あらすじ
鬱屈した大学生活を送る雅也は、連続殺人犯の大和から冤罪の証明を頼まれる。戸惑いつつ調査する雅也が辿りついた驚愕の真実とは。『チェインドッグ』改題文庫化。
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Posted by ブクログ
シリアルキラーについて学びながら、本作品を楽しめた。
二転三転、最後の最後まで驚かされた。主人公に救いがあったのか、シリアルキラーに翻弄されて地獄を見ることになるのか、、、
良くも悪くも主人公が影響を受けて変わっていく姿が気持ちよかった。
去年シリアルキラー展行ったなーと思い返した。シリアルキラー展自体はただの生活歴の羅列で読むことが疲れただけだったけど、「死刑にいたる病」は小説として落とし込んでいてとても面白かった。幼少期の被虐待体験って本当に痛ましい。
Posted by ブクログ
宗教勧誘してくる奴なんて簡単に論破出来ると過信して乗り込むな、相手の方が一枚も二枚も上手で取り込まれてしまうから、という言説や実際のケースをまま聞く。連続殺人鬼との対話だなんて正にこんな感じで主人公は取り込まれちゃうんじゃないのと思いながら読み進めた。連続殺人鬼は一見していかにもヤバそうな雰囲気はないし、それどころか温和でカリスマ性すら放って見えて、徐々に傾倒していく主人公にそれ見たことかと思っていた。途中のミスリードにも引っかからなかった。なのに、最後に全部捲れると、あれもこれも、っていうかそんなところから、と想像以上の種明かしをされて驚き、傍観者だった筈の自分がいつの間にか冒頭で述べた「宗教団体に乗り込んで逆に取り込まれた奴」になっていたことに気付かされてぞっとした。本当に怖い。近づいたり少しのコンタクトも取っちゃ絶対にダメなやつだった。
虐待を受けた人間の話や異常なシリアルキラーの話など、自分が聞きかじった話はかなり描写されていて、作者が本作の執筆にあたってしっかり研究されたことがうかがわれた。
正直、「○○にいたる病」というタイトルはキャッチーだが、それ故に氾濫していてかえってチープさを感じていたのだが、読み終えてみるとテーマは確かに「死刑にいたる病」そのものであり、改題したというのも納得だった。
Posted by ブクログ
櫛木さんの作品、2冊目です。
大学生筧井雅也は鬱屈とした毎日を過ごしている。
ある日、手紙が送られてきたが送り主は連続殺人鬼の死刑囚だった。
前回は依存症シリーズでグロすぎたので、ちょっと警戒しましたが今回は心理的恐怖が強かったです。
刑務所への訪問が増えるにつれ次第に性格が変わっていく雅也。途中、最後の結末が全く読めず、どんどん物語に引き込まれました。
微妙ですかロバートデニーロが出ていたエンゼルハートを思い出しました。
ラストもある意味、衝撃的でした。
Posted by ブクログ
個人的にめっちゃ面白かったです!
どんでん返しがすぎるって感じです!
1人の印象がここまてころころ変わる体験は初めてです、、
初めの方は色々な人の話が中心なんですが終盤の畳み掛けがもう目が離せませんでした笑
あっという間に読み終えてしまったのでぜひ読んでください!!
