【感想・ネタバレ】愛の夢とかのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

どれも好きな話だった。
特に印象に残ったのは、アイスクリーム熱、お花畑自身、十三月怪談。
十三月階段はボロボロ泣いた。

0
2023年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイスクリーム熱に出てくる
「うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ」
という言葉が一番好きで、それが映画にもつかわれていて嬉しかった。

わたしが個人的に好きな話は三月の毛糸。反出生主義てきな考え方がかかれていて好きだった。

でもお花畑自身もすき。。。十三月怪談も。

とってもわたしの好きが詰まっていた。

0
2023年09月26日

Posted by ブクログ

7つの短編でそれぞれの女性を綴った一冊。
各々の女性の性格に合わせて、簡単な漢字もひらがなになっていたりするので、具体的な情景描写が少なくても何となく人物が置かれた環境が目に浮かぶ。

女性というのは大体こんな感じ、という文学的イメージを一蹴するような、現実は、こんな掴みどころのないような、とか、取り憑かれたみたいな執着がある、とか、何も考えていないゆえの突飛な行動をしたり、とか、そんなことを目覚めよ!と言わんばかりに突きつけられる感じだった。

それぞれの気持ちの中を覗いているような文体が、良くも悪くも生々しい人間性に触れさせられるようで、そんな人が通り過ぎてきた自分の人生に存在したかのような錯覚に陥る。


最後の『十三月怪談』。
これは、かなり秀逸なストーリーであった。怪談はさておき、十三月といえば、文学でも音楽でもたまにそんなことを描いた作品に出会うが、それはどれも1年のプラス1ヶ月としてのものや、12月の延長であるものが多い気がする。
しかし、本作からは意外な概念を提示されて、号泣した。そんな角度の十三月もあるのかと。これもまた、ある種の現実に近いものかも知れず、いつかその概念の中に自分が存在するかもしれないと思わせられてしまった。

『愛の夢とか』は、現実と非現実の境界線の中に読者を連れていくのが上手な作品なのかもしれない。

0
2023年06月23日

Posted by ブクログ

「乳と卵」で読んだ生々しい苦しみの描写に惹かれて川上未映子のファンになったのだけど、「愛と夢とか」はもう少しキラキラした雰囲気の装丁なので、川上未映子がそんな雰囲気の文章を書くとどうなるのか気になって買ってしまった。

表題作の「愛の夢とか」、美しかった。もちろん情景描写だけじゃなくて、微妙の心の距離感とか、空気感みたいなのの繊細さがすごい好きだった。あとなんとなく京アニみたいな雰囲気の映像を思い浮かべた。

でも本当に凄い、って思ったのは最後の一遍「13月怪談」で、たぶん作者独特の想像の世界の話ではあるけれど、やたら死と死後の世界の解釈に納得がいった。

0
2021年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

限りなくリアルに近いファンタジー。面白かった。
やっぱりこの方の文章はすごく美しくて、大好きだなと思った。

十三月の怪談、時子視点の終盤でどんどん平仮名が多くなっていくのがおもしろかった。それだけ認知とか感覚とか意識が遠のいて、揺らいでいってたのかな。多分時子が死後見ていた世界は幻想で、それは潤一も同じなんだけど、たしかに2人はそこにいて、「本当」ってなんなんだろうってすごく思った。

「いまがいつだって、それにここがどこだっていいじゃない、いまふたりでここにいることはどちらにしたってほんとうのことなんだから」

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

難しい話もあったけど
やっぱり綺麗な表現をされる方で読み終わって世界が違って見えた。
また色の違う短編集で汲み取りきれない作品もあったけど2つの作品がすごく好きでそれについて言及したい。

「愛の夢とか」
なんだかんだで私にとって身近なピアノが題材。
何歳になってもどんな状況でも自分が決めてやり遂げたいって決めたことに向かって努力することって本当に美しいことなんだと客観的に思えた。
同時に、音楽はそれだけ人の心を動かす何かがあるんだとも感じた。
読み終わってすごくピアノが弾きたくなったな。

