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Posted by ブクログ
地元が舞台なので痛いほど良くわかる
冬の閉塞感、雪かきの辛さ、太陽が登らない暗い空、いつまでも溶けない重い雪
冬の間はどんなに陽気な人間でも毎日の雪に辟易して眉間に皺を寄せてしまうほどの豪雪地帯
この作品は雪国に住む者ほどリアルに情景を思い浮かべることが出来ると思う
そして主人公となる少女たちの家庭環境
現実にありますよ
こんなに不幸なのはリアリティを感じられないと言う人はなんて恵まれた幸せな人生なんでしょう
そもそも人には人の地獄があるというのに
人には言えない家庭の秘密を抱く少女たちの物語です
読後感はとても悪いです
絶望が転がっています
私はとても好きですが苦手な人には受け入れ難いかもしれません
全体を通して大変素晴らしかったのですが、精神科の入院形態について一点だけ大きな間違いがあったのが残念
✕▶︎措置入院
〇▶︎医療保護入院
Posted by ブクログ
以前読んだ『寄居虫女』よりは、ひねってない話なんですが…出てくる少女4人の家庭がみんな壊れてます。こんな異常な環境で、心穏やかに過ごしていけるはずもなく…少女たちの互いの関係のちょっとした行き違いをきっかけに雪崩式に恐ろしい結末へ…ページをめくる手が止まらないのはさすがです。
その結末を残酷と見るべきか、人それぞれだと思いますが、私はどんな形にしろ、終わってよかったんだと思いました。あの状態が続いていく方が彼女らにとっては地獄だったでしょう。
あえて言うならあの停電の日一日で全てが一度に起きるっていうのはちょっと行き過ぎかなと思いました。
Posted by ブクログ
2020年、4冊目は、まとめ買いしてきた櫛木理宇。
雪深い街に暮らす、女子高生の小柚子と弥子は、小、中、高と一緒の仲。そんな二人でも、それぞれには知らせていない家庭の事情を抱えていた。そこへ小学校の時に転校していった双子の妹、京香が現れる。それをきっかけに、小柚子と弥子の関係に変化が訪れる。
雪国の冬の閉塞感、思春期の不安定さ、各々のイビツな家庭環境、となかなかへヴィーな題材が揃った一作。それが導入で書かれる、そして、大規模停電の夜の出来事へとつながっていく。
へヴィーな題材を取り扱ってはいるし、かなりの閉塞感はあるものの、比較的読み易い。もちろん、「ソレしちゃう⁉️」的なコトが出てきて、顔をしかめる場面もあるが、重くドロドロしたモノはそれ程感じナイ。
★★★★☆評価は、3.7のややオマケ的な感じ。
Posted by ブクログ
多感な時期の思い込みの極致
雪深い東北のある街で火災事件が起こった。
遺体は母とその娘だと思われていたが娘ではなく娘の友人だった。
高校生の弥子と小柚子は仲が良い、しかしお互いの家庭環境に問題があり、それがしこりとなり段々と大きくなっていく。
思い込みの激しい友だちの苺美
ずっと昔一緒に遊んでいてこの街に帰ってきた双子の京香
小柚子の母とその彼氏の大島
弥子の母と叔父と関口くん
全ての人間が何かと問題あり。小柚子は嫌になり酒に逃げる。弥子は叔父との関係に嫌気がさす。
積もり積もった事が爆発すると自分でも思っていない行動を起こす事になる。
初めて読んだ作家さんでしたが人間のドロドロとした感情の表現がよく書かれています。高校生という何かと色々な事を吸収する時期にキャパをオーバーした出来事に出くわすとどういう状況に陥るか凄く伝わりました。
「日照時間と自殺率は比例するらしいよ」南国に住んでいる自分はこの言葉がなぜか響きました。この作家さんの他の作品も読んでみたいが読んだら落ち込みそう……。
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