ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

大きな藤の木のある、壊されつつある家。真夜中に忍び込んだわたしは、そこに暮らした老女、ウィステリアの生を体験する。かつて存在した愛を魔術的に蘇らせる表題作。思いがけぬ大金を得、デパートで連日買い物を続ける女性の虚無を描く「シャンデリア」。いくつかの死、失った子ども、重なり合う女たちの記憶……研ぎ澄まされた言葉で紡がれる、美しく啓示的な四作を収録した傑作短編集。

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ウィステリアと三人の女たち(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題作と、シャンデリアがとても心に残りました。どちらも主人公と自分と重ね合わせて、ちょっと違った別の私の人生を見るような…本当に川上未映子さんは凄い。

    表題作の喪失感はもの凄く、実際にいた子供、いたかもしれない子供、想像の中にいた子供を失うという恐ろしさを、この短編で味わいました。
    本当に恐ろしく

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    存在や記憶、そして愛というもの。
    人間がどんな時代も問い続けていくのだろう、
    生きている間はそれらを完全に理解することはできないし、死んでもそれはわからないのかもしれないが、
    考えないで生きるのは、果たして人間を人間たらしめているのだろうか

    0
    2023年10月23日

    Posted by ブクログ

    川上未映子さんの短編集。
    「彼女と彼女の記憶について」
    「シャンデリア」
    「マリーの愛の証明」
    「ウィステリアと三人の女たち」の四編。

    田舎町の中学の同窓会に、出欠の返信も出さず当日に突然現れる女優や、思わぬ大金を手にして、デパートで気まぐれに高価な買物をして一日を過ごす女性などを主人公にした物語

    0
    2022年10月17日

    Posted by ブクログ

    瑞々しくって、どこか不穏でフェミニズムを感じる文体が心地よい。物語以前に文体としての個性があるのが真似できないポイントで、だからこそ唯一無二なんだろうな。
    表題作はじめ、どの話も抱えるものを持つ女性が主人公で気持ちの移り変わりを自分事として想像するだけで贅沢な時間が味わえる。真夏の果物のような雰囲気

    0
    2022年07月31日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ川上未映子の作品。掴みどころがなくて流れるような文章だったけど、綺麗で美しいだけではなく、暗く醜い表現も隠さずに書かれているのがよかった。表紙は最後まで読んでからもう一度見ると胸が詰まる。久しぶりに夢中になって読み終わった本だった。

    0
    2021年06月29日

    Posted by ブクログ

    短編集。

    比喩と言っていいのか、その美しさとか新鮮さに、
    身も心も持っていかれて幸せな読書だった。

    0
    2021年06月04日

    Posted by ブクログ

    〈彼女と彼女の記憶について〉
    東京で女優の端くれのような仕事をしながら、嫌みにならない程度に計算し尽くしたブランド品を鎧のように身にまとい、田舎で行われる同窓会に参加した彼女に、私ははっきりとした好感を抱く。
    そこで突然ぽんと手渡される記憶の箱。黒沢こずえという少女と仲が良く、一緒に遊んでいたこと。

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    4編からなる短編集。急に金持ちになった私がデパートのシャンデリアの下敷きになって死ぬ夢想をしながらデパートで毎日デパートで買い物する「シャンデリア」の虚無感が良かった。

    0
    2021年08月12日

    Posted by ブクログ

    美しく、どこか神秘的で、でも残酷で
    シャンデリア、川上未映子さんの書くデパート毎回エグくてグロくて煌びやかで最高です。

    0
    2021年05月18日

    Posted by ブクログ

    「彼女と彼女の記憶について」有名人になってから参加した同窓会で、小学生の頃に一緒に遊んだ記憶のある子が30歳で餓死していた。餓死の真相が分からないところがリアル。もう1人女性が一緒に餓死していたという要素も少し不気味だった。
    「シャンデリア」お金の無常さとか命の価値とか色々考えさせられた。

    0
    2025年08月17日

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