Posted by ブクログ
何十人もの子供を拷問し殺害した男に、1件の無罪を証明してほしいと頼まれる主人公。
最初の方でこの男がサイコパスだと明かされた時点で、結末は大体予想できていました。
というのも、私は過去にサイコパスと思われる方とお付き合いをしていたことがあるからです。
主人公がこの男に惹きつけられていく様に、昔の自分を重ね、少し苦しかったです。
自分の目的のために、優しさや誠意と受け取ってもらえる行動をとり、時にはわざと涙を流して見せたりして、相手の感情を支配し、簡単に他人の人生を弄んで壊す。
その目的すら、その時の気分や娯楽等というくだらない事柄であることが多く、そんなもんで人生を壊されるこっちはたまったものではありません。
主人公はラスト、男のために使ってきた労力、金銭、感情、時間、全てが意味のないものだったことを知りますが、その過程で自分の殻を破り、新たな人生をスタートさせます。
そして私もまた、主人公と似た経験をしており不思議な気持ちになりました。
特異な存在だと思われがちなサイコパスですが、20人に1人の割合で存在するらしいのも衝撃です。
Posted by ブクログ
死刑にいたる病
映画化され、公開当時に観て、衝撃と満足感から「絶対に原作を読むぞ!」と意気込んでから、はや3年。
やっと読んだが、個人的には正に傑作。
まず、今作の連続殺人鬼:榛村大和のキャラクターが映画版と違い、美青年という設定で驚いた。映画版で榛村大和を演じる阿部サダオは「近所に住む、接しやすいおじさん」という印象があったが、作中での書かれ方的には「40代とは思えないゴリゴリのイケメン」という感じ。
この差分が決してマイナス評価という訳ではなく、この采配をした、白石和彌監督の思い切りが良いなと感じた。
しかし、原作と映画版の榛村大和の一番の共通点はやはり「眼」。
この「眼」は、時に相手に充足感を与え、時に相手を縛る監視の「眼」となる。この「眼」が作中の随所に描写され、読者が榛村大和が作り上げた物語に惹き込まれる要因の一つと考える。
この「眼」を映画版ではライトや編集に阿部サダオの神がかった演技が合わさり、完全に再現されている。
また、この作品で秀逸なのは主人公:筧井雅也が調査を続け、真実に近づくにつれ、行動や雰囲気が榛村大和に近づいていく描写。
残酷な描写が多い今作だが、序盤から捻くれているところはあるものの、基本的には理論的な考えをする筧井が、徐々に衝動的な行動を見せ、それを第三者視点で見るのが、本能的な恐怖を引き出してくる。
Posted by ブクログ
原作、映画と纏めて楽しむ。
原作はかなり面白かった。予想を遥かに上回る。
そして、映画は、さすが白石和彌監督。
エグいね。そして、原作の矮小化ではなく、原作の先に突き進む編曲で最高の完成度。
まぁ、本気でやるなら、もっともっと支配できたはず…
Posted by ブクログ
一人のシリアルキラーと、彼の周りの人々の物語。
やっぱりこの世には、どうしても自分の理解の外にある人や物事があることを、認めざるを得ない気持ちになった。
個人的に、終わり方が好みだった。
Posted by ブクログ
初めて読んだ時の衝撃が忘れられません。
主人公が死刑囚の男からの依頼を受け取り、事件を調べていくストーリーです。
とてもストーリー展開が好みでした。
死刑囚とのやりとりを通じて徐々に主人公に変化が現れていく様子や、無関係だと思っていた事件の背景には主人公の存在があったと分かったとき、鳥肌が立ったのを覚えています。
なんて冷酷かつ秀逸なマインドコントロール術なのでしょうか。
人にトラウマを植え付けるのって非道徳的だとは思いますが、一種の開花してほしくない才能ですね。
サイコホラーにハマるきっかけをくれた作品です。
Posted by ブクログ
映画を見てから小説読んだ
映画はただただ怖くて見るの後悔したけど
小説読んで怖いのと不気味さはあったが
小説の方が詳しく書いてあり読みやすく
面白かった
結構グロテスクで心が痛かったが
それ以外は読んでよかったと思えた
伏線回収がいっぱいあった
人が一番恐ろしい
Posted by ブクログ
阿部サダヲにより映画化もされた作品。
櫛木先生の話は自分に合っているようで、早く読み進められ話もよく頭に入ってくる。
内容は高校生の少年少女を狙って殺しをしてきた死刑囚、榛村大和から主人公に手紙が送られてきたことで話は始まる。
手紙は、9件の殺人で死刑になったが、自分は8件しかしていない。最後の1件は自分の犯したものでは無い、それを立証して欲しいというもの。
面会に行き交流をしていく。最初は断ろうと思ったが、度々届く手紙は、とても死刑囚とは思えない優しさに満ちた内容ばかりで昔交流のあったこともありその手紙に涙を流す事もあった。
世界中で起こった残虐な連続殺人について色々調べる。その中でちょうど最近観たジェフリー・ダーマーの名前が出た時は驚いて少し嬉しかった。
