小川洋子のレビュー一覧

  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    タイトルは知っていたけど、内容は知らなかった本。
    小説を読んでみたかったが、選び方が分からなかったので、「第1回本屋大賞受賞」「泣ける」という言葉を見てこの本にした。

    この本から感じたことは、当たり前だと感じているモノにも、言葉に表しきれない美しさやがあるということ。ずっと数学に苦手意識がある私だが、数式の美しさを感じ取れたのが嬉しかった。。。
    ちょっと数学を勉強しようかな、というような気にもなれた。

    この本から得たメッセージとしては、、、もう電車を降りる時間だから、また後日言語化する。

    0
    2026年02月28日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    なんてあたたかい物語なんだろう。

    博士も家政婦も、ルートも、みんな心が純粋で美しい。

    数字や数式の美しさ、それを語る言葉から愛おしさが溢れている。

    決してハッピーな場面ばかりではないけれど、どの場面も小川洋子さんの美しい描写と文体で描かれ、本当に愛おしい物語となって伝わってくる。

    読んでよかったなぁ。

    また読みたいと思えるお話でした。

    0
    2026年02月26日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    初代本屋大賞受賞作とだ毛あって読んでいる時の没入感や感情移入ができるか、読後の気分などとても他の作品では味わえない感覚を教えてくれました。80分しか記憶がもたない博士だけれど博士と関わってきた時間自体が消えるわけではないし例え記憶に残らなくても確かにそこにあったのかと思います。大好きな作品なので文庫で再読しました。

    0
    2026年02月25日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    小説は読者の精神の状態によって響き方が変わる。また読まれる環境によっても受け取り方は変わる。こんなにうるさくてせっかちな世界に生きる私にとって、鎮静剤のような物語だった。一枚の舌より二つの耳を重視する人々に囲まれてリリカは美しい声で歌い、それを認められた。ずっと彼女の『家路』が流れる町であってほしいけど、いつかは新しく明るく賑やかな歌と取って変わるのだろう。それでも小川作品の愛読者は、静かなシンガーを求める少数者がいることを知っているだろう。時折こんな世界に触れて心を落ち着けたいものだ。

    0
    2026年02月24日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1人の小父さんの人生を読んだ。
    一見波瀾万丈で、第三者から憐れみの目を向けられそうな人生にも見えるが、小鳥とお兄さんとの揺るがない繋がりがあり、穏やかに最期を迎えることができ、とても彩りのある素敵な人生に思えた。

    0
    2026年02月23日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    第1回本屋大賞を受賞。あまりきれいでない身なりの博士と博士が語る数学の美しさの対比が絶妙。純粋さが感動を与えるのだろう。

    0
    2026年02月23日
  • とにかく散歩いたしましょう

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんはエッセイでも文章が静謐で丹念で素晴らしいです。でも書かれている内容はフレンドリーで、小川さんにもこんな面があるんだ…!と楽しくなってしまう。文鳥やコビトカバの章では、ことりだ!ミーナだ!と盛り上がれるのも嬉しい。

    0
    2026年02月23日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    "博士の記憶は80分しか持たない"

    つまり80分経ってしまうと思い出が上書きされて無くなっていく儚さがあるが、数学者の博士は数式を通じて想いを残す事で、記憶が塗り替えられたとしても何度でも気持ちは蘇る。
    博士の愛情に心が揺さぶられました。

    私が学生の頃、祖母が認知症で大変なことも多くありました。
    だけど、孫である私の事を1番に可愛がってくれていて、私が孫であることすら忘れてしまった時でも変わらずに可愛がって接してくれる祖母の言動がなんだか愛おしくて好きでした。
    認知症と本書を照らし合わせるのは少し違うのかもしれないけど、読んでいたら祖母との記憶思い出させてくれて嬉しい気

    0
    2026年02月21日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    博士とルートの間の愛情、家政婦の博士への恋愛とはまた違う愛の形がなけました
    数学は全く好きじゃないけど、数の面白さを少し理解できました