「十三月怪談」
この状況でこの作品に出会えたことは運命だったのかな。
年始の色々で今生きていられることに感謝しなきゃと思っていた私にさらにそのことを強く思わせてくれた。
死んでしまったら何もできない、でも生きていればなんだってできる。
いつか死ぬ恐怖に怯えるより生きていられる今に感謝してしたいことをたくさんしよう。
「死」は突然全てを変えてしまう。それは突然訪れるかもしれないしゆっくり訪れるかもしれない。「死」に関わった人の人生すらも変えてしまうかもしれない。
でも、それでも私は生きてる。あなたは生きてるでしょ、そう伝えられた気がした。
1時間もかからずに読める作品なのに読み終える頃には泣いてた。
不思議なお話なのに、なぜだか涙が止まらなかった。

0
2024年01月06日

Posted by ブクログ

フワフワとした話が多かった。「お花畑自身」がお気に入り。途中ドキドキした。

「十三月怪談」も印象的だった。☆印のついたところは、順一パートっていうことでいいのかな?時子目線のところもあるけど、順一が見た夢なのかなって思った。順一の愛が深くて、悲しい話だった

0
2023年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉岡里帆主演の「アイスクリームフィバー」がことのほか良かったので原作も読んでみたくなった、すると余りにも短い短編だったので驚いた、映画をここまで引き伸ばしたのは脚本家なのか監督なのかは知らないが、話の内容は後6編あるどの話にも関わりがなかった、ほとんどシュチュエーションを借りただけの映画創作であったようだ、ただ本作が悪い訳ではなく、愛の儚さを感じさせるなかなかの文学作品ではあった、“とか”がよく効いている。

0
2023年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

川上さんの短編集は初めてで、すごく、よい意味で、みぞみぞした気持ちになった。
あと、アイスクリーム熱から始まり、十三月怪談に終わる短編の並び方がよかった。
(一番好きだったのは十三月怪談。)
 
アイスクリーム熱の始まりが、とてもすき。
まず冷たいこと、それから甘いこと。

日曜日はどこへ、は、冷静と情熱のあいだを思わず連想したけど、やはり川上さん、現実味があるね。胸がぎゅっとなった。
いちご畑、お花畑自身は、わたしの中ではなんというか、ホラーに近い感覚なんやけど、なんと表現したらよいかわからないホラーで、今の私の語彙力だと、うまく、言葉が選べない。ほんとうに、読み終わったらみぞみぞするかんじ。

十三月怪談もパラレルワールドで、そわそわとするんやけど、最後の最後で、それでも行き着く先があたたかくてよかった…って思ってほっとする。

_φ(・_・
◆アイスクリーム熱
少し意地が悪そうな彼の一重まぶたの目が好きで、でもそのよさをどうやって表現すればそれをちゃんと言い終わったことになるのかがわからない。
うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。

そのまましばらく動かない何秒かがあったけれど、それはそのまま死んでしまって、、

◆いちご畑は永遠に続いてゆくのだから
よくよく見ると、何って字はわたしの顔にそっくりなのだ。
油っぽい壁みたいなつばきを見ると、いつも無理矢理って言葉がうかんだ。
わたしは女の人をみるたびに、かならずその人がどれくらい不幸かどうかを想像してみる癖がある。

◆日曜日はどこへ
終わりは終わりの顔をしてわたしたちを訪れるようなことはこれまでだってなかったし、これからだって決してない。何かとよく似た顔をしてやってきて、通り過ぎたうんとあとにあれが最後だったと気づくだけ。
わたしはどうしていつも自分で自分を置き去りにして、すぐにそれを迎えにゆくような恥ずかしい真似を飽きもせずにこうしてくりかえすことができるのだろう。

◆三月の毛糸
なぜ、いつも、しんどさは楽しさをうわまわるのかってことなのよね。

◆十三月怪談
死ぬことは見えなくなること
生きてるひとをすくうのは、すくえるのは、どうやったって生きてる人間でしかないんだった
だいじな人がいるなら生きていなければならないんだな。

0
2023年07月30日

Posted by ブクログ

最後の2編、「お花畑自身」と「十三月怪談」に(陳腐な表現ながら)度肝を抜かれました。
こだわりを持つ自宅を喪う前者の衝撃的な展開、言語感覚が蕩けていくような後者。
また、作品全体に通底し、幾度か言及される震災のモチーフ。「三月の毛糸」は文芸誌・早稲田文学に寄稿されたものですが、ちょうどこの頃早稲田の文学部キャンパスでは「震災と文学」について考える講座も開かれていたような記憶もあります。

