【感想・ネタバレ】流浪の月のレビュー

あらすじ

【2020年本屋大賞受賞作】【映画化決定 2022年5月公開 監督・脚本 李相日 出演 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子ほか】最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。/解説=吉田大助

...続きを読む

「せっかくの善意を、わたしは捨てていく。
そんなものでは、わたしはかけらも救われない。」

温かい両親の元で幸せな暮らしを送っていた家内更紗(かないさらさ)は
ある事情で両親を失い、伯母の家に引き取られることになった。
自分の居場所がないと感じるようになった更紗は、ある日公園で一人の青年・文(ふみ)に家に来ないかと誘われーー……。

男と女。大人と子供。加害者と被害者。
人をカテゴライズし、勝手な解釈で物事を把握してしまうことの危うさに気づかされる作品です。人を「かわいそうな人」だとラベリングし、保護しようとすることが本当に正義なのか。善意は無条件に正しいものなのか。当事者たちにしかわからない「本当」があるのではないだろうか。

主人公二人の静かな幸せを祈りたくなるような、そんな一冊です。
ぜひ読んでみてください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

QM

購入済み

文が警察につれていかれる時に泣き叫ぶ更紗の声が脳内で再生されるようでとても辛かった。文の家に転がり込んだ傍若無人な更紗に文が少しでも救われていたならよかった。梨花が2人の良き理解者になってくれてよかった。最終的に亮と完全に関係を終わらせることができてよかった。一筋縄ではいかないけど、更紗と文がまた一緒になれてよかった。いろんな感情がごちゃ混ぜになって、ひどく悲しくもどかしく、悔しく、じれったかったけど、これは悲しみの行き場のない女の子と男の子の美しい話だった。

1
2024年11月30日

Posted by ブクログ

初めて凪良ゆうさんの作品を読んだ。
面白くてあっという間に読み終わった。
他の作品も読んでみよう。
事実と真実はちがう。
同じ出来事も当事者と第三者とでは違ってみえる。
人の事なんてわからない。
自分の思っていた事、感じていた事も相手は違うように感じていたり思っていたり‥それで傷ついたり傷つけたり‥私は私、人は人。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

愛や恋といったありふれた言葉を超越した想い。

その正体を表す言葉は見つからず、見つからないからこそ神聖さを感じるのかもしれません。

本作も凪良節に魅了されて、読み終えた時の充足感で胸がいっぱいです…!

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

凪良ゆうさんの作品は初めて読んだ。更紗と文の真実を知りたいと思いながらも、終わらないでほしい、もっとこの文章を読んでいたいと思った。読んだあと、満足感とともに寂しさすら覚えた。初めての感覚だった。
人には人の事情があって、事実があって、そしてそれらを真実と受け止めて生きている。自分の中の"普通"を相手に押し付けたとき、それが優しさからの行為だとしても、相手にとっては暴力と受け取られることもある。大切な人を手放さないために、人それぞれの感じ方、考え方を尊重したいと思った。

0
2026年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読むのに体力がいる。心苦しいと言うのが率直な感想。言いたいけど言えない、この苦しさは本人でなければわからない苦しさであろうから共感はできないが、感覚としてはわかるものがあった。

主観と客観、事実と真実とは何かを考えさせられた。自分が考えたこと、感じたことと、周囲から見えていることは異なるし何を真実とするか、とても曖昧なものであると思った。

優しさとは何か、優しさゆえの同情は本当に優しさなのか、ただの自分の好奇心か、分かっていると思いこんで寄り添うことこそが相手を傷つけてはいないか、この一冊の中で感情が渦巻き自分はどうなのだろうかとわからなくなる。

読み進めるうえで子どもであるが故の、思考の幼さなどの表現が苛立つほど上手だと思った。その思考を残しつつ言葉遣いは読みやすく、言葉選びも素敵なので必要以上に苛立つことなく読めた。これがハッピーエンドかと言われればそうとは言い切れないものがあるが、穏やかな生活を送って欲しいと願うばかりである。

0
2026年01月07日

Posted by ブクログ

真実と事実は違うこと、、もしかしたら自分も、作品の中の野次馬と同じようなモノの見方をしてしまってはいないか?と振り返るきっかけになった。
セリフのない部分の情景の表現がとても繊細で、想像が膨らみ、時間を忘れてどんどん読み進めてしまう作品だった。

