あらすじ
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
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美しい話だなーって。美しい言葉と文章。静かな愛情と景色。たまらなく好きです。旦那さんと別れるとかいうオチじゃなくてほんとによかった。そのままでいい。静かに時は流れて行きつく先まで一緒にいてほしいなって。もしくは秋くんの発明に期待。
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他人からどう見えていようとも本人が幸せならそれでいいんだ、そんなシンプルなことを改めて思いました。死んでしまった夫鹿野くんの幽霊と暮らすうる波。2人の関係性を聞くとうる波を可哀想な人と思ってしまうかも知れませんが、それを私が勝手に決めるのはなんと傲慢なことかと突きつけられました。たとえ世界から切り離されようとも、鹿野くんとの2人の世界を選ぶと言い切れるうる波の強さが愛なんだなと思います。誰もが何かしらの秘密を抱えて生きている世の中だからこそ、それぞれの幸せが大切なんだと思いました。
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亡くなった夫の霊と一緒に暮らしてるってなに?と思ったし、あらすじから暗くて重い話なのかな…と不安に思ってたけど杞憂に終わった。
うる波ちゃんと鹿野くんの夫婦愛は本当に素敵だし、全然アリ。
3日で読み終えるとは思ってなかった…。(流浪の月を読み終えるのにすごく時間がかかったので)
余韻に浸りたくなる物語だった。
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うる波ちゃんのいるところが、俺にとって世界の果てみたい。
・柔らかい文章だから重すぎす読みやすいけれど、やっぱりとても切ない話だった。大好きな人が大好きなままいなくなるなんて嫌だな。うる波が少しでも多く笑って過ごしていけるといいな。
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凪良先生の書く男の子ってなんでこんなかっこいいんだろうなあといつも思う。痩せてて骨ばっててでも絶妙に察しがよくて、そして先に死んでしまう、みたいな。
死んだ夫の幽霊と暮らす美術教師の話。鹿野くんがもうずっとかっこいい。
幸せも不幸も、決めるのが自分なら、正解を世間に求めたところで何にもならない。
「彼女の謝肉祭」のキヨくんもすき。甘酸っぱすぎて泣くかと思った。
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そうだよね、誰にも迷惑をかけなければどんな愛の形があってもいいよね、そう思わせてくれる素敵な作品でした。
うる波の鹿野くんを思う気持ちが切なくて愛おしくて、このふたりがずっとこの平穏な暮らしをしていてほしいと願わずにはいられなかった。
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何となく良い匂いがしそうな柔らかい日常と、そこにふと顔を出すような不穏さのバランスがすごく好き
うる波が亡くなった鹿野くんを想う気持ちの描写が繊細で、いるのにいない切なさに締め付けられる
大事な人を喪った後、切り替えて生きていくことなんて、自分にもそうそうできないだろうと思うけど、そんな諦めの悪さをそれでも良いと言ってもらえるような素敵な話
とっても現代に即している
凪良先生の作品はどんな人も否定しないところが素敵だと思います、ロリコンでも狂ってても、人に迷惑かけてなければいいではないかと
共感などは求めない、もしくは押し付けるべきではない、という感覚は、最近の20代の子たちに非常に共感できるのではないかと勝手に思っています
あと、同著作品である「おやすみなさいまた明日」の作中に出てくる主人公の書いてる作品ってタイトルこそ違えどこれじゃない?って勝手に思ってます。
凪良先生の本だ〜表紙可愛い〜アハハ〜って読み始めたら……
もう一気になんて読めなくて。
苦しくて切なくてふとしたワンフレーズに心を抉られつつ時々本を置いて考えて………。
ゆっくりゆっくり読みました。
何だろう、
とにかく、
何か色々つまってました(語彙不足
間違いなく買って損はないです。
多様性
人の生き方、幸せの多様性を考えさせられるお話でした。自分の中の非常識な部分との折り合いのつけ方、他人と自分の考え方の違いを理解した上で、相手との距離の取り方にとても共感できました。凪良先生のお話は、考えたことないような内容のお話でも、最後にはきっちりお話を納得して楽しめるので大好きです。鹿野くんがはじめ苦手に感じたけど、最後にはすごく好きになれました。
