【感想・ネタバレ】ある男のレビュー

あらすじ

【映画化で話題!石川慶監督 × 原作 平野啓一郎】
★第46回日本アカデミー賞で
作品賞を含む最多の8部門の最優秀賞を受賞

【第70回読売文学賞受賞作】
『マチネの終わりに』『本心』の平野啓一郎による、傑作長編。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。

「愛したはずの夫は、まったくの別人でした──」
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。
ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。

愛にとって過去とは何か? 人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか?
「ある男」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。

『ある男』特設サイト ▶︎ https://k-hirano.com/a-man

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Posted by ブクログ

私の読書傾向からAIがおすすめしてくれた。
ストーリーも面白いが、終始投げかけられる「自分とは何か」という問いを自身でも考えながら読書するという充実した時間を過ごせた。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

すごく読みごたえのある作品でした。
どんどん話に引き込まれて途中でやめられないミステリー要素もあり、出自や自己について、過去について人を愛することについて、根本から深く深く考えさせられました。

悠人が真実と向き合い、立ち直る術を自分自身で見出していく兆し、その描き方に涙しました。
1冊の本を通じて、その人をより理解できるという感覚、私が積極的に本を読み始めたきっかけもそんな感じだったな…なんてふと思いました。

考えさせられるテーマも数多く散りばめられていました。在日韓国人や複雑な出自をもつ子供が成長していく中で、その性格を決めるものが環境か遺伝か…そういった排他的な二項対立論で物を考えるべきではない事、そして人間は本来多面的なものだという当たり前の事を、しっかりと言葉で表現してもらい本当にその通りだと思いました。死刑についての考え方も、そんな捉え方があるんだと勉強になりました。国家が立法と行政の役割を果たさぬままに、犯人と同じレベルまでモラルを落とし司法の力で処刑する…体制としてはその通りなのかもしれません。

そして作家さんの表現方法や知識、価値観に文体…何もかもに惚れ惚れします。「マチネの終わりに」も深く感動したけどこの作品も凄い。他の作品も絶対読もうと思いました。

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず掴みが強烈、掴みだけじゃなくてそこから展開も早く、物語としてもとても面白い。

ミステリーとしての面白さだけでなく社会問題にも切り込んでいたり、凄い作品。推理、社会問題、愛……これ本当に1冊で良いんですか?といった内容。1冊に詰まってる内容が濃く、満足度が高すぎる。

あと気付いたのは表現が細かいこと。人の身なりとか、感情に関しても細かく詳しくて絵が浮かびやすい。

恥ずかしながら、死刑囚の個展が実際にあるのも知らなくて調べて驚きました!絵も考えさせられたり。

ゆっくり読んでるつもりが後半読む手が止まりませんでした。

「生まれ変わることで生きられる人生」がとても感慨深い。他の人生を一から築くことができるなら?みんな新しい自分として前向きに生きられると思う。じゃあ今ある自分の人生も、もっと大事にするべきでは?と思ったり。

過去があるからその人を愛せる、仲良くできることも勿論ありますが、その反面過去が気になってしまうのもよくわかる。その人の全過去を知らないから今を知ることで仲良くできるんだなと感じる部分もあって、考えれば考えるほど複雑。

あと内容もとてもリアルに身近に感じることができました。誰しもが先入観を入れる、レッテルを貼る人が多い中でネット社会になり、拡散したがる人、匿名で叩きドーパミンを出す、正義感を振り翳す人が多いからこういう戸籍を交換する事件はこれからもっと増えそうですね

他の弁護士視点の本と比べるとかなり読みやすいなと思いました

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

親が殺人犯になってしまった幼い男の子、一生懸命生きて、少年から大人になり他人の名前、戸籍を手に入れてその人になりきって少しでも幸せな時間が持てたのは良かったと思う。そして、その子供(まだ小さい娘)が大人になって父親や祖父の過去を知ることになるのが辛い。まだ何も知らずに明るく生活している可愛い妹、優しい母親と兄がいてくれるのが良かったと思った。

そのまだ思春期の兄は、父親(血は繋がっていない)の親の事件、他人の名前や戸籍を使って自分の母親と結婚して妹ができたことを知った時の様子に涙が止まらなくなった。きっとこれからは母親やまだ幼い妹を守って強く生きていくのだろうな、そうであってほしいな。と、思った。

産まれてくる時に家族は選べないけど、その後の人生は大切な愛せる人を見つけられて普通の穏やかな生活ができたら幸せなんだろうな、と思った。そんな人には幸せになってほしいと思った。

