【感想・ネタバレ】僕の明日を照らしてのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年06月12日

人の感情がうまく描かれている。

知らない世界だからわからない世界でもある。

あったかいような切ないような変な気持ちになるけど後味は悪くなくて、サクサクと読まされたという感じ。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

2022/01/06
 神田歯科の委員長である優ちゃん(お父さん)と再婚をしたお母さんの子どもである隼太は家の中で優ちゃんからDVを受けていた。
しかし、自分自身をなかなかコントロールできない優ちゃん自身もそのことや、隼太との関係性に悩んでいた。二人で、どうしたら優ちゃんが虐待をしなくなるのかを考え...続きを読むようと試行錯誤する日々が始まる。
 この本の中で出てくる優ちゃんは虐待モードになってしまう部分を除けばとっても良いお父さんのように思える。自分でも感情をコントロールできなくて隼太のことを殴ってしまうのはどうしたらいいのか考えていたし、それに色々と答えようとする隼太も優ちゃんのことが好き…なのだろうか。
何だかとても不思議な家族の関係が織りなすお話しでした。

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Posted by ブクログ 2021年10月02日

虐待する継父と僕(隼太)の物語。というと、無職で酒浸りの父親を想像してしまうが(私だけ?笑)、この父親(優ちゃん)は近所でも評判の優しい歯科医。普段とても優しくて穏やかなだけに、スイッチが入った時にガラッと変わってしまうのが怖い。でも我に帰ると、猛反省…ものすごく小さくなってしまう。
2人で“優ちゃ...続きを読むんがキレないよう”色々試し、努力する日々を見守る感覚で読み進める。
ラストは予想と違ったけれど、2人の絆がここまで強くなっていたのかということに感動。その先を想像させられる終わり方だった。

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Posted by ブクログ 2021年01月25日

虐待という重いテーマなのにどこかほっこりする作品。ゆうちゃんが来たときのことを、「クリスマスとお正月が一緒に来たくらい嬉しかった」という表現をしていたのが、すごく、心に残っています

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Posted by ブクログ 2018年02月21日

切なくて痛々しくて、すごく優しい話だった、と思う。
子どもは確かに決定権がないし自立は難しいけれど、その中で本当に色々考え、感じて生きている。守りたいものもある。
隼太は中学生らしい脆さを持ちつつも、とても賢い…周りの空気や気持ちを敏感に読み取る。そして優しい。
そもそも人間は、ここでいえば優ちゃん...続きを読むしかり、大人子供関係なく、本当は皆脆くて弱い。
世の中本当に悪い人なんて、なかなかいない。それでも、すれ違ったり、掛け違えたり、トラウマから逃れられなかったり。皆がそれぞれ一生懸命向き合っているはずなのに、上手くいかないものだね。

最後、いままで頑張ったふたりを見てきたのでハッピーエンドになってほしかった。哀しい心持ちになったけれども、それもまたひとつのリアル。ただ、まだ少し希望を感じさせるような終わりだったのは唯一救いかな。
人生はなかなかに厳しいけれど、隼太も優ちゃんもお母さんも、スナックのお姉ちゃんも隼太の同級生も、そして私たちも、そんなヘビーな現実を、もがきながら、手探りしながら、これからも生きていくということを、最後まで繊細に温かく描きあげていたのが、とても瀬尾さんらしい。

派手な話ではないし、楽しい話でもない。でもそういうことじゃなくて、どうしようもなく感情を揺らされた。隼太に自分が被って共感もした。そういう本はなかなかないので★5つ。

最後の3人のシーン。隼太の想い、とてもよくわかってしまって、でも母親の気持ちも最もなのわかるから、切なかった。

どうか隼太はじめ、皆の明日が照らされますように。

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Posted by ブクログ 2017年11月16日

解説までしっかり読んで、自分の中でなんか、とりあえずしっくり来た気がする。
個人的には、瀬尾まいこさんの本の中で、いちばんハードだと思うけど、でもいちばん好きかもしれない。

