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サチは美しく利発な少女だった。だが彼女は誘拐され、何年も男に監禁された。教育を、青春を奪われ、子を産まされ……けれどようやく事件は発覚し、生還を果たす。しかしそれは新たな苦痛の始まりだった。旧弊な価値観のまま変化のない住人による嫌がらせや無理解に疲弊する彼女の元へこの骨が本物のサチだと白骨死体が送りつけられる――。重なる悪意の根幹に何があるのか。衝撃のミステリ。(解説・大矢博子)
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Posted by ブクログ
418ページが4時間程で溶けた。昭和の田舎の民度、監禁の犯人側被害者側の心理などリアリティーが凄い。
形を変えての家庭内外のイジメだ。 時代が変わって、ホッとしている世代です。しかし、ただイジメはなくならない。イジメではなく犯罪ですが。
この物語で悲劇を生むのは、犯罪そのものではない。犯罪を生んでいることに気づかない、気にしない社会だ。
文句なしに面白かった。 昭和初期で時が止まったような、男尊女卑と女性軽視が根深く残る田舎町で起きた誘拐事件。 11年も監禁され、犯人の子どもを産まされ、ようやく救出されたサチ。 けど、本当に苦しかったのは監禁されていた時間じゃなく「救出された後」なのではないかと思う。 終わりのない田舎特有の視線...続きを読む、差別的な言葉、逃げ場のない小さな世界。 この町からもう抜け出せないと諦めているサチの、“声にならない悲鳴”がずっと響いてくる。 サチだけじゃなくこの町で暮らす他の女性たちも、そして町の人々から見下され続けている弱者男性たちも、言葉にならない叫びを抱えている。 世界がこの小さな町だけで完結してしまっているからこそ、「お山の大将」ばかりが生まれてしまう。 そんな閉ざされた世界を描きながらも、櫛木理宇作品としては珍しく、最後はイヤミスでもなく悲劇でもないちゃんと希望のあるハッピーエンド。 満足。
始めから後半までずっと胸糞が悪い(褒めてる) 初めは読みながら顔を顰めてしまうような生活だったが、読み進めると不快感がサチが外に出てからのほうが強くなっていたことに気づき恐ろしくなった。今でこそ、罪として目を向けられているが実際一昔前には、それが当たり前だったということにもゾッとしながら、時代が変化...続きを読むしても根本はまだ消えてはいないんだよなぁと。これをうまく表現されているのが素晴らしくて一気に読めた。
監禁された少女のその後の人生について、よく考える。その答えを貰った。虜囚の犬と同じくらい忘れられない本になった。
あーー気持ち悪い。嫌な気持ち。嫌悪感。 もう読むのをやめたいぐらい、馬伏の空気と慣習と常識が嫌い。 閉塞感がずっと続く中で、それぞれの人間性もとてもキャラが立っていて面白い。 サチが幸せになってくれますように。。
物語は1983年から始まる。 平成へは近いものの、旧弊な家族観・地域観が色濃く残る閉鎖的な村が舞台となる。 まず、“昭和的家庭内飲み会”の描写に息苦しくなった。親族や父親の友人が集まり、女子は何歳でも給仕に回る。 子供ならお触りが愛情として許されると勘違いしている集団。それが当然とされた社会。 今...続きを読むなお、地方によってはこの空気が残っているかもしれません。 本作では、こうした価値観の延長線上に二つの事件が描かれる。 一つは、少女が誘拐され十一年にわたり監禁されてしまう事件。 そしてもう一つは、不可解な嫁の失踪。 一見まったく別の出来事のようでいて、その根底には共通して“昭和的男尊女卑”と“共同体を優先する意識”が横たわっている。 恐ろしいのは、事件そのものより、むしろそれを黙認する空気。被害者をも追い詰める言動。 加害者がどれほどのことをしても、 「そんな悪い人じゃない」 「事情があったのだ」と擁護まで現れる。 被害者よりも加害者に近いところで、村全体が彼らを包み込む。 これはまさに、当時の日本で全国的に共有されていた価値観の暗部であり、閉鎖的な地域社会が持つ恐怖そのもの。 世界に目を向ければ、いまだに同じ構造を引きずる社会は存在する。 本作は、特殊な村の異常性を描いているようでいて、完全に〈どこにでもあった社会〉の残滓でもある。そう思うと、読後しばらくは胸がざわつく。
依存症シリーズが面白すぎて、こちらも読んでみた。社会問題にフォーカスを置きつつ、結構スラスラと読めた、、!でも依存症シリーズに比べるとグロさ、胸糞さが足りないなあと感じてしまった、、、
面白かった。だけどもう一回読みたいとは思わない。ただただ主人公が可哀想であった。女性という性別で生まれただけなのにこんな目に遭うのは本当に可哀想。私の祖母の地域でも女は台所、男は飲み食いするだけという場面が多々あった。田舎であればあるほど、閉鎖的であればあるほど、人に執着し注目し噂をする。最悪である...続きを読む。
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