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鬱屈した大学生活を送る雅也は、連続殺人犯の大和から冤罪の証明を頼まれる。戸惑いつつ調査する雅也が辿りついた驚愕の真実とは。『チェインドッグ』改題文庫化。
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「死刑にいたる病」
2022年5月6日公開 出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典
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Posted by ブクログ
阿部サダヲにより映画化もされた作品。 櫛木先生の話は自分に合っているようで、早く読み進められ話もよく頭に入ってくる。 内容は高校生の少年少女を狙って殺しをしてきた死刑囚、榛村大和から主人公に手紙が送られてきたことで話は始まる。 手紙は、9件の殺人で死刑になったが、自分は8件しかしていない。最後の1件...続きを読むは自分の犯したものでは無い、それを立証して欲しいというもの。 面会に行き交流をしていく。最初は断ろうと思ったが、度々届く手紙は、とても死刑囚とは思えない優しさに満ちた内容ばかりで昔交流のあったこともありその手紙に涙を流す事もあった。 世界中で怒った残虐な連続殺人について色々調べる。その中でちょうど最近観たジェフリー・ダーマーの名前が出た時は驚いて少し嬉しかった。 榛村の事を調べていき、交流のあった人に次々と話を聞いていく主人公はその度に榛村の事を考える。 ある人は可哀想なやつだと。運がない奴だ。許されるはずがない。人を惹きつける人だ。嫌いじゃない。怖かった。 皆抱いている感情はそれぞれで、掛けられた言葉も優しいものであったり、その人を救いあげるものだったり、だからそこ混乱し、その内に話を聞く度に『もし自分が榛村だったなら、』と考えるようになってしまう。 先に出てきたジェフリー・ダーマーのドラマを観て思ったことだが、『皆誰しもが誰かの子供である』ということ。ダーマーも榛村のように自分の罪を認めて刑務所に入った。 ダーマーの父は昔から何処か違うジェフリーを叱りながらも愛していた。心配し、手を尽くし、刑務所に入ってからも愛し、そして彼が亡くなった時は悲しんだ。極悪非道の殺人者でも誰かの愛しい子供なのだ。 少し違うが、榛村の事を証言する方々がそれぞれ違う感情を抱くのも同じような事ではないかと思った。誰かにとっては憎くてたまらない存在でも、誰かにとってはとても良い人でもあったのだから。 数々のシリアルキラーの話が出てくるが、榛村は二度少年院に入り、出てきて連続殺人犯になった。なんでそんな危険なやつを外に出したんだ、と怒った同級生が居たが、他のシリアルキラーも過去に幾度となく反抗を重ね、その度に刑務所から出てきては連続殺人犯になった。榛村だけが特別な訳ではないだ。 しかし、榛村は刑務所に入ってからも自身の存在で何人もの人物を傷つけた。それは彼にしか出来ない方法で。見事に彼の罠に落ちた主人公も、落ちていってる途中の子供も、まだまだ続く、彼にとって『死刑になるまでの遊び』が一体どこまで続くのか。 榛村のような危険に見えない危険人物がこの世にもしいたら、そしてもしかしたら身近にまだ捕まっていないだけで犯行を重ねているシリアルキラーがいるのかもしれないと思うと、ゾッとした。 p.s 阿部サダヲはハマり役だったと思う。しかし映画の中の描写は原作を読むと要らない演出だったな、と思った。しかし、この本のようにただ証言だけを並べるだけでは阿部サダヲ演じる榛村の異常さを表せなかったのも事実である。 どちらも甲乙つけ難いが、私は原作の方が好きだと感じた。
題名が秀逸ですね。 ストーリーの全てを物語っています。 映画では連続殺人鬼のハイムラを阿部サダヲさんが演じているようですが、美男子と描かれていることはさておきピッタリだなと思いました。 あの吸い込まれるような瞳がハイムラっぽい。 かなり残酷な描写もありますが、ifがあるならこんなことにならなかった...続きを読むのではと少し切なさもあります。 エピローグを読んだ後の妄想がとまりません。 もしかしたらこんな事があったのかも、そしてこの先に何が起きるのか…色々な考察ブログを読み漁ってしまいました。
次々驚かされる
読みすすめていくなかで、何度もおどろきました。長篇とは思えないほど没頭し、一日で読み終えてしまいました。
一気に読みました。
普段あまり小説を読まないのですが、TV欄で見たタイトルが気になり購入しました。とても読みやすく一気に読めちゃいます。終盤の展開の頃にはもうこの物語の虜になっていました。
ただ昔の顔見知りってだけの大学生に冤罪の証明を依頼して解決できるのか? 引き受けた大学生は思ったより頑張って順調に捜査して核心に迫りつつある…後半は意外な事実が明らかになって面白さが加速していく。
あっと驚くなんてことはなかったが、面白く読んだ。で、思い浮かんだのはハンニバル・レクターみたいなものだわねと。
死刑にいたる【病】ってそういうことか。 映画化されたことで知りますます観たくなった。雅也が取り込まれていく様子が映像ではどう描かれているのか気になる。
サイコパスってほんとに怖いんだなって改めて感じさせられました。魅力的で人心掌握に長けてて、合理的で生死に対して淡白というのは自分の中のサイコパスのイメージとしてありましたが、ここまでとは思いませんでした。後半になるにつれて榛村の思考が明らかになっていくのが見どころです。
映画を観て、原作に興味が湧いた。 残虐なシリアルキラーであるにもかかわらず、魅力的に見えてしまう榛村大和が怖い。 自分が欲しい言葉を与えてくれる彼に、傾倒していく雅也の気持ちが分かるからこそ怖い。 それでもまだ映画版の方が人間味はあった気がする。 原作だとそういうものが微塵も感じられなくて、ホント自...続きを読む分本位なんだという事が分かってゾッとする。 だけど面白いんだよな。
最後の一言でタイトル通りだなと思ったし背筋がぞぞっとした。 人を上手く取りこめる人って実際に存在するから怖いなあと思うし絶対自分が取り込まれててめ気付かないと思うのでさらに怖いと思った。 ただそういう人に1種の魅力を感じてしまうのも事実なので上手く付き合わないといけない
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