最初は優ちゃんの意味が分からなかったけど、でもそんな優ちゃんにでも家に居てほしくて、外では大人ぶってるかんじの隼太だけど、や...続きを読むっぱりちゃんと12歳で、
だんだんとふつうに近づいてたのに、、最後は涙が出そうになった。

お互い、人には言えない「悪」があって、それをかばい合ってるから、この人との関係は成り立ってるんだなあ...と思った人が、私にもいる。かもれない。

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Posted by ブクログ 2015年01月08日

殴られてもひどいこと言われても
ずっと一緒に居たい
優ちゃんの闇を乗り越える方法を、一緒に考えて、
ずっと一緒に居られるようにしたい。

優ちゃんに殴られる以外全然かわいそうな子供じゃないのに
殴られてでも一緒に居たいなんてわからないけど。
家族だからとか、愛してるとか、わからんないけど、いっしょに...続きを読む乗り越えたい。

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Posted by ブクログ 2022年04月03日

虐待してくる義理の父。
それだけ聞くと最悪だと思ってしまう。
でも、それでもいてほしい、大好きな人だって事も当の本人達にとってはありえるのかもしれない。
幸せは周りが決めたり、押し付けたりするものではなくて、自分の心でわかるものなんだろうなぁ。
普通と違っても、それでもいいのかもしれない。

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marina 2022年02月08日

この作品、「虐待」や「暴力」「家族の在り方」がテーマかと思いきや、「善と悪」「優しさや正しさとは」など、壮大なテーマが潜んでいて、本気で道徳の教科書に載せてほしいぐらい、深い。。

それにしても、元中学校教諭の瀬尾さんだからこそ、中学生を描くのが毎回上手ですね( •ꙍ•́ )✧

人の心って...続きを読む複雑で、冷静に考えたらよくない行動をなぜか取ってしまったり、自分の本来の姿と他者の評価に差を感じて戸惑ったり、勝手に幻滅してしまったり。
自分が思っている善が、誰かの悪になりうることもあると気付かされた。

隼太の気持ちが痛いくらい伝わるのだけど、母親の気持ちも勿論わかる。
どの選択が正しいかは、人によって違うかもしれないけれど、この終わり方は清々しくて、ある意味ハッピーエンドと捉えることも出来るかもしれない。
それでも、優ちゃんが隼太に掛けた(ちゃんと大事に思っていて、嫌われたくなくて、愛している。だから戻ってくる。という)言葉は、嘘ひとつないと感じるから、これからも、二人の良い関係が続くことを願わずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2021年07月11日

強がってる隼太だけど、やってることも発言もむちゃくちゃだって思うところがたくさんあって、やっぱり中学生だなって感じた。

「本当に解決しようと思えば解決できるでしょ!」と思ったり、
「その状況が明らかにおかしい。」「もっといい形で解決できそうなのに。」
って感じるところもあるけど…

優ちゃんが自分...続きを読むは後からやってきたと思ってるし、
隼太を大切に思っているからこそ、必ず隼太の気持ちや意見を優先しているんだなぁと感じた。
あくまでも作品の中の2人の判断が正しいとは言えないと思うけど、必死にもがいている2人の様子がイメージできた。

この作品は読む人によって感じ方が全く違うと思う。

みんな一生懸命生きてるからこそ、誰かを責めることはできないけど、読み終わるとなんかあっけなくて、なんとも言えない気持ちになった。

でも、それはそれで素敵な作品だった。

隼太の中学生らしさ。
優ちゃんのファミリーマートを選ぶ理由が笑えた笑
だけどそこまで家族という形に不安があったのかな。
ごはんを作らずにいられないお母さんの優しさが心に染みる。

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Posted by ブクログ 2021年01月22日

最初のページから“優ちゃん”という典型的なdv男が登場し、この話は虐待の話なのかと思いました。でも、少し違いました。確かにこの後も隼太は父からの暴力に悩まされますが、2人は仲を深めていきます。どう時間がすすんでも仲良くなんてなれるはずのない父と息子。
お互いに自分の「悪」の部分を知り、受け止め合うこ...続きを読むとで2人は絆を深めていきました。