知り合う人の過去など知らないことが多いが少し怖くなった。

それぞれの登場人物の表情やその時の景色や雰囲気を想像しながら読めて、次はどうなるのか知りたくなりとても引き込まれた。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

読み終わった時期は数か月前です。平野啓一郎さんの作品は初めて読みました。人間関係が複雑で込み入っていて、社会の問題に対する人間の向き合い方を考えさせられるストーリーでした。情緒面にも共感出来、展開も面白かったです。ラストはとても感動しました。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

めちゃよかったです

血で受け継ぐものもあったし名前と環境で受け継ぐものも
ただ心に残る人であったというのは名前が変わっても変わりなく
本人は亡くなったけど記憶も子供も紡がれていくのめすね

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

最近軽めの本を続けて読んでたからか、
読み終わるのに時間がかかった。

おもしろくて、最後は少し泣いた。
また読みたいなと思える作品。

音楽の描写が多く、予備知識として知っていたら、
もっとのめり込めるのかなと思ったので、
いつかまた読むときは調べながら読むのもいいかもしれないと思った。

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2026年05月21日

匿名

購入済み

人の感情を繊細に表現されていて登場人物それぞれがリアルに目に浮かぶようでした。Xに対して最初は不気味さを感じたけれど、弁護士の彼を通じて正体が明らかになるにつれ、Xの生い立ちが不憫で胸が苦しくなりました。最初の家族と過ごした時間だけは幸せだった。それが救いでした。

#泣ける #切ない #タメになる

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2025年01月06日

購入済み

深い

重厚な文体ですが読みやすい作品。重犯罪加害者の家族の問題とか、社会問題を扱っていてとても考えさせられた。さすが作者は法律に詳しい。弁護士ではなく、渦中のXさんの視点で読んでみた。司法とかhateとか今まであまり考えないことを考える機会になって良かった。

#切ない #深い #共感する

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2024年05月08日

匿名

購入済み

読む価値有り!!

最近読んだ中で上位に入る作品でした。
続きが気になりすぐに読み終えました。
楽しい秋の夜長を過ごせました。
また、作者さんの他の作品にも興味がわきました。
是非、読んでみたいです。

#深い

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2023年09月23日

購入済み

複雑な背景に戸惑いながらも、その物語の世界に引き込まれていった。何も疑うことなく過ごす中で、触れることのない事実があるということが、衝撃的でもあった。人を愛することが人としての全てなんだと思う。家族のかたちはそれぞれであるが、子どもが穏やかに成長できるように、その根底に愛は存在して欲しい。

#切ない

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2023年02月24日

ネタバレ 購入済み

とてもいい作品

最近読んだ中で1番良い作品で、1番表現しにくい作品。
最後に幸せがそこにあって、本当のことを言うべきなのかすら悩んだのではないか、その事で3回目の自殺だったのではないか...。
想像できる限りの当事者の心情を慮ったが、正解はわからない。
生きるとは誰しも難しいのだと、そこに立場や出自は関係なく皆悩みながらそれぞれ懸命に生きているのだと思った。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

平野氏の作品「死刑について」で出てきて気になっていた作品。「私とは何か」にも通づる作品だった。

ストーリーはある女性の再婚相手が亡くなったあと、その人物が本当は別の人だったというところから始まる。その女性ではなく、代理人として調査する弁護士が主人公。

謎が解決する過程のすっきり感よりも、ひと1人の人生に思いを馳せる話。平野氏の小説を読むのは始めてだったが、新書を読んだ時と同じような、自分と周りの人の人生を見つめたくなる余韻があった。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

長かった。
パットはしないけどやっぱり言葉は美しい。
最後まで読みたくなる。
谷口Daisuke
弁護士さん、
戸籍交換

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心情描写がすごく丁寧。
ただ個人的には、あと1割ぐらい少なめの心情描写の方がスッと入ってきそうな気がするな。
物語としても丁寧に語られていて面白かった。
主人公の弁護士の城戸がすごく誠実な感じがするのが良い。城戸の妻の、不倫を思わせる描写については回収はしないんだーって思ったけど。

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主題とストーリー展開に深みのある作品だ。「ある男」が何者なのかを追う過程で、主人公が抱えるアイデンティティの葛藤を照らし出す鏡となっている。言葉にならない心情や情景の巧みなレトリックにうなる。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

あらすじを読んで勝手にミステリー小説と思いきや、、いろんな方向に話が広がり、先が気になって一気に読み終わった。初めて読んだけど、思想的にはリベラルなのかな?なぜか昭和な雰囲気を感じた。日本語が綺麗だと思った。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

