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ノンちゃん雲に乗る、クマのプーさん、ピーター・ラビットなど作家・翻訳者・編集者として幾多の名作を世に送り出し、溢れる才能のすべてを「子ども時代の幸福」に捧げた101年の生涯。200時間に及ぶインタビューや書簡、綿密な取材をもとに、戦前戦中の活動や私生活にも迫る。子どもの本で人々を勇気づけ、児童文学の星座で強い光をはなつ石井桃子の稀有な人生を描いた、初の本格評伝。(解説・川本三郎) ※当電子版には、新潮文庫版に掲載の写真の一部は収録しておりません。ご了承ください。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年08月30日
この夏読んだ「働くわたし」の中にブックガイドがあって、そこで紹介されていた石井桃子、いや幼い日の記憶にある、いしいももこの評伝です。かなり厚めの文庫でしたが圧倒的な面白さ。ご本人の山荘のある軽井沢でのロングインタビューをベースに新聞記者ならでは取材力と推論の組み立て、要点を明確にする簡潔な文章で、「...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月12日
石井桃子といえば、私にとっては『くまのプーさん』の本に載っている名前という印象。そういえば『ちいさいおうち』にもその名前が載っていたかなあという印象。「ももこ」という響きから何の根拠もなくおっとりとした人物を想像していたけど、実像はむしろ頑なな人だったよう。
戦前から児童文学の世界では名を上げつつあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月21日
長大で、濃く、
実直であられる新聞記者である著者の
引用、インタビューの書きおこし、手紙、説明、想像がわけられた記載ゆえ、ひと筋縄ではいかない。
お名前を見るだけでうれしくなってしまう、安心の石井桃子さんが生きた大正から平成の乱世。
戦争をはさんだあの時代に女性ながら働き、翻訳をなさり、百歳まで生...続きを読む
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