榛村の事を調べていき、交流のあった人に次々と話を聞いていく主人公はその度に榛村の事を考える。
ある人は可哀想なやつだと。運がない奴だ。許されるはずがない。人を惹きつける人だ。嫌いじゃない。怖かった。
皆抱いている感情はそれぞれで、掛けられた言葉も優しいものであったり、その人を救いあげるものだったり、だからそこ混乱し、その内に話を聞く度に『もし自分が榛村だったなら、』と考えるようになってしまう。
先に出てきたジェフリー・ダーマーのドラマを観て思ったことだが、『皆誰しもが誰かの子供である』ということ。ダーマーも榛村のように自分の罪を認めて刑務所に入った。
ダーマーの父は昔から何処か違うジェフリーを叱りながらも愛していた。心配し、手を尽くし、刑務所に入ってからも愛し、そして彼が亡くなった時は悲しんだ。極悪非道の殺人者でも誰かの愛しい子供なのだ。
少し違うが、榛村の事を証言する方々がそれぞれ違う感情を抱くのも同じような事ではないかと思った。誰かにとっては憎くてたまらない存在でも、誰かにとってはとても良い人でもあったのだから。
数々のシリアルキラーの話が出てくるが、榛村は二度少年院に入り、出てきて連続殺人犯になった。なんでそんな危険なやつを外に出したんだ、と怒った同級生が居たが、他のシリアルキラーも過去に幾度となく反抗を重ね、その度に刑務所から出てきては連続殺人犯になった。榛村だけが特別な訳ではないのだ。
しかし、榛村は刑務所に入ってからも自身の存在で何人もの人物を傷つけた。それは彼にしか出来ない方法で。見事に彼の罠に落ちた主人公も、落ちていってる途中の子供も、まだまだ続く、彼にとって『死刑になるまでの遊び』が一体どこまで続くのか。
榛村のような危険に見えない危険人物がこの世にもしいたら、そしてもしかしたら身近にまだ捕まっていないだけで犯行を重ねているシリアルキラーがいるのかもしれないと思うと、ゾッとした。
p.s
阿部サダヲはハマり役だったと思う。しかし映画の中の描写は原作を読むと要らない演出だったな、と思った。しかし、この本のようにただ証言だけを並べるだけでは阿部サダヲ演じる榛村の異常さを表せなかったのも事実である。
どちらも甲乙つけ難いが、私は原作の方が好きだと感じた。
一気に読みました。
普段あまり小説を読まないのですが、TV欄で見たタイトルが気になり購入しました。とても読みやすく一気に読めちゃいます。終盤の展開の頃にはもうこの物語の虜になっていました。
ホラー
話に引き込まれる
最後のどんでん返しが圧倒的
序盤から中盤は主人公がまともだったのにどんどんと犯人に洗脳されていく過程が怖かった
腑に落ちない終わり方も非常にはがゆい
一気読みしました。
雅也が大和に飲まれて行き過ぎて犯罪を犯すのではないか・・と、ヒヤヒヤ。
雅也と大和・・パン屋の客よりも親密な関係性があるのでは?と予想はしていましたが・・・
最後の面会で、やはり殺人犯は殺人犯なんだな・・・と。自分をしっかり持つ事って大事ですね。
引きずられる
一気読み。変な吸引力と言うか、読まずにいられなくなってしまいました。雅也がボーダーラインを超えるか否かがとにかく気になって、ぞわっとした怖さと共に私も支配されてしまったのかも......
Posted by ブクログ
恐ろしい作品だ。
あまり面白くないなと思いながらも読む手を止めさせず、物語の世界に引き込んで行かれた。
最後の数ページは驚かされて恐ろしいと感じた。
Posted by ブクログ
Fラン大学に通う雅也の元に、連続殺人事件の死刑宣告を受けた榛村から手紙が届く。殺人の罪で立件された9件の内最後の1件は冤罪である。それを証明してほしいと。雅也は拘置所の榛村に面会をして調査をはじめる。泰村の生い立ちや榛村を知る関係者の話を聞き、何度も泰村と面会を重ね調査するうちに雅也は次第にマインドコントロールされていく。私も泰村みたいになりたいと思うように。
檻の中で遊び物を手に入れた泰村は雅也を手のひらで転すように洗脳していく。
人間がマインドコントロールされて次第に変わっていく変化が面白い。
Posted by ブクログ
ストーリーが巧妙で、それ故に惹かれてしまいます。
この物語の真髄は、主人公の心境の変化に尽きますが、微妙に変わっていく心境に、最後の最後まで目が離せませんでした。
人間の心理をよく理解していないと書けない一冊だなと感心しました。
Posted by ブクログ
シリアルキラーにだんだんと影響を受けてしまう主人公と、それを塀の中から苦もなく成し遂げてしまう犯人の恐ろしさが、なんとも言えない後味を残していく。
Posted by ブクログ
ジワジワ嫌な感じに染まっていく描写がとても上手くて惹き込まれた。丸く収まって良かったと思ったら、エピローグがとんでもない。やはりただでは終わらない、流石です。
Posted by ブクログ
これは面白かったな〜
サイコパス的な?