夫だと思っていた人が全くの別人だった。その事実を突きつけられた人とその謎を全力で解明しようとする人。続きが気になってついつい読み進めてしまったけど、人種差別や生まれた環境のこと結婚生活について等々現代の社会問題にも焦点を当てていて途中難しい場面もあった。ただ、総じて今の自分の環境に文句は言ってられないなと。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

人間なら誰でも一度は考えたことがあるであろう「別の誰かになったら」を体験できる今作。戸籍を変えたら別人になるのか。否、戸籍は変われど別人とはなり得ずそれも含めて1人の人間である、と自分は結論付けた。
中盤で間延びしている感があったが、全体的にはとても面白かった。豊富な語彙で人間の”存在”と”内面”を哲学的に描写する平野啓一郎らしさ全開の作品ではないか。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

「一体,愛に過去は必要なのだろうか?」の問いに,今までとは違う観点から考えさせてくれた一昨.

心に残った場面.
「彼は今,自分とは何か,ではなく,何だったのかということを,生きるためというより,寧ろどういう人間として死ぬのか,ということを意識しながら,問い直すように迫られていた.」
「国家は,この一人の国民の人生の不幸に対して,不作為だった.にも拘らず,国家が,その法秩序からの逸脱を理由に,彼を死刑によって排除し,宛らに,現実があるべき姿をしているかのように取り澄ます態度を,城戸は間違っていると思っていた.立法と行政の失敗を,司法が,逸脱者の存在自体をなかったことにすることで帳消しにする,というのは,欺瞞以外の何ものでもなかった.もしそれが罷り通るなら,国家が堕落すればするほど,荒廃した国民は,ますます死刑によって排除されねばならないという悪循環に陥ってしまう.」

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

映画で見たのですが、どうしても登場人物たちの背景をもっと知りたいと思って原作を。
自分の人生を捨てたくなる時、全く別の誰かになりたくなる時、そんな瞬間がある人間が存在していて、
その方法があって、今までの人生を捨てて新しい自分で生きている
でも、その人の中身はその人
人間の汚い面と綺麗な面全部見せられた感じした

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛した夫の死後、彼が全くの別人だったと判明する。弁護士である主人公が「戸籍交換」の裏側に迫る展開には裏社会のリアルな生々しさがある。
在日3世である主人公の背景描写は少し冗長に感じたが、他人の人生を調べるうちに彼自身の中にも「別の人間としてやり直したい」という成り代わり願望が徐々に芽生えていく構成が面白い。
何より、主人公が今の家庭を守ろうと決心した直後に妻の浮気が発覚するラストが不穏で良かった。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

愛にとっての、人にとっての過去とは何かを問う小説。面白い。

過去が人生を形作ってきたのは間違いなく、
他人が関知する余地はない気もするが、犯罪者の子など知られたくない過去を持つ人からすると、他人に知られることで不条理にさらされる。

幼少期の環境や出自、学歴が原因で貧困になった人などは貧困のまま老後を迎えたりなど、環境のせいで人生が苦しい人がいる。

この小説のように悪手に縋ってでも過去を変えたい人がいるが、国家として救済の措置がない社会問題を反映した小説だと感じた。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

「あなたはどうなのか」と問いかけられた。

世間の目を逃れて究極の手段で他人になり代わり、その過去まで引き継いで生きることで手にした幸せ。愛は若枝のように、中途からでも芽生え直し、従来の枝の延長上をしなやかに伸びゆくことができる…という像が思い浮かんだ。
この場合、彼を縛っていた「世間の目」とは倫理的に正当といえるのか。咎められることのない安全なポジションから、彼に不当な責め苦を負わせていたのではないか。

事実関係の輪郭を澄明に綴る筆致はルポルタージュさながら。この手触りが、愛と苦悩についての問いかけを、読者を当事者に巻き込みながら、生きたものにしているように感じる。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たった今その人生を譲り受けたかのように生きられたら、どれほど感謝するだろう……のようなことを言っていた一節が良かった。
恵まれすぎている私たちは、それを忘れすぎるから。

愛にとって過去とは?の普遍的な問いを投げる物語。過去を知っていても、知らなくても、愛は存在できると思わせてくれる小説だと思う。
その人の本質は、その人の過去で説明できるものではないはずだから。

伊坂幸太郎さんの、確か「モダンタイムス」にでてきた「人生は要約できねぇんだよ」という台詞を思い出した。その人の人生を要約した途端に本質から離れてしまう、どれだけ正確に緻密に誠実に表現しても、その要約は失敗なんだ。

谷口(あらため、原)を夫として、父として、愛して一緒に生活した記憶の中に、確かに愛があったと信じられる。ただそれだけが本当のことなんだと、そういう着地をあの家族は見つけられたんだなと思って、最後は少し泣けた。

