山本文緒のレビュー一覧

  • 落花流水

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    その時正しかったことも、間違っていたことも、時が経てば、どれもただの昔のできごととして片付けられてしまう。
    「過去のことを病気によって全て忘れて、平穏に暮らした方が幸せかも知れない」ラストまで読むと当にそうなのかもと感じてしまう。
    山本先生の登場人物は、癖があるしみんな我儘だけど、だからこそ魅力的だ。

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    2026年07月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    都が仕事、家族、恋愛で悩みを抱えていく中で、都の内面があらわになっていくのを読んでいくと、「わがまますぎる、もっと相手の気持ちかんがえてやれ」と思ってしまった。けど、自分もその立場になったらそう考えてしまうかもしれない。それは、幸せを求めて過ぎているからなのではないかと思った。周りと比べて自分の状況が不幸せに見えてしまうし、自分の将来を考えたら周りが見えず他者のせいにしてしまうこともあるかもしれない。だから、共感する面と共感できない部分があって都に感情移入ができなかった。けど、人間の本来の内面を垣間見れた。自分も理想を追い求めて、わがままになって人を動かしたりする。自分に置き換えると、私の妻も

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    2026年07月05日
  • プラナリア

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    人生の一部をそのまま切り取ったような5つの短編。

    善意とは何かとか、人は多面的であるとか、そういうメッセージをもっと強烈に出すことはできるだろうけど、しない。
    読んでいてなぜこうなった?が残るところもあるけれど、人生なんて分からないことだらけなんだからそんなもんだよね、それでも生きてるんだからいいじゃないって思う。
    山本文緒先生の著者を読むと、いつも他人の人生を覗いた気持ちになる。リアルなんだろうな。

    私はネイキッドが好きだった。手芸してみたり、特に好きでもない異性に頼りたくなったり、復帰するのが怖かったり。ありのまますぎる。

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    2026年06月27日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    かなしい。

    人を思う気持ちに涙が止まらない。


    だれにでも起こりうる突然の癌の発症。
    どのように受け止めて生きるか。人生の先輩が
    示してくれる。そして考えさせてくれる。

    やっぱり小説は人生の教科書だ。

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    2026年06月26日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    やばばば!今日は良い本を2冊も読めたー
    お金は大事、幸せになろうとしなくてもいい、早く自立したいーー

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    2026年06月25日
  • 絶対泣かない

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    フワラーデザイナー、体育教師、専業主婦、派遣社員、銀行員、養護教諭などなど、働く女性の15の物語。面白かった。
    特に主人公がデパート店員の『今年はじめての半袖』が素敵でした。

     専業主婦になってだいぶ経ちますが、ちょっぴり思い出したり、もっと色々な経験したかったなと思ってみたり。

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    2026年06月25日
  • ばにらさま

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    山本文緒さん天才すぎる
    最近別の作家さんを読んでいてラノベのような読み進めて心が動くような作品を読んでいなかったからか、文章がうますぎる

    恋愛中毒と違って登場人物に共感したりはなかったけど、読んでいて動悸がするくらい嫌な予感がしたり、えっと思わず声に出るくらい驚いたりした

    本作が遺作のようで本当に悲しい
    まだお若く、もっと沢山の作品を読ませて欲しかった

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    2026年06月21日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なんだかとっても良かった。
    初めのエピソードがミスリードで、後から読み返してしまった。

    主人公とその母の語り部で進んでいくこの話は、この2人と彼女らを取り巻く人間たちの悩みの種が尽きない。それぞれの状態や境遇、人間関係に悩む辛い思いが書かれていて共感する部分も多かった。が、タイトル回収。人は自転しながら公転しているのである。主人公の都は考えが甘く、すぐ泣くし無意識に誰かの庇護下にあることを望んでしまうような保守的な、昔の考えを持った人だなあと思う。流されてばかりの都が啖呵を切って自分の考えを伝えるシーンも良かったし、周りの人の意見を聞いて決めきれなくなってしまうシーンも良かった。人って感じで

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    2026年06月21日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    面白かった。
    推理小説みたいに、途中であれ?って思う展開があり、結末を知ってほっこりした。
    主人公には共感したり、おいおいと思ったりしたけど、懐かしく昔の自分を思いだした。

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    2026年06月13日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    久しぶりに、びっくりするほど最高な小説に出会えた。
    人は必要な時に必要なものに出会う縁を私は信じていて、そのひとつがこの本だったんだと思う。

    心に刺さるフレーズが多くて、メモをしながら夢中で読み進めた。

    無骨だけど心根は優しい恋人との将来、家族との関係、情熱を注ぐほどでもない仕事のことなど人生に不安を抱いている、アラサー未婚の女性が主人公。

    彼との将来が不安なのだと思っていた都が、実は自分が自立できていない不安を、彼への不満という形に置き換えていただけなのではないかと友人に指摘される場面にドキッとした。
    私も、そよかみたいに歯に衣着せぬ物言いをしてくれる友人が欲しい。


