小川洋子のレビュー一覧
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人間というのは物事を了承出来ると安心する。了承不可なことは人間を不安にさせる。下手な人はそういう時自分が早く了承して安心したくなる。質問する側が納得したくてなにか言ってしまう。質問する側が物語を作ってしまうのでそうならないように心がけるべし。Posted by ブクログ
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『博士の愛した数式』に関連したエッセイが最初に10本も続く。
「数の不思議」の世界をもう一度感じることができた。
次のテーマは「書く」ということへの想いやこだわり、ワープロや机といった書くために必要な物の話題などが語られる。
そしてごく自然に「書く」行為を問い直すためのアンネ・フランクの足跡をた...続きを読むPosted by ブクログ -
小川洋子と河合隼雄のキャッチボールが見事だ。河合隼雄のダジャレやわかりやすい例えが実に効果的だ。聞くことを専門にしている河合隼雄の手法が、ツッコミを入れて楽しんでいる。小川洋子は『博士の愛した数式』を読んで、なんとステキな文章と体温のある物語を書くのだろうと感心した。それ以降、あまり注目していなかっ...続きを読むPosted by ブクログ
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知ってるけど読んだことのない、アンネの日記。
読んだあと、今世界で起こっている戦争を思うと、複雑な気持ちになった。
自分は同じ場合に、こう強くあれるか、とも思う。Posted by ブクログ -
「曲芸と野球」「イービーのかなわぬ望み」
「パラソルチョコレート」「ラ・ヴェール嬢」が好き
小川洋子さんらしく野球に始まり野球で終わる9つの短編集だった
特別な寂しさの風が通りすぎてゆくような
心もちになる
月虹をみるひとたちの物語
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『女が死ぬ』松田青子さんや今村夏子さんが好きな人にはオススメできる作品。文章はお上手でいかにも純文学的な雰囲気なのだけど、けっこうシュールなお話が多くて思わずくすっと笑ってしまった。
一番笑ったのが『再試合』という作品。数十年ぶりに甲子園に出場することになったとある高校に通う女子高生が主人公で、彼...続きを読むPosted by ブクログ -
結末としては救いのない物語だった。小川洋子さんの物語は何か悪い状況が降りかかってきてもありのままを受け入れるような物が多いように感じる。
すごく感じることはいろいろあるがR氏不倫すなよPosted by ブクログ -
長濱ねるちゃんのエッセイを読んで、購入。「糸」ぶり2作目。
一週間という、十分すぎる時間をかけて読みました。
洋画を観ているかのような小川洋子さんの文体。
ページをめくる度に物語に傷をつけてしまわないか…と不安になるほどの繊細すぎる本作。
しばらくは、「言葉」がわたしにとって一番消滅してほしくな...続きを読むPosted by ブクログ -
存在と消失ってなんだろ…って考えてた そこにあっても認識できなかったら存在してるとはいえないのかもしれないし、そこになくても想いを馳せることができたら消失と言わなくてもいいのかもしれないPosted by ブクログ