0
2023年02月07日

Posted by ブクログ

普段の生活のほんの一部を切り取ったような、それでいてどこか孤独でささやかな愛を感じられるような7つの短編。
読んでいる時の高揚感が凄いです。
川上未映子さん独特の、句読点のない文章のせいかもしれません。
言葉たちがものすごい勢いで、休みなく読み手にたたみかけてくるのです。
そして、漢字とひらがなの使い分けがほんとうに絶妙だなと思います。
2011年頃に書かれたものが多く、震災のことにも微かに触れられていました。
突然失うことの恐ろしさや、人や物への愛情が感じられます。
「お花畑自身」と「十三月怪談」は他のものより少し長めで、読んでいるうちに切なさがどんどん増していきました。
川上さんの描く、ちょっとした気の迷いや、手を伸ばすと消えてしまうような、妄想のようなものの描写がとても好きです。

0
2022年12月18日

Posted by ブクログ

最後の話が1番印象的だった。何が現実かよくわからなくなったけど、なんか響きました。

ほかにも、
えー、なんじゃそれ、と思う話も
しみじみする話もあって
なんか女性的で、よかったです。

そういう文体を選んでおられるんだろうけど
改行少なめな文章が読むの大変!って思う人はいるだろうなぁって
余計な心配しながら読んだ。

0
2022年09月05日

Posted by ブクログ

川上未映子さんは、タイトルをつけるのがうまいと思う。

アイスクリーム熱、愛の夢とか、いちご畑が永遠につづいてゆくのだから、日曜日はどこへ、三月の毛糸、お花畑自身、十三月怪談。

うっとりする。
文の美しさも好きで、一文が長かったり、口語的すぎたり、ひらがなばかりの文が故意的に混ざっていたりもするんだけれど、あぁ日本語って良いな、としみじみ思わせる力がある。

本作は前述した7つの作品を収録した短編集。
かなり短い作品もあれば、長いのもあり、まちまち。

全ての物語に良さがあったけれど、ラストの「十三月怪談」が一番好きだったかもしれない。主人公が亡くなった後に、ぼんやり夫を眺めている様は、死後の世界なんて誰も経験したことがないはずのに、何故か容易に想像することができる。
ぼんやりとした夢の中にいるような情景が勝手に目に浮かぶ。
主人公が亡くなった後見ている夢のようなものと、実際が異なっているのもミソだし、最後はあたたかい気持ちになって心が綻んだ。


「三月の毛糸」では、妊娠した妻が見た夢を夫に話すシーンが好き。何もかも毛糸でできている世界。三月までもが毛糸でできている世界。意味がわからないけど、その無意味さが美しい。


「いちご畑が〜」のいちごをそれ用のスプーンで潰して練乳をたっぷりかけて食べる描写は、赤と白、そして冷たくて硬い銀色のスプーン、甘酸っぱさと甘ったるいコントラストが、頭にはっきりと浮かび、印象に残ってお気に入り。


久々の川上作品、良かったです。また読む。

0
2022年08月30日

Posted by ブクログ

 2013年に単行本として刊行され、谷崎潤一郎賞を受賞した、川上未映子さんの第1短編小説集。
 収録されているのは主に2011年から2012年にかけての作品だが、あの衝撃的な傑作『ヘヴン』(2010)より後ということになる。
 本巻中これだけが執筆年の早い「いちご畑が永遠につづいてゆくのだから」が2007年作で、確かにここには最初期の作風、一つ一つ新鮮なおびただしい「言葉」の嵐が、無軌道な饒舌のすがたとなって刻印されており、これはむしろ「現代詩」に近いものだ。これなんかは散文詩集の方に収めるべきものだったろう。
 さて『ヘヴン』(2010)においては、川上さんの文体はそのような無法ぶりからより「ふつう」になり、物語をどんどん進めていくまとまった書き方に転向したのだと思われた。その後も彼女の文体は、どうやら無秩序な言葉の反乱を止め物語を追求する方向に移行したのだと私は勝手に川上未映子史を思い描いていた。
 が、本書を見ると、『ヘヴン』以降に位置する「アイスクリーム熱」「愛の夢とか」(いずれも2011)あたりでは、『ヘヴン』より逆行してまた饒舌な新感覚語法の方に戻ったかのような印象がある。ただ、最初期の「いちご畑—」のような無秩序ぶりからは脱しているようには見える。
 さらに巻末まで読んでみて、川上さんはこの時期、いろいろな書き方をかなり意識的に「模索」していたのではないかと思った。それぞれを「書く」場において、言葉の機能とは何か、言葉とは何か、そしてそこから生み出される「物語」とは何か、という密かな作家の問いが継続されているように見える。
 巻末の2編「お花畑自身」「十三月怪談」(いずれも2012)はそうした問いによって生み出された、なかなか傑出した作品と思う。
 もっとも作品集全体としては『ウィステリアと三人の女たち』(2018)の方が、ずっと成熟した作家の書法が見られて優れていると私は思うのだが、本書はこの作家の初期の試行錯誤の過程を垣間見せるものとして、興味深いものである。