0
2026年01月04日

Posted by ブクログ

自分の価値観が周りの人の価値観、世間の一般常識がひとりひとりの常識だと思っている人ばかりの世界で、世間一般とは違う感覚を持ったふたりが引き離され、苦しい思いをしながら生きていく感じの物語。まだ自分と他人を分けて考えることができない子供が、周りとの違いに苦しむ感覚とかまで書かれていて、幼い頃の感覚までしっかり言語化しているのがすごい。

0
2026年01月04日

Posted by ブクログ

彼氏の表現がすごいリアルで、なんだか読んでる最中心拍数が上がった。
「被害者」だから「かわいそう」という無意識の決めつけで、自分が守らなくてはという正義感が、いつの間にか言う事を聞いて当たり前という構図にさせてしまっていたのかもしれないなと感じた。
お互いがお互いに心を埋める存在で、恋とか愛とかそういう言葉すら陳腐な物に感じさせる物語だった。

0
2026年01月03日

Posted by ブクログ

善意や優しさが時には暴力になり、
気づかないうちに私たちはいつでも被害者にも加害者にもなりうる。
本人の痛みは本人にしかわからない。
ただそっと、ともにいるだけの存在であれるように私もなりたい。

0
2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誘拐事件に対して、第三者からの言葉によって、当事者がなおも苦しめられてしまう。その苦しみが時間の経過とともに薄れるどころか、長く付きまとい続けるもどかしさが強く印象に残った。
一方で、主人公の二人はそうした痛みを抱えながらも、それを乗り越え、前向きに生きようとしている。その姿に、救いを感じることができてよかった。
読み進める中で、悲しさや喜び、やるせなさなど、さまざまな感情が交錯し、心を大きく揺さぶられる作品だった。

0
2026年01月02日

Posted by ブクログ

物語は決してハッピーエンドときっぱり言えるものではないが、主人公は悲観的ではないからか重い感じもそこまでせず読める。テーマは重い、と言うか難しいけれど。
そして、そういう形も愛の一つだと思った。恋愛ではなく。結局本人がどう感じているかでしかないのだろうけれど。
どこがと言うと言語化が難しいが、とても面白く読めた好みの作品。

主人公は更紗と文の二人。
更紗は幼少期、大学生であった小児性愛者である文に誘拐されていた、とされている。
始まりは小学生、父と母と暮らす幸せな思い出の時間。父が病で亡くなり、母は恋人を作り出て行った。その後出てくることはない。この母親はちょっと、と思うけれど、子供を置いていくのは。
叔母の家に引き取られ、そこの息子が毎晩やってくる。そのストレスとかつての幸せと比べて、今の状況に嫌気がさして、大学生の文についていく。そこが、新たな思い出となる。やがてそれも見つかり、今の家にもいられず、養護施設へ。
次の視点は15年後。彼氏と暮らしていた更紗、喫茶店で働く文と再開する。次第に変化していく暮らし、彼氏は暴力を振るい、インターネットが普及している現代では当時の事件の話も終わることはない。
周囲は更紗を可哀想な被害者として見ている。それは本人の認識とも関係ない。周囲は事実がどうであれ、そういう雰囲気を勝手に感じ取るものだから。
最終的には彼氏と別れ、文とともに、各地を転々としながら喫茶店をしている、という終わり。

パート先の安西さんだけだよ、違うのは。
結局本人たちがどう感じているのか、でいうと不幸な終わりではないのだからよかった、と思う。

0
2025年12月31日

Posted by ブクログ



大好きなお話し。単語本発売当初ふらっと蔦屋で見つけてそのまま横のタリーズで読み買える頃には購入してお家に連れて帰っていました。

1番好きなのは、更紗の子どもの頃の感性、言葉。
飲み物の色、空の色、鞄や服の色。マジョリティに決して染まらないところ。
そして書かれている人も多いですが、もう2度と2人の世界をどうか誰も邪魔しないで。

流浪の月から私は本をも読むこと出会えることが好きになりました。

0
2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

息をするのも苦しく、ページをめくる手が重いのに、救いを求めて次の文を読むような、崖のギリギリで続く物語に胸を握られ続ける話。

両親が居なくなって、窮屈で自分が殺されていく生活から救い出してくれた文。しかしそれは、外から見れば、女児を誘拐したという拭いきれない事実しか残さなかった。やがて大人になった更紗も、唯一の理解者であり唯一の安息地である文を求めてしまう。

