敗れざる者たち

敗れざる者たち

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

勝負の世界に青春を賭け、燃え尽きていった者たちのロマンを描く、
スポーツノンフィクションの名作が、待望の新装版に!

燃え尽きたいと望み続けついに叶わなかったボクサー、
栄光の背番号3によって消えた三塁手、夭折した長距離ランナーの「思い」、
良血馬達との決戦に臨むサラブレッ ド―
“勝負の世界に何かを賭け、 喪っていった者たち”をテーマに書き継がれた6篇。
著者の原点ともいうべきスポーツ・ノンフィクシ ョンの金字塔!

沢木耕太郎が、徒弟修業中の自分にひとつの可能な道筋が見えてきた、と語る、自身の出発点ともいえる記念碑的作品。

解説・北野新太

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 選書・双書
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    敗れざる者たち
  • タイトルID
    :
    908505
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

敗れざる者たち のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    マラソン選手の円谷さんの遺書がとても印象的でした。
    大切な人たちへ書き綴った最後の言葉。文学知識のない私ですが川端康成さんの感想 悲しい響きという表現 にしんみりしてしまいました。
    過去の動画や人物を検索しながら読み進める。円谷さん、内藤さん、難波さん、土屋さん、榎本さん、イシノヒカル 色々なスポーツ界の方々の活躍を知ることができました。プロ意識や、ハングリー精神、人知れぬ努力。
    ラストの「ドランカー」では、ボクシング輪島対「クレイになれなかった男」に登場した柳さんとの試合、もしかしてカシアス内藤さんも登場するのでは!と…
    誰もが勝つとは信じていなかった試合に勝利を収めた輪島さん。
    P242 「引退ということも考えられなくもなかった。でも、それはよくないと思ったんです。自分はまだ挑戦できる、そしてみなさんも挑戦させてあげようというんです。ということは、まだ金が稼げるということだ。まだ金が稼げるのに、その機会を放棄するっていうのは、プロのやることじゃない。五万だって、十万だって、稼がしてくれるというなら稼ぐべきじゃありませんか。それがプロということだ。〜」
    与えられた機会に躊躇なく挑戦していく根性 
    勝っても負けても讃められるとおもう。何でも一生懸命やると周りの人にもその熱意が伝わると思います。

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    年末年始を海外旅行で過ごすことにし、旅行の友に選びました。私も30年前、「深夜特急」に影響を受け、アジアへ一人旅にでた若者の一人ですが、今回久しぶりに手にした筆者の作品。
    私にとっても馴染みのない野球選手、ボクサー、ジョッキー、ランナーにも関わらず、45年を経ても胸に迫るものがありました。時代が変わっもの変わらないもの、もしかして失われつつある愚直さ。生き方を問いかけられるようでした。自らの旅と等価以上の興奮を与えてくれる作品でした。

    0
    2024年01月02日

    Posted by ブクログ

    当時まだ若いはずの著者の円熟みが凄まじい。取材対象にここまでコミットできる/させてもらえるのかと驚く。

    動きの激しい場面においても、盛りを過ぎた、「いつか」を逸してしまったアスリートの機微がひしひしと伝わってくる。ルポルタージュの客観性を保ちながら小説の没入感を味わえる稀有な著作だった。

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    45年前、生まれ育った街の当時としては比較的大きな書店で手にした単行本。以来、折に触れて読み返し、またこの作者の本をすべて読んできた。この作品に出会ったことで読書好きの今の自分が居る。新装版はカバンの中に入れて持ち歩こう。