人を操るとか洗脳の恐ろしさね
イメージとしては知的な男性?
そのあたりサイコパスの本にも興味がある。
なるほど
まだ人格が出来上がってない子供か…
己が理想とする容姿とその気質を持つ子に狙いを定める冷静さ
じっくり餌を撒き時期を伺う執拗さ
焦る必要はない…
必ず上手くいくのだからという自信
気持ち悪さを感じながら進むストーリーは、連続殺人鬼・榛村と操られる雅也の調査で進んでいく。
次第に魅せられて危うくなる雅也がどうなるのか?
中盤までくると雅也が第二の榛村になる先も考えられるし…洗脳から解ける何かがあるのか…
どうなる?そこを考えるとまたまた面白かった。
ただエピローグはなくてもいいかな?
わたしとしてはラストの彼女のセリフでゾワッと終わりたかった。
演技が上手いから阿部サダヲなのか〜
でもイケメンって何回も出てくるし笑
顔だけなら安藤政信じゃない?
Posted by ブクログ
読みやすかった。今まで読んだ本の中で1番感想を書くのが難しいが、なんとも言えない読後感。ゾッとする感じがあった。途中までは真相がどうなのか?が気になり、話が進んでいく中で、知らなかった事実が出て来て驚き、終盤で真相が全てわかり解決…ですっきり終われない、どうにもならない気持ちになった。
Posted by ブクログ
連続殺人鬼からの1件の冤罪証明の依頼から始まる物語。
映画化されていたので俳優さんを思い浮かべながら呼んだけど、連続殺人鬼は阿部サダヲさんはあっていない気がする。
『あんぱん』のイメージでパン屋はハマっても美男でひっかかかるというか…。
金山一輝も岩田剛典さんでは無い気がするし、本の記述のビジュアルと違いすぎて想像しずらかった。
唯一岡田健史さんは雅也とイメージが合う。
本の表紙に雅也の母親もいるので何らかの関わりがあるんだろうなと想像はついていた。
冤罪の1件は雅也の母親の仕業で大和が庇っているとか雅也の父親は実は大和と考えていたが、人生に少し関わっていただけでそこまで重要ではなく、説明が難しいが単に大和が支配したいがための動きだったのが怖かった。
結局は金山兄弟を喧嘩させ傷つけたり、少年少女を殺し、冤罪と言っていた事件まで行っていて、昔から現在までで狙っていた人たちに手紙を送り言葉巧みに操るという知能の高いサイコパス殺人鬼だったという。
後半の雅也がややマインドコントロールされ、一人称が俺から僕に変わったり、人を殺したい欲や幼い子に対して欲が湧いてきているところがめちゃくちゃ怖かった。
捻りすぎずシンプルに大和がヤバいやつだったのが面白かった。
いつか映画も見て見たい。
怖いくらい惹き込まれた
シリアルキラーには何故か人を惹きつける魅力がある
その魅力を主人公が探求してゆく物語
善悪を問う物語出ないのが心地良かった
良い後味の悪さ
バッドエンドやホラー系が好きな私ですが、この本の終わり方には震えました。殺人犯と関わるうちに性格や行動が変わっていく主人公、最終的には素の生活に戻り、平凡ながら幸せな暮らしをしていくのかと思いきや、、
映画を先に観ていたのですが細かな違いがあり、どちらも楽しむことができました。
Posted by ブクログ
元神童、心折れた三流私大生、筧井雅也のもとに届いた死刑囚、榛村大和(42歳)からの手紙。少年少女に対する残虐な8件の犯行を認めながらも最後の1件は冤罪だと言う。面会に行った雅也の前にいる大和は誠実な態度で雅也に願う。冤罪であることを雅也に調べてほしいと。調べていくうちにわかる事実。死刑にいたる病。伝染を食い止めることはできるのか。エピローグまで気を抜けない。
匿名
終始嫌な予感がする雰囲気はホラー好きにオススメ。
そして、サイコパスの描き方が抜群に怖い。
彼らは独自の行動理念を持っていて、凡人には到底理解できないのだと思い知る。
結末もジワジワと染み込むような感じで◎
共鳴してしまう怖さ
映画が公開されていたので、気になって読んでみました。
共感できない主人公だったはずなのに、いつしか彼と同じ心情に陥っていたみたいです。