そして、物語も中盤。文と出会い、今までの「普通になりきった自分」を捨ててかつての自由に踏み込む勇気、覚悟。
そしてそれを阻む世界。これがあまりに絶望的で苦しくなる。

2人の自由を壊すのは、少しの悪意と、多くの同情、偏見、そして優しさだった。
悪意だけなら憎めば終わる。悪意を向ける人間から遠ざれば逃げられる。けどそれより多くの破壊者は、2人がどうすることで解決できることでもない。それが重くて苦くて辛い。



悪意を持って邪魔をしてきた亮は、あいつが全てを壊す最初のきっかけとなり、それが憎くて仕方がないが、しかし彼だけに視点を当てると何ともまた苦しいものか。母に捨てられ、その時の傷が塞がらず、自ら両親と同じ誤ちを繰り返してしまう。更紗にもただ嫌われたのならどうだったろうか。実際更紗の優しさは、意図せず亮の心の傷を開くだけでなく、また新しい傷をつけたようにも感じる。この物語ではずっと、優しさが人を傷つける。


あとがきに、自分の優しさを疑う契機となる、という一文がある。これは本当にその通りで、自分が良しとしておこなう善が、全て悪い方向へ走っていく。どんどん傷を深くして、どんどん深い暗闇に押し込んでいく。何より残酷なのは、当の本人はその事実に気づかず、そんな可能性すら考えていないことだった。
だからこそ、物事を客観的に見ることに長けた谷さんや、大雑把で娘を捨てそうですらある安西さんが、この物語ではまだ微かな光になる。奇妙な話だが、これが現実であるとすんなり受け入れられている自分もいる。


この本を読めて良かった。素直にそう思う。

0
2025年12月30日

Posted by ブクログ

世の中の人々に偏見や都合の良い解釈がどれほど人に影響し、どれほど人を傷つけているのかわかった
個性がそれぞれすぎて自分と全然違う人を変だと思ってたけどそれが世の中のふつー
レールを外れてるなんて言えない
そしてそこから生まれた愛の話
1番感動した物語

0
2025年12月30日

Posted by ブクログ

『流浪の月』:
名前のない関係が、凍えた夜を照らす月になるまで
------------
1.総括
読み終えたあと、しばらく動けなくなるほどの衝撃と、それ以上に深い安らぎをくれた一冊をご紹介します。

凪良ゆうさんの本屋大賞受賞作、『流浪の月』です。
------------
2.寄る辺ない二人の出会い
主人公の家内 更紗は、幼い頃に父を亡くし、母も蒸発。叔父夫婦の家、そして施設という「自分の居場所ではない場所」で息を潜めて生きてきました。

そんな彼女が小学生のとき、叔父の家で心に深い傷を負い、雨の公園で一人佇んでいたときに出会ったのが、大学生の佐伯 文でした。

文もまた、地方名家の次男として生まれながら、自身の身体に抱えた「ある医学的な問題」をきっかけに、周囲から心を閉ざして生きていました。
------------
3.「誘拐犯」と「被害女児」というレッテル
二人が過ごした、奇跡のように穏やかな数ヶ月。

しかし、世間はそれを許しませんでした。文は「誘拐犯」として逮捕され、更紗は「かわいそうな被害女児」として世間の目に晒されることになります。

> 「人が他者の圏域を犯す権利も資格もなし」
>
本書に貫かれているのは、この痛切なメッセージです。

事実は一つでも、真実は人の数だけある。外側からしか物事を見ない世間は、二人の間にあった純粋な救済を、無惨に踏みにじっていきます。
------------
4.正義という名の暴力
罪を犯し、償い終えた人間を、ネットや社会はいつまでも追い詰め、糾弾し続けます。

「それが社会の正義だ」と言わんばかりに。
けれど、本当の正義とは何なのでしょうか。

異性が惹かれ合うのは、なにも性愛だけが理由ではありません。

『同じ感覚、同じ傷、同じコンプレックス』を持つ者同士が、魂の深いところで共鳴し合う。

更紗と文の関係は、既存の「恋人」や「家族」という言葉では到底言い表せない、もっと切実な「生きていくための連帯」でした。
------------
5.読み終えて:孤独な夜に寄り添う一冊
この小説は、この世界に「生きづらさ」を感じているすべての人に、静かに語りかけてくれます。

