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【第25回小説すばる新人賞受賞作】冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。同級生たちの前では明るく振舞う陰で、二人はそれぞれが周囲には打ち明けられない家庭の事情を抱えていた。そんな折、小学生の頃に転校していった友人の京香が現れ、日常がより一層の閉塞感を帯びていく……。絶望的な日々を過ごす少女たちの心の闇を抉り出す。
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Posted by ブクログ
地元が舞台なので痛いほど良くわかる
冬の閉塞感、雪かきの辛さ、太陽が登らない暗い空、いつまでも溶けない重い雪
冬の間はどんなに陽気な人間でも毎日の雪に辟易して眉間に皺を寄せてしまうほどの豪雪地帯
この作品は雪国に住む者ほどリアルに情景を思い浮かべることが出来ると思う
そして主人公となる少女たちの家庭環境
現実にありますよ
こんなに不幸なのはリアリティを感じられないと言う人はなんて恵まれた幸せな人生なんでしょう
そもそも人には人の地獄があるというのに
人には言えない家庭の秘密を抱く少女たちの物語です
読後感はとても悪いです
絶望が転がっています
私はとても好きですが苦手な人には受け入れ難いかもしれません
全体を通して大変素晴らしかったのですが、精神科の入院形態について一点だけ大きな間違いがあったのが残念
✕▶︎措置入院
〇▶︎医療保護入院
Posted by ブクログ
以前読んだ『寄居虫女』よりは、ひねってない話なんですが…出てくる少女4人の家庭がみんな壊れてます。こんな異常な環境で、心穏やかに過ごしていけるはずもなく…少女たちの互いの関係のちょっとした行き違いをきっかけに雪崩式に恐ろしい結末へ…ページをめくる手が止まらないのはさすがです。
その結末を残酷と見るべきか、人それぞれだと思いますが、私はどんな形にしろ、終わってよかったんだと思いました。あの状態が続いていく方が彼女らにとっては地獄だったでしょう。
あえて言うならあの停電の日一日で全てが一度に起きるっていうのはちょっと行き過ぎかなと思いました。
Posted by ブクログ
2020年、4冊目は、まとめ買いしてきた櫛木理宇。
雪深い街に暮らす、女子高生の小柚子と弥子は、小、中、高と一緒の仲。そんな二人でも、それぞれには知らせていない家庭の事情を抱えていた。そこへ小学校の時に転校していった双子の妹、京香が現れる。それをきっかけに、小柚子と弥子の関係に変化が訪れる。
雪国の冬の閉塞感、思春期の不安定さ、各々のイビツな家庭環境、となかなかへヴィーな題材が揃った一作。それが導入で書かれる、そして、大規模停電の夜の出来事へとつながっていく。
へヴィーな題材を取り扱ってはいるし、かなりの閉塞感はあるものの、比較的読み易い。もちろん、「ソレしちゃう⁉️」的なコトが出てきて、顔をしかめる場面もあるが、重くドロドロしたモノはそれ程感じナイ。
★★★★☆評価は、3.7のややオマケ的な感じ。
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