山本文緒のレビュー一覧

  • 恋愛中毒

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    まず、主人公が早い段階で入れ替わり驚いたが構成が読みやすかった。
    読み進めるにつれ、女の狂気が現れていく様に鳥肌が立った。
    私は彼女のことを怖いとは思わなかった。むしろ、共感できる部分が多く、共感できる自分に怖くなった。

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    2026年05月09日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    三宅香帆さんが人生に疲れたときとかに読んでるってポッドキャストで話されてて気になって買った本。
    貫一の何にも考えてないようで実は本質をついてくる発言とか行動があまりに自分のパートナーに似ててびっくりw 男ってそういう生き物なのかw
    アラサー女子の悩みを全部詰め込んだような本で一気に読めてしまった。何を優先するか、時間の割き方なのか社会的なステータスなのか大事なひととの時間なのか。理想はいくらでも抱けるけど、自分は自分の大事にしたいことにしっかりと時間をつくってちゃんと行動する人間でありたいなあと思った。

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    2026年05月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2026.28

    なんというか、全部詰まってた
    30代の主人公と同じくらいの年齢の女だからなのか
    経験や不安や苦しみや迷いや願いが全部分かる
    男性の苦しみや環境、格差も描かれていてすごい
    もうぜんぶまるっと抱きしめて眠りたくなった

    解説も良かった
    一番残酷なのは”普通の人たち”なのかもしれない
    ほんとにそう

    あと西日本豪雨災害後の広島が出てきて
    一気に"あの頃"を思い出した

    総じて、小説の力ってすごいや

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    2026年05月03日
  • ばにらさま

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    ネタバレ

    彼女がどうして私に愛犬を託すことにしたのか、その理由はやはりわからない。わからないまま私は暮らしてゆく。

    何も成し遂げた実感のないまま、何もかも中途半端のまま、大人になりきれず、幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま。確実に死ぬまで。

    プラナリアぶりの山本文緒作品

    短編集だけどどれも好きな作品だった
    派手な展開や変わった設定があるわけでもなく、「
    生活」がベースのものだったけど、どの作品のキャラクターも地味に癖があり、実際の世界にいそうで、かつ立体感があるので見応えがあった。

    いつくかのものにはちょっとした仕掛けもあり見事に引っかかったので面白く読めた。

    個人的には最後の主人公が自分

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    2026年05月01日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    近い状況になるであろう人がおり
    少しでも気持ちに寄り添えたらと思って読んだ
    読まれることを意識して書いている日記だから
    ほんとのほんとかはわからないけど
    淡々としているように映るところや
    語られる言葉に重なるものを感じた
    症状が進んでも人に会えることを喜ぶ様子に
    会ってもいいんだと思えた

    最初からわかってたことなのに
    あー、やっぱり亡くなってしまったのだなと思った
    私もいつか、亡くなるんだなと思った
    角田光代さんの解説もよかった

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    2026年04月26日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    同い年の主人公・都の悩みや揺れに、自分のことのように共感しながら読んだ。

    家族のこと、仕事のこと、恋愛や結婚への不安。どれも簡単に答えが出るものではなく、ぐるぐると考え続ける姿がとてもリアルで印象に残った。

    特に、貫一との関係の中で見える価値観の違いやすれ違いが苦しくもあり、どちらの気持ちにも共感できるからこそ、より深く考えさせられた。

    「不安は相手ではなく自分への不安なのではないか」という言葉や、「幸せに拘るほど寛容さを失っていく」という考え方も心に残っている。

    周りと同じであることに安心を求めてしまうけれど、それが必ずしも自分の幸せにつながるわけではないと感じた。自分の人生だからこ

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    2026年04月23日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    「自転しながら公転する」が年頃の女性の等身大の悩みを描いていて好きな作品だったので作者さんが亡くなっていると知り迷わず手に取った。こちらの作品もありのままの病気との付き合いが描かれていて、冗談混じりの文章だけれども日に日に弱っていく様子を追体験するようで辛かった。

    読んでいて、癌と言っても毎日ぐったりしているわけではないことを知った。自分は癌なの?となるほど元気な日もあれば、朝起きた時からぐったりしている日もある。そうやって波があるからその落差に気持ちが沈んでしまいそうだと思った。それでも最後の最後まで仕事に向き合って、辛い苦しいだけじゃないありのままの日記を遺した山本さんはすごい。

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    2026年04月20日
  • 絶対泣かない

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    全部好きでした。山本文緒先生の優しい感じがたっぷりと詰まっているような、明日も頑張ろうかなと思えるような優しいお話。短編集なので、寝る前に一話ずつ読んでもいいですね♪

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    2026年04月20日
  • 恋愛中毒

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    わりと分厚い小説ですが、展開が面白く、ぐいぐい引き込まれて一気に読み進めてしまいました。
    誰にでも起こり得そうな出来事で、怖さを感じつつもどこか共感してしまう、そんな物語です。
    後半にかけての伏線回収が見事で、読み応えがありました。
    水無月さんのような一面は、誰の中にも少なからずあるのかもしれない、と考えさせられました。

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    2026年04月19日
  • プラナリア

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    第124回直木賞受賞作

    何かしらの理由や事情で働けない、
    働きたくない/自立できない人達の5つの短編集

    齢を重ねると内面的な基盤も固まる
    そしてそれは様々な理由から崩れ、
    容易に修復出来るものでもない

    欠けたものを直そう、埋めようと足掻き、
    それを他者にぶつけてしまう
    世の生きづらさと
    著者特有のリアルな描写が相重なり
    深く考えさせられた

    【プラナリア】
    表題作。20代で乳癌になり、切除した女性の話
    その若さで女性のシンボルとも言える
    胸を失う事は計り知れない
    自暴自棄にもなる
    誰も悪くない