0
2022年05月04日

Posted by ブクログ

率直な感想としては、美しかった。
文章の一つ一つが詩のような表現で、読んでいて
とても心地良かったです。
川上未映子さんの短編を読んだのは、この作品が
初めてで、「乳と卵」「夏物語」のようなどちら
かと言えば社会派純文学のイメージが僕にはあったのですが、ここまで流麗な文章は読んだことがありませんでした。

0
2022年03月11日

Posted by ブクログ


 十三月怪談 タイトルが絶妙。

時子が死んで幽霊になったときの描写がリアル。作者は何度か死んだことがあるのじゃあないか?と思うくらいリアル(笑)。

 特に「死んだら生きている人になにひとつしてあげることができない。生きているひとをすくえるのは生きているひとでしかない」ってところ。
 よくある物語だと死者の想いが生者に届いて奇跡なんかがおきて・となるけど、そんなことは一切おきないストーリーのがかえって腑に落ちる。

 時子が見た時子が死んだあとの潤の人生と、実際の潤のその後の人生。時子が見たものは時子が作りあげた想念によるものだったか。死者になったら、現実も想念もすべてが等価、いくらでも複数の世界が展開する。

最後のシーンの「トレーにみたことのない果物をいっぱいのせて・」のところ。もうこの世じゃない、あの世感がすごくして上手いなあ、と。ふたりだけの桃源郷。

生きている、って幻なんだよ、と。頭がくらくらしました。

0
2021年12月30日

Posted by ブクログ

静かに紡がれる、愛と別れと希望と絶望の物語。
たぶん、こういうものに触れるために、今日も僕は生きてるんだとなんとなく思う。

0
2021年09月11日

Posted by ブクログ

短編集。
ざっくり書いてしまえば誰にでも起こり得る日常を、現実を突きつけるようにこれでもかってくらい丁寧に描かれたような作品だと思った。
川上未映子さんの作品は、言葉が美しくて好き。
マカロンに関しての描写が個人的には秀逸でした。

0
2021年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

集中の糸が切れると、話についてゆけず置いてかれそうになったが、気がつけば川上未映子さんの世界に取り込まれていた感じです。
中でも「お花畑自身」が印象深かった。
夫の会社の倒産で泣く泣くマイホームを手放すことになった中年夫婦。買主(新しい家主)は若い作詞家女性。でもあの女は作詞家で、作家というのとは違います。そういうのとは根本的に違います。といちいち中年主婦は難癖をつけます。
中年主婦は、愛着ある元自宅が気になってしかたない。
ついに不法侵入して庭に忍び込みます。そこには家主の顔が。
あなたは家を失った事実はどうにもならない、どうしたら気が済むのか、あなたがこの家で一番気に入っているものは何ですか?
庭です。と中年主婦。手塩にかけた庭のお花畑は主婦の生きがいでした。
だったらあなたがお花畑の一部になればいい、埋まってみるんです、庭に。
こわいが、面白い!それでタイトルの意味がわかった。若い女性に誘導された主婦は、埋まってゆきます。顔は出てる感じで。
私が何をしたのでしょう、ひとつ、またひとつ、わたしは重くなってゆく。そして軽くなってゆく。
そこで気づいたのは、執着の解放です。執着を手放しなさい、でないと砂をかけられますよ。と言われているようでした。

押し問答のなか、作詞家女性はこうも言う。これまで何して生きてきたの、ってきか
れたら、たとえばあなたはなんて答えるんですか?
そのセリフとても気になった。主婦はそこまで言われなければいけなかったのか。

