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Posted by ブクログ
川上未映子さんの短編集。
「彼女と彼女の記憶について」
「シャンデリア」
「マリーの愛の証明」
「ウィステリアと三人の女たち」の四編。
田舎町の中学の同窓会に、出欠の返信も出さず当日に突然現れる女優や、思わぬ大金を手にして、デパートで気まぐれに高価な買物をして一日を過ごす女性などを主人公にした物語。
記憶とか、お金とか、愛とか、同じところにとどまることを知らない、曖昧で不確かなものたちについて、独特の言葉で美しい世界を創り出している。
表題作の「ウィステリアと三人の女たち」が良かったです。
向かいに住む主婦が、目の前で壊されつつある大きな家に真夜中に忍び込んで、かつて住んでいたウィステリアという老女の生を体験する。
藤の花びらと、黒いカーディガン姿のウィステリアが、脳裏に焼き付いてしまうほど鮮明に描かれていて、もどかしくて上手く伝えられないような、彼女たちの悲しさや愛の深さ、その表現力が凄すぎて、思わず一気読みしてしまいました。
Posted by ブクログ
どの短編も面白かった。すべて女性が主人公だけれども、全員に好感が持てた。
さすが川上未映子だなあという、リズムのある文体に乗せられて読み進めていくと突然、あ!という場面瞬間やキーとなる言葉が入ってくる。そこからは今までの伏線回収というか、どちらかといえば淡々と進んでたストーリーと真逆に。
どのお話もびっくりする展開あります。
生きることは悲しみに満ちていて、自分ではどうしようもない出来事さえ受け入れなければならない時もある。むしろその方が多いんだろう。
悲しみを感じつつ、乗り越えようとして足掻きながら生きること。辛いことかもやけど、いつも笑ってなくていいとも言える。
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小説・文芸
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