小川洋子のレビュー一覧
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算数は分数でズッコケました
ってなことで、小川洋子の『博士の愛した数式』
算数が苦手なわしは数式ってタイトルが入ってると手が震えて手が中々出なかったけど、良い本ってのは知ってたから積読してたけど、丁度出張のお供が少なくなってこの子が待ってましたと、わしをニッコリ見つめている様な感じがして連れ出す事に。
ブルブルと震える手でページを捲るとなんだか優しさが溢れる文面に惹き込まれちゃう。
小川洋子さんはホテルアイリスしか読んでなくて、ちょっと難しいってイメージがあったけど、これは愛に満ち満ちてて、グッとくる良い本じゃったね。
√もええ子じゃし、数字や -
Posted by ブクログ
ネタバレ帯に300万人が泣いた!とデカデカと下品に書かれており、なんだこれと思ったのが最初の印象。
見事に覆された。
あまりにも儚くて、脆くて、切なくて美しいお話しだった。それでも確かに存在していた関係に、静かに心を打たれた。
記憶が80分しかもたない博士。
シングルマザーの家政婦と、その息子・ルート。
三人が、数学と阪神を通して、静かに関係を結んでいく物語。
小川洋子さんの描く「数学の美しさ」に心酔していく登場人物たち。そのまなざしや、ふとした仕草に宿る感情の揺らぎ。ものや人の機微を、ここまでやさしく、繊細にすくい取れるのかと、ただ圧倒され続けた。
博士は子どもに対して決して上から教えない。大人 -
Posted by ブクログ
子供の頃に何度も何度も読んだ本。人生で1番読んだ回数が多い本かもしれない。当時はこれが「名著」であることなんて分かっていなかった。
受験勉強やら、就職やらで読書から離れた期間があり、それでも教師という私の職業柄、本の素晴らしさに再度気付くことができた。そんなこんなで、しばらく色んな本を読み漁っていたが、この本は何度も読んだことがあったので、法律上大人になってからは一度も読んでいなかった。ここまで自分も成長(?)してきているのだから、なぜ昔の自分があんなに魅了されていたのか分析くらいできるようになっているだろうと思って、現在に至る。
読んでみた。
魅了されすぎて分析する余地もなかった。
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Posted by ブクログ
帝国劇場を思い出しながら読んだ。
フィクションだけど、この作品の中に書かれている人物や椅子が実在していたら…と想像しながら読むととても楽しかった。
初めて帝劇に行ったのは子供の頃母に連れられて『レ・ミゼラブル』を観に行った時。最後に帝劇に行ったのも母と『レ・ミゼラブル』を観に行った時。
私にとって帝劇は母と行く場所で、『レ・ミゼラブル』を観に行く場所だったんだなぁと改めて思った。
でももっと他の作品を観たかったし、もっともっと通いたかった…
新しい劇場はどんな感じになるのだろう。
ステンドグラスの裏に住んでる少年がまた住める場所があるといいな。