    真ん中まで読み

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    2026年06月13日
  • ブラック・ティー

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    〈女の罪〉を描いた10編の短編集

    一編は20ページほどなので、さらっと読むことができてよかったです!キセルや不倫、借りパク、友達との約束を忘れる、電車の忘れ物を盗むなど…様々な〈罪〉が描かれており、考えさせられました

    ブラック・ティー
    百年の恋
    寿
    ママ・ドント・クライ
    少女趣味
    誘拐犯
    夏風邪
    ニワトリ
    留守番電話
    水商売

    作中の「真実など、何の役にたつのだろう。生活は、ただここに毎日あるだけなのに。」という言葉が刺さりました!

    お気に入りの話は「寿」、「夏風邪」、「ニワトリ」、「水商売」
    「少女趣味」は女性側の罪とは…?とあまりぴんとこなかったので、他の人の話を聞きたくなった。

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    2026年06月12日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「自転しながら公転してるんだな」この言葉が貫一の言葉じゃなければきっとメモしていたと思う。都に自分を投影しながら、自分の中にある価値観が如何に偏ったものなのかを痛感した。

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    2026年06月12日
  • 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―(新潮文庫)

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    母が54で他界したので、最後こんなふうだったのかなと思い出しながら読んだ。作家とはすごいなと思った。自分が体験したような気持ちになったので。この本は、今後、自分に何かあったときの拠り所になりそう。

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    2026年06月06日
  • 恋愛中毒

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    ネタバレ

    〜1周目〜
    2023.02.08
    とても面白かった。
    一気に読み進めてしまった。
    恋愛が怖くもあり、楽しみにもなる一冊なのかなと思う。
    この水無月さんの好きな人の周りの人を排除したくなる気持ちはとてもわかって、また悩んだ時に読みたいなと思った。

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    2026年06月04日
  • 恋愛中毒

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    井口
    水無月圭子…美雨
    荻原
    理香子
    坂口
    創路功二郎
    孝子
    佐藤社長
    鈴木千花
    陽子
    中野美代子
    裕二
    藤谷
    馬淵
    奥方…のばら…野原
    奈々
    トシコ

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    2026年05月30日
  • ばにらさま

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    どの話も不穏ながらに引き込まれる。
    そして「えっ?どういう事?」と少し前に戻って読み返したくなる。特に『わたしは大丈夫』はそう感じた。
    『子供おばさん』は思ってたより良い展開だったし
    それが最後なのも良かった。

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    2026年05月21日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトルが天才。この言葉を発したのが貴一で少し驚いたが。

    てっきり、「どんなに誠実に好きでいてくれても、手を離さなくてはいけない人はいる」って話かと思った。

    都の選んだ人には納得できないけど(さすがに無免許運転は…)、結婚には1つの正解はなくて、自分が、自分の選択が正しかったと思えたらそれでいいのかもしれない。

    それにしても恋愛、親の体調、職場の悩み全てがリアルだった。今を生きる日本人は本当に悩みばかりだな。

    悩みだらけの日常のなかでも、小さな幸せに感度高めて、噛み締めながら生きていかないとな。

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    2026年05月19日
  • 恋愛中毒

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    まず、主人公が早い段階で入れ替わり驚いたが構成が読みやすかった。
    読み進めるにつれ、女の狂気が現れていく様に鳥肌が立った。
    私は彼女のことを怖いとは思わなかった。むしろ、共感できる部分が多く、共感できる自分に怖くなった。

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    2026年05月09日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    三宅香帆さんが人生に疲れたときとかに読んでるってポッドキャストで話されてて気になって買った本。
    貫一の何にも考えてないようで実は本質をついてくる発言とか行動があまりに自分のパートナーに似ててびっくりw 男ってそういう生き物なのかw
    アラサー女子の悩みを全部詰め込んだような本で一気に読めてしまった。何を優先するか、時間の割き方なのか社会的なステータスなのか大事なひととの時間なのか。理想はいくらでも抱けるけど、自分は自分の大事にしたいことにしっかりと時間をつくってちゃんと行動する人間でありたいなあと思った。

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    2026年05月05日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2026.28

    なんというか、全部詰まってた
    30代の主人公と同じくらいの年齢の女だからなのか
    経験や不安や苦しみや迷いや願いが全部分かる
    男性の苦しみや環境、格差も描かれていてすごい
    もうぜんぶまるっと抱きしめて眠りたくなった

    解説も良かった
    一番残酷なのは”普通の人たち”なのかもしれない
    ほんとにそう

    あと西日本豪雨災害後の広島が出てきて
    一気に"あの頃"を思い出した

    総じて、小説の力ってすごいや

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    2026年05月03日