暴力を受ける隼太が辛いのはもちろんのこと、優ちゃんも止められない暴力に苦しんでいました。そこに隼太の思春期が重なり家族の繋がりは崩れてしまったけれど、わたしが想像した続きでは3人はまた家族に戻れていました。

「自分は良いところだけでなく、悪いところもあるのだ」という自覚を持つことが人との仲を深める上で大切なんだと気づきました。

隼太の周りの人たちはやはりとても暖かかったです。

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Posted by ブクログ 2020年12月16日

なんだかもやもやする感情で読み終えてしまった。 
してしまったことは取り消せない、その後どうするかが大事というけれど、そういう綺麗事で済まされない虐待というテーマ。かといって当人同士が解決した後にたとえ家族であってもきっぱり切り捨てて良いものなのか。本当に解決したのか、時間が経たないとそれは分からな...続きを読むいけれど。
加害者を庇うわけではないが、本人も辛い、病気と紙一重だと思う。それでも被害者の心の傷は消えないわけであって。
そう思うとやっぱり他人にはわからない本人同士の長期的な解決が1番なのかな。
皆が皆、主人公の隼太のように強く優しく理解があるわけではないけれど。

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Posted by ブクログ 2020年09月07日

自分は好きな話でした。辛いことから逃げるのではなく向き合うということ。この世のこと全部がハッピーエンドではないこと、でもみんながちょっとずつ成長していくこと。それらを感じさせてくれました。変な気持ちで終わってしまう人もいるかも知れませんが、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

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Posted by ブクログ 2020年09月03日

『ずしりと重い頭を振ってみる。今日は何度か床に打ち付けられたから、まだぼんやりしている。そっと目を開けると、さっきまで僕を殴っていた優ちゃんは、すっかり力をなくして部屋の隅に座り込んでいた』

全国の児童相談所に毎年13万件を超える対応依頼があると言う児童虐待。多くの親は虐待を行っても、それを認め...続きを読むようとはしない現実があると言うその実態。”虐待をする特別な親”というものがこの世に存在するわけではありません。誰もがその可能性を秘めている児童虐待。『親に殴られたらことがトラウマになって、虐待を繰り返す人が30%もいるんだって』という虐待の連鎖が生む悲劇。虐待をする側にも何らかの理由がある。虐待をしてしまう何らかの理由がある。この作品は、当時、現役の中学教師だった瀬尾まいこさんが、虐待される側の中学生の視点で、虐待のある家庭の日常を淡々と描いていく物語です。

