【感想・ネタバレ】滅びの前のシャングリラのレビュー

あらすじ

「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。

〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう

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Posted by ブクログ

もし一ヶ月後に世界が滅びたら自分はどうするのか考えさせられました。当たり前に続く日々に感謝したくなりました。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

電車のアナウンスが耳に入ってこない程度に没頭して読んだ。なんと読みやすい。あっという間に時間が経つ。

美しい物語だった。世界の終わりが来ることで、主人公たちは一発逆転する。平和のままでは到底手に入らないものを得る。そして暴力が全てを解決する。「普通の善良な市民」では得られないはずのものを暴力で手に入れている。

つまり、未曾有の大災害によって、みんなが我慢をしなくて良くなった。本当に優先したいことを優先した結果、色々な奇跡を経て幸せになった家族もあった、ということだろう。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

凪良ゆうさんの本読みたくて読んだ。

世界観が壮大で、人生の中でこの物語に触れられてよかったという気持ちになる。

すごいな。家族とか、もうすぐ地球が滅びる前で正しいことは何かとか、家族にもその家族がいること、親でいること、子でいること、、色々考えさせられる。

こんな設定を考えられるのすごいと思う
この状況でだからこそ、少しでも人といたいなっていう希望のようなポジティブな感情を持てるんだろうなって小説読んで学んだ。

5つの章があって、どれも語る人は違うけど、、、ここからはネタバレになるから避けとく。

大阪弁もいい要素。

2つ目の父の語りの後半から3つ目の母の語りになるとこらへん、ずっと涙出てた。
p.189が好き。
『友樹を連れてスーパーに出かけ、値札に目をこらすあたしを尻目に、旦那づれの女が値引きされていない肉のパックに手を伸ばす。それを不覚にも羨ましく思ったことがある。』ってとこらへん

もう一度全部読み返したい。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

滅びを前にすると人間はどうなるのだろうなあ
こんな風に、何もかもを薙ぎ払って真ん中の気持ちだけが残るのかなあ

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

え、そういう終わり方なん。
って言いたくなるような、
もっと続いてほしいって思わされるほどに展開が優しくて悲しくてだけど幸せで。

めちゃくちゃに荒廃していく世の中で
ほんとうのじぶんを見つけるために足掻く人々の姿が苦しくて、
途中で何度か読むのやめようかなと思ったくらい。
(というか凪良ゆうさんの作品には、個人的に感情移入しすぎて途中でしんどなること多い)

でも自分が本当に守りたいと思ったことをボロボロになっても守り抜こうとする姿勢や、
そこに客観的な善悪の区別はあると思うけど正しいと思うことは理屈を持って貫くことは、
嫌いじゃないし、ある意味スカッとした笑

いやーでもそうかぁ。
最後そうなっちゃうのかぁ。。ってスピンオフまで読み切ってぐったり。

多分しばらく復活できないほどのダメージを受けた笑

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

胸が暖かくなった。愛情って、大切な人の平凡な日常がただ続いてほしいなって願うことなんだなと。
ユラユラ揺れててほしいな〜。
場面の切り替わりも秀逸でズイズイと読み進めてしまった。
シャングリラは桃源郷とか地上の楽園って意味らしい。ユートピアとも同義みたい。
滅びの前のシャングリラ、、、最後のシーンはきっと世界が煌めいていたと思う。眩しくて目も開けられない、細めた目は幸せを噛み締める表情かな。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

読み始めと終わりで、かなり印象が変わったような気がした。読めば読むほど、ページをめくる手が止まらなかった。
メインとなってる視点毎に想像出来る雰囲気というか色味みたいなものが全然違って面白かった。

最後の最後にはどうにかなって、滅亡避けれるとかなのかな〜とか思ってた。
どうやら結局避けられなかったようだったけど…。
でも少なくとも主要な登場人物は最後は幸せな空間にいられたんじゃないかなと思う。それが読者としてはすごく救いだった。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

最後がどうなるのかが気になって気になって、一気に読んでしまった。
自分がこの状況になったら、どんな行動を取るのだろうか。ずっと考えながら読んでいたが分からなかった。ただただ怖かった。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

読み進めるにつれて徐々に点と線がつながってゆき、壮大なスケールの話でありながら日常・非日常にあふれる小さなしあわせや絶望を描いているのがさすがでした。お正月ムードのなかで読んだこともあり、希望に満ち溢れた終末の世界が美しく感じられました。

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2026年01月01日

購入済み

かなりの衝撃を受けました。人類滅亡までの3ヶ月、荒れ狂う人達。彼や彼女達がいなくなると思うと切なかった。自分ならどうするだろと考えたりもしました。
すごい作品でした。

#ドキドキハラハラ #タメになる #怖い

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2025年03月24日

購入済み

自分だったらと考えた。

群像劇になっててすごく読みやすかった。
世界が終わる1ヶ月前。好きな人を守りたい。昔好きだった人に会いたい。子供の安全を見守りたい。自分らしくいたい。自分の本当の気持ちをしりたい。登場人物それぞれの過ごし方がリアルで、それぞれにフューチャーしてくれるから感情移入しやすかった。個人的には雪枝さんの心情が1番自分と近くて最後の付録つけてくれて本当によかった!

