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「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。 〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう
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Posted by ブクログ
久しぶりにイッキに読めた。 凪良ゆうさんの作品は、本当に読みやすい。 少し、こう、人気すぎて手を出したくない感覚が ある人って多いと思うんだけど 凪良ゆうさんはそれに分類されてる。 きっと面白いんだよ、どれも。 ただ、皆が面白いって言ってるから読む。って、 なんだか何かに負けるような気がして、 若...続きを読む干引けるんだよね。 でもこの「滅びの前のシャングリラ」 良すぎた。。。 小惑星が地球に衝突し、1ヶ月後には地球が滅びるという、SFかってくらい現実味を帯びないストーリーに1つの映画を見たような、そんな気分になった。 洋画で切なさを例えるなら、 「アイ・アム・レジェンド」のような感じ。 ※他作を出すのは大変失礼かと存じますが、 本作を読み終えたあとの読後感がこれにめちゃくちゃ近かったんです。。。個人的に。 1ヶ月後、地球が滅ぶことが決まっているのなら、 わたしは一体、なにをするのか。 と、自問すると、本作の中で1番自分と近い感性だと感じたのは「静香」だった。 彼女の責任感がありながらも、我を貫き通し、 それを後世にも伝えていこうとする姿勢が 一番共感できたし、リスペクトをはらえる存在だった。 Locoの話も良かったが、 あまりにも現代の社会情勢を表現しているなと感じ、 なんだかこの時代に生きる自分を客観視したことで、 少し疲れた(笑) どうせいつか死ぬんだし、 なんか悩みというか、しんどいことって この地球全体規模で考えると そんなでもないな。って感じ。
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」 突然、映画みたいな話が身にふりかかってきたとしたら……。自分ならば、そんなことはまず起きないだろうって考えるだろう。 嘘か真実か。情報社会のなかで友樹、母親の静香、友樹の同級生の雪絵、ヤクザの信士らが翻弄しながらも、各々に感じる幸せを見出だしていく。 ...続きを読む 情報が緊迫していくなか、彼ら達の心理の変化が巧みに描かれて、臨場感にあふれていました。 生きることを放棄したいくらい絶望的なのに、希望や幸せを見出だしていく人の力強さを感じとりました。
著者の人は何故こんなに色々なジャンルに精通しているのだろう、と思った。反社や芸能界、複雑な家庭環境まで。 地球滅亡の危機ということもあり、動きを感じられる描写が多くて読み飽きない。 登場人物の個性がこの本の一番の魅力だった。
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 ━━━━━━━━━━━━ 明日世界が滅びるならば、あなたは何をしますか。家族と一緒にいるのも良いでしょう。想い人に...続きを読む想いを伝えるのも良いでしょう。全てはあなたの自由です。だって、明日には全てなくなるんだから。全てが塵になることが決まった世界で、家族になることを選ぶ。そんなお話。 ぎりぎりと、真綿で首を絞められるような苦痛。どれだけ長くても一ヶ月しか生きられない。この死刑宣告に、私だったら耐えられない。宣告が今日死にます、一年後に死にますであれば、気の持ちようは大きく変わる。自棄を起こす人間は本作よりも少なくなるのではないか。一ヶ月後という期限設定は絶妙だ。一日では自棄を起こすタイムリミットが近すぎるし、一年では自棄を起こし続ける体力が持たない。最も効率的に人間を壊すことのできる死刑宣告期間だと思う。 「終わりがあるから、今を生きようと思えるんだ。」なんて事はない雑談で飛び出た言葉だ。彼は「生きることは苦痛に塗れることで、終わると思うから、まだ頑張れる。それに、嫌な事の後には嬉しいことがあって欲しいじゃん」と言っていた。その時は何も感じなかった。死ぬことを意識してなかったのだ。今になって、本作を詠んだ上で思う。彼にとってあの雑談は、なんて事のないものだったのだろうか。
地球が滅びる1ヶ月前の設定なのはコロナ禍に書かれたというのもあるのだろうか?極限状態になるとかえって輝く人がいるというのは人の持っているスキルセットがたまたまある環境下で輝くということだろうか。 私が印象に残ったのは地球がまさに滅びる直前にポチと妻が波光教の教義を信じて自分達を納得させていたこと...続きを読む。物語は世界を単純にして視野狭窄にさせるんだけど、そっちの方が生きやすい時もある。これは地球滅亡の時に限らないなぁと思った。 話の展開や伏線の張り方や心理描写が秀逸でした。
何の予備知識もないまま読み始めたら、地球滅亡のお話だったのね笑 最後の時は、さすがの日本でも略奪やら起きるんだろうな。 私なら、家族と平和にいつも通り過ごしたいな。特別なことは何もなくていい、笑って過ごせたら幸せだなと思った。 それにしても、「ひとめあなたに...」は懐かしい!実家にまだあるかな...続きを読むあ。私も読み返したくなった。
やっぱ、この人の本は好き。 読んだらすぐに引き込まれる。 生きること、幸せとは何かがテーマ。 心の持ちよう?
かなりの衝撃を受けました。人類滅亡までの3ヶ月、荒れ狂う人達。彼や彼女達がいなくなると思うと切なかった。自分ならどうするだろと考えたりもしました。 すごい作品でした。
#ドキドキハラハラ #タメになる #怖い
自分だったらと考えた。
群像劇になっててすごく読みやすかった。 世界が終わる1ヶ月前。好きな人を守りたい。昔好きだった人に会いたい。子供の安全を見守りたい。自分らしくいたい。自分の本当の気持ちをしりたい。登場人物それぞれの過ごし方がリアルで、それぞれにフューチャーしてくれるから感情移入しやすかった。個人的には雪枝さんの心情...続きを読むが1番自分と近くて最後の付録つけてくれて本当によかった!
#泣ける #深い #共感する
1ヶ月後に地球が滅亡するとしたら、こんなクソみたいな人生も少しは愛せるのだろうか。 最後に、つかむほんのひと握りの小さな幸せ。どうして今更明日が来て欲しいと願ってしまうのか。逆に、明日があると信じて疑わなかった日々にはなぜこの幸せは掴めなかったのか。 でも、大丈夫。後悔も痛みも全てあと1ヶ月後には消...続きを読むし去ってくれる。だからせめて今だけはこの、幸せを胸に抱いて生きよう。
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滅びの前のシャングリラ
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