「大丈夫、きっとどこかに、あなたを分かってくれる人がたった一人でもいるよ」

あなたが深く傷つき、眠れない夜を過ごすとき、窓の外から差し込む月明かりのように。この物語は、誰にも言えない孤独をそっと照らし、肯定してくれるはずです。

0
2025年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凪良ゆうは初。
オーディブルで聞いた為か、想定していたより大きく感情を揺さぶられた。

見当違いの優しさに苛立つ主人公の気持ちに共感できるが、実際に自分が何も知らない立場だとその他登場人物と同じ考えや発言をするのではないかと思った。
社会や世間には理解されなくても、たった一人の真実の共有者がいることで救われる人生があると感じた。

主人公の彼氏について少し。
主人公の彼氏はDVというヒール属性をつけられているので印象は良くないが、普通に同情してしまう。
社会的弱者である主人公を庇護下においてヒーローぶる自己満足男みたいな書き方をされているが、主人公が実際に被害者であったとするならば、彼の対応は救いになっていたのではないか?と思う。
被害者であることをまるで罪であるかのように扱うことや、無意識な上下関係を生んでいる点はキツくはあるが、前提として彼の善意は曇りなき本物だったと思う。

結局、キャラとしてはお手本のようなDV男だったので全く擁護できないが……

0
2025年12月29日

購入済み

人はみな弱さを抱えて生きている

めちゃくちゃ情景が思い浮かぶいい表現をするんだけどそのせいでものすごく心の内側に感情や心象風景が入り込んでくる
だからかなりしんどい気持ちとめちゃくちゃ羨ましいなという気持ちになった心に残る1冊

#深い

0
2025年12月29日

Posted by ブクログ

2時間ぶっ通しで読むぐらい、惹き込まれる素敵な作品です!
描写も素敵だけど、人物設定が素敵で素敵で...人の不器用さを愛おしく感じました。
いつもは読まないジャンルだけど、読んでよかった!

0
2025年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先入観の怖さを思い知った
事実が大事
自分の目で見て知って、人の意見に惑わされないのが大事だなと思った
文のことをロリコンだと思っていたせいで、同僚の娘の梨花ちゃんが登場したあたりで不穏に感じてしまった
恋愛でなくてもかけがいのない人が1人いるだけで幸せだなと思った

0
2025年12月25日

Posted by ブクログ

自分の中にある普通を他人の中にある普通と同じと思い込んで、突きつける恐ろしさ、強要する恐ろしさ。自分の持つ優しさは誰かにとっては凶器にもなりうる。それらによって居場所がなくなっていく人。でも確実に存在しているということ。事実というものは解釈する人間によって形を変えるが、真実というものは当事者たちだけに分かる。
この様な当たり前だと思いたいことでも、人間は無意識に行動に起こしてしまい、誰かを傷つけてしまう。
本書を通して、自分の中の優しさというものを疑いたいと思った。

0
2025年12月24日

Posted by ブクログ

世間の目や批判や憶測。真実と事実は違うのに。「普通」じゃないから、叩かれる。人は皆それぞれで「普通」じゃないのに。常識から外れた時点で叩かれて摘み上げられる。
更紗が取り調べを受けてる時が1番腹が立ってしまった。自分の想いが伝わらず他人の解釈で真実をねじ曲げられたのが許せなかった。
それでも文と更紗が一緒に居てくれるのが嬉しくて泣いた。
文と更紗の名前の無い関係が壊れず、幸せでいて欲しい。

0
2025年12月23日

ネタバレ 購入済み

考えさせられる

実際に自分を投影できるような内容では無いが、人間関係、大切にしたい人、その人にとって本当に良い対応をできているのか、幸せとはということを再度考えさせられた。LGBTQについても自分には関係ないからと思っていたがこれからの人間関係において少し考えてみようと思った。

#泣ける #切ない #深い

0
2025年06月02日

Posted by ブクログ

世界で必要なのは、分かり合える人なのかと考えられる作品。庇護してくれるだけの人よりはそちらの方が重要。そういう人に出会えるか出会えないかはさておき。

0
2026年01月06日

購入済み

事実とは

凪良ゆうさんの作品は初読。更紗や文の気持ちや言葉が丁寧に書かれていて、繊細さとか、儚さをすごく身近に感じた。映画公開時に簡単なあらすじは知っていた。読もうがどうか迷っていたが、読んでよかった。事実を知ってどうなるのか?それを伝える意味はあるのか?色々、考えさせられた。

#切ない #深い #シュール

0
2024年07月24日

ネタバレ 購入済み

深い

読んで良かった。
当事者にしか分からない真実が、上手く伝わらなく、真実ではない事が事実として広まっていく辛さが読んでて少し苦しかった。

#ほのぼの #切ない #深い

0
2024年06月13日

購入済み

最高でした…!