#泣ける #深い #共感する

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2024年04月25日

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1ヶ月後に地球が滅びるとなったら自分は誰といたいのか何をしたいのか。。荒廃していく世界に正気でいられるのか。。大切な人を守れるのか。。平気で人を殺したり、お店の物を壊して盗んだり。。テロリストがでてきたり。日常が壊れていくのがよく描かれていたと思う。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いじめの描写が苦手なのもあり、想像してたより重たい出だしに、序盤で1度離脱しそうになった。

章ごとに視点が変わるのも入り込みにくい原因で、日を空けてゆっくり読んでいた。

2章の途中で信士の忘れられない女が友樹の母と発覚。繋がりが分かってそこから一気に面白くなった。凪良ゆうさんを信じてここまで読み続けて本当によかった。

信士はどうしようもない人間だけど、なぜか憎めない。だけど、静が逃げた理由もわかる。

蕎麦屋の店主が無慈悲に殺されたりや養子の親が電話1本してこなかったり、やるせない気持ちになるエピソードも沢山あった。だけど、章ごとの主人公4人が本当に大切なものに気付いて最期を一緒に過ごせたので、暖かい気持ちにもなった。


優しくて切ない不思議な作品だった。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

地球が滅びる前に自分は何を思い、どう動くのか。歳を重ねるごとに、積み重なる後悔やシガラミ。
無法状態では、暴力も身勝手な行為も自分を守る武器となる。平常時の価値観がガラリと変わる、野生に戻るというか、、、、。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

地球が滅びることになって、世の中が壊れていくのとは対照的に、ひとつの家族が絆を深めていくのがなんとも温かいです。
みんな、最後が近づくにつれて自分らしさを取り戻していくのはなんという皮肉か…

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

信士が『幸せに育った連中が子供のころの楽しかった思い出を語るのと同じ。幸せも不幸せもただの記憶で、思い出す時に嬉しくなるかムカつくかだけの違いだ。』って話す場面がめちゃくちゃよかった。そういう記憶は幸せでも不幸せなものでもいつまで経っても忘れられない。こんなふうに言葉にできる信士のことを静香が、ずっとかっこいい男だって友樹に話してたのは信士のことを愛していたからだからそれが本当によかった。
罪を背負っても隠し通して、最期の日まで大切な人を、自分を守る。善悪なんて綺麗事で自分が納得できるかどうか。無理やり納得させてでも最期の日を迎える人たちの生き抜き方に出会えてよかった。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

章ごとに視点が変わるが、話は繋がっている。
特にエルドラドが良かった。

「幸せって最期に持っていたいものだとするなら、もっと身近なものなんじゃないかな」

ハッとさせられた。
身近な幸せは気づきにくい。
身近な大切な人を大切に生きようと思った。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

最初、あまり惹かれる本では無くて、買ったはいいものの読まずにいました。
でも、読んでいくと一気に引き込まれました。
今まで読んだ凪良ゆうさんの本は現実味溢れるものばかりだったので、こういう本も書けるのかあと新鮮でした。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ぶっ飛んだ設定とキャラに驚きながらも、ページをめくる手が止まらず一気読みでした。世界の終わりがみえているからこそ、ヤクザの信士が家族のあったかさを体感することは、救いの一つだったかと思う。それにしても、コロナ禍を経て、地震や自然災害が増えている昨今、もしかしたら、こんな未来もあるのかもしれない。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絶望していた人々の、明日死んでもいいと言う気持ちがどこかである人々の前に、1ヶ月後隕石が落ちて明確に世界が滅びます、というニュースが入ってきた。
その状況で各々が、後1ヶ月どう生きるか、家族とはどういうものか、最後をどう過ごすか、各々の視点で描かれる1ヶ月。
絶望が前提であるものの、滅びるからこそ変われる、そんな希望が見える小説。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1カ月後に世界が滅びる。
嘘のようなホントのことが登場人物たちに迫ってます。