読み進めるスピードが上がり、辿り着いた事実に「えっ?!そうだったの…」大丈夫か自分と思わされました。
この物語は続いてしまうのか?とフィクションなのに心配になりました。
ホント、櫛木理宇さんにやられました。
Posted by ブクログ
連続殺人犯からインキャ大学生に手紙が届く。20人以上の10代後半男女を拷問して殺害してるが、9件の殺人で立件。だが9人目のOLは自分の犯行ではないから解明してほしいとのこと。
インキャが小学生の頃の近所のパン屋のお兄さん。調べていくと、殺人犯幼少期は虐待され、人権者の養子になっていて、その同じ養子に自分の母もいた。自分は実は彼の子供だと信じ調査する。
最終的に子供ではなく、人をコントロールするのが超絶上手い。与える情報をコントロールすると母親は性格上こういう情報を与えるから勘違いするなと。
またどんどん彼に似てくる。最後は付き合ってる女も彼からコントロールされていることも知らずに…というかんじ。
9人目も、昔のエサに選ばせて自分で殺した。
Posted by ブクログ
筧井雅也
Fラン大学にいやちや通う、ただのぼっち大学生。榛村からの封書が届く。
加納灯里
雅也とは、義務教育時代、三年間を同じクラスで過ごした女子。同じ大学に通っている。
榛村大和
四十二歳。一審で死刑を宣告され、現在服役中の未決囚。戦後最大級の連続殺人者。五年前に二十四件の殺人容疑により逮捕された。九件の立件で下は十六歳から二十三歳。地元では名の知れたベーカリー『ロシェル』の店主だった。九件目の二十三歳の女性が絞殺されたのは自分ではないと雅也に告げる。旧姓新井。榛村織子の養子になる。
根津かおる
二十三歳。九件目の被害者とされる。短大卒業後、自宅から電車でわずか一駅の『丸正商事』に就職。医療品や介護用品のリースを主とした会社でら経理事務を担当していた。
江崎
元教師。大和の小学校時代の担任。
死にぞこない誠一
大和の義父。女に寄生して、働きもせず、一日をパチスロの酒に費やす男。
新井実葉子
大和の実母。中学時代の渾名は『おさせ』、もしくは『ヤリマン』。薬の過剰摂取で死亡。
奈良岡
大和の元保護司。
榛村織子
大和を養子といて受け入れた。福祉と少年犯罪の専門家として、本を四冊上梓している。
佐村
弁護士。
筧井衿子
雅也の母。織子の養子の一人だった。
滝内
根津かおるが殺された夜、榛村の携帯電話にメールを送った男。
金山一輝
吉川一輝。被害者の一人。
木田
中年の教師。金山の小学時代のクラスメイト。
金山の父
木田が通っていた小学校で体育教師をしていた。
吉川大地
金山の二歳年下の弟。
相馬
金山と同じ会社に就職した。
Posted by ブクログ
彼そのものになりたい、という思考に共感しきれなかったのがいまいちハマらなかった原因かも
最後のオチもエピローグの返しを入れるための唐突さがあって驚きが少なくなった感はある
Posted by ブクログ
書籍にR16があったら、これはR16である。
精神的な痛めつけ描写、肉体的な痛めつけ描写、どちらも怖かった。
9人目の根崎かおるを殺したのも、結局大和だったということか。
私としては、意外な人が犯人だった、っていうのが好みでした。
サイコパスは、不幸な幼少期が原因で開花した、みたいな展開だけど本当にそうだろうか?ここまでひどいなら、普通の家庭に生まれても罪を犯しそう。
文章表現がクラシカルで、昭和の話に思えた。(いい意味です)
空の色や季節の移り変わり、時間の移り変わりの描写が美しかった。
雅也とお母さんがもっと仲良くなったらいいのになと思う。
しばらく、この手の作品はお腹いっぱいである。怖すぎ。
Posted by ブクログ
ずーっと嫌な感じなのに、読むのをやめられない。
すごい話を考えるものだなと思ったけども、実際にあるから怖い。
そしてこれを実写化してるものなんてとても観られる気がしない。映画化された方はエグいところは大分マイルドだから大丈夫、と友人が言っていたけども、それでもなんだか観るのに抵抗がある。
だって…それほどの魅力がありそうじゃないですか…。ん?魅力…?