凪良ゆう先生は美しい彼きっかけで読み始めるようになったのですが、この本もめちゃくちゃ良かったです。本当にこの作者の本はハズレがないです。更紗と文の物語が実際に身近で起きているかのように感じられ、何度も感情移入し、感情を揺さぶられました。紡がれていく文章がとても美しく、読んでから一日だった今でも、いくつか好きな文章を思い出せるほどです。非BLで激しい内容も少ないため、他人に気兼ねなくおすすめしやすいところも良いです。

#泣ける #切ない #感動する

0
2024年05月15日

購入済み

一人一人の荷物

「彼女の話Ⅱ」、「彼の話Ⅰ」までを
一気に読んだ。
こういうことかと思った。
私たち人間は一人一人が自分にしか
上手く扱えない荷物を持っている。
自分の弱さが相手を傷つける。
だが、そうそう荷物に見合った力が
与えられる、あるいは力があることに
気づけるものでもない。
この話には、一番意地悪なめぐり合わせがある。
でも、一面では最上の相手に会ったともいえる。

結末は明日読もう。

#切ない

0
2023年05月08日

匿名

購入済み

良かったです。

面白くて一気読みしました。
胸に突き刺さる言葉が幾つかあり、切なくて涙しました。映画も観てみようと思います。

0
2022年12月25日

ネタバレ 購入済み

更紗の思いや事件の真実が、世の中に受け入れられず違った解釈のままである事に対してもどかしさを感じると同時に、これが現実なんだというやりきれない思いで複雑な心境になった。
そんな事件を経験した後で、共に生きて行くという選択をした2人を誇りに思う。
堂々と生きていって欲しいと願う。

#切ない

0
2022年05月23日

ネタバレ 購入済み

良い作品と出会えました

真実を聞いてくれる誰かが現れないか、この2人が自分らしく生きることは許されないのか、読みながらとにかくもどかしくて苦しい気持ちでした。自身の物事の見方や考え方、受け取り方を考えさせられる場面が幾度もあり、また、言葉選びに良い意味で何度も衝撃を受け、読了後は何とも言い難い気持ちになりました。良い作品に出会えました。

0
2022年05月21日

購入済み

せつないけど優しい

優しかった世界に、近づいてきた黒いもの。そこから逃れようとしても落ちていく闇。ただ静かな場所に居たかっただけなのに許されなくて壊される。
最後に辿り着いた場所はいつまで優しく静かにいられるのだろう。
そんなことをしみじみおもいました。

#切ない

0
2022年05月13日

ネタバレ 購入済み

流浪の月

文と更紗、お互いが支えとなり生きてこれた事、2人の思いが同じだった時、ホッとし泣きそうになった。世間の目は辛いものだったけど。
読み終わるのがもったいなくて途中で読むスピードをゆっくりにした。凪良ゆうさんの他の作品も読んでみようと思う。久々にハマった作品でした。

#切ない #深い

0
2022年03月05日

Posted by ブクログ

恋愛じゃない愛のかたちで、当事者にしか分からない気持ちを覗かせてもらったような何とも言えない気持ちになりました。

0
2026年01月11日

Posted by ブクログ

「家内更紗ちゃん誘拐事件」
19歳の犯人文と9歳の少女更紗が過ごした特別な時間。2人にしか分からない真実は、世間からみたら犯罪者と被害者という事実でしかない。
事実と真実は違うのに——
理解し難い部分もあったけど、それは私も当事者じゃないからかな?
世間から理解されなくても、2人にしか分からないことがあって、それでも一緒にいたい。そんな2人には幸せに生きていってほしい。

0
2026年01月11日

Posted by ブクログ

その人のことはその人しかわからない。その人にも実はわからないのかもしれない。真実とは何か、真実なんてものは実はないのではないか。その人が正しいと思えばそれが真実であり、それが自由。自由でありたい。無駄に人を決めつたり、傷つけたるするのはやめようと心に刻み、皆に言いたい。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

初めはロリコンか、、、と正直思っていたが
読み進めるにつれて事実と事実をきちんと
理解して心の底からの2人の幸せを願っていました。現実世界でも色んな人がいる事を理解しその人の気持ちに耳を傾けることが大切だと思いました。

