考える事や口調が違って、自分としては少しイラッとする人もいたが面白かった。

    読んでスッキリはしなかったが、少し自分の心の整理がついたような気もした。

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    2025年09月29日