『いつの間にか部屋の中は真っ暗になっていた。一時間くらい攻められていたんだ』と気づくのは『二年生に進級すると同時に、僕は上村隼太から神田隼太になった』という主人公の隼太(しゅんた)。『スナックローズの息子だった僕は、スナックローズの息子兼神田歯科の息子になった』という再婚者の歯科医でもある父・優ちゃんは『すっかり力をなくして部屋の隅に座り込んでいた。苛立ちの塊だった優ちゃんは、今はただの抜け殻になっている』といういつもの光景。『何をきっかけに、何のはずみで?ちっとも思い出せないし、思いつかない』というその原因。『結局僕にも優ちゃんにも原因なんてわからないし、そもそも原因なんてないんだから』という虐待の理由。『ごめん…。どうして同じことを繰り返すんだろう』と『優ちゃんは少し震えたまま、ぼそりと』つぶやきます。『俺は本当に最低な人間だよな。謝るならしなきゃいいのに、本当に最低だ』と悔悟の父に『いいって。でも、優ちゃん、頭はやめて。マジでくらくらした。目の前に星が見えたし』と冷静に答える隼太。『こんなにちっぽけな弱々しい大人を、僕は優ちゃん以外に知らない』と感じる隼太。『許せないことを俺は繰り返している。俺、もうこの家で生活できない。この家にいちゃいけない』と続ける父の言葉を『また始まった。僕を殴り始めてから、何度も聞いた優ちゃんの告白』とあくまで冷静な隼太。『自分のことをなぎさに打ち明けようと思う。隼太に、暴力を振るってしまうことだ』と言う父に『僕がいいって言ってるんだからいいじゃない。それに、そのうち収まるよ』とあくまで二人だけの秘密にするという隼太。『僕だって、殴られるのは嫌だ。ただただ痛い。突然豹変して、止まらなくなる優ちゃんは恐ろしい』と思う隼太。しかし隼太は、『でも、僕はもっと怖いものを知っている』と過去を振り返ります。『いつも頭に浮かぶのは一人で過ごしていた夜だ』という幼い頃の隼太。『お母さんは夜も働きに出た。僕はたった一人で夜が終わるのを待った』という幼き日々。『優ちゃんが来るまで、僕はそんな夜を何年も何年も過ごしてきた』と一人の夜の辛さを思い出す隼太。そんな隼太は『優ちゃん、治してみよう。一緒に治そう。殴るだけ殴って、自分の都合で出て行くとか、最低だよ。そんなこと僕は絶対に許さない。裏切らないでよ』と父にはっきり言います。『あ、ああ』と『優ちゃんは心細そうにうなずいた』という父と子の虐待を乗り越えるための試行錯誤の日々が始まりました。

中学生に対する児童虐待という非常に重いテーマを取り上げたこの作品。そしてそんなテーマを描く瀬尾さんは執筆当時、現役の中学教師という立場でした。中学校における授業風景、部活への取り組みなどのリアルな描写は現場での経験が間違いなく反映されているのだと思います。そして、中学生という思春期の中でも一番微妙な年齢にある主人公・隼太の描写で思春期ならではの感情をもリアルに取り上げていきます。『「うざい」や「死ね」という言葉をみんな平気で親に言っている』という友人たちを一人冷めた目で見る隼太。『もう大人になりつつある僕たちには、かまってくる親がうっとうしくてたまらないのだ』、でも『もちろん、僕だって同じだ』と言う隼太。しかし『だけど、反抗したってどうしようもない。結局、面倒なことになるだけだ。百害あって一利なし』と努めて冷静に考えます。『少し学校のことを話して、ちゃんと返事するだけでスムーズにいくし、お母さんも良い気分でいられる』と思う隼太。長らく母子家庭で育った母と子の関係から来ると思われるその冷静な感情を持つ隼太。しかし、一方で母がよく言う『女手一つで育ててるんだから』という言葉に反応します。『父親がいない大変さを僕にアピール』していると受け止める隼太には、その言葉が『「女手一つ」の家じゃない子どもに、絶対劣ってはいけない』と『お母さんが想像している以上に、威力』をもって伝わります。『僕なりにやるべきことをしっかりやってきた』ものの『「女手一つ」という言葉は重荷で、「女手一つ」じゃなくなったら、どんなにいいだろうと』思う隼太。この思春期ならではの複雑な思いが、父からの虐待を乗り越える原動力になっていきます。そしてこれらの隼太のなんとも複雑な思いに胸が詰まるものを感じる一つひとつの丁寧な描写が作品に強い説得力を与えていきます。

