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「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。 〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう
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Posted by ブクログ
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」 突然、映画みたいな話が身にふりかかってきたとしたら……。自分ならば、そんなことはまず起きないだろうって考えるだろう。 嘘か真実か。情報社会のなかで友樹、母親の静香、友樹の同級生の雪絵、ヤクザの信士らが翻弄しながらも、各々に感じる幸せを見出だしていく。 ...続きを読む 情報が緊迫していくなか、彼ら達の心理の変化が巧みに描かれて、臨場感にあふれていました。 生きることを放棄したいくらい絶望的なのに、希望や幸せを見出だしていく人の力強さを感じとりました。
著者の人は何故こんなに色々なジャンルに精通しているのだろう、と思った。反社や芸能界、複雑な家庭環境まで。 地球滅亡の危機ということもあり、動きを感じられる描写が多くて読み飽きない。 登場人物の個性がこの本の一番の魅力だった。
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。 ━━━━━━━━━━━━ 明日世界が滅びるならば、あなたは何をしますか。家族と一緒にいるのも良いでしょう。想い人に...続きを読む想いを伝えるのも良いでしょう。全てはあなたの自由です。だって、明日には全てなくなるんだから。全てが塵になることが決まった世界で、家族になることを選ぶ。そんなお話。 ぎりぎりと、真綿で首を絞められるような苦痛。どれだけ長くても一ヶ月しか生きられない。この死刑宣告に、私だったら耐えられない。宣告が今日死にます、一年後に死にますであれば、気の持ちようは大きく変わる。自棄を起こす人間は本作よりも少なくなるのではないか。一ヶ月後という期限設定は絶妙だ。一日では自棄を起こすタイムリミットが近すぎるし、一年では自棄を起こし続ける体力が持たない。最も効率的に人間を壊すことのできる死刑宣告期間だと思う。 「終わりがあるから、今を生きようと思えるんだ。」なんて事はない雑談で飛び出た言葉だ。彼は「生きることは苦痛に塗れることで、終わると思うから、まだ頑張れる。それに、嫌な事の後には嬉しいことがあって欲しいじゃん」と言っていた。その時は何も感じなかった。死ぬことを意識してなかったのだ。今になって、本作を詠んだ上で思う。彼にとってあの雑談は、なんて事のないものだったのだろうか。
地球が滅びる1ヶ月前の設定なのはコロナ禍に書かれたというのもあるのだろうか?極限状態になるとかえって輝く人がいるというのは人の持っているスキルセットがたまたまある環境下で輝くということだろうか。 私が印象に残ったのは地球がまさに滅びる直前にポチと妻が波光教の教義を信じて自分達を納得させていたこと...続きを読む。物語は世界を単純にして視野狭窄にさせるんだけど、そっちの方が生きやすい時もある。これは地球滅亡の時に限らないなぁと思った。 話の展開や伏線の張り方や心理描写が秀逸でした。
何の予備知識もないまま読み始めたら、地球滅亡のお話だったのね笑 最後の時は、さすがの日本でも略奪やら起きるんだろうな。 私なら、家族と平和にいつも通り過ごしたいな。特別なことは何もなくていい、笑って過ごせたら幸せだなと思った。 それにしても、「ひとめあなたに...」は懐かしい!実家にまだあるかな...続きを読むあ。私も読み返したくなった。
やっぱ、この人の本は好き。 読んだらすぐに引き込まれる。 生きること、幸せとは何かがテーマ。 心の持ちよう?
走馬灯を覗き見るような感覚。 走馬灯を見る時、おそらく良いものか悪いものかは 選べないと思う。 だけど、この本の登場人物たちは その走馬灯の結末を自分たちの希望に変えた。 ここまで絶望的な設定で背中を押されるような 希望を持った主人公たちの人生が、 1秒でも長く続く事をねがわずにはいられない。
一ヶ月後に突き尽きられた人類滅亡という死刑宣告。訪れる北斗の拳の世界、全員無敵の人になる破滅的な社会の中でどう死と向き合うのか。 もしもだけど可能性のある現実的な未来。 時間の迫られた中、罪を犯しながらも生きていく人物たち。 奇跡的に好きな女の子と過ごす男子、元サヤに戻る中年、親子に戻るチンピラな...続きを読むど幸せにも見えるが、やはり背景には死がつきまとう。重い気持ちが拭えないし、自分もその世界で終わりに迫られているような錯覚に陥る。 やはり絶望に襲われるのかな。どう考えても救いがない。終わりの日、隕石はやはり墜ちるし夢オチでもない。アメリカの映画のようなヒーローも現れない。 それでも路子のラストライブの会場のようにやりきって死ねるのか、暴漢に襲われてアッサリなのか想像に尽きない。 が、死の間際が分かる状態でどう向き合っていれるのかは考えさせられた。まあ全然分かんないけど。 救いのない物語のようだけど不思議と締めは悪くない。清々しい気持ちでとは言えないけど。
あと一ヶ月で小惑星が地球に衝突して、人類のほとんどが死にます。と言われた世界で、人々はどう生きるのか。 ある家族のそれぞれと歌姫に、章ごとにスポットライトを当てた小説。 以前読んだ、荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』を思い出した。 あちらは圧倒的に自殺者が多くて、それ以外は割と平和そうだったけど...続きを読む、こちらでは略奪、暴力、殺人が横行する殺伐とした世界観。 現実に起こったら、やっぱり殺伐とするんだろうな。 自分ならあと一ヶ月なんだったら、たくさんお金使って、美味しいもの食べて、旅行したいな。と思ったけど、そもそもあと一ヶ月なら誰も働かないから旅行も何もできないか…と考え直した。 非常に重い内容なのに、時々クスッと笑える表現もあり、やっぱり凪良ゆうさんは読ませるな…と思った。 妊娠中で、赤ちゃんに出会える前に地球が滅びてしまうのは辛いけど、今閉塞感を感じて日々そこはかとなく死にたいと思っている人には救いとなるのかな…? 少なくとも、この主人公たちは救われた部分があって、家族の絆もあって、良かったなと思った。
かなりの衝撃を受けました。人類滅亡までの3ヶ月、荒れ狂う人達。彼や彼女達がいなくなると思うと切なかった。自分ならどうするだろと考えたりもしました。 すごい作品でした。
#ドキドキハラハラ #タメになる #怖い
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