流浪の月

流浪の月

799円 (税込)

3pt

【2020年本屋大賞受賞作】【映画化決定 2022年5月公開 監督・脚本 李相日 出演 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子ほか】最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。/解説=吉田大助

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  • 映画化

    「流浪の月」

    2022年5月13日公開
    出演:広瀬すず、松坂桃李、横浜流星

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流浪の月 のユーザーレビュー

「せっかくの善意を、わたしは捨てていく。
そんなものでは、わたしはかけらも救われない。」

温かい両親の元で幸せな暮らしを送っていた家内更紗(かないさらさ)は
ある事情で両親を失い、伯母の家に引き取られることになった。
自分の居場所がないと感じるようになった更紗は、ある日公園で一人の青年・文(ふみ)に家に来ないかと誘われーー……。

男と女。大人と子供。加害者と被害者。
人をカテゴライズし、勝手な解釈で物事を把握してしまうことの危うさに気づかされる作品です。人を「かわいそうな人」だとラベリングし、保護しようとすることが本当に正義なのか。善意は無条件に正しいものなのか。当事者たちにしかわからない「本当」があるのではないだろうか。

主人公二人の静かな幸せを祈りたくなるような、そんな一冊です。
ぜひ読んでみてください。

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感情タグBEST3

    QM

    購入済み

    文が警察につれていかれる時に泣き叫ぶ更紗の声が脳内で再生されるようでとても辛かった。文の家に転がり込んだ傍若無人な更紗に文が少しでも救われていたならよかった。梨花が2人の良き理解者になってくれてよかった。最終的に亮と完全に関係を終わらせることができてよかった。一筋縄ではいかないけど、更紗と文がまた一

    1
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    2020年本屋大賞受賞作。
    20歳の男子大学生が9歳の少女を誘拐監禁した。
    「普通」異常な性癖をもつ男が悪で一生の傷を負わされた可哀想な女の子という解釈をする。

    普通って何だ?
    現実と真実は違う。
    コメ欄にある一文「本当に男が悪かどうかは、その男と女しか分からない」これが真なのに
    時間短縮の為か面

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    「普通」「優しさ」「常識」
    これらについて深く考えるきっかけになった。

    自分の中での優しさや普通をもっと慎重に考えながら、間違えることもあるかもしれないけれど、目の前の人くらいは大事にしていきたい。

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    誰かに依存しないように、って日常生活で自分に言い聞かせることが多いんだけど、それってその人を失ったときに1人でも生きていけるようにするための暗示なんだよね。でもその依存先があることによって救われることも、がんばれることもある。恋人に依存してしまいがちだけれど、何か違うものに依存先(避難先)をつくるっ

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。個人的には「汝、星のごとく」を読んだときに「面白い!」と思ったが、この本はさらにおもしろかった。自分の思う「常識」「非常識」とは何だろう。そこに思い込みや押しつけ、視野の狭さやバイアスはないか。そんなことを考えさせてくれる一冊だった。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    友人に勧められて驚いた本。
    読書週間のなかった私が、ものの1週間弱で読み切ってしまった。隙あらば本とばかりに、会社の休憩時間にまで読んでいた記憶。
    凪良さんの描写が好きすぎる。こんなの経験した人にしか分からんやん…という言葉がこれでもかと詰まっている。
    『正欲』も似ているが、人の恋愛事情に軽々しく首

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    今迄読んだ本で1番と言っていいほど誇れる作品に出会えてしまった。最後のそういうことだったのか、という展開。第三者から見たら誘拐事件だが当事者達にしか分からない気持ちや感情もあるということをひどく思い知らされた。出会えてよかった本です

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    面白かった~!土日で読み終わった。

    ネットが盛んなご時世色んな情報が出回ってて、鵜呑みにしてしまいそうなことも沢山あるけど、
    「真実と事実は違う」って言葉は大切にしたい。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    凪良ゆうの著書を初めて読んだ。
    いつもの自分の小説を読むスピードが2倍速になった気がするくらいに、どんどん読み進んでいった。
    映画もぜひ観てみたい。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに一気読みしました!(実際は数日かかりましたが笑)
    途中、イライラや悔しさ怒りで、何度も「このまま終わるの?大丈夫?」とページ数を確認しながら夢中で読みました!
    梨花の存在に最後救われました……
    読み終えても気持ちが残る一冊でした!
    映画も絶対観ます!

    0
    2025年11月23日

流浪の月 の詳細情報

  • 映画化

    「流浪の月」

    2022年5月13日公開
    出演:広瀬すず、松坂桃李、横浜流星

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