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サチは美しく利発な少女だった。だが彼女は誘拐され、何年も男に監禁された。教育を、青春を奪われ、子を産まされ……けれどようやく事件は発覚し、生還を果たす。しかしそれは新たな苦痛の始まりだった。旧弊な価値観のまま変化のない住人による嫌がらせや無理解に疲弊する彼女の元へこの骨が本物のサチだと白骨死体が送りつけられる――。重なる悪意の根幹に何があるのか。衝撃のミステリ。(解説・大矢博子)
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Posted by ブクログ
まず胸糞なストーリで読むのが辛かった。 途中こいつら狂ってる、昭和過ぎるだろ、作り話すぎるなーと思ってしまいました。 ではなぜ星5にしたのというと最後の解説でこの本が伝えたい事の真意が分かり令和の時代でも形は違えど通ってしまう話だと感じました。 現代の警鐘として一読をお勧めします。
終始顔をしかめつつ読み終わった。 田舎(とは今言っちゃいけないんだろうけど)特有の言葉や文化によって、周囲の街から隔離されたような町で起こる事件。 架空の町なのに何故か実在するような感覚が、「鵜頭川村事件」を読んだ時と同様にあった。 閉鎖された田舎独特の雰囲気や田舎社会が生んだ闇、犯罪の解像度がいつ...続きを読むも高い。
匿名
たくさんの問題が詰め込まれていました。昔ながらの考えに凝り固まった人々達、本当に頭がおかしいと思う人間関係。こんな所で暮らすのはしんどすぎる。 彼女達を襲った悲劇。サチが可哀想でならない。亡くなられたもう1人の女性も。こんな残酷な事をしても犯人達に懺悔の気持ちもない。自分は酷い目にあったからっと自分...続きを読むの気持ちばかりで気持ちの悪い連中です。
櫛木さんの作品が大好き。「悲鳴」もとても良かった。大満足。作品に引き込まれて、読む手が止まらず1日で読み終わってしまった。 どうしてこんなにも、犯罪者の考えていることを表現できるのか、、、たくさんの本を読んで、勉強されていることが細部から伝わってくる。本当にすごい。思わず眉を顰めてしまう描写が、フィ...続きを読むクションだから面白く読めているけど、実際に行ってしまう人々がいた、いると思うと、人間って残酷だと気付かされる。私自身、日々平和に生きているけれど、いつあんな目に遭うか分からない。怖いけど、世界の闇の部分は見えないふりして、今後も楽しく生きていくんだろう。酷い目にあった人がいても、ニュースで見て、消費して過ぎていくんだろうな。当事者意識を持って生きていかなければいけない。 櫛木さんの本を読むと、犯罪心理学を学びたくなったり、それに関わる仕事をしてみたいという気持ちになる。
監禁された極限状態で、利口なサチは徐々に狂っていく。 解放されたからといって自由になるわけではない。子を産んだからといって必ずしも母になれるという訳ではない。 閉鎖的な空間であるからこそうまれる淀みや濁りを、文章から感じられました。
【2026年86冊目】 馬伏町で生まれ育った菱間サチは、小学生の時に誘拐され、11年間の監禁生活を経た後、助け出された。だが、そんなサチの元に「これが本物の菱間サチだ」という手紙と共に白骨が届けられる。自分が自分であることを否定される、これ以上失うことのない尊厳を更に奪われるのか――サチの同級生であ...続きを読むった隆之は、白骨死体が送りつけられた理由を探そうと調査を始めるが……社会構造の罪を描いた一作。 櫛木理宇さんのことは、作家としてめちゃくちゃ信用してまして、何を読んでも心を揺さぶられるんですが、今作も凄かった。 馬伏というまさしく男尊女卑を絵に描いたような町で発生した誘拐事件。当たり前のように男が上で女が下というだけでなく、兄弟の中にも年功序列があり、それが当たり前の価値観の中で育ってきた者たちにより引き起こされる悲劇の連鎖。 せめて少しでも希望のある終わり方が良いと思いながら読み進めていたものの、希望を描くために別の視点の絶望をこれでもかと突きつけてくる作者。すごいとしか言いようがない。ただのミステリーではなく、社会構造の闇をえぐり出すように書いていることに脱帽です。 描写も胸をえぐられるようなものだったりして、そこでもダメージ食らうんですが、読み進める手を止めることができない。当たり前である、当たり前でないことが、視点を変えるだけで見方が変わってくる。 解説に書かれていたことも「マジでその通り過ぎる」と思いながら読みました。気軽に勧められるようなストーリーではないのですが、これは読んだ方がいいと思わせられる一冊でもありました。
新潟で9年間少女を監禁した鬼畜な事件が想起されるが、本作の方が出産まで無理に体験させられているのでより地獄が増している。犯人の身勝手さと理不尽な行いはフィクションとはいえ酷すぎる。本作の特徴としては救出されて終わりとかいうモノではなく、地方における歪んだ男尊女卑と周囲の偏見が更に被害者を苦しめるとい...続きを読むう幽霊よりよほど怖いものになっている。 小学生の同級生達が大人になり、迎えるエンディングを読んで少し心が救われた。
田舎は本当に嫌だと思いながら読みました。サチの人生は本当につらく、ミユキさんの人生もつらく、読んでいて苦しくなる場面もあったけれど、淡々と進んでいくので吸い込まれるように読んでしまった。 何かに屈したり、飲み込まれたり、誰かと比べる幸せや、誰かの不幸に安心する人生は間違っている!と心から感じた。 自...続きを読む由に、自分らしさを見失わず、生きていくことが人間の幸福なんだと思う。
拉致監禁された被害者の元少女が、助けられて 世の中の人間は、そのニュースを見て 「助けられてよかった。ここから幸せになって欲しい。家族もきっと嬉しいだろうな。」みたいなハッピーエンドのように感じる。 実際に私もそうだと思う。 でも本人は、本当に拉致監禁の11年間から助けられてよかったのか。 被害者...続きを読む家族は、本当に大きくなった元少女の娘が帰ってきて歓迎できるのか。 幸せに生きていけるのか。 本当にずっと気持ち悪いです。 でもリアルに想像できるのは、この本の世界が当たり前だった時代を生きた人の押し付けを、自分も少しだけ感じたことがあるからこその気持ち悪さなのかも。
やはり、櫛木さんや… よく拉致監禁のはあるけど、監禁後の話はあるけど、監禁中の内容を淡々と。 小学校高学年で誘拐された少女… 蔵の中 バケツで排泄 毎晩のように強要 挙げ句の果てに、出産 …_| ̄|○ その後、保護されるけど、本人は、被害者やから、悪ないのに、色々な目で見られるわな。小学校...続きを読む時代の友達は、まだ、大丈夫としても… それもな…年月経ってるし… キツい〜 この調子で、監禁解放後もツラい被害者を描くのかと思ってたけど違う! 確かに、被害者も描いてはいるんやけど、それより大きいもの。 なぜ、こんな事件が起きるのかという土壌というか、こういう社会。地域的なのか、片田舎なのか、いまだに男尊女卑が蔓延ってる。 そういう状況が、こんな事件を起こし、更に長期間気付かない。 犯罪より深い、深い底にある意識、これを変えないと、また同様の事件が… こんなのが、今残っているのかは、男性側の私からは、分からんのかも? 徐々に改善してると思いたい… 「めとる”という言葉の語源は“女捕る”だという説があるらしい。要するに女を捕まえて奪うことだった、と」 (本文より)
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