『「女手一つ」という縛りから解放されること、夜一人ではなくなること』など、優ちゃんが父親になることの喜びを享受する一方で『お母さんが悲しむ』という理由で虐待を受けていることを誰にも話さない隼太。その虐待のシーンさえも淡々と描かれていくところにとても瀬尾さんらしさを感じる作品ですが、この作品が単なる児童虐待の実態を描いた作品ではなく、児童虐待をされている側が、努めて冷静に、児童虐待をする側に、その事実を訴え、力を合わせて自分たちだけで虐待問題を解決していこうと動く展開がとても新鮮です。それ故に虐待のシーンがリアルに描写されても決してそこに悲壮感が漂うことはありません。それは隼太のこんな考え方にも現れてきます。『優ちゃんは、虐待とか暴力という言葉に萎縮する』と父をあくまで冷静に観察する隼太。『けれど、深刻になったらなっただけ、はまってしまうだけだ』と分析していきます。そして『僕たちの問題に触れるときは、なるべく軽くおもしろく』、そう捉えるようにしていくことにした隼太。『イライラを防止する役割』のあるカルシウム、『いつどういうときに優ちゃんがキレるのかがわかる』記録としての日記など、児童虐待を受ける側が積極的にその解決方法を提案し、行動に移していくという展開は、瀬尾さんならではの切り口だと思います。そして、それが『優ちゃんがどうすればキレなくなるのかは、まだつかめていない。だけど、優ちゃんが絶対にキレないという日はなんとなくわかるようになった』と進んでいく物語からは、冒頭の衝撃的な暴力シーンを乗り越えた先の未来を感じることができました。しかし、瀬尾さんは物語を単純にそのようには決着させません。ある意味で予想された、ある意味で全く予想できなかった結末へと進む物語からは、児童虐待というものを少し高い位置から俯瞰したような独特な視点から見ることができたように思いました。

『被害者、加害者というふうには考えなかった。どうしたら何とかなるんだろうか、そういうことを考えながら描きました』と語る瀬尾さん。『力は麻痺する。振るう側も振るわれる側も、「まあいいか」と思う幅が少しずつ広くなってしまう』という虐待が繰り返される日常。しかし、そんな虐待の当事者たちには『暴力を振るう人間と振るわれている人間の間には、他の人にはわからないものがある』という特別な繋がりがありました。

報道されるニュースの過激さに感覚が麻痺してしまっている児童虐待について、独特な視点、立ち位置から鋭く斬り込んだこの作品。瀬尾さんならではのあくまで冷静な、あくまで淡々とした筆致が、悲惨さばかりに目が行きがちの児童虐待について、逆に冷静に、視野広く考える機会を与えていただいた、そんな作品でした。

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Posted by ブクログ 2020年07月21日

僕の明日を照らす方法が優ちゃん=暴力というのが悲しい。
また暴力は辛いけど、独りで過ごしていた夜の闇に戻りたくないという心理もとても切ない。
反抗期があって大人になりつつあっても、夜の闇を怖く思っており、これまでどれだけ寂しい思いをしてきたのだろうと考えるといたたまれない。
親もだいぶあとから知って...続きを読む、ショックだっただろうなあ。。

作者は元教師だが、怪我を負った生徒がたとえ「転んだ」と報告したとしても、本当はDVなのかどうか見抜くことはあったのだろうか。

‪隼太のような子が心から安らげる日々を過ごせるように、そういう真実に気付く教師がこの世にはたくさんいることを願う…。 

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Posted by ブクログ 2019年04月27日

最初ちょっと子どもっぽい中学生だなって思ったけど、この成長は中学生じゃないと出来なかった気がする。学校の先生って大嫌いだったから、こんな希望に満ちた話が書ける著者が教師だったのが信じられない。
最後の最後に解決しなきゃいけない事件が起きたけど、きっと大丈夫だと思う。

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Posted by ブクログ 2016年01月05日

重いテーマがさらっとじわっと描かれていて、読みやすい。
タナケンがとてもいい味出してる。

「人を裁かず、悪のみを裁くのさ」
この考え方すごくいい。

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Posted by ブクログ 2015年06月11日

悲しいけど温かい物語。
私もラストはちょっと残念だった。母親目線で言わせてもらうと一生無理だと思うけど…

しかし『ショックマン・シリアス』には笑ったw
好きです、瀬尾まいこさん。

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Posted by ブクログ 2015年03月08日

「僕の明日を照らして」瀬尾まいこ
家族小説。段ボール色。

主人公の中学生、隼太はあまりにも老成し過ぎでこんなに世の中醒めて渡れないだろう、と思ってしまうものの、なんというか、こんな状況でこんな心の動きをしたい、という思春期はよくわかる。
登場人物の誰にも感情移入できはしないのだけど、ドラマとして読...続きを読むんでいて揺さぶられるのは、どの登場人物にも弱さがあって、”とても”人間らしさを感じるからなのだと思う。上手い。
そして、こんな幕引きだなんて。正直言って読者にとっては残酷だと思う。(最後の時点では)誰にも救いがないじゃないか。なおかつ彼らのこの先が全く読めない。
賛辞です。