    0
    2021年03月30日

    Posted by ブクログ

    スポーツ界にあって優秀な成績を残しながらあと一歩突出できず満開の花を咲かす事ができなかった人々がいる。何故なのか?
    著者は彼等を「敗れざる者たち」と呼びその対岸に大輪の花を咲かせたヒーロー、長嶋茂雄さんをおいて両者違いを見ているのだと思う。
    ボクサーのカシアス内藤をはじめとして6人の敗れざる者たちの苦闘が著者によって語られる。
    その中でマラソンランナー円谷幸吉を描いた「長距離ランナーの遺書」は胸に沁みる。
    実際に彼が走る姿を見、自死の知らせをオンタイムで知った身だからという事もある。
    しかし彼が生きた当時の生真面目にあらねばならないという考え、日の丸や応援者の期待に背いてはいけないという命懸けとも言えるトップランナーの辛さが著者の筆でヒシヒシと伝わったからだろう。
    近年のオリンピック選手は大会に臨んで「楽しんできます」というような言葉をよく口にする。
    それはそのまま本心ではなく心の中には辛さも責任感も緊張もあるに違いない。
    けれどもそう口に出せることは彼等にとっては良いことに違いないと思う。
    もし世の中に円谷選手がそんな言葉を出すことをためらわない雰囲気があったなら彼と彼を取り巻く人々の人生は変わっていただろうな。

    1
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    スポーツを見ることはなぜ面白いのか。
    残酷なようだが、そこにアスリートの命がけを見、それをショーとして外野で楽しみ、時には自分の不可能性を彼らの可能性に託すことで現実によりもたらされるストレスを発散したいという願望があるのではないか。

    この本においては、その命がけのショーにおいて、まさに自分の人生を賭けて、アスリート的な栄光は掴めずとも、その日陰の中で足掻いて足掻いて、足掻き続ける者達の姿が描かれる。
    我々にとってはショーの脇役としても、演者にしては人生そのものである。
    スポーツの、勝ち負けが生じる戦いの残酷さ、諦めないことへの賛美というよりは、悲哀とでも言うべきか、儚く寂しく、されど美しく感じるものを読んでいて感じたところである。

    昔の試合や競走であるが、迫真さがあって、ものすごく読み応えがありました。

    0
    2025年02月26日

    Posted by ブクログ

    優しさは成功の邪魔なのだろうか?
    それを捨てず世にいう栄光から遠ざかっても大切なものがあるならそれでいいのではないか?
    カシアス内藤や難波昭二郎の話を読んでいると思う。
    栄光に背を向けている本人のコアな部分を著者は見ている。

    0
    2025年01月14日

    Posted by ブクログ

    『深夜特急』が面白いので(まだ読みかけ)、他のジャンルも読んでみたくなって寄り道してみた。

    スポーツ・ノンフィクションの草分け的な作品。

    1. ボクシング カシアス内藤
    2. プロ野球 (長島にポジションを取られた)難波、土屋
    3. マラソン 円谷幸吉
    4. 競馬 競走馬イシノヒカルの馬手、調教師、騎手
    5. プロ野球 榎本喜八
    6. ボクシング 輪島功一

    表題通りの内容なのだけど、本当に敗れることなく勝ち切った、という意味では、ラストの輪島功一のリターンマッチ最終ラウンドKO勝ちが、唯一カタルシスを得られる作品。

    他の主人公は、『まだ、負けてないぞ』と足掻き続ける、ある意味、『見苦しさ』の美学を体現していて、殆どのひとの人生はこっち側だろうと思った。沢木耕太郎さんは、こっち側の目線で描くひとなんだなあ、と更にファンになった。

    0
    2024年02月25日

    Posted by ブクログ

    面白いを超えている。
    素晴らしい取材力。

    特に面白かったのは
    長距離ランナーの遺書という円谷幸吉の話

    なぜ自殺してしまったのか。
    鋭い洞察力だ。引き込まれた。

    それと次の文章。

    燃えつきる

    この言葉には恐ろしいほどの魔力がある

    正義のためでもなく、国家のためでもなく、
    金のためでもなく、
    燃え尽きるためだけに
    燃え尽きることの至難さと、それへの憧憬。
    あらゆる自己犠牲から、可能な限り遠いところにある自己放棄。

    0
    2023年06月17日

    Posted by ブクログ

    本質は何かを突き詰めたくていろいろ考え行動し得られたものが綴られている。
    本質がよくわからなくてもそこに至る過程で得られることは近いものがあるのではと思わせる。

    0
    2022年12月23日

敗れざる者たち の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 選書・双書
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    敗れざる者たち
  • タイトルID
    :
    908505
  • ページ数
    :
    352ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

沢木耕太郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す