    0
    2026年02月20日
  • まぶた

    Posted by ブクログ

    バックストロークは何回読んでも感動する。どんなに荒んだ心でもぐんぐんしみこむ小川洋子の言葉はすごいと思う(i_i)

    0
    2026年02月17日
  • 密やかな結晶 新装版

    Posted by ブクログ

    「わたし」が暮らしている島では、ある日突然に物事が消滅する現象が起こっていた。
    玩具、貴金属、本などの物的な物だけではなく、言葉、記憶、そして人体までもが消滅の可能性がある社会なのだ。

    「わたし」は父親を早く亡くし、母親と二人で暮らしていたのだが、母親は消滅現象が起こっても記憶を消失しない能力があったために秘密警察に連行されてしまう。
    それ以降、「わたし」は小説を書いて一人で暮らしている。
    「わたし」には二人の大切な人がいる。
    一人は「わたし」の両親のもとで色々と働いてくれていたお爺さんで、常に「わたし」の側に立って助けてくれていた。
    もう一人の大切な人は編集者のR氏で、「わたし」の小説を常

    0
    2026年02月16日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    本作は、声にならない声をすくいあげる物語だった。
    兄は人間の言葉からは静かにこぼれ落ちてしまう存在だが、ことりのさえずりだけは正確に受け取ることができる。その姿は、社会から取り残されているようでいて、同時に誰よりも純粋な世界に触れているようにも見える。
    弟は兄の言葉を翻訳し、現実とのあいだをつなぐ細い橋となる。兄の世界を守ろうとするその姿は献身的で、けれどどこか、常に風にさらされているような不安を帯びている。二人の暮らしは小さく閉じているが、その閉じた空間のなかにだけ流れる時間は、外の世界よりもずっと澄んでいる。
    ことりの声は、救いであると同時に隔たりでもある。羽ばたきは自由の象徴でありながら

    0
    2026年02月15日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

    Posted by ブクログ

    小説家・小川洋子さんと心理学者・河合隼雄さんの対談本。

    最近、私のなかで対談本が、アツい。
    この本を読む前に、村上春樹さんと河合隼雄さんの対談本を読んだ。
    宙をただよう概念が、思いもよらぬところで、ふっとつながるような体験が、なんとも快感だった。
    その熱量をそのままに、今回この対談本を手にしたのである。

    個人的には、次の一節が、心に響いた。

    「世界中にあふれている物語を書き写すのが自分の役割だとすれば、私はもうちっぽけな自分に怯える必要はないのです。物語は既にそこにあるのですから。」

    小説家・小川洋子さんが、河合隼雄さんとお話しして得た気づきである。

    書くときに、人はものを作り出そう

    0
    2026年02月14日
  • ミーナの行進

    Posted by ブクログ

    主人公はごく普通の中学1年生・朋子。家庭の事情で伯父さんのもとで暮らすことになります。
    この伯父さん、飲料メーカーの社長でお金持ち。芦屋の洋館で過ごす1年はまさに絵に描いたような夢の暮らし。
    しかも母親がドイツ人の伯父さんはイケオジ、その息子・いとこのお兄ちゃんももちイケメン!シャンデリアのお屋敷、池のある広大なお庭…まさに少女マンガの世界。
    そしてもう一人のいとこ・ミーナは小学6年生。美少女でか弱くまさに蝶よ花よ。あ〜ハイハイ知ってますこういうの、やっぱマンガだね。と思いきや!

