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うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
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Posted by ブクログ
死んだ夫の幽霊と暮らす主人公。ファンタジーかラブコメと思いきや、秘密を抱えて懸命に生きるさまざまな登場人物のヒューマンドラマだった。静かな心地よさの作品でしま。
ビオトープの中でたくさんの生き物が生息し、共存したり時には弱肉強食の中で生きたり死んだりする。人間界もまたそれと同じ。二足歩行の動物として同じ世界で生きているが、同じではない。 しかし、姿形がほぼ同じだからこそ生き方や考え方、感じ方まで同じと考えてしまう人が多数だと思う。相手が考えている事がわからな...続きを読むいからこそ勝手に推測し自分を納得させる仮想の答えを作り上げてしまう。やはり答えが見えないのは怖い。 この世界で幸か不幸かを決めるのが自分ではなく他人が決めるものになりすぎている。自分もどう見られるかが気になって生活の邪魔と感じる。 自分と他人とのバランスが崩れると自分勝手や窮屈な生き方になってしまうのかな。 特に秋くんをはじめ子どもに対する「子どもだからこうあるべきだ」という大人の考えは、子どもに押し付けることは難しい。 どのように感じてどのように考えるということを教えるのは不可能だが、親や友人と過ごす中で少しずつ変わるものだとも思う。
主人公のうる波は夫である鹿野くんの幽霊と暮らしている。 一見普通に過ごしているように見える彼女たちの日常はフィルターを外せば周囲から同情される光景に見えるのも無理はない。 鹿野くんのために作った夕飯を次の日の朝食として食べるうる波の愛ある行為がかえって残酷な現実を突きつけているようで胸が苦しくなった...続きを読む。 この物語には他にも様々な「普通じゃない」現実と向き合っている人々が登場する。 歪で狂っていて他人から理解されなくても自分の守りたい現実と生きていく覚悟をしたうる波だからこそマイノリティの悩みを抱える人々の尊厳を傷付けない言葉選びが自然にできていて素敵だと思った。 愛のカタチも夢のカタチもそれぞれ。 理解できなくても否定しない人間でありたいなと思う。 タイトルのビオトープとは生き物の暮らしを支える場所という意味らしい。 この世界が神さまのビオトープなら、いたずらという名の運命に翻弄され私たちは生きている。 "試練に打勝てる人にのみ神は試練を与える。けれどそれは苦しみに喘いでいる誰かを励ますために人間が考え出した方便だ。だってそれが本当なら、わたしは夫を亡くしても耐えられると神さまに思われたことになる。冗談じゃないわ、苦痛に意味なんかない。そんなものないほうがずっといい。なくて幸せに生きていく人は大勢いる。試練は人を成長させる。ある部分では否定しないけれど、かけられた圧力で心は歪んでしまう。以前のような美しい円形ではいられない。" 無慈悲な神による試練のせいにしなくては耐えられない現実がそこにあり、大切なものを失った代償はきっと一生見つからない。 それならせめて、辛い思いをする日が人が少しでも減るように優しくてあたたかい心を育めるビオトープにして欲しいと願う。
凄く考えさせられる一冊でした。世の中の「普通」って何だろう、「普通」に当てはまらないとされる考えって何だろう。人の心、想い、愛の形はその人それぞれの自由であって、周りになんて言われようと想いを貫くことも一つの手段であると思えた。
愛するって自由なのに、自由な愛は生きづらい。 幽霊の夫と生活する女性を中心として、世間には許されない関係に、傷つきながらも愛に生きる人々の話。 2話目の「春秋ロボット」がとくに好き。 登場人物たちが皆常識を備えているがゆえに生じる葛藤や諦観に、揉まれてなお求めずにいられない愛の形がうつくしく、...続きを読むかなしかった。 あまり読めていないのだけど、凪良さん作品のなかでは一番好みの作品だった。終わり方も、私は、凪良さんの優しい眼差しを感じられて好きだった。
愛って全然美しいものなんかじゃなくて、一般の人には受け入れられないようなものだったり、自分でもどうしたらいいか分からなくて悩んで迷っていくものだったりする。 でも、法に触れない限り、一般のの価値観に収まらないからといって何かを強制したり、否定して非難したりすることは絶対にあってはならないと感じた。 ...続きを読む 本人たちが良ければそれでいい。他人が関わることじゃない。
多様な愛や友情について、書かれた作品。 特に主人公が数年前に旦那を亡くし、それから旦那の幽霊と暮らしている女性。 他の出てくる登場人物には心は動かされたけど、共感はなかった。(心動かされるくらい良い物語だった)けど、特に主人公の旦那への強い愛情、世の中から変な目で見られたとしても幽霊として感じられる...続きを読む旦那と一緒に生活していくことにはすごく共感できた。その共感を通して、なかなか自分の愛情も強くて、その強さは周りには共感されないのかもしれないとも、それでもその愛情を大切にしたいとも思った。
法に触れない限り誰かの心の中や行動を否定することは出来ないし、心の中で大切にしている人たちを拒絶する人になりたくないなって強く思った
誰もが人に言えない秘密を抱えて生きている。 理解されなくても、自分が信じるものを信じていい。 表紙から得た印象よりも全体的に重めのストーリーが多かった。なぜだか分からないけど、心がすっと軽くなった。
登場人物達は普通じゃないのかもしれないけど、ものすごい人間らしさがあり心の中のどこかにいる自分を見ているかのような気持ちになった。 普通じゃなくて良い‥普通じゃない事が普通‥だからこそ愛おしい。誰にも秘密はある。それで良い。どんな自分でも良いのだと思わせてくれる、ほろ苦くて切ないでも少しホッとする...続きを読むお話でした。
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