あらすじ
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。
本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お金を持つ者・持たぬ者を考えさせられました。
特に「七章:一家団欒」では金の持つ力を赤裸々に描かれ、胸にグッとくるも感じさせられました。
私はそんなに、肝を冷やすことなく物語を楽しみました。流石に最後は発狂しましたがwww
小説特有の難しい語彙が少ないのでスラスラ読め、物語の展開に没頭できます。
早速、下巻に突入させていただきます!!
Posted by ブクログ
冒頭がショッキングだったため、これをどう纏めるのだろうと展開にドキドキしました。
貧しい暮らしから、仲間を見つけ順風満帆に思えた矢先…
人生って不公平だなと感じます。
Posted by ブクログ
まさに私の知らない世界。今まで自分はいかに恵まれてきたか。そういったことを感じずにいられなかった。主人公の花が恵まれない環境の中で懸命に働いて仲間と頑張る青春小説。そんな側面もあるけれど、その頑張りを無に帰すような絶望的な出来事が続く。世の中に搾取され、選択肢を与えられない人たちの絶望。これを読んでいわゆる「悪事」を何の背景も踏まえずに悪事だと言い切れるだろうか。言えない。頑張り屋さんの主人公は下巻でどうなってしまうんだろう…世の中はあんまりに非情だ
Posted by ブクログ
発売当時話題となって気になっていた本作の文庫化。
読み始める前に想像していたマインドコントロールによる監禁事件みたいな題材とは異なる。ジェットコースターのような浮き沈みのなか奈落へ急降下という場面での上巻エンド。
では下巻へ。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃいい。続きを読みたくて眠たいまま次のページをめくってしまう。
母親に200万円渡すところが切なくて辛かった。一生懸命生きていても報われず、正しくなくても間違ってなくて、懸命に生きる花がただただ切ないと思った。苦しい境遇というか孤立した社会のなかを生きる人を描くのが上手くて、花と自分とは境遇は遠いけど、物語を通じて追体験しながら共感しながら読み進めることができた。また、花は僕より少し年上なはずで、大体同じ時代を生きていて、作中の平成の空気感が懐かしかった。
Posted by ブクログ
生きるために犯罪に手を染めて、生きようとする少女の半生。最初から危うい感じ満載。ハラハラドキドキ、やべーじゃん!そう思いつつ読む手が止まりません。圧倒的文字量で主人公の少女の揺れ動く感情、機微が押し寄せてくる、押しつぶされそうなくらい。ギリギリで生きてる感じが切なくて、危ういんだけど、それでも生きてかなきゃならない屈折した心理描写が力強く描かれています。さすが川上未映子様
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あまりに苦しい作品で、読むのが苦痛でした。
凄い作品だと思います!
でも、皆の生き様があまりにも辛くて。
再読はないだろうということで星4つとさせていただきました。
Posted by ブクログ
独特な雰囲気で作中では経験したことも見たことも感じたこともない様な場面ばかりだったけど、まるでその場にいるかのように、緊張感まで感じました。心臓がどきどきしたり、安心したり、この先どうなるのか、すごく楽しみです。
「お金」に対して正直私はあまり関心がありません。
お金持ちになりたいとも特に思いません。自分と自分の周りの大切な人達が特に不自由なく、最低限のお金があればいいなと思うタイプです。でもそれは私の育ってきた環境が世の言う「裕福」だったからだと思います。決してお金持ちではなかったし、我慢する事もあったけど、服も食べ物も、学校で必要な物も、当たり前のようにそこにあって当たり前のように使っていた。だからこそお金持ちになりたい。という願望がないのかなとも思うけど、特別裕福な家で育った人でもお金持ちになりたいと思う人もいるかと思うと、関係ないとも思う(笑)
今まであまり深く考えてきたことがない「お金」というテーマ、私の中ではすごく新しく刺激的です
下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
クライマックス震えた…。文庫を上下巻にした意図が分かる。
場末的な筋書きも良いけど、花の主観の描写が緻密で、外部からのストレスに対して、ふいに関係ないこと考えたりするのが面白かった。こんな風に心の動き方を書く小説は珍しいんじゃないか。
Posted by ブクログ
水商売で働く母をもつ主人公は、バイトで貯めたお金を母の彼氏に持ち逃げされたことをきっかけに、
スナックで出会った黄美子についていき、同居を始める。
未成年ながら、黄美子とスナックれもんを切り盛りし、うまく行っている中で母から連絡があり、200万円を貸して欲しいと。理由はいわゆるネズミ講にハマり、また癌にかかりヤミ金に手をだしてしまう。
18?才の主人公からみる世界の描き方がリアル。
すごく心理描写が丁寧なわけではないのに、想像できてしまう。
後編が気になる。
Posted by ブクログ
なんだろう…下巻これからだし、上手く言語化して伝えられないけど…こういう世界もあるのだなという感じ。自分の親からこんな形で大金貸してと言われたら…想像しただけで胸が痛くて悲しい。
お金は、生きていくために自分で稼いで、それを日々積み重ねることが大事だし当たり前だけど、それが難しい大人もいて。頼る先がわからないと我が子に行ってしまうのか…本当に悲しくて泣けてくる。花ちゃんには報われてほしいと思いながら、下巻を読み進めることにする。