ひとは死ぬことを悟ったとき、本当の自分と向き合うようになるのかな。と。1カ月後にみんな死ぬので正直、自殺しても何してもそんなに変わりはしないはずなのに、好きな人を守りたい・好きな人の横にいたい・子どもを守りたい・自分らしさを取り戻したい等、心の底から欲していたものに気がつくのかな。

なんとなく、余命宣告が全人類に言われているようなもので、自分も世界は滅びないまでも似たような感情は抱くんなろうな、その時自分は何を欲しているのか、考えされられました。そして、その時のために今ある大切なものを壊さないように、大切と思える小ことが増えてますように、今を懸命に生きるだけですね。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

宗教等の設定が当て付け感があったが、凪良ゆうさんの筆力で読む手が止まらなかった。
自分も誰かにとって最後の1ヶ月一緒に過ごしたいなと思える人になりたいと感じた

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・この小説を読み終わってから「シャングリラ」の言葉の意味を調べた。理想郷・ユートピア。全くあらすじとかも読まずに読み始めたため、何が滅びる前の話なのかと思いながら読んだ。”隕石が地球に衝突する前の”シャングリラなのだろうけど、現実的に考えると”世の中の秩序・良心が崩れ落ちる”前のシャングリラなのだと思った。衝突する瞬間が訪れる前に、人間の欲望が溢れかえった、混沌とした世の中になっていた。
・何かしら大小関わらず憂い・絶望・不信感・軽蔑、負の感情を持って生きているけれど、生の終わりが見えると自分の底に潜んでいる真の欲望に従順になれたりするんだろうか。生理的欲求が満たされていればの話だが。
・私も何かが「終わる」区切りのとき、ようやくそれまで自分が出来ていなかったこと・やっていなかったことに対して焦りがあったり、もう一度やり直したりしようとすることがある。その”終わり”の時が近づいてきて、ようやく取り掛かろうと足掻く。その足掻きが大事な時もあるかもしれないけど、出来れば「足掻きたくなる」ことが少ないように、毎日の一日一日を大切に過ごして生きたい。
・生きている人は皆、いずれ死がやってくる。そして、歳をとるにつれ人はやらなかったことの後悔をする。既に色んな人生の局面で自分が選択してきたことの後悔をすることもあるけれど、未来しか進めないから1分1秒でも前向きに生きたいところ。人生は目の前の1秒、1分、1日が積み重なって、『人生』なんだよな。

・静香『正しく平和な世界で1番欲し、一番憎んでいたものが、すべてが狂った世界の中でようやく混ざりあってひとつになった。神さまが創った世界では叶わなかった夢が、神さまが壊そうとしている世界で叶ってしまった。』
・路子『世界は支配する側とされる側、操る側と踊る側で成り立ってる』
→最近推し活で凄く考えていたこと。イズミが言っていて、やっぱり芸能界ではこの現象が特に顕著なのだろうな。エンタメはあくまでエンタメとして毎日の”非日常”として摂取していくほうが、精神衛生上いいんだろうな。
・友樹が井上に殺されそうになったとき、助けてくれたヤクザが母の元恋人で、しかも友樹の実の父だということに驚いた。波光教の奴らと信士が闘ってる時、母は友樹にどんな風に囁いて「お父さん、頑張れー!」と応援させたのかな、切羽詰まった状況だと、戸惑う感情も無くなるのかな
・路子、良かったね、本当の愛に気づくことができて。家族に、大切な旧友と囲まれて最期を迎えられて。
・毒親っているけれど、それを自分の代で終わらせようとした母の静香、覚悟を持って子育てを決意をしていて、少しだけ私の両親の姿を重ね、心があつくなった。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

「老夫婦にとって男は無情な強盗であり、母親からすると愛しい息子である」
私達人間の常識や認識は脆い。
見たいものを見たいようにしか見ない。

1ヶ月後に地球が滅亡する。
当たり前や日常、善や悪は、1ヶ月後に死ぬと定められた途端、全てが変わってしまう。
暴力や殺人が誰からも裁かれなくなり、暴力を嫌悪していた自分が、暴力で生き延びようとする。
罪を犯したら償う、人を殺したら死刑になるかも、だったのに、虫を殺した、資源を無駄にした、何か理由がなければ人は向かってくる死をどうを受け入れるのか。
地球が滅亡しなくても、誰もが必ず死ぬことは平等なのに、こんなにも世界が変わってしまうんだな。

善人とか常識とか、良い人でいたいとか、なんかクソだな、と自分のそういう部分を恥ずかしくなりました。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