0
2021年03月19日

Posted by ブクログ

はじめて読んだ、川上未映子の小説。7篇の物語の詰め合わせ。小説(短編集はとりわけ)は、読む前にまず目次を開き、その作家さんの言葉の選び方を見てしまうけれど、この本の短編タイトルはどれもドンピシャによかったな。「愛の夢とか」はもちろんだけど、「三月の毛糸」「お花畑自身」、「十三月怪談」は同じくらい好きだった。「日曜日はどこへ」もいい。私の日々の中にも確かにある、ちょっとした希望と絶望の両方を想いながら読んだ。

0
2024年04月04日

Posted by ブクログ

不思議な世界観なのに身近な感じがするのはなぜ
独特な文体で別世界に引き込まれるけど
ふと「ああなんかわかる」と妙に現実的
死んでしまった後の気持ちのぐるぐるするあたり
ちょっとふっと泣きそうになった

0
2024年04月01日

Posted by ブクログ

「十三月会談」がよかった。
重い気持ちにさせられた他の短編の最後に、なんかスッキリとして、雲が晴れたような爽快な気分に。
ところで、ひらがなで書き綴られるのは、どういう意図だったのか?

0
2023年11月15日

Posted by ブクログ

映画『アイスクリームフィーバー』を観る予定があったので、観る前に読みました!

女性たちの日常の不安や別れなどを中心に描いた短編集なのかな。どの話も上手く言葉にできないけど、ザワザワしたり、色んな感情を揺れ動かされる。
個人的に、そんなに好きではないタイプの小説ではあったんだけど、所々に散りばめられている文章だったり、台詞に不思議な魅力を感じる一冊だったなぁ。

「アイスクリーム熱」はたったの9ページしかなくて、映画はどうなるんだろうと思ったけど、映画も良かったです。

0
2023年07月23日

Posted by ブクログ

どうしても少しの期待をしてしまう人達。きちんと現実味を帯びつつも、どこか非日常を感じる。

自分も幽霊なんだな、家を手放せないでいるんだなと、ふと感じて辛くなった。
でも、何だかんだきちんと収まるところに収まってるので、ちいさな勇気を貰えた気がする。

『日曜日はどこへ』が私の欲しい青春で、お気に入り。

0
2023年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイスクリーム熱
どこか現実的な非日常的な不思議な世界観だった。
優しい文章体で読みやすかった。ハッピーエンドではないような終わり方で、何とも言えない。

愛の夢とか
うーん。時間がゆっくり進んでいくような感じだった。ちょっと退屈な時間だと思ってしまってあまり好きな短編ではなかったかな。

2作読んで、ドロップアウトしてしまった。

0
2023年02月02日

Posted by ブクログ

・2011年の作品が多いこともあり、あちこちに地震の文字が。それだけで不穏で不安定な感じがする
・6話あるけど、2人くらいの女性の年月を別視点で書いたもののようにも感じられる
・川上さんは人の顔が漢字に見えちゃう人なんだ
・「三月の毛糸」が後の「夏物語」になっていったということはあるのだろうか
・たしかに、愛とか夢とかの短編集だった。いろんなことの境界線があいまい

星数は、個人的に好みかどうかというだけ

0
2022年12月12日

Posted by ブクログ

川上さんの作品は鉤括弧があまりないので憂鬱になりやすく少し苦手です。
「十三月階段」で時子の思考がするすると溶けていく場面で、だんだんと漢字が減ってひらがなばかりになっていくところで涙がじわっとなります。

0
2022年11月10日

Posted by ブクログ

まるで自分が当事者になったような感覚。
なんとも言えない不思議な日常というか、なんというか…
当事者にしかわからない複雑な感情が覗き見れた。そんな感じ。
ちょっと読みづらかったかな

0
2022年08月09日

Posted by ブクログ

他人の頭の中を覗いて読んでるみたいな独特な感覚になる。嫌いではないけど、なかなかページが進まなかった…。

0
2022年06月12日

Posted by ブクログ

初・川上未映子は短編集で。日常なようでいて日常から浮遊している7編、「日曜日はどこへ」の主人公にものすごく共感してしまった。好きな小説家を共有していた過去の恋人との当時のたわいもない約束を守ろうとする。きっと彼女はまだ彼に心を残していたのかな?だけど目の前に突きつけられるのはあれから成長してない自分、みたいな切ない話。 分かるわ〜

0
2022年02月18日

「小説」ランキング