山本文緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛中毒だった
芸能人のおじさんの愛人の1人になる女の話。
離婚歴があり、元夫にいまだに執着している。
ドM(適切でない表現、奴隷体質というようなことが言いたい)で献身的で、いそうな女。
ずっと続きが気になる話で面白かった。
私っぽい。好きな人と思い通りになるために手段を選ばない、というか、選択肢がなくなるさまがかなり私に近かった。
登場人物
水無月美雨みう 自分の名前を嫌っている 弁当屋で働いていたところ功二郎に気に入られる 翻訳家でもある 愛人4
創路功二郎 有名人 結婚しているが、愛人が4人いる
美代子 功二郎の愛人1 銀座のママ
陽子 功二郎の愛人2 長身の若め
千花 功二郎の愛人3 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「別にそんな幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」
この台詞が、貫一と一緒で幸せになれるのか思い詰めていた都の口から出たことが嬉しかった。羨んだ友人のような幸せは手に入らなかったけど、少し不幸だけど幸せな2人の形を手に入れられたんだなと思う。
プロローグがベトナムでの結婚式で始まったから、ベトナム人のニャン君が出てきた時、この子とくっつくんだなと思ってたらエピローグで全部覆された良い意味で読者を裏切る展開にもびっくり。でも、最後のお寿司屋さんのシーンで貫一が今でも都を大切に思ってることが -
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ネタバレこれ結婚前元彼に振られた時に読んでたわ。
短編はすぐ忘れがちなのに
ずーーーっと記憶にの片隅にあったいくつかの物語。
土下座を読んだ時の衝撃。
え?夫婦の性生活ってこんなに難しいの?って。
今ならわかるなw
あと、ますおはゾッとしたけど
離婚したい気持ちは隠しつつ、この旦那と似たような旦那たぶん、多いと思う。
誰もが羨む優しい旦那で、周りにも自分がいかに愛されているか自慢している奥さんや彼女の相手に限って浮気してたり陰ではボロクソ悪口言ってたり。男の職場に居たので、このパターン散々見てきたわ。
愛されてると確信しているから
全く疑わないし信じてるんだよね。
知ってるのは周りだけ。
奥さん -
Posted by ブクログ
ラブストーリーではあるけど、他の作品では無視されがちなカップルの経済状況(給料、家賃、貯金)とか、親の介護とか、”実際の”恋愛(特に30代)には必ずついて回る要素が主軸になっている。
主人公・都の境遇がなんとなく自分と似ており、少しの自己投影をしながら読んだ。年齢的には自分より少し先をいっている彼女の気持ちが、少し先の未来の自分と重なる。
書いてあるのは紛れもない事実というか人生の話。自分が今よりもう少し若かったら完全にフィクションとして読んでた気がするけど、おそらくほとんどの人が人生の中で辿るであろう悩みや苦悩が描かれていて、それらは20代後半の自分にとってフィクションとして捉えるには近い -
Posted by ブクログ
ネタバレどうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。愛しすぎて、相手も自分もがんじがらめにしないように。私は好きな人の手を強く握りすぎる。相手が痛がっていることにすら気がつかない。だからもう二度と誰の手も握らないように。
この抜粋に惹かれて読み始めた本。
ずっと水無月さんに感情移入しながら読んでしまった、すごくこわかった。
分かっていながらも飛び込んでしまった経験のある身としてはもうずっと、過去の自分を振り返ってるようだったし、自分の行く末をみているような気がした。
(もちろん状況や境遇は全然ちがうけども)
水無月さんは先生を好きだったのかな。先生へは憧れと好きを混同していたけ -
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タイトルの無人島の二人から無人島でのサバイバルの話かな?と想像したのだけれども、読み進めるとサバイバルといっても病気とのサバイバルだった。
医師から告げられた膵臓がん4b。
どんなにショックだったか。
そして無人島という言葉、とても心に刺さりました。
私の家族が大病の告知を受けた時の気持ちは今でも忘れられません。
何も考えられず頭のなかが真っ白になり、家に帰ってからインターネットで検索すると出てくる言葉はネガティブなことばかりで涙が止まらなかった。
「何で?何で自分達なの?」
自分達家族には大事件が起きても、日常は普段と同じ顔で何事もなかったようにやってくる。まるで自分達だけ別世界、無人島の -
Posted by ブクログ
山本文緒さん、大好きだった。
学生時代、何冊も読んだし、何度も読んだ。
亡くなられた時は、寂しかった。
本作も、その頃に読んだなかの1冊。
新装版が出ると知り、気づいたら購入してた。
(旧版も、たぶん実家にあるはずだけど)
社会人になって、20年近く。あの頃とは違った感想を得る。
仕事のつらさ、厄介な人間関係、他人への妬みと羨望……仕事のネガティブさが、こうも身に迫って感じられるなんて。
一方で、今日は今日、明日は明日。どんなにつらくても、嫌なことがあっても、明日の仕事へ向かう推進力は、たとえ小さくても、あの頃より確かだ。
奥付を見たら、作者がこの作品を書いたのは、32~33歳頃のことらし