一気読み。(4)

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Posted by ブクログ 2015年02月12日

新しくきた義父に暴力を受ける隼汰。暴力から逃れるためではなくて、真っ暗な夜に一人で過ごすことができなくなってしまった、そして、シングルマザーの子だからこそ、よりしっかりせねばというプレッシャーから逃れるために、義父の優に一人にしてほしくないと、二人で暴力をなくすために日々努力していく。この努力と、同...続きを読む級生の可愛い恋人の存在により隼汰は成長していく。中学生独特の考え方や反抗期も多々描かれていて、瀬尾さんならではの描かれ方なのかなと思いました。想像とは違う展開と発想に☆4つに。

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Posted by ブクログ 2016年05月29日

最近母親が再婚した中2の少年・隼太が主人公。
普段は非常に優しく良い義父の優。しかし何かの瞬間にキレ、制御が利かなくなりDVを繰り返し、そのたびに自ら絶望してしまう優。そんな義父を、義父と二人で何とかしようと奮闘する隼太。
一方的に悲惨なばかりになる訳でなく、救済が中心に語られる物語です。
さすがに...続きを読む瀬尾さんで、少年や同級生たちは生き生きと描かれています。そこは素晴らしい。
しかし、何と無く私の思っているDVと印象が違い、それをどう解釈したらよいのか、少しモヤモヤとした感じが残ってしまいました

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Posted by ブクログ 2022年03月27日

中2の隼太に新しい父が出来た。優しい父はしかしDVする父でもあった。この家族を失いたくない! 隼太の闘いと成長の日々を描く。

DVという言葉に持っていたイメージが覆された。隼太が義父から暴力を受けても、なぜ母親に隠そうとするのか。義父が自らいなくなろうとするのを、必死に止めるのか。
読んでいくうち...続きを読むに、隼太の複雑な気持ちが分かってくる。はたから見ると不幸にしか見えないことも、当事者にとってはかけがえのない幸せだったりする。
瀬尾さんはそんな家族を描く作品が多いけど、不思議と心が温まる。この本もそんな読後感でした。

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Posted by ブクログ 2021年08月22日

ほっこりしているのに
終始胸をぐっと押さえつけられているような
複雑な気持ちになるむつかしいお話だった。

どれだけ優ちゃんがほんとはいいやつだろうと
どれだけ隼太がこの家族の形を守りたかろうと
ふたりの問題だったとしても、これはだめだ。
どれだけしっかりしていても隼太は中学生。
大人がもっと見てい...続きを読むてあげないと。
優ちゃんも丸め込まれている場合じゃないし、
何より、おかあさんが何もわかっていないのが一番しんどいつらい悲しいな〜〜


タナケンという友達がよかった。
「俺だって、エブリタイム、ウケを狙ってた五分前の自分のあざとさに寒気がするよ。ついでにすべりまくるギャグセンスにも鳥肌立つし。そもそも、みんなに好かれたがってるってのが、格好悪い。でも、止められないんだよな。癖だな、もう。あーやだやだ」

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Posted by ブクログ 2021年04月16日

優ちゃんと僕の関係。僕にとっては虐待をする優ちゃんであってもいなくなるなんて許せない。私も一人でいるのはとても苦手なので気持ちはよくわかる。
「キレる」に対して絵本とか、カルシウムとか、とにかくいいと言われたことを試す二人はかいがいしい。

