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一気に読みました。
普段あまり小説を読まないのですが、TV欄で見たタイトルが気になり購入しました。とても読みやすく一気に読めちゃいます。終盤の展開の頃にはもうこの物語の虜になっていました。
Posted by ブクログ
仄暗い雰囲気を纏うタイトルとカバーデザイン。
果たして手にとってもいいものやら、と思わず躊躇してしまう。著者の代表作で映画化もされている作品ということもあり、思い切ってページを開いてみた。
物語は、誰をも虜にする不思議な魅力を持った稀代の連続殺人鬼・榛村大和と、鬱屈した日々を送る大学生・筧井雅也の歪んだ心理戦を軸に進む。
「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」
榛村から雅也への不可解な依頼。なぜ、一介の大学生に冤罪を晴らして欲しいのか?冒頭から張り巡らされた謎に一気に引き込まれた。
拘置所で、榛村と会話を重ねるごとに変化していく雅也の心境が印象的。事件を追っていくうちに、その変化を雅也自身が客観的に把握していながら、いつしか思いもしない感情を抱いていることに気付いた時、ゾッとして背筋が寒くなった。え?やばいやばい…と焦る気持ちが止まらない。
そして終盤の驚きの真相と、どんでん返しに混乱。いやはや、見事に振り回された。読後は何とも言えない疲労感を覚える。
誰しも心の中に抱えている弱さや欲求に、巧みに入り込んで支配してしまう人心掌握の恐ろしさに圧倒された。
Posted by ブクログ
妙な中毒性があり何度も読んでしまってる。
つまり私も榛村に魅了されている…。
いろんな人から見た榛村。
相手によっては別人のように思える榛村。
榛村のことを調べれば調べるほどわかるはずの正体がわからなくなっていくような感覚。
そして気付けば自分もそちら側にいきかけてる雅也。
その変わりようが自然すぎて不気味なのがよかった。
父親〜のくだりは素直に、そうだったのか…と思って読んでしまった。
現実で榛村がそばに居たら簡単に無意識に影響を受けるだろうな…と思いつつ、むしろ現実にも榛村のような人はいて、既に無意識のうちに影響を受けているかもしれない、と考えてしまう。それもいい。
何よりもオチが完璧。
多くは語らず、結局は全て掌の上ということがわかる。雅也はそれに気づいていない。
完璧すぎるくらい嫌な終わり方。最高。
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