小尾芙佐のレビュー一覧
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ネタバレ主人公チャーリが記録する経過報告を読んでいくお話。
さすが名作、最初の50ページくらいは読みづらかったけどチャーリが句読点を覚えたあたりで読みやすくなり、かつ話も面白くなってくる。
チャーリが手に入れたいっときだけの知識。
びっくりするほど誰も幸せにしない、チャーリ本人も周りの人間も。
ビークマン大学の連中は研究結果を手に入れたけれども、ニーマー教授以外は後悔していそう。
チャーリが働いていたパン屋の連中は今まで小馬鹿にしていたチャーリが急に賢くなるもんだから自尊心を傷つけられるし、ドナーも泣く泣くチャーリを追い出すことになるし。
チャーリの妹は、賢くなったチャーリが顔を見せたことで偽 -
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「人間のエゴに翻弄された純粋な心」
チャーリーは、頭が良くなれば友達や家族に認めてもらえるという希望を胸に手術を受けた。しかし、知能が上がるにつれて周囲の人間を見下すようになり、自ら孤独を深めていく。その姿は何とも皮肉だった。
それだけでなく、手術前に家族や友達だと思っていた人たちから実際にはどのように扱われていたのかを知ったとき、さらに、自身の知能がアルジャーノンと同じように失われていくことに気付いてしまったときの絶望感には胸が締め付けられた。
知能の高さだけでは人は幸せになれず、人とのつながりや思いやりこそが人間らしさなのだと感じた。
読み終えた後も、じわじわと切なさが込み上げ、長 -
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ネタバレ面倒を見てもらっていたアリスや、実験に携わる博士・教授をもはるかに凌ぐ知能に進化したチャーリィは、いつしか彼らを見下すように。チャーリィ自身もその傾向を理解し、警戒していたにも関わらず。
いや、これが人間の本質なのだろう。
自分より劣っている人間に敬意を払うのは難しいことだと思う。本当に賢い人は相手にみじめな思いをさせたり、恥をかかせたりしないと聞く。
改めて謙虚さを忘れないように肝に銘じた。
ねずみのアルジャーノンを観察して、知能がピークに達した後は退行が始まると知ったチャーリィの苦しみは想像に難くない。
やがて元の知能に戻ることになるのだが、僅かばかりの自制心や自尊心が残りウォレンへ行く -
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『アルジャーノンに花束を』を読んで、「知識がない方が幸せだったのか」「知識は人を幸せにしないのか」ということを強く考えさせられた。チャーリーは知能が高くなることで、それまで気付かなかった周囲の悪意や、自分が笑い者にされていた事実を知ってしまう。その結果、以前よりも苦しむ場面が増えたように感じた。
私自身も最近、人のSNSのストーリーをかなり非表示にしている。今は家事や育児に追われ、自分の時間も限られているため、人の楽しそうな姿や成功している様子を見ると、どうしても羨ましさや焦りを感じてしまうことがある。そう考えると、「知らなければ傷つかずに済むこともある」というチャーリーの葛藤に共感した。
た -
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ホバート位相と名付けられた時間逆流現象のため、人は墓場から復活して子宮に還る。
そんな世界で死者の再生と売却を生業とするヘルメスは教祖をめぐる争いに巻き込まれるが……。
私的に設定が好きすぎてたまらない作品。
会ったら「さようなら」で別れるときは「こんにちは」
人は食べ物を「食べる」のではなく「戻す」
時間が逆に進む世界というだけでもゾクゾクするのに、こんな世界だからか作中のキャラの倫理観がまぁまぁ終わっている(笑)全てがチグハグ、それが面白い。
私、初ディックなんだけど、これ好き。
あと、単純に装丁が好きすぎる。カッコ良すぎる。ハヤカワ文庫のディックの文庫本、どの作品も装丁がめちゃくちゃ -
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読書備忘録985号。
★★★★★。
敬意を表して★5つ。
作者の偉大さはヒマ師匠さまがレビューに記されているので割愛です。すなわち偉大ということです。
ただ、決して読みやすい小説ではない。なぜか?作者の作品群における共通的異世界の固有名詞がとっつきにく過ぎる!
じゃあなぜ読まねばならなかったか?
「新章 神様のカルテ」で一止が所属する研究室の後輩双葉さんが読んでいた作品だったので読まない選択は無かったということです!
さてこの作品。1960年代後半に出版されたSF小説です(古っ!)。そしてこれはSFなのか?内容が非常に文学的なんですよ。
軸は人間ドラマなんです。生物が生きられない究極の -
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ネタバレ改めて読み直したくて、新装版も出たのでちょうどいいと思い購入。(まったく本題には関係ないが、値段にインフレを感じた。)
チャーリィの身に起きたことは、まったくのSF的なフィクションなのだけれど、
たった数ヶ月のその話は、人生の早回しのように感じる。
終盤の、アルジャーノンを見送ってから、彼自身もまた知能が衰えていくなかで、自暴自棄になっていく様は、自らの行く末を受け入れられない苦悩で、最後のウォレンへ自ら行くところは、死を受け入れたかのように見える。
チャーリィの最後の言葉、お世話になった皆に向けた言葉は優しさにあふれていて、自分の行くすえを受け入れてなお、そんなふうに人に優しさを向けられる -
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ドラマを何回か観たので内容は知っているのですが、実は原作を読んだことがなく…新装版が刊行されたタイミングでジャケ買いしちゃいました✧*。
値段を見ずレジに持って行ったので、お会計の時に二度見してしまった…!
文庫なのに約2000円でしたΣ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイはネズミのアルジャーノンと同じ手術を受け超天才に変貌するがー…。
ドラマと原作とでは内容も感じ方も全然違って驚いたし、やっぱり原作の方がチャーリイの変化をよりダイレクトに感じられた。
かなり極端に描かれているけれど、チャーリイが経験したことは私も見に覚えがあるし、きっと誰しも経験があるこ -