山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これぞ私が好きな山本文緒さん!という小説だった。下手なホラーよりホラーだ。
長い坂を登った丘の上の一軒家に住むさとる。他人とうまく付き合えず、家事手伝いと称して、実家で母親、妹とともに生活している。
彼氏の鉄男は、さとると交際を続ける中で母親や妹とも関わりを深めていくうちに、その家族に潜む底知れない憎悪とさとるが纏う戦慄の背景を目の当たりにしてゆく……。
怖い。怖すぎる。家族を支配するのは、ヒステリックで冷酷な母親。さとるには、24歳にもなって22時の門限があり、それを守れなければ容赦なく打たれる。母親の意にそぐわないことをすると、幼い頃から妹のみつるとそうやって虐待され続けてきたのだ。
し -
Posted by ブクログ
山本文緒は元々好きな作家だったけれど、うつ病の話は暫く知らなくて、この病気にかかってから読んだ本。
彼女はとても周りの人に恵まれたのだなあという事が良く分かります。
本人も大変だけど、周りの人間はもっと大変だものね。
優しいダーリンとお友達に囲まれて、少しずつ立ち直っていく筆者の姿は、私からしたら物すっごく羨ましい。
私にはお金もないし、支えてくれる人もいないし。
でも悪い事ばかり考えていてはいけないんだなあというのは頭のどこかで理解する。
理解するけど納得しない辺りが私の性格の悪さを垣間見れるんだけれども(笑)
私の病気は正確には鬱ではないけれど、立ち直れた人と何が違うのかな -
Posted by ブクログ
面白かったです。サクサクと一気に読めました。
山本文緒さんが描く人間(特に女性)は「こういう人居る」と思えるキャラクターが多いから、その分感情移入して読める気がします。
この作品の主人公・椿も例外ではなくて、「こういう人って居るよね‥」って思いながら読みました。
美人に生まれて、それを自覚してるからこそ同性に嫌われて、恋愛に関してもそこまで真剣じゃなくて‥あまり先のことを考えず、今だけを楽しんでいるような人間。
多分、読む人のほとんどがこの主人公をむかつくと思うだろうけど、私はそこまで感じなかった。美しく産まれた人特有の苦労というのはあると思うから、多少ひねくれるのも分からなくはない。
ただ -
Posted by ブクログ
筆者が31才のときに書いたエッセイを再出版したもの。
10年以上経ってから昔を振り返ると、変わったこと変わってないこと
いろいろある。考え、感じ方をときどき自分の中で整理することって大切だと思う。
今年からはじめた3年日記絶対書き遂げるように頑張ろう☆
山本文緒の文章にはいつも共感させられてるけど、
今回もそう。とっても考えさせられた。
恋愛はバトルではなく、人間関係だ。人間関係に勝ち負けを持ち込むのはなんか違う。
私は、恋愛がバトルである、としたら自分とのバトルだと思うなぁ。
自分の嫌なところ、器の小さいところとどう戦っていくか。
くよくよすることもある。人間だもん。
それらを相手にど