Posted by ブクログ
4.0
最初、神さまのビオトープってどういう意味なんだろうと思ってましたが読んで納得。
社会には色々な事情を持った人がいる、秘密を持った人がいる、でもそれでいいんだよと言われているような作品でした。
大切な相手と一緒に歳を重ねていけることは、当たり前じゃないし、この幸せを大切しなきゃと思いました。
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凪良ゆうさん7冊目
多類婚姻譚や流浪の月とも似たような部分ある
最初は変だなって思っちゃった。人から理解されにくいことを、嫌な目で見ない人でいたいと思った。
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事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と暮らしているうる波とその周囲のほのぼのファンタジーかと思いきや、そんな生易しいものじゃなかった。「密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間」との紹介文だったけど「愛がこんなにも親切で苦しいものだとは」という読後感があった。
Posted by ブクログ
夫を事故で亡くしたうる波が自分にしか見えない幽霊?の夫鹿野くんと暮らす話
その周りに様々な境遇を抱えた人々が起こすエピソードが読んでいて面白い。人の描写や心情が本当に綺麗だなと思う。
1番驚いたエピソードは彼氏のエビベンをタイムカプセルに隠してしまって結果亡くなってしまったエピソード。これも淡々と描かれていて読んでいてびっくりした。
人には言えない秘密を皆持っているよねというのがテーマの本だなあと思った。
Posted by ブクログ
あらすじをよく読んでなかったので、序盤の設定に「え、幽霊いるの?」となりました。それでも単なるファンタジーなお話にならないのが、凪良ゆうさんの作品らしさだなと引き込まれた。
『わたしは幸せだけれど、この幸せは理解されにくい形をしている。多くの人たちは異質なものを、受け入れないし、幸せすら定型にはめたがる。…「結婚しないの?」「子供はまだ?」…「女なのにいつまで仕事をするの」…自分の常識からはみ出す人に、心配という大義名分で気軽に引っ掻き傷をつける人がいる。言ったほうには悪意がないから余計にタチが悪い。-植物性ロミオ-』
登場した人物たちは、人生で実際には出会わない稀有な存在かもしれないけど、その人その人で様々な境遇があって然るべきだし、主人公うる波みたいに1回咀嚼して考えられるようになりたい(;・∀・)
2026.4
Posted by ブクログ
悲しい境遇だが周りの人達を通して、
自分の生き方に「自信」と「幸福」を見出す。
あくまで他人の「決めつけ」「憶測」で
傷つけられる事を良しとしない。
【わたしの美しい庭】や【流浪の月】と
通ずるような思いを感じました。
Posted by ブクログ
うる波と鹿野くんの話がひたすら続くわけではなくて、後輩、絵画教室の生徒など周りの人間に順に焦点を当てていく。
1つ1つの話はわりと重たいテーマなのにどこかほのぼのした雰囲気があるのは鹿野くんという異質な存在が当たり前にいるエブリデイ・マジックだからか。周囲のいろんな形の恋愛、友情を知り、自分はこれでいいんだと納得する。それでもエピローグのうる波には不安や葛藤があって切なかった。2人が納得するその日まで2人の秘密の暮らしが続きますように。
Posted by ブクログ
普通じゃない幸せの形、愛の形があって、普通じゃない秘密を抱えてる人達の話。他人からどう見られても、これが自分の幸せなんだと強い信念があれば、それでいいんだと思えました。
私は西島さん夫婦が好きです。
鹿野くんが西島さん夫婦を好きな理由「誰にも語られず、密かに心の中にしまわれている思い出。それがわずかな過失でこぼれる瞬間がもっとも美しい」
この言葉も西島さん夫婦の過去を重んじてるような気がして好きです。
Posted by ブクログ
とても静かなお話でした。
いろいろな形の愛情の話。
ときに理解し難くて、非難される愛情なんだけど
でも否定もできなかったりする。
不思議とあぁ、そうゆうこともあるかもねって
思ってしまう力が凪良さんの文章にはある気がします。
Posted by ブクログ
