あこがれ(新潮文庫)

あこがれ(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でやせっぽちの麦くん。クラスの人気者ではないけれど、悩みも寂しさもふたりで分けあうとなぜか笑顔に変わる、彼らは最強の友だちコンビだ。麦くんをくぎ付けにした、大きな目に水色まぶたのサンドイッチ売り場の女の人や、ヘガティーが偶然知ったもうひとりのきょうだい……。互いのあこがれを支えあい、大人への扉をさがす物語の幕が開く。

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あこがれ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     2015年刊行。川上未映子さんのミクロで鋭くキラキラした言語感覚が余すところなく発揮された傑作だった。言語感覚よりも倫理的問題の方に主眼が向かっていた『夏物語』よりも、私はこちらを推す。
     なにしろ語り手が小学生たちなので、「コトバ」との関わり自体が頼りなく、切実だ。「○○だ、でもよくわからないよ

    1
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    娘とaudibleで聴いた。
    ヘガティーとかあだ名が面白くて、どうやったら思いつくんだろう。天才的にネーミングが全て好きだった。
    この作品を娘と一緒に話し合いながら聴けたことが嬉しい。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    自分が成長していくなかで失ったものを突きつけられます。とてもとても切なくなってしまった…

    異性の友達ってすごくいいなぁと思いました。自分にはいなかったので、それが本当に羨ましい。

    あと、麦くんがつけるあだ名がめっちゃおもろい。

    素敵な小説でした。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    はーもうため息が出るラスト
    しみじみと涙が浮かぶ
    自分とは違う存在、環境へのあこがれ
    戸惑ってみたり、手を伸ばしてみたり、思い描いてみたり
    二人ともとても可愛いんだけど、ヘガティー目線で語られる2章での麦くんが本当にいい
    みんな自分の子にはこうなってほしいと思わされるはず笑

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    高校の時の担任の先生が持ってて、教室に置いてあったんだけど、その当時の私は本が嫌いで読み終わることができず、、、でもずっとミスアイスサンドイッチのことを覚えていて、水色のアイシャドウで大きな目ってことまで覚えていて、ようやく5年ぶりくらいに読み終えることができました!言葉の綴り方というか、表現の仕方

    0
    2024年11月14日

    Posted by ブクログ

    小学生のヘガティーと麦くんにも、それぞれの悩みがあり、それを乗り越えていく、たくましい元気のでる物語でした。

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    日常をとらえた描写、登場人物の気持ちの移り変わりを繊細に書く技術。川上作品ははじめて読んだが、次も読んでみたいと思える本だった。

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    麦くんとへガティー、各々悩みを抱えてるけど可愛らしくって、良い子たちで応援したくなる。

    へガティのお母さんへの手紙がまた優しくて切ない。

    0
    2022年12月14日

    Posted by ブクログ

    麦くんとヘガティー、小学4年生の『ミス・アイスサンドイッチ』と、小学6年生の『苺ジャムから苺をひけば』の中編が2作。いいコンビだなぁ。
    二人の姿から、忘れていたたくさんの感情を思い出した。どうして大人になると忘れてしまうんだろう。
    あのころは、たしかに世界が変わる瞬間があった。そうしてじょじょに開か

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    初・川上未映子さん。
    この文体、好きかもしれない…。

    黒髪おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でクラスメイトにあだ名をつける名人の麦くん。
    ふたりは学校でそんなに目立つ存在ではないけれど、男の子と女の子の最強小学生コンビなのだ。

    低学年の頃、麦くんが気になって仕方がない「ミス・アイスサン

    0
    2022年08月27日

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