0
2026年01月06日

Posted by ブクログ

自由奔放な家族から見放された引き取られた先の親戚でDVを受けるがそこから逃げることでさらなる苦難が待ち受ける。とても深刻なストーリーだが、主人公の子供の頃のあけすけな性格が心に残っているからかそこまで悲惨に感じない。
幼女連れ去り、2か月拘束から世間が想像するのは変質者の行為だが、情報は常に何らかのバイアスがかかっており、作中でも語られる「事実はなく、出来事にはそれぞれの解釈があるだけ」そしてそれは当事者にとってもだと感じる。
よく練られたストーリーであり、主人公と文のふたりがうまくいくのもそれぞれが抱える身体の欠如でありトラウマである故。2人に何度も苦難が訪れる事で読み手を飽きさせない。
今回読むのは2回目だがより楽しく読ませてもらった。作者の分かりやすく素敵な表現力が好みで他の作品も読みたくなります。

0
2026年01月05日

Posted by ブクログ

「汝〜」から入り、こちらへ。

「事実と真実」という印象的なフレーズを出発点にしよう。ビジネスにおいては「事実と解釈」の峻別が大事だと新人時代の上司に口酸っぱく言われたが、生きていく上で、特に他者とパーソナルな関係を築くにあたっては事実の裏にある意図や考えおよび内的な準拠枠やトラウマ、果てはインナーチャイルドまで踏まえた思考プロセス=「真実」を経たアウトプットが行動事実であることを思い出させる。

なぜ動物園に行ったのか。危機が迫る中で手を強く握り、握り返されたのか。

本作は悲しい背景とそこから表出する複雑な関係性を舞台に、「優しい」他者の解釈によって汚され続ける、翻弄され続ける姿が描かれる。

浅慮、とまではいかずとも「事実」だけを捉えるビジネス的なメソドロジーは冒頭箇所における高校生が小児性愛者を軽蔑する発言に現れるように、年齢や場所を問わず私たちの中に深く浸透している。

「意図はどうであったかにせよ・・・」、「真実はどうであっかにせよ・・・」という物言いで判断したり善悪のふるいにかけることを誰もがしている。

当事者がなんと言おうと私が(しているとも気がついていない無意識に基づく)解釈に沿わなければそれは「洗脳」であり、おかしな人であると断定せざるを得ない。

安西さんはどうか。「汝〜」の櫂のお母さんとも似ているが、自分にフォーカスしている人間が凪良作品に出てくるが、世間一般とは異なるが俗で、主人公たちとも異なるスタンスをとる不思議で純粋な人たちだ。

世間さま↔︎緩衝材になるような純粋で不思議な厄介ない人たち↔︎通念や規定などの「重いもの」を持たない、あるいは自ら誤る主人公、この構造は凪良作品に貫かれている図式。
私たちはその時々において立場を変えるが多くは世間さまとしての人生を送り、時に誤ったりしているのだろう。

そして著者の作品はどこまでいっても幸せなフィクション、御伽話でしょ?という意地悪な指摘をしたくなる自分がいることを認めなければいけない。まさに私も世間さまなのだろう。

世間さまの私たちは正直さに欠け、自ら機会を積極的に手放す。ゆえに他者とぶつかることもなく、上部の事実と解釈の世界で終ぞその人生を全うする。
つまり真実に触れることがないのだ。

なぜ手を強く握ったのか、更紗と文は莫大なコストを払い、それでも真実に辿り着くべく生き抜いたその先に幸せな真実と出会った。

それなりのテンションで世間に生きる私たちは圧倒的な真実に触れることはない。そんな熱量で向き合えないから。そんなの恥ずかしいし解釈通りだったら耐えられないから。後ろ指をさされるから。

この世に私を理解してくれる人が何人いるだろうか。世間や通念や常識や役割で重いものばかりを背負った私はもう私でも私がよくわからない。だからこういう御伽話が妬ましく羨ましい。

どんなに辛い背景があろうとこの主人公たちのほうが私よりも幸せだと感じてしまう。全ては自分で選んだことなのに。選べることなのに。

0
2026年01月04日

Posted by ブクログ

傍からどう見えていようと、当事者たちにしか分からない事がある。
事実だけ見て判断し、分かった気になることがいかに悲劇を生むか。
それを分からせてくれる本でした。

0
2026年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
9才の更紗と19歳の文の不思議な共同生活と、15年後の再会。
ねえ文、わたしのこと覚えてる?と文を追う更紗の切実さと、捻れていく亮との関係。梨花が現れて、え、大丈夫かなという心配をよそに文はずっと変わらず、最後に明かされた秘密にそうだったのかと驚かされた。

