小尾芙佐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が本格的にスティーヴン・キングにハマったきっかけとなった一冊。
少年時代、各々コンプレックスを抱えた「はみだしクラブ」の7人。
次々と子供が行方不明になる事件が、姿を持たない化け物「IT」の仕業であると気づいた彼らは、子供だけがもつ「信じる力」を使ってそれを撃退する。
しかし27年の月日が経ち、再び同じ怪事件が起き、彼らはあの日の約束のもと、一同に会するが・・・。
キングの作品のほとんどに言えることだけど、長いです。
クッソ長いです。
でも、本当に面白いから読み始めるとどんどん読み進めてしまって、必ず、寝不足になる。
「友情×ホラー×子供の夢」。そんな感じ。 -
Posted by ブクログ
夜更かししてまで一気に読んでしまった。後半のわくわく感はすごい。
それぞれこれまでの自分の自意識や浅はかさを恥じるエリザベスとダーシーが、向き直って惹かれあい、結びついていく過程の面白さ!
そうよね、こうでなくちゃ!という気持ちにさせる大団円のラストもよい。
こうなることはわかっているけれども、ハッピーエンドであるべきだ。
たしかに上流階級の話で、そこには労働のつらさや生活への心配はないからこその浮世離れした感じはあるけれど、フィクション、ロマンスとして楽しむにはこれでいい。当時の社会では階級は大事なことだったのだろうけれど。
登場人物の美点や欠点、気持ちの移り変わり、そして恋愛感情はどの時 -
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Posted by ブクログ
ネタバレThird Girlとは、部屋を何人かで借りるときに、
最初に借りた契約人が、2人で協同で利用していて、
もう一人、一緒に分担するときに、第三の女と呼ぶ。
部屋数が多ければ、第四、第五もあるらしい。
周囲から、精神的に追い詰められた人の、心理的な葛藤を表している。
自分で、自分が何をしたかをはっきりとは覚えていない。
そんな人が、犯罪に巻き込まれたときに、犯人であることを押し付けられてしまう。
ポアロは、冷静に事態を調べる。
自分だけでなく、警察や調査担当、探偵小説家にまで調査をお願いする。
今回は、調査だけでなく、精神科医による支援もある。
結末は、ある意味でハッピ -
Posted by ブクログ
「本の雑誌」で推薦されていました。
力のこもった作品です。
引っ越してきた一家に、つぎつぎに問題が降りかかります。
夫、妻、三人の子供…そして新しく生まれてきた赤ちゃん。
家族それぞれが直面する問題には、ありがちなことだけでなく~日常に潜む悪と狂気が見え隠れします。
家族同士が愛し合っていても起こる~葛藤や誤解もあり。
細かい描写の積み重ねには、実生活を一部反映したリアリティがあります。
人はいかにして問題に立ち向かうべきか?
勇気を持って大きな問題にも取り組み、素晴らしい作品と言ってもいい。
かなり重い内容だけど、充実しています。
こんな風に解決していけるんだね!という部分と。
他にどうすれ -
Posted by ブクログ
すーっごくおもしろかった。
タイトルからただのミステリーだと思ってよみはじめたんだけど、実のところ、夫婦の、家族の物語でした。
あと、主人公がフリーのプログラマーで。
1983年ころのコンピューター業界を舞台にした話。アタリショックのころ。
今だったらiPhoneアプリの世界になるんだろうなー、みたいな感じ。
コモドール64、彼の職場でのトラブル、契約をめぐるごたごたなんかは、この業界の人にとってはいろいろ楽しめます。
こんなセリフも。
上P18
もっとひどいことになっていたかもしれないのだ。たとえばアップルでプログラムの仕事にありつくとか。
下p22
「あなたは間違っています、ディッキー -
Posted by ブクログ
キングと言えばホラーと、全部ホラーの棚に放り込んでしまったけれど、厳密に言うとホラーとは言いがたい作品もけっこう多い。この『It』も、最初と最後は正統派ホラーで怖いんだけど、途中のあたりはいつものキングの「ティーンエイジャーの青春小説」風な挿話が多くて、そこが楽しい。
この『It』はアメリカではテレビドラマで映像化されていて、それもそれなりに楽しいのだけど、ドラマとして面白いのは圧倒的に主人公達の子ども時代だと思う。
とにかく盛り込まれたプロットが物凄く多くて、文春文庫で4冊というボリュームだけれど、実際、普通の小説の4、5倍の物語が含まれていると思っていいくらい。
この『It』以降のキング作 -