1ヶ月後に地球が滅亡するとしたら、こんなクソみたいな人生も少しは愛せるのだろうか。
最後に、つかむほんのひと握りの小さな幸せ。どうして今更明日が来て欲しいと願ってしまうのか。逆に、明日があると信じて疑わなかった日々にはなぜこの幸せは掴めなかったのか。
でも、大丈夫。後悔も痛みも全てあと1ヶ月後には消し去ってくれる。だからせめて今だけはこの、幸せを胸に抱いて生きよう。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

著者は何故こんなに色々なジャンルに精通しているのだろう、と思った。
動きを感じられる描写が多くて読み飽きない。
登場人物の個性がこの本の一番の魅力。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

最初はあまり面白くなかったけど徐々に面白くなる。
非現実的な話で、最初はあまり没頭して読めなかった。死ぬ間際、人々がどんな行動を取るのか、という点で、4人の視点から描かれていたがそれぞれ考える事は違って面白かった。登場人物4人とも、死ぬ間際なのに、今までの人生よりも良い日々を送っている感じがして、隕石?の衝突は悪い事なのか、良い事なのか複雑な気持ちが湧く。
Locoの描写が1番読んでいて面白かった。人気になればなるほど苦しめられていく。みんなが憧れている人だからといって幸せなわけではないのだなと思った。何かを得るには何かを捨てないといけないのが現実で、捨てていった先に地獄のような人生があった。そうなるのなら今の平凡な人生を大切にしていきたいと思わせられた。
あと1ヶ月で死ぬ、ということに絶望を感じる人、どうでも良いと思う人、逆に良かったと思う人、いろんな人がいて、その人達の今までの人生がどれだけ平和だったか、つまらなかったか、地獄だったかが分かり考えさせられた。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

凪良ゆうの小説を以前読んで良かったので他のも読んでみたいと思って読んでみた。
2020年に出版されたこともあり、その時期に始まったコロナが小説内に出てくる隕石衝突と重なっているのかと思った。
主に、少年、少年の好きな同級生、少年のお母さん、再会する父親、Locoが登場人物で色々な視点から章が構成されていて読みやすかった。
最初の方の、少年がいじめっ子を殺害未遂する文があり、ミステリーなのかな?と思っていたが読み進めていくにつれ人情ものや心理的な部分が重である気がした。
後半につれて少し失速死がちでLocoに焦点が集中する章はもう少し少年や少女との絡みがあった方が面白かったように思った。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

とても面白かったです。

全体的に暗く、暴力的な描写が多いので
苦手な人は注意です。

もし1ヶ月後に地球が滅ぶって決まってたら、人は本当にこんな風に壊れてしまうのかもな、と思うくらい、生々しかったです。

それなのに淡々と話が進んでいくのが、逆にすごくリアルで怖かったです。
道に人だったものが転がってることに何も感じなくなって、ただ避けていくところとか。

でも暗いだけじゃなくて、幸せを見つけたり、最期の時に希望を見出すシーンもあって、それがよかったです。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

小惑星が地球にぶつかる、というなんとも想像しがたいシチュエーション。ぶっささる!!!!とはならなかった。
もし自分が同じ世界にいたら、さわやかのハンバーグをたらふく食べて、ダンナといつもの晩酌をして、その時を迎えたいです。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前、『汝、星のごとく』を読み、凪良ゆうさんが紡ぎ出す美しく繊細な文章に内包された重みのあるストーリーに引き込まれて、他の作品も読んでみたいと思うようになった。
今作は、花や葉に目隠しをされた赤子の表紙がキャッチーであり、意味深だったため、手に取ることを決めた。
世界が消滅するまでの時間に対するあらゆる登場人物の視点を描いていた。
各登場人物は、側から見て不幸だと思われる人もいれば、本人にしかわからない苦しみを抱えている人もいたが、全員に共通しているのは、残された時間を最も幸せな形で生き切ろうとする姿だった。
表紙の赤子には、これまでの人生で感じてきた引け目や苦しみ、葛藤などの負の感情を一掃して、周囲を気にせず心の芯の部分にある己の幸福を模索することが、産まれた状態に戻るという意味があるのかな、と思った。
今作はファンタジー色が強く、個人的には『汝、星のごとく』の方が好みではあったが、今まで読んだことがなかった新たなジャンルの物語に触れられ、良い読書体験になった。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

1ヶ月後に地球滅亡する世界。自分だったらどうするかとか考えてしまいました。最初はバイオレンスな雰囲気に馴染めずにいたけど、静香ママ登場でぐっと読みやすくなりました。絶望だけではないラストが美しい。
読んでいて「ひとめあなたに…」を思い出したので、巻末の新井素子さんとの対談もよかった

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2026年01月04日

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