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Posted by ブクログ
沢木耕太郎による、『バーボン・ストリート』(1984年、第1回講談社エッセイ賞受賞作)、『チェーン・スモーキング』(1990年)に次ぐ、2011年発表のエッセイ集。2014年文庫化。
複数のエピソードの間を魔法の絨毯で飛んでいるような、さり気なくも絶妙かつ緻密な構成は、相変わらずである。
沢木氏はあとがきで、「『チェーン・スモーキング』を書き終えたとき、このようなスタイルのエッセイ集はもう出せないだろうと思った。「話のタネ」の入っている箱を逆さにしてポンポンとはたいてしまったような感じがしていたからだ。しかし、気がつくと、空っぽになってしまったはずのその箱に、友人や知人に向かってつい酒場で話したくなるような「話のタネ」が、いつの間にかずいぶん溜まっていた。」と書いているが、沢木氏の好奇心、感性であれば、いずれまたその箱は一杯になり、次作も出してくれることだろうと期待してしまう。
(2014年5月了)
Posted by ブクログ
沢木耕太郎作品を読むのは10冊目。
エッセイを読むのは初めて。(本作は三冊目のエッセイ集)
話の展開がナックルボールのような不思議な動き方をするので面白い。初めのお題にうまく戻ったり、全然違ったお話になったり。
原稿を書くときには、随分うんうん唸りながら書くのだろうなあ。(原稿を間に合わせられない話が何度か登場する。)
「凍」の主人公、クライマーの山野井泰史さんが熊に襲われた際の話のインパクトが強烈だった。
本人曰く、自分は熊に抱きつく貴重な経験が出来てラッキーだったが、熊の方は駆除対象となって不運、無事逃げおおせただろうかと逆に心配している。超ポジティブシンキング。運って何なんだろうと、沢木さんは考えさせられたのでした。
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小説・文芸
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