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Posted by ブクログ 2021年04月10日

義理の父から虐待を受けている主人公。カッとなったら止められず手を挙げた後に後悔する義理の父。でも、主人公は義理の父と離れたくないと思っている。虐待を受けていることは母や周りの人にも打ち明けていない。義理の父は罪悪感から家を出て行こうとするが、主人公がそれを止める。このように冒頭から???な展開で一気...続きを読むに話の中に引きつけられた。
義理の父と主人公で、虐待がどうやったらやめられるか2人でいろんなことに挑戦して立ち向かっていく。こんな話初めて聞くなと思う内容ばかりでどうなっていくのか気になってどんどん読み進めた。

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Posted by ブクログ 2020年04月29日

新しく来た父はDVだった。でも、出来たばかりのこの家族をどうしても守りたい。友だち、淡い初恋、そしてこの家族に選択の時が迫る…。ひとりの少年の目覚めと成長の物語。
毎日のように報道される子供に対する親の虐待事件。自分でも制御できない悪魔の感情は、人間の根本的に持っている優位性から生じるものなのだろう...続きを読むか。平和を優先する本作の少年は、通常の精神力ではない。そのあたりの違和感がどうしても拭えなかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月21日

この作品は著者の作品の中でも賛否が分かれるだろう。ただの児童虐待の話ではないし、思春期の葛藤モノだけでもない。恐らく敢えてなのだろうが、虐待してしまう理由を明かさず、そうした刹那的な衝動(手は出さないまでも)が読み手側にもあるのだということを問うているのだと...。最後の場面はストーリーラインからし...続きを読むて想定内だったが、著者からの挑戦状のようで心地良い。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

はじめの方辛すぎ。ていうかまあ終始私はつらいなあと思ってた。

どれだけ望んでも手に入れれなさすぎたら変な諦め癖がついちゃって、心が揺れ動かされ無くなるのかなあなんて思ってた。隼人の行動に。

優ちゃんは、えぐい。頭おかしい。
隼人がどれだけ言おうと、引き離すべき。
優ちゃんの殴った後のぐちぐちなよ...続きを読むなよした言葉を発達段階の隼人に聞かせたくもない。

子どもの時の自分と、今の自分、それぞれに照らし合せたら隼人の気持ちもお母さんの気持ちもなんとなくわかる。大人としてどうしなければいけないかよくわかる。もう少し大人になったら子どもの時どう思ってたかなんて忘れちゃいそうでこわいなあ。
でもなんと言おうと暴力はだめだよ。
力で相手を支配するなんてしたらあかんやん。ばーか。

最後の解説、有り難かったです。

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Posted by ブクログ 2018年12月19日

ほっこりして良いのか分からないけど、ほっこりしました。
本当のDVは、この話のようにはいかないだろうから、優しく問題が解決されていくことに、少し疑問が残るけど。なぜ優ちゃんがDVをするのかナゾのままで。ナゾなもんなんだろうか。
中学生の少年の子供と大人の狭間の心の内が、繊細に描かれていた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月05日

親の立場で読んでみると、子供のことを本当の意味で理解するためには、近くて見守る時期も大切だなと感じたし、母親としてできることできないこと、父親としてできることできないことがあるなとわかった。
暴力は絶対に許してはいけないけれど、優ちゃんのキレてしまう気持ちもなんとなくわかる。親や夫など、心を許してい...続きを読むる人に対しては、時々感情に任せて言葉で強く当たってしまったり、なんであんなことを言ってしまったのだろうと後悔したりする。
結末は、ここで終わるの?っていう感じも否めないけれど、単純にハッピーエンドじゃないほうが現実的で良かったのかなとも思う。



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Posted by ブクログ 2015年11月18日

確かに、この物語をハッピーエンドで終わらせてはいけないと思う。そう言う御伽噺で済ませない感じが瀬尾まいこで、それはとても良いんだけれど。主人公のやるせなさが強く伝わってくるラストだったな。優ちゃんもお母さんも靖子姉さんもすごくリアルだった。カルシウム夕飯作戦あたりのふたりの雰囲気すきだったな。

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