    ミーナはバリバリ関西弁、お屋敷の池に住むのはコビトカバ。そしてミーナはそのカバ「ポチ子」に乗って登校(!)するの

    0
    2026年02月14日
  • 続 遠慮深いうたた寝

    Posted by ブクログ

    久しぶりの小川洋子さんの文章。エッセイはもしかしたら初めてか。
    まず、書かれた媒体の幅広さに圧倒され。高校生に読書の魅力を伝えた文、想像力を働かせる登場人物たちへの愛、見知らぬ迷子への愛、そして本書のラストはアンネの日記を例に挙げつつ文章を書くということへの賛美。
    本のあちこちに著者の優しさ温かさを感じられた。洋子さんの愛情深さに触れ、だいぶ久しぶりに著者の名著たちを再読したくなりました。何から読もう。

    0
    2026年02月12日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

    Posted by ブクログ

    言葉は、人の心を救い、生きる支えになるもの
    そのことを強く感じた
    アンネにとって隠れ家での生活は、不安と恐怖に満ちた毎日だった
    その中で日記は、誰にも言えない本音を打ち明けられる大切な存在であり、アンネの心を救っていたのだと思う
    ユーモアを忘れず、時には厳しい言葉で感情をあらわすアンネの姿から、彼女が必死に生きていたことが伝わってきた
    また、反抗期の影響で母親とうまくいかなかったことなど、人間らしい一面を知ることができた

     私はアンネの話は知っていたが、実際に日記をきちんと読んだことがあったのだろうかと考えさせられた
    アンネが日記を書き残したからこそ、私たちは彼女の気持ちを知ることができる

    0
    2026年02月08日
  • 遠慮深いうたた寝

    Posted by ブクログ

    御神籤ブック6冊目。

    ささやかな日常を綴る美しい言葉の数々に、ただただ陶酔する。
    平凡な日々にこれほどまでの華を添えられる言葉のチカラは、やはり素晴らしい。

    人生は何なるかではなく、何をするかだ。
    って、どこかで聞いたような言葉だけれども、もしかしたら、それよりも大事なのは、どう受け取るか、なのかもしれない。

    今日も明日も明後日も、なんでもない毎日だけど、きっとそこは、ダイヤの原石だらけ。
    こんなにも美しい言葉で磨き上げることはできないけれど、自分なりの方法で磨いていけたらなと思った。

    折に触れて読み返したくなる一冊でした。



    0
    2026年02月07日
  • 海

    Posted by ブクログ

    再読。何度読んでもいい。

    強烈に記憶に残っていたのは「バタフライ和文タイプ事務所」。とても上品な官能小説です。それはまるで、文のやりとりから始まり、御簾越しの会話に情熱を燃え上がらせた、平安時代の恋愛のよう。

    他には「缶入りドロップ」と「ひよこトラック」が私のお気に入りで、とても心が温まります。

    0
    2026年02月07日
  • 科学の扉をノックする

    Posted by ブクログ

    7人の科学者に、彼らの研究についてインタビューをする小川洋子さん。改めて、サイエンスの果てしなさを思い知ることになった。

    小川洋子さんの作品の原石を見ているような思いだった。『最果てアーケード』『琥珀のまたたき』『博士の愛した数式』など、それらの登場人物がみな魅力的なのは、彼らが収集したり、探求したり、愛を捧げていたりと、科学の美しさを一身に纏っていたからだったのだ。
    サイエンスの美しさが含まれていることを意識しながら、彼女の作品をもう一度読み直してみたくなる。
    小川洋子さんが科学者とお会いする前に、想像されていた科学者像が、小川ワールド全開でくすりと笑えてしまう。
    続編も出してほしい。

    0
    2026年02月03日
  • 海

    Posted by ブクログ

    こってりとした『BUTTER』の後はさっくりと読める短編集を。実は初めて、小川洋子さんの本を読破しました。
    ずっと憧れはあった。何冊か手に取ってはその言葉の美しさと静謐な世界観に、ある種の格式高さ、ハードルの高さのような感想を抱いて、もう少し読書慣れしてからにしようと挫折していた。
    だから今回、あえて短編という形で再挑戦をした。ゴールが近いからこそ、あまり怖がらずに読み進められたし、自分の中で感じていた高嶺の花のような文体も実はとても柔らかく、ひんやりとした手のひらの中に温かな小さな命が握られているような繊細さが感じ取れた。

    誰だって、この温かさに触れてもいいんだよ、でもそっとね、と言われて

    0
    2026年01月31日