Posted by ブクログ
迷った。
★2はないか〜。
ギリ★3の下で。
鬱々とした暗い大学生活を送る主人公のもとに届いた一通の手紙。それは子供の頃に通っていたパン屋の青年からであり、と同時に彼は、何人もの十代少年少女を拉致監禁して拷問の末に惨殺した死刑囚でもあった。
設定は良いんだよな〜。
でも、おもしろがれなかった。
(・・?
文章かな〜?
そんなに変でもないし読みづらくもないんだけど魅力を感じない。
非常にグロい事件のオンパレードであるにもかかわらず、妙に平静な気持ちで読める。
過去の設定だからだろうか?
終盤に全ての種が明かされ、衝撃を受けるはずなんだが、そこも特に感情が動かずじまいだった。
凄い話ではあるのにな〜。
なんでだろう?
いっそのこと主人公が罠にハマって取り返しのつかないことを犯し慟哭する、みたいなラストでも。
いや、それでも……どうかな?
せっかくの好設定。
もっと狂気に触れてもいい。足首と言わず腰まで胸まで首まで浸かっても良い。
刑務所のアクリル板に隔てられて安全だと思っていたら既に、過去に、生まれる前から侵食されていたという事実。掌の上で踊らされるおぞましさ。
秀逸であるはずなのにその熱量を微塵も感じられなかったのが残念。
「チェインドッグ」というのを改題したらしい。
それは正解。
しかし「病」と名付けるなら、完全にブラックなエンディングにして、まるで感染して行くさまを、絶望を思わせる終わりでも良かった。
ま、不穏な終わり方ではあったけどそれでも妙に軽い。
Posted by ブクログ
収監中の稀代の連続殺人鬼の榛村大和から無罪の殺人があると言われ、事件の再調査に乗り出す大学生の筧井雅也
面接を重ねて、犯人の理知的で魅力的な人柄に惹かれる雅也。関係者の話を聞くうちに、仮面を被った犯人の本当の素顔が見えてくる。
環境が人を作る面もあるかもしれませんが、根っからの悪というものもいる。いくつもの仮面を被りながら、本当の犯人の素顔はどこにあるのだろうなと思う。
ラストに向かって雅也と大和の関係が大きく変わっていく空気感が、何故か切なく思えてしまいました。
Posted by ブクログ
意外と読みやすかったです、短いシーンが多くて行間空けて区切られてるから実際の文字量はそんなに多くないのかも。
最後の展開はなるほどと思ったけど、何か種明かしの方法が何か普通だった、でも今までに無い読後感。
阿部サダヲの映画の宣伝を見てたけど、このシリアルキラーのイメージは阿部サダヲじゃない、と勝手に思ってます。
Posted by ブクログ
映画を観たことがあって、榛村にだんだん侵食されていく雅也の描写が印象的だったので、本でも読んでみた。
映画のようなグロテスクな表現が少なかったのでそこはよかったが、本と映画で語られるストーリーはほとんど変わらなかった気がする。もっと詳細なバッググラウンドの説明を期待していたが、映画で十分かもしれない。
Posted by ブクログ
ストーリーは面白い 惹き込まれるような読みやすさはさすがだな、と思いつつ、登場人物がみんなどこか作り物めいていて、心にスッと入ってこないのは私だけだろうか…。
人の心の闇に焦点をあててますが、暴力的な描写に息苦しさを感じました。悪人なのになぜか魅力があり人の心の隙間に入り込んで自分の思うままに操る。シリアルキラーではなくてもそういう人は実在するので気をつけようと思いました。読みごたえはありますが、読み終わると暗い気分になります。
大人になれない病
読み進むにつれ、榛村の語り口に魅了されます。
たった5分の面会なのに、ハートを鷲掴みにするその感じを、心地よさと判断するのか、違和感と判断するのか。難しい選択を強いられます。
根底にある児童虐待は、どう解決し、どうフォローすればいいのか。
どうか、子どもたちが愛情に包まれて成長できる世の中になりますようにと、祈らずにはいられません。