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人の戸籍ごと自分にしてしまう話は、いくつか例がある。有名どころだと東野圭吾の幻夜、宮部みゆきの火車だろう。だから、この題材自体新鮮なものではない。
どちらかというとドキュメントを見ている感覚になる。
さすがの表現技巧で読ませる文章なのだけれど、ページを先に急ぎたくなるような緊張感はなく、かといってそれを補うほどの表現美かと言われると、そうでもない気がした。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戸籍ロンダリングした元の人物を追うというミステリー本筋だけでなく、在日差別・死刑の是非・子育ての方針の食い違いによる離婚等の色々なテーマについての考察も興味深いし、それが本編と絡み合ってどう展開していくのかも気になるのだけど、如何せんモノローグが長くてくどくて何度も読み飛ばしたくなりながら何とか読み進める、多分半分以上モノローグ
終盤になって物語が加速して最終的に謎は解き明かされるけど、道中出てきた色々なエピソードや考察は必要だったのかどうか
結構投げっぱなしが多い気がして、ちょっと座りが悪く感じる

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

過去から解放されたい人はいるのかもしれない。
だが、他人になりすますのも所詮過去の一部。愛も過去を知りたがる、過去など関係ないというのは過去を知ってからの話

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

在日とか部落差別とか犯罪者の家族であるとか、普段自分自身が生活する上で意識せずに過ごしていることを目の前に出されて、その渦中にある人々がそれとどう向き合い、どう感じ、悩み、戸籍を取替えて他人の人生を生きたいほどに苦しんでいるんだという事を目の前に差し出された。
これを読むと、自分は当事者じゃないから、何かでこうして見たり聞いたりしてみても、その痛みはわかると言えるものではないのだなぁと。。。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

最初から面白かった。
時々難しい話が出てくるけど、作者の伝えたいことは伝わった。
最後の息子の成長を感じられる終わり方がよかった。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

自分の人生を他の誰かが過ごしたなら、どんな人生になるんだろう。
自分が歩んだ、そして歩むはずだった人生より良いものになるのだろうか。

自分の人生に言い訳してないか?
親の教育のせいだ、田舎に生まれたせいだと言い訳を並び立てる自分の人生を、羨む人がいるかもしれない。
そしてその人たちは、もっと自分の人生をうまく歩むのかもしれない。

自分が誇れる自分でいるために、心豊かに生きようと。
そんな自己啓発的な捉え方をしてしまいました。笑

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

愛について倦怠期の夫婦を通じて語られるパートは、ワテにはまだ早いなと思った。
全体的に登場人物を好きになれない。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

城戸章良
弁護士。里枝の離婚調停の代理人。里枝から谷口大祐の相談を受ける。在日三世。

小説家
書店で催されたイヴェントの帰り、たまたま見つけた一軒のバーのカウンターで、一人で飲んでいる城戸がいた。一九七五年生まれ。

谷口里枝
文具屋の里枝ちゃん。高校を卒業するまでS市の実家にいたが、神奈川県の大学に進学して就職。二十五歳で一度、建築事務所に勤務していた別の男と結婚している。谷口大祐と再婚したが、三年九ヶ月で先立たれてしまう。遺影の大祐が自分の弟ではないと恭一が言ったことで、大祐の身辺調査を城戸に依頼する。旧姓武本。

谷口大祐
里枝の亡き夫。林業で生計を立てたいと、未経験者として、三十五歳で伊東林産に就職し、四年間、働き続けた。最後は自分で伐採した杉の木の下敷きになって死んだ。

悠人
里枝が二十五歳で結婚した時に生まれた長男。


里枝二人目の子。次男。二歳の時に脳腫瘍と診断され、治療の術なく、半年後に亡くなった。

奥村
里枝の母の旧い知り合い。


大祐と里枝の娘。

谷口恭一
本物の谷口大祐の兄。遺影を見て「大祐」が自分の弟ではないと気づく。群馬県の伊香保温泉の旅館の四代目。

香織
城戸の妻。

颯太
城戸の息子。

後藤美涼
本物の谷口大祐の元彼女。

中北
城戸の事務所の共同パートナー。

バーテンダー

小見浦憲男
戸籍交換ブローカー。

曾根崎義彦

杉野
城戸の友人弁護士。死刑廃止運動に熱心。

小林謙吉
死刑囚。二十年前に刑は執行されている。

川村修一
ノンフィクション作家。

原誠
小林謙吉の一人息子。離婚した母親の姓を名乗っている。父親が殺人事件を犯し、母親とともにすぐに転居、一時、前橋市の児童養護施設にいた。施設を出たあと、北千住のボクシング・ジムに所属していて、プロボクサーとしてデビュー。バンタム級の東日本新人王トーナメントで優勝している。リングネームは緒方勝利。田代と戸籍を交換。

