小川洋子のレビュー一覧
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小川洋子さんの作品。ファンタジックでノスタルジー的な感じ。最近、わかんないなぁと思うものが多かったけど、これは読めた。
第1話 紗和子の父が亡くなって施設の私物を引き取りに行った中に、紗和子の結婚の年の半券とパンフレットがあった。屋根の上のバイオリン弾きのものだった。目が見えなくなってからの時期なのにと思う。
第2話 劇場のステンドグラスの裏で寝起きしている少年の話。
第3話 ビンゴゲームで当たったチケットを譲られた。モーツァルト!のチケット。
第4話 帝国劇場には幕内係が5人いて、さまざまな雑用をこなしている。
第5話 帝劇のロビーには幸運の椅子がある。
レ・ミゼラブルのパンフレッ -
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出会えて良かった一冊でした
悲劇の少女、ではなく、感受性豊かでどんな困難な状況下でも希望やユーモア、人を愛する悦びを捨てなかった一人の少女という切り口からアンネを描いた一冊だった
第2次世界大戦時において、すでに時代を先にいく価値観を持っていたアンネ
ペーターとの恋が静かにすすんでいく様子が良き
素敵!理想のひと!ととびつく恋ではなく、言葉を交わしながら少しずつ相手を知り、思慕をつのらせていった。
わずか14歳で、なんて大人で素敵な恋だったのだろうと脱帽した。
様々な彼女の一面を知ることができた
フランク一家連行時、床に散らばったもののなかに見つけたアンネの日記をこっそり回収保存した -
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盲目の父が遺した劇場のパンフレットと手紙「ホタルさんへの手紙」
ステンドグラスの裏側に住む、不思議な少年による舞台裏「内緒の少年」
観劇のチケットをめぐる、少女と研究所補助員と薬剤師、3人のドラマ「一枚の未来を手にする」
黒が表で赤が裏、着到板をひっくり返す幕内係「スプリングゲイト」
ロビーの一角にある〈幸運の椅子〉の存在を知るのは売店で働くたった一人「こちらへ、お座り下さい」
蘭の花咲く温室で、吹き矢を飛ばす「サークルうてな」
帝劇で生まれた僕と母の物語「長すぎた幕間」
パラソルを開き、2階席からの階段を降りてくる1分間だけ女優でいられたパラソル小母さん「劇場は待っている」
帝国劇場を愛す -
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初めての小川洋子さんの作品。大昔、博士の愛した数式は映画だけ見たことがあったのだけど、小説は読んだことがなくて、今回初めて読みました。
全体を通して、とにかく無駄な言葉がなくきゅっと密度の高い、それでいて透明感のある文章が本当に素敵。物語全体が常に不穏な空気を纏っているはずなのに、それが不思議と和らぐ感じ。それでいて温度感を感じさせないから、描かれる空気を自由に解釈できるような。
妊娠カレンダーは、日常に潜む隠れた狂気の描かれ方がとても印象的だった。姉もそうだけど、姉の旦那もかなり私とは波長が合わない。つわりで気分が悪いという姉につられてしまう旦那も、めかしこんで受診に行く姉も、とにかく全 -
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そうそう、帝劇ってこういう場所だった。こんなふうに世界の全てを含んだ、最高に美しい劇場だった。新しくなるのは寂しいけど、あのころの帝劇がこんなふうに文字のかたちで残されていて嬉しい。この本があれば私たちは帝劇の色や匂いを忘れずにいられる。
【読んだ目的・理由】帝劇を舞台にした小説と聞いて読みたくなったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.6
【一番好きな表現】一枚のチケットを持ってさえいれば、ガラス扉で区切られた境界を踏み越え、今日一日、自分のためだけに用意された椅子に腰掛けることができる。誰もそれを邪魔できない。(本文から引用) -
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ネタバレこういう小説が読みたいねん!と感じるくらいにとてもよい小説を読んだ気分です。
全八編の短編集。ほっこりするし、しんみりするし、キャラクターは一生懸命だし、ファンタジックなところもよき。
2年くらい前に観劇を趣味に加えたことと、自分にも大好きで応援している人がいることもあって、解像度が上がった気がする。
小川さんの描いた設計図に従って、それぞれの短編がひっそりと接続されていくさまがとてもよくて、感動的だった。
読み終わったあとには、行ったことも見たこともないのだけれど、ちゃんと自分の帝国劇場が頭の中に出来上がっていた。
特にお気に入りは「一枚の未来を手にする」「スプリングゲイト」「劇場は待ってい