    【ネイキッド】
    2番目に好きかな、ほんとドラマを見てるようだった

    【どこかではないここ】

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    2026年04月13日
  • プラナリア

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    自分と違いすぎてまったく共感できない話があったり、先の自分を見ているような話があったり、いろいろと考えながら読んだ。

    キャリアウーマンから無職になった話にグサっと刺さるフレーズがあり、苦しくなった。

    「私は自分がやがて立ち直って、また社会に出て働きはじめるであろうことは分かっていた。疑問を持ちつつもまた前へ前へと進んでいくのだ。(中略)
    転んで怪我をしても、やがてその傷が治ったら立ち上がらなくてはならないのが人間だ。それが嫌だった。いつの間にか体と心に備わっている回復力が訳もなく忌々しかった。」

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    2026年04月12日
  • ばにらさま

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    ネタバレ

    山本文緒さんの新作をもう読むことができないなんて。
    山本文緒さんの作品は、
    読み始めたら、途中でやめることができない。
    この本も、続きを読まずにはいられない作品ばかりだった。

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    2026年04月12日
  • 恋愛中毒

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    こんなに読んでいてしんどかった小説は初めてかも。
    まるで自分を見ているよう。なんて言ったらいいのか、水無月の感じ方が自分そっくりで、全ての感情に共感してしまってやるせなかった。こういう話は最後のきっかけで心機一転、心を入れ替えて生きていくのかと思いきや、抜け出せないまま終わってしまった。ずっと過ちを繰り返し続ける水無月と同じように、私も30、40になってもこんなんだったらどうしようと怖くなった。

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    2026年04月09日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まんまとミスリードしてしまった。
    人生どうなるか分かんないよな、というのが大雑把な感想。
    何が正解とか無いし、どれが絶対幸せかとかもない。
    自分で選択する時もあれば、選択を迫られてある意味なし崩し的にすることもある。
    人生ってはっきり決められるものじゃ無くて、もっと迷いながら、100%行ける!と思えなくてもやってみることの連続なのかなあと。

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    2026年04月06日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    とっっってもよかった!!!
    鯨のように付箋の量がとんでもないです。
    心に残る言葉がたくさんあり私が今28歳ということもあり、大共感する部分がたくさんあり今読んでよかったなと思いました。
    それと同時にもっと早く読めばよかったなとも思いました。
    エピローグから始まり最後のプロローグ最初??の状態で読んでいたらそういうことか!!と納得しすごい!!と思いながら読んでいました。
    主人公都さんは、辛そうなことばかり自分に起こりなんだか可哀想だなと思いました。そして都だけでなく周りの人達も苦しい思いをしてなんとか乗り越える姿やこういう考えもあるんだと考えさせられました。
    あまりいい考えではないですが、自分が

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    2026年04月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2021年に読んでいて、再読。

    内容はすっかり忘れてしまっていたのに、
    「すごく好きな本」という感覚だけは覚えていた。
    約500ページとボリュームはあるけれど、面白くて、電車を待つホームでも続きを読みたくなってしまうくらいで、あっという間に読み終えた。

    主人公・都と同年代の今、読み返すと共感しかなかった。
    親の病気、恋人との関係、仕事への迷い。どれも他人事じゃなくて、じわじわと自分の中に入り込んでくる感じ。

    特に印象に残ったのは、そよかの言葉。

    「都さんの迷いの根本は、
    自活できる経済力がないことなんじゃないですか。
    (略)人にはいろんな事情や背景があって、たとえば家族の介護をしてたり

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    2026年04月05日
  • プラナリア

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    大変面白かった。
    ハッピーエンドで終わらないところが、リアルだった。
    その分、最後の短編が現実離れしてて浮いていた。

    しかし、20年前の小説であれ、自分と同じく無職で編み物にはまっている女性が居るとは驚きだった。
    人間は変わらないようだ。

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    2026年03月30日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    小説なんだけど、ドキュメンタリー感のある物語だった。主人公、都の色んなことに対する悩みが出てくる。

    最後、仕掛け?もあって、よかった。
    600ページ超えで、長かったけど早く先が読みたいくらい、おもしろかった。
    後半の寿司屋にいるおじさん(お客さん)が言ってた、人生は長いかもしれないし明日死ぬかもしれないし、、って内容のところが、この物語の全体を語ってるようにも思えた。
    都は、32〜34歳の時を過ごしてて、今の私よりは年上で、娘目線の方が考えやすかった。貫一が自分の父親だったらって考えると、いいところもあるんだろうけど、なんか違うないい父親かなって感じそうだとも思った。
    他の山本文緒さんの本も

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    2026年03月29日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    2021年4月、体調不良から病院に行ったところ膵臓がんのステージ4と診断された著者が5月から10月まで、亡くなる9日前までつけていた日記。はじめ抗がん剤治療を行なったが、あまりに副作用がつらいため断念し、緩和ケアに切り替えた。部外者が言うことではないがQOLの観点から見て英断だったと思う。

    突然の宣告による驚きから死の覚悟に至る心理が書かれている。闘病期間がコロナ禍と重なり人と会うのが難しい時期だったのはタイミングが悪かった。

    死の覚悟といっても診断からわずか半年間の短さ、50代という若さもあり、諦念に近かったように見受けられる。生きようとしている人を突然襲う病いは残酷だ。

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    2026年03月19日
  • 恋愛中毒

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    主人公の過ちは許されることでは無いし、文句無しに異常者。でも、彼女だけが悪人であるとは思わない。出会った男が悪すぎる。主人公だけではなくて、荻原や創路も恋愛中毒なんだろうな。

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    2026年03月15日