隣の家に住んだ時はやり過ぎだと思ったけれど、文のところが自分の居場所だという更紗のそんな気持ちは、愛とか恋とかでラベリングできるものではないのだなと思う。
『人と人がただ一緒にいることにすら、目に見えないルールがある』という文章にすごく共感する。
ただ、一緒にいたいだけ。

文の視点で語られる四章は心が揺さぶられた。
更紗は希望。
店の名前。
彼もまた、彼女を求めていた。
やっぱり、名前をつけることが難しい、そんな感情で。

0
2025年12月29日

Posted by ブクログ

本当の優しさってナンやろって考えさせられた。
命綱
私にとっては誰かなって考えた。
自分のこと理解してくれる人が一人いれば救われる

0
2025年12月26日

購入済み

しんどい描写もあるのだけれど。

とても滑らかな文体で、また表現される心の細かな描写に引き込まれる。こんなふうに表現できたら、この気持ちの表現を知っていたら、もっと相手に優しくなれたかもしれない。自分にも。言葉で人を傷つけることは少なくなるのかもしれない。。。そう思った。心配して声をかけることも、無神経にしないかもしれない。事実と真実は違う。私を取り巻くニュースや出来事をそのまま受け取ることを躊躇してしまいそうだ。でもそういう人が増えたら、心無い振る舞いや発言、言葉ははもっと減るかもしれない。読んでいてしんどい描写もあるのだけれど、読み終わって少し優しい気持ちになれた気がする。

#深い #ドロドロ #憧れる

0
2025年04月11日

購入済み

映画を先に観ました。

映画で理解できなかったところなどの答え合わせがしたくてこちらを読むことにしました。私の中では映画より活字でのこちらが深く心に刺さりました。

#泣ける #切ない #深い

0
2024年07月01日

購入済み

良作です

現実に対するもどかしさは残るものの、そこはリアリティーとして受け入れれば良作だと思います。
でも思う。
「それでは世界はあまりに救いがないではないかと」

#切ない #深い

0
2023年07月19日

購入済み

切実な女の子の話を読んで

文章が優しめな表現によって構成されているため非常に読みやすい。主人公の心情描写にも心惹かれるが、彼女を取り巻く人間関係にも注目して欲しい。

#切ない #深い

0
2022年08月19日

購入済み

居場所

居場所がどこにも無い、二人の物語。心の置き所や平穏な生活を与えられない二人の行き着く先はお互いを理解し、赦しあえばそこが二人にとっての安住の地であり最良の居場所を見つけた二人の物語。

#切ない

0
2022年04月16日

Posted by ブクログ

映画を観ていたので、ちょっと苦手なテーマではあったが完読。「彼が本当に悪だったのかは彼と彼女にしか分からない」という小説終盤のSNS投稿がある。彼と彼女にしか分からない事を語る小説。
マスコミの報道と当事者の感覚は違う。そこは今 、色んな事で感じている。

0
2025年12月27日

悲しくて切ないが、すがすがしい

かなり特殊なシチュエーションだが、15年後のいろんな展開の中にあっても、更紗のフェアな考え方がすばらしい。

#泣ける #切ない #ドキドキハラハラ

0
2022年04月24日

匿名

購入済み

本屋大賞だから買ってみたけど

私は夢中になって読むことはできなかった。途中で真面目に読むのをやめた。登場人物の行動や思考の流れに共感することはできずなんでそうなるの?と疑問が湧いた。思ってたのと違う方向に進んでいく物語は読むことに疲れた。多数派の感想が面白いと支持してる内容なので面白いのだろうと期待していたが勢いで購入して後悔を感じ泣きたい気持ちになった。私は少数派の読者だった模様。本屋大賞が面白い本ではなく売りたい本を推すということであればこれを売りたいという事なんだろう。今後本を選ぶ時は受賞作品よりも自分の信用に値する人の声を参考にしようと思う。この作品がつまらない訳ではなく自分には合わなかった。それだけです。人にはオススメしない泣ける作品

#泣ける

0
2024年05月29日

「小説」ランキング