危機の宰相

危機の宰相

621円 (税込)

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あのとき、経済は真っ赤に熱をはらんでいた――。1960年、安保闘争後の騒然とした世情の中で首相になった池田勇人は、次の時代のテーマを経済成長に求めた。「所得倍増」、それは大蔵省で長く“敗者”だった池田、田村敏雄、下村治という3人の男たちの夢と志の結晶でもあった。戦後最大のコピー「所得倍増」を巡り、政治と経済が激突するスリリングなドラマを、ノンフィクションの巨星が活写する!

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危機の宰相 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年10月23日

    日本近代史に詳しくないので知らないことだらけでした。
    高度経済成長の始まりにいた池田内閣の話。
    人として政治家として応援したくなる人物たちですが、今もこういうマジメな政治家がいるんだろうか。

    経済学や経済学者がどんな働きをしているかも、少しわかってきた。

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    Posted by ブクログ 2012年04月29日

    高度経済成長とは何だったのか・・・
    所得倍増とは何だったのか・・・

    この閉塞感漂ういま、日本が輝いていたと思われる時代が、
    いったいどういったものなのかを知りたかった。

    それにあたり、本書を読んでみたのだが、
    やはり、60年代というのは、輝いていたのだと思った。

    もちろん、テーマは政治であるが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月07日

    「沢木耕太郎」が、「池田勇人(はやと)」の経済成長テーマだった「所得倍増」を巡るプロセスを描いたルポルタージュ作品『危機の宰相』を読みました。

    「城山三郎」が78歳で国鉄総裁になった「石田礼助」の人生を描いた作品『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』を読んだのですが、「石田礼助」を国鉄総裁に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月10日

    そんなにこの作家の経歴を知らないので、ほー、こんなところに手を出してたのか、と意外感あり。そしてそこから本能的になのか、その筋には進まなかったことも妙に納得。
    ともあれ内容はなかなか面白いです、そして分かってはいるけれどもますます日本は斜陽なんだな、、、と得心する次第です。

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    Posted by ブクログ 2020年03月09日

    ▼1960年の安保闘争の終盤。首相だった岸信介さんは、私邸をデモ隊に何重にも包囲されてしまいました。そして、防衛庁長官の赤城宗徳さんを呼びつけ、自衛隊の出動を要請。しかし、赤城さんがこれを断固拒否。「日本人同士を戦わせて、流血するわけにいかない」。▼沢木耕太郎さんは、この時に自衛隊が首相を守るため、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月27日

    池田勇人を支えた人物にも焦点をあてたドキュメントです。
    池田総理の所得倍増計画と田中角栄の日本列島改造って夢がありましたよね。

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    Posted by ブクログ 2019年07月08日

    池田勇人、田村敏雄、そして下村治。三人の人生が交差して戦後最大のキャッチーな政策「所得倍増」が誕生した。旧大蔵省という超エリート組織のLoserである三人が不思議な縁で結びつき、高度経済成長という経済主導の「新しい形の『強い国家像』」を牽引することになったのは歴史的必然なのだろう。池田内閣が組閣され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月18日

    安保危機のなか経済成長を遂げた1960年代の政治経済を 軽くまとめた本。危機を成長に変えたのは、池田勇人総理と そのブレーン達による「所得倍増」というスローガンにあるとした

    池田勇人が 魅力的に描かれている。次は 吉田茂→池田勇人→田中角栄を中心とした現代史や政治比較の本を読みたい

    「所得倍増」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月15日

    タイトルの危機の宰相とは、池田勇人のことである。
    本作は、彼とそのブレーンであった下村治、田村敏雄の3人に焦点を当てた物語である。
    池田勇人といえば「所得倍増」である。
    著者が戦後最大のコピーというこのキャッチーなコピーもさることながら、実現不可能と言われた経済成長率を彼らは見事に実現させた。
    紆余...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月25日

    池田勇人とそのブレーン下村脩、更に後援会の田村敏雄という大蔵省における敗者三人が、所得倍増計画を作って実行していく様子なので、果てしなく地味な話ではあるものの、なかなか皮肉な運命が散見されておっていやはや。

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