門崎
杉野と一緒に死刑廃止運動に携わっている女性弁護士。

田代昭蔵
原誠を名乗っていた男。原誠と戸籍を交換した。

小菅
ボクシング・ジムの会長。

柳沢
原誠と一緒に練習をしていた元プロボクサー。

フルサワヨウイチ

伊東
原誠が谷口大祐として働いていた伊東林産の社長。

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

戸籍ねぇ。

本で読み取るの難しいなーとか思ったので、再度映画でも見ました。

原さん、幸せになってほしい

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しい。
私は縁がなかっただけで、きっと現実にも存在していることなんだろうな…。
自分の浅い経験では何が正しいのか分からなかった。
全部仕方なかったように思えてしまう。
大祐の最後の3年だけが唯一の幸せだったんじゃないか、というところを読んで泣いた。切実にそうであってほしい。
このまま大祐として生きていいのか、言うべきか、言うとしてどこまで言うのか、その先に家族の未来があるのか、色んな葛藤があったんじゃないかと思う。
もっと長生きしてほしかった。

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2026年07月13日

匿名

ネタバレ

良かったです!

人が人を愛することの多面性を改めて感じさせられる作品でした!

人が人を愛するとき、その根拠を過去の体験に求めることはあり得ます。
一方で、過去の自分に起きた出来事をどう感じとるかは人によって異なるのであり、今回であれば、〈入れ代わった人が語った〉谷口大介の過去にりえが惹かれたのではないかとも思います。

私個人の意見としては、入れ代わった人がありのままの自分の過去を理恵に話したとしても、世間体を抜きにして考えれば、りえに愛されていたのではないかと思います。

城戸も出自に対するコンプレックスを抱いているという意味では大介と僅かに共通点があり、それが城戸の大介に対する印象を美化させていたのではないかという妄想が膨らみました。

夫婦関係についても繊細な描写で、没入してあっという間に読み進めてしまいました。

#切ない #深い

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2023年08月01日

購入済み

ある男

この小説のミステリーな部分とあったかい部分の割合が心地よかったです。
じんわりあったまる感じが。

人ってびっくりするようなことが自分に起きたら、実際はこんな感じなんだろうな、て気がしました。
この微妙な感じをうまーく表現出来ていて、引き込まれたんだと思います。

家族の在り方てほんとそれぞれだけど、そこに心を乗っけるか乗っけないかでまるっきり行き先違うんだなぁ、て再確認した作品でした。
フィクションだけれどもこの家族がうまくいくように応援して祈りました。

#ほのぼの #泣ける #切ない

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2023年05月17日

ネタバレ 購入済み

アイデンティティを揺がす一作

「ある男」というタイトルは不確かな人物を指す筈だ。そんな曖昧で内容がなかなか見えてこないタイトルが故に「ある男」とはどんな奴だ?と気になり、さらには映画化も決まっているということで手にとってみた。
「ある男」というのは奴のことを差しているのだと思うが、正直なところ、その「ある男」は特別何か光って見えるとかそんなものではなく、日常のどこかに溶け込んでいるような平凡な人物であったなぁというのが私の受けた印象。
ではなぜ奴を「ある男」と呼んでいるかというと、名前を偽って生きてきていたからだ。
奴がしていたように、もし私の妻が名前を偽って、さらには戸籍を他人と交換して生きてきたのだとしたら私はどう思うのか考えさせられた。
そのまま好きでいられるのか?そんな嘘を許せるのか?など。たぶん無理。
他にも、実際戸籍の交換は不可能であると信じたいが、可能であったとして、この戸籍の交換というのは何かメリットはあるのだろうかと読んでいて思った。
戸籍を変えたいと思う理由でまず考えつくのは、傷のついた経歴を無かったことにしたいからだと思う。それって傷のついた経歴同士を交換することになるから、必ずどちらか一方はより傷の深い経歴を持つことになるのでは?



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2022年07月04日

ネタバレ 購入済み

試し読みでは面白かったのに

映画は見ていないのですが、表紙と映画のシーンに興味があり、試し読みで面白いと思い購入しました。ある男の正体を知りたいと思い読み進めました。結末は戸籍の交換の話ですが、弁護士が在日韓国人の為差別を受けてきた事などのエピソードが何度も何度も出てきて少し鼻に付きましたそこがなければ、もっと面白かったのにと思いました。

#切ない #タメになる

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2023年02月12日

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