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人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。 ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。 彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。 本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。
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Posted by ブクログ
あるニュース記事から甦る、過去の記憶。 家族でもない、ただの友達とも違う、ある女性たちと一緒に暮らした日々。 *********************** 普段何気なく毎日を過ごしているけど、本当は「生きる」ことってこんなにも難しいと気付かされる。 暖かく清潔な家があり、食べるものに困らず、一...続きを読む定の収入がある。自分が「普通」に受け入れているものが、実は親が道筋を引いてくれたものなんだなと、幼少期の花を見ていると感じる。 黄美子さんはそんな花に、不器用で歪ながらも生きる希望を与えてくれる存在だったのだろう。 みんな少しずつ欠けている。だけど、だからこそ寄り添って、一つの「暮らし」を作り上げようとしたのかな。
『夏物語』で初めて読んだ川上未映子は、 文体のリズムと軽やかさとは裏腹に、 繊細で切実な物語の紡ぎ方で一気に魅せられたが、 まー、今回も度肝を抜かれる。 花。 抱きしめてあげたい。 孤独に必死で人生と闘っている小さな魂に、 ちゃんとそこにいるんだよねって、 見つめてあげたい。
2026/05 花ちゃんの家庭環境キツすぎる。 私は親が離婚していて、母親が父親の借金を抱える家庭で育ったので、読んでいてとんでもなくしんどくなった。 花ちゃんのお金や家への執着が、私にはとてもよく分かる。どれだけ目に見えないものが大切とはいっても、結局自分自身を生かしてくれるものってお金だと...続きを読む昔からずっと思ってきたし、なにがあってもお金に苦労しない人生を送ろうと小さい時から思ってきた。 でもこの本を読んで「お金に苦労しない人生」っていうのは、他の誰かに頼るんじゃなくて自分がどれだけ踏ん張って努力して頑張れるかなんだなと思った。 大人になって、結婚をして生活に余裕ができて、ちょっとした贅沢をするようになった。 昔みたいに値札を穴が空くほど見つめたり、買えないものが多すぎて苦しくなることはなくなったけど、結婚したことで「何かあっても守ってもらえる」と他人に甘える弱さが生まれたことも再確認した。 自分の中にあるもので立ち上がるしかない、と花ちゃんを見ていて感じました。 「そのお金を稼いだやつは、それが自分のお金であることを絶対に忘れないし、金を出すやつは金を出してもらうやつより強い」 桃子のように何も考えない強さがあれば最強なのにね。
女に仕事辞めろとかいう男ほど最後まで面倒みないし助けもしてくれないと感じた。 頼れるものは「自分で稼いだお金」というのは悲しくもあり真理でもある、リアリズムの極みであると思う。 金を払う方が強く、払われる方が弱い。金が全てではないが、金がなくては自由に生きられない。 そんな直視し難い現実を突きつけら...続きを読むれた。 金はなんのためにあるのか。使うためなのか、自尊心を守るためなのか、生きるためなのか。 自分に問い直したいと思う。
貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面が一部ぼんやりした描写もあることで、より奥深さやリアリティを感じた。 上下巻の感想
生まれつきのどうしようもない環境の中で孤独に必死に考えて生きようとする10代少女の姿は胸にくるものがあった。主人公の花は暗いトンネルの中で光を求めて彷徨い、仲間を得ながらも掴みかけた光が遠のいてまだ抜け出せない。下巻に向けてさらに暗闇に誘われているようで、この先に目が離せずにいる。 今、すぐ、下巻を...続きを読む読んでます。 かなり生き様がリアルに描かれていて、臨場感がすごくあります。
上巻だけの感想 自分の居場所を確保するために必死に働く花。鋭敏にならざるを得なかった金銭感覚でコツコツと貯金をする。しかし、困難が何度も続く。 花が頑張らなければならない、となる状況に陥るのが見事に描かれている。同居人の黄美子(蘭、桃子も)が金銭感覚に乏しいことは序盤から丁寧に描かれていた。家賃...続きを読むや他の生活費に関しては尽く話が噛み合わないことが残酷なまでに描かれている。 闇バイトの上司(?)に高級焼肉店を奢ってもらったときに「おいしい」という感情よりも強く、こういった店で食事をする機会がないであろう黄美子や母のことを思って泣いてしまう。このシーンで花は本当に優しい子であることが分かる。また、そんな子が闇バイトに手を染めないといけないことにやるせなさを覚える。 とにかく心情描写が凄まじく心が抉られる。闇バイトに手を染めるのは必ずしも根っからの悪人だけではない。家族や居場所を求めている心優しい女の子もいるのだと突きつけられた。
・ニュースを通じて知人(黄美子)による監禁・障害事件を知った花の人生を通じて、事件に至るまでの過去の経緯が明らかになる (上巻はまだ過去の描写の途中。下巻を早く読みたい) ・『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』の中で川上未映子さんが村上春樹を痛烈に批判している記述があり(「マッチョイムズ、焼き増し...続きを読む」という批判だったかな?確か)、彼女の作品を読まねば!!ということで早速読んでみたけど、これは凄いな、、、 ・花が目にする景色、友人との会話、安心/不安/怒り/行き場のない感情含めた描写、そこに漂う空気まで、あまりにも生々しく、花の人生を追体験している様な気持ちになる ・それでいてとてもテンポの良い文章で読みやすい(花と一体化する様な感覚、それも「追体験感」に寄与していると思う・・・) ・親ガチャ、ネグレクト、知能の差異、構造的格差、貧困、孤独/社会性、現代の社会問題を痛いほど抉り取っている ・『ニッケルアンドダイムド』『ヒルビリーエレジー』『東京貧困女子』・・・とか色々思い出しつつ、心にずーーんと沈み込んで言葉にならない ・人生の行く先なんて本当に紙一重だと思う。周りの人との関わりに感謝しつつ真摯に生きねば ・下巻をこれから読むが、強く生きようとする花には本当に幸せになって欲しい。。
貧しさとか孤独とか頼れる大人がいないまま大人になった結果、 犯罪に近づいてしまう現実がリアルすぎて重かった。 生きるにはお金が必要なのに、働き方も分からない。身分証もない。助けを求められる場所も知らない。 人生は環境が大事だし、情報を知らないことって損するよねって自分ごととして考えさせられた。 ...続きを読む 「金はどんな人間より長生き」 「何処でやり直せば違う生活になっていたか、 考えても見つからない」 この言葉が、重すぎた。
過去に一緒に暮らした女性が犯罪を起こし その初公判の記事を読むという ショッキングな出だしで 主人公の生活環境や人間関係がわかっていく。 汚れてもいない壁をいつまでも一生懸命に拭きつづけている黄美子さんの後ろ姿は、わたしの目のなかで何度も小さな子どもになった。の文章が印象に残った。 変化していく環境...続きを読むで これからどうなるんだろうと思いながら下巻へ。
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黄色い家
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川上未映子
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