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Posted by ブクログ 2023年06月23日
7つの短編でそれぞれの女性を綴った一冊。
各々の女性の性格に合わせて、簡単な漢字もひらがなになっていたりするので、具体的な情景描写が少なくても何となく人物が置かれた環境が目に浮かぶ。
女性というのは大体こんな感じ、という文学的イメージを一蹴するような、現実は、こんな掴みどころのないような、とか、取...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月24日
「乳と卵」で読んだ生々しい苦しみの描写に惹かれて川上未映子のファンになったのだけど、「愛と夢とか」はもう少しキラキラした雰囲気の装丁なので、川上未映子がそんな雰囲気の文章を書くとどうなるのか気になって買ってしまった。
表題作の「愛の夢とか」、美しかった。もちろん情景描写だけじゃなくて、微妙の心の距...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月06日
難しい話もあったけど
やっぱり綺麗な表現をされる方で読み終わって世界が違って見えた。
また色の違う短編集で汲み取りきれない作品もあったけど2つの作品がすごく好きでそれについて言及したい。
「愛の夢とか」
なんだかんだで私にとって身近なピアノが題材。
何歳になってもどんな状況でも自分が決めてやり遂げ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月07日
最後の2編、「お花畑自身」と「十三月怪談」に(陳腐な表現ながら)度肝を抜かれました。
こだわりを持つ自宅を喪う前者の衝撃的な展開、言語感覚が蕩けていくような後者。
また、作品全体に通底し、幾度か言及される震災のモチーフ。「三月の毛糸」は文芸誌・早稲田文学に寄稿されたものですが、ちょうどこの頃早稲田の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月18日
普段の生活のほんの一部を切り取ったような、それでいてどこか孤独でささやかな愛を感じられるような7つの短編。
読んでいる時の高揚感が凄いです。
川上未映子さん独特の、句読点のない文章のせいかもしれません。
言葉たちがものすごい勢いで、休みなく読み手にたたみかけてくるのです。
そして、漢字とひらがなの使...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月05日
最後の話が1番印象的だった。何が現実かよくわからなくなったけど、なんか響きました。
ほかにも、
えー、なんじゃそれ、と思う話も
しみじみする話もあって
なんか女性的で、よかったです。
そういう文体を選んでおられるんだろうけど
改行少なめな文章が読むの大変!って思う人はいるだろうなぁって
余計な心...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月30日
川上未映子さんは、タイトルをつけるのがうまいと思う。
アイスクリーム熱、愛の夢とか、いちご畑が永遠につづいてゆくのだから、日曜日はどこへ、三月の毛糸、お花畑自身、十三月怪談。
うっとりする。
文の美しさも好きで、一文が長かったり、口語的すぎたり、ひらがなばかりの文が故意的に混ざっていたりもするん...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月04日
2013年に単行本として刊行され、谷崎潤一郎賞を受賞した、川上未映子さんの第1短編小説集。
収録されているのは主に2011年から2012年にかけての作品だが、あの衝撃的な傑作『ヘヴン』(2010)より後ということになる。
本巻中これだけが執筆年の早い「いちご畑が永遠につづいてゆくのだから」が2...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月11日
率直な感想としては、美しかった。
文章の一つ一つが詩のような表現で、読んでいて
とても心地良かったです。
川上未映子さんの短編を読んだのは、この作品が
初めてで、「乳と卵」「夏物語」のようなどちら
かと言えば社会派純文学のイメージが僕にはあったのですが、ここまで流麗な文章は読んだことがありませんでし...続きを読む
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