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【第25回小説すばる新人賞受賞作】冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。同級生たちの前では明るく振舞う陰で、二人はそれぞれが周囲には打ち明けられない家庭の事情を抱えていた。そんな折、小学生の頃に転校していった友人の京香が現れ、日常がより一層の閉塞感を帯びていく……。絶望的な日々を過ごす少女たちの心の闇を抉り出す。
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Posted by ブクログ
伊奈美帆子 小柚子 青木弥子 関口慎 辻井 大島 越智百香…京香 加藤先生 中塚先生 葵 戸川苺実 澪 七海 ダイ 田島先生 真鍋
最近ハマりつつある櫛木理宇さん。これは初期の作品で、小説すばる新人賞受賞作品。この装丁とタイトルの対比が読欲をそそる。 舞台は著者の出身地、豪雪地帯の新潟が舞台。そこで暮らす女子高生、小柚子と弥子とその仲間たちの物語。冒頭の停電と火事の記事が全て。そこに行きつくまでの過程が雪と共に積もっていき視界...続きを読む不良になる。なんともいえない田舎の家庭の閉塞感や女子高生らしいスクールカーストにリアリティを感じる。雪国の天候、曇天で灰白色の空が気持ちをも陰鬱にさせるのか。最期もなかなかの不穏な読後感。 とても好きな作品だった。
以前読んだ『寄居虫女』よりは、ひねってない話なんですが…出てくる少女4人の家庭がみんな壊れてます。こんな異常な環境で、心穏やかに過ごしていけるはずもなく…少女たちの互いの関係のちょっとした行き違いをきっかけに雪崩式に恐ろしい結末へ…ページをめくる手が止まらないのはさすがです。 その結末を残酷と見るべ...続きを読むきか、人それぞれだと思いますが、私はどんな形にしろ、終わってよかったんだと思いました。あの状態が続いていく方が彼女らにとっては地獄だったでしょう。 あえて言うならあの停電の日一日で全てが一度に起きるっていうのはちょっと行き過ぎかなと思いました。
女子高生二人の視点で物語が展開していた その他何人かの女子高生が登場して 母親との関係がみなそれぞれだがそこに いろいろ問題が・・・ 最初に新聞記事があり 物語はそこへ向かうんだろうなとはわかりました 精神科医の解説も興味深かった
閉鎖的なコミュニティでの少女達の日常、葛藤、絶望… 親によって支配を受け続ける少女達の心理描写 、閉塞的な空間でのリアルが生々しい それぞれの抱える背景が胸くそ悪い 突如現れた旧友の存在によってそれぞれの形で完遂する親殺し 一番やべー奴に見えた苺実も、親によって成長と自立の機会を奪われ続けているとい...続きを読むうのがが面白い 冒頭に繋がる最後の展開は急展開過ぎてちょっと笑ってしまった ほったらかしな辻井君が割と可哀想 多分一番まともだから頑張ってほしいと思う
2020年、4冊目は、まとめ買いしてきた櫛木理宇。 雪深い街に暮らす、女子高生の小柚子と弥子は、小、中、高と一緒の仲。そんな二人でも、それぞれには知らせていない家庭の事情を抱えていた。そこへ小学校の時に転校していった双子の妹、京香が現れる。それをきっかけに、小柚子と弥子の関係に変化が訪れる。 雪...続きを読む国の冬の閉塞感、思春期の不安定さ、各々のイビツな家庭環境、となかなかへヴィーな題材が揃った一作。それが導入で書かれる、そして、大規模停電の夜の出来事へとつながっていく。 へヴィーな題材を取り扱ってはいるし、かなりの閉塞感はあるものの、比較的読み易い。もちろん、「ソレしちゃう⁉️」的なコトが出てきて、顔をしかめる場面もあるが、重くドロドロしたモノはそれ程感じナイ。 ★★★★☆評価は、3.7のややオマケ的な感じ。
多感な時期の思い込みの極致 雪深い東北のある街で火災事件が起こった。 遺体は母とその娘だと思われていたが娘ではなく娘の友人だった。 高校生の弥子と小柚子は仲が良い、しかしお互いの家庭環境に問題があり、それがしこりとなり段々と大きくなっていく。 思い込みの激しい友だちの苺美 ずっと昔一緒に遊んでいて...続きを読むこの街に帰ってきた双子の京香 小柚子の母とその彼氏の大島 弥子の母と叔父と関口くん 全ての人間が何かと問題あり。小柚子は嫌になり酒に逃げる。弥子は叔父との関係に嫌気がさす。 積もり積もった事が爆発すると自分でも思っていない行動を起こす事になる。 初めて読んだ作家さんでしたが人間のドロドロとした感情の表現がよく書かれています。高校生という何かと色々な事を吸収する時期にキャパをオーバーした出来事に出くわすとどういう状況に陥るか凄く伝わりました。 「日照時間と自殺率は比例するらしいよ」南国に住んでいる自分はこの言葉がなぜか響きました。この作家さんの他の作品も読んでみたいが読んだら落ち込みそう……。
家庭内に問題を抱えている少女たちが出てくる。 家庭内の問題って、ほかの人からはわかりづらいし、本人も知られたくなかったりする。 想えば自分など、多少小うるさい母親がいたぐらいで恵まれていたのだなあ、とつくづく思う。 なぜか引き込まれて一気読みしてしまった本
2012年に小説すばる新人賞を受賞した、櫛木理宇の初期作品。 『キャリー』のように、母親に抑圧されて暮らす少女が、いつ精神を崩壊させるのかと読者をハラハラさせる物語。 共に母親に抑圧されて暮らす小柚子と弥子、この仲の良い2人の少女に、莓実、京香というもう2人の少女が関わってくることで、閉塞感たっぷり...続きを読むの物語は更に閉塞感を増していきます。 雪の降り積もる冬の新潟を、暗く描いているのも、母娘の物語の閉塞感を更に重苦しく演出してましたね。 ヒロインの一人・弥子が夢野久作『少女地獄』を読んでいたり、冒頭が新聞記事だったり、弥子が背が高いことがコンプレックスだったりと、『少女地獄』「火星の女」を思わせるところ、現代版『少女地獄』を目指したかのようにも思えます。とすると、莓実のモデルは『少女地獄』「何んでも無い」の姫草ユリ子かな、とか想像するのも楽しい作品です。クライマックス・シーンが、オカルト要素無しの『キャリー』、という感じなのもとても良かったです。
第25回小説すばる新人賞受賞作。衝撃作だと思う。 ”女子高生”というものが、非常に不安定なのは知っていたが、鬱屈が熟成され、飽和し、そして爆発する。そのギリギリなラインを存分に感じられる。 解説は読まない方が良かった。
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