死んだ夫/彼氏と遺された可哀想な女、心のない少年と擬人ロボ、純真無垢な少女とロリコン大学生、冴えないストーカーと哀れな美少女、などなど…。他者によってラベリングされた関係値が、当人にとってはいかに的外れで陳腐で、時には暴力的なのかを痛感した。未亡人として腫れ物扱いされ他人の了見に辟易していたうる波自身も、無意識下に金沢くんと秋穂ちゃん、立花さんと安曇くんの関係性をラベリングしていたのがリアルで、どんな人間も大なり小なり他者間の関係性を勘繰ったり決めつけたりするエゴイスティックな一面を持っていることに納得。
また、外野には理解されない愛や関係性を丁寧に丁寧に育むうる波たちの姿が、他の凪良作品のキャラクターたちと重なって見えた。全部自分と地続きの世界に感じられるところが、凪良さんの描く物語に備わった一種の魅力であると思う。
Posted by ブクログ
凪良ゆう先生ほんっと大好き……ありえないくらい美しい感情の描写。。
優しい物語でした……。
愛には色んな形があっていいよね。
個人的に好きだったのは
・愛することはそれだけで不平等をうむ
・そもそも私たちの起源ですらよくわかってないのに新たな可能性を否定することはどうか
・神はこえられるような試練を与えるっていうけどそれは、苦しみをかかえる人を救うための人が作った方便。苦痛のない人だっている。苦痛は成長を促すこともあるかもしれないけど、丸い円を歪ませてしまう。それを芸術だと思うかもしれないけど、歪んだ方はたまったもんゃない。
みたいな……
うろ覚えですが。
Posted by ブクログ
章を追うごとに、私個人の固定観念なのか、倫理観なのか、思想なのか、何かわからないのですか、咀嚼して共感することは難しかったです。でもだからといって、私が肯定も否定も強いることはなく、リスペクトと礼儀は持っていたいと思いました。
Posted by ブクログ
これまで読んだ凪良作品の中でも、一番心が温かくなった。
事故死した夫鹿野くんの幽霊と暮らすうる波が、色々な愛のかたちに出会う。
世間に理解されなくても、本人たちにとっては正真正銘の愛のかたちであり、誰がそれを裁けようか、という彼女の一貫したメッセージが好き。
Posted by ブクログ
現代らしい作品。
良くも悪くも、「個人の自由」を尊重してる。
押しつけの思いやりや、外部からのレッテルの貼り付けへの批判が題材だと思う。「好きに生きるからほっといてほしい」ということだろう。
人には知られたくないことがあって、知らない方がいいこともたくさんあって、時にそれが人の心を守る。たとえそれが「健全」とは言えなくても。
共感できる点や、納得できる点も多くあったが、他方で、「普通」と違うことを受け入れることを必要以上に迫られているようにも感じた。
私は小児性愛者を「個性」として受け入れることはやはり難しい。
本人たちにしか分からない問題があることは理解できるが、それだけを他人が口出しをしてはいけない理由にしてはならないと思う。
Posted by ブクログ
愛に溢れた作品。夫を交通事故で亡くすも、幽霊として現れ今までと同じ暮らしを開始。その中で、様々な歪んだ愛に関わることで、自分達の愛の形を見つけて行く。彼が離れると分かり殺してしまう愛、小学4年生フェチの大学生。素直になれないおささな馴染みとの恋愛。どれも苦しくもほっこり。
Posted by ブクログ
ひとは見た目だけでは判断できない
人から何と思われようと一途に思い続けるうる波が素敵
そして凪良さんの物語りに出てくる男子はいつもかっこいい
これを購入するためにはじめてBLコーナーへ(内容はBLでは無かったけれど)
学生さん向けなのか、非常に読みやすかった
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの作品を読むと いつも切なくなる。好きな人を無くした寂しさや悲しさを愛と一緒に丸ごと抱えて生きていく主人公、他人から見ると切ないなという感情すら余計なお世話なんだ。ただ相手が居ればいい。形は人それぞれで愛も幸せも自由なんだ。
色々考えてしまうけど、一章ごとのタイトルが秀逸。
Posted by ブクログ
私は、とにかくお話を知りたいので本を読むスピードは速く…なんなら速読くらいの勢いで読む。で読み終わってからじわじわとくるんだけど、凪良ゆうさんのお話は特に本を閉じてからが世界が広がる感じがする。
この本に登場する人はそれぞれ何かにとらわれている…それが悪いのか良いのか?とにかくうる波さんは、幽霊の鹿野くんと暮らし続けていることで、1人になってしまった自分を上手にケアしながら日々を生きているのだと思う。自分の相手は自分でするんだよと言われた言葉を思い出した。1人だからこそすがるというか、支えというか…そんなものが必要なのかも?と思えた。