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Posted by ブクログ 2021年08月15日
2015年刊行。川上未映子さんのミクロで鋭くキラキラした言語感覚が余すところなく発揮された傑作だった。言語感覚よりも倫理的問題の方に主眼が向かっていた『夏物語』よりも、私はこちらを推す。
なにしろ語り手が小学生たちなので、「コトバ」との関わり自体が頼りなく、切実だ。「○○だ、でもよくわからないよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月27日
初・川上未映子さん。
この文体、好きかもしれない…。
黒髪おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でクラスメイトにあだ名をつける名人の麦くん。
ふたりは学校でそんなに目立つ存在ではないけれど、男の子と女の子の最強小学生コンビなのだ。
低学年の頃、麦くんが気になって仕方がない「ミス・アイスサン...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月09日
読み終わった後、ものすごく長いため息がでて、呼吸まで疎かになるほど集中して読んでいたんだと思った。
圧倒的な筆力だと思う。
心理描写のリアリティがすごいんだろうか。
主人公は小学生なので、行動(行動原理)は子供なんだけど、思考のプロセスは大人とかわらない。そんな中で知識や経験が足りなくてうまく立ち回...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月23日
『川上未映子の文体は、ジェットコースターだ。』
「文体」
それは読書という行為において、骨みたいなもので、
いや、五臓六腑みたいなもので、
つまり、目には見えないけど(気付きにくいということ)核みたいなものだ。
料理で例えるなら「塩味」といったところだろうか。
みなさんが本に求めることはたくさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月03日
小学校高学年の麦くんとヘガティーの男の子と女の子コンビは、大好きなこととかすごく気になることを共有し合える特別な友達。男女として好きとかそういうのではないところが良いです。ヘガティーの映画の銃撃戦アクションの真似に感動したり、絵の上手な麦くんのことをリスペクトしてたり、お互いの世界を大切にしながら自...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
『六年間』という期間を区切った場合に、あなたはどの時代のことを思うでしょうか?
私たちの人生は一日一日の積み重ねが一週間、一ヶ月、そして一年という一つのまとまりとして積み重なっていきます。昨日と今日、そして明日と考える中にそこに大きな切れ目というものは本来的にはないはずです。しかし、実際には入学...続きを読む
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