Posted by ブクログ
何か特記するような面白さはないけれど、何故か物語に引き込まれていく不思議な力を感じます。
私の中では読み終わっても抑揚のない感情にいますが、それでも最後までこの話を読み切りたいと思う気持ちが消えません。
これが何故なのかは分かりません。
Posted by ブクログ
不穏な状況から物語が始まります。
花という少女が主人公で、そこに大きく関わってくる黄美子という女性。
花が知り合った人々との過去、物語冒頭に繋がってくるであろう話が上巻で描かれています。
下巻の展開も気になります。
Posted by ブクログ
ずっと本屋さんで気になっていた本が文庫化されたため購入。
話題作になることが納得できるほど、主人公花の心情が痛いほど伝わる書き方でテンポよく読み進められました。ただ、何も共感することができないし、読みながら胸が痛くなります。
お金がなければ何もできないし、自由も手に入らない。ただ未成年で親の保護を受けなければいけない少女が孤独と闘いながら生きる姿は読んでいてしんどかったです。
Posted by ブクログ
花の昔の記憶を遡る
父、母、そして黄美子などの出会いと
普通の家庭と異なる生い立ち
そして花は頑張ってもお金から見放される
残酷なまで、努力は裏切られ、踏みにじられる
そして…(下巻へ)
大きなうねりが無いのに
スピード感と没入感であっという間に上巻
(星は暫定)
Posted by ブクログ
上巻は、昔一緒に暮らしていた女性の逮捕をネットで知り、その人と過ごした過去のストーリーです。
ままならない人生に対して流されながらも、主人公が意外とたくましいなと思いました。主人公の母親に対する気持ちが、なんだか切なかったです。
上巻ではまだストーリーの核心に触れていないと思われますので、今後がどうなるのか気になります。
Posted by ブクログ
上
黄美子さんや、花、蘭、桃子たちで血縁はだれひとりつながってないのに心だけで繋がって、そういうコミュニティというかそういうのがあるのは楽しそうでいいな。家族がどれだけくそみたいでもそこに居場所があれば生きていける気がする。桃子の親を罵倒する場面も的確すぎておもしろい。
玉の輿とかあるし、そりゃもちろん結婚相手が金持ちなら自分もその生活水準で生活できて、本来より贅沢できて、働かなくてもいいかもしれない、いいものを使い、食べたりできるかもしれない。それはいいことのように思える。金持ちの相手を見つけて、そのスネをかじりながら自分は働かず生きていくことができる。だけど、その金はやっぱり自分のものではなくて、自分のパートナーの金であるわけで、だからその関係が切れてしまえば自分は放り出されるわけで。もちろん金もなくて。それを改めて感じられた作品だった。
親が子供に金を借りる、しかも今手持ちないから千円貸して、明日返すから、とかでもなく大金を借りる、しかも多分騙されているって。なんか情けなくなるな。そんな親なんて絶対嫌だ。お金に関するお話かな、とも思ったけど家族の話なのかもしれない。
これからどうなっていくんだろうか。この本を読んでいると自分も貯金頑張ろうという気持ちになってくる。とりあえず上巻だけ買って読んで、面白かったら下巻も買おうとしていたけど下巻も買います!
Posted by ブクログ
主人公で40代の花は、20代の時に一緒に暮らしていた黄美子さんが女性を監禁して逮捕されたというニュースを知る。
上巻序盤では、スナックで働き男に振り回されてばかりいるダメな母親との生活の中にいつ「極悪人・黄美子さん」が登場し、未成年の花を巻き込んでいくのかを楽しみに読み進めるだろう。
しかし中盤過ぎになってもその極悪さは登場せず、ある時に安映水という黄美子さんとは若い時からの付き合いがある男との会話から、彼女の一面を知ることになる。
この後どう展開されるのかが気になる。
Posted by ブクログ
あぁああもうなんなんだよこれぇぇええってなる。
なんてもん書いてんだよ『ミスミソウ』ってこんな感じなんかな読んだことないけどってなる。お世辞にも「続きが気になります⭐︎」なんて言えやしないわ。
なんでこうも暗くて救いようのない話を選んでしまうのか?昨今であれば『成瀬は◯◯〜』とかが良さそうなのに、と自分でも思うけど、おそらく眩しくて目がチカチカするので読めないだろうと思う。こういう誰に薦めていいのかわからない本ばかりが性に合う物悲しさよ。
それにしても、あいもかわらず川上未映子の、幼少期から思春期にかけての表現しようのない、トラウマまではいかないけど、「もしかして私だけ?」と自己完結しようにも消化仕切れない、比較的"不快な感覚"の言語化は一級品だと思うし、お陰様で今になって昇華されている。
結末が冒頭に来ているから身構えてんのに、ノーガードで喰らった。お決まりのだいたいはいはいそういう流れねからの一撃がいっちゃん重い。
Posted by ブクログ
2026.1
移動中にちびちび読んだ。
心が苦しい。
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P123 わたしたちが使える口座はひとつもなかった。
P126 自分が家を出ることで、なんだか母親を置き去りにするような、自分だけがあの暮らしから逃げ出そうとしているんじゃないかとか、そんな罪悪感めいた思いにもかられていた。
P147 もちろん嫌な客もいるけど、まあ昼だって頭おかしい客なんかふつうにいるから。
P203 いま画面で見ているのはきっとその一部に過ぎなくて、それでさえ伝わってくるこんなにとてつもない量のエネルギーを、ひとりの人間がどうやって受けとめて、それを背負うことができるんだろう。人と人のあいだには、どうしてこんなことが起きるんだろう。音楽を聴くだけで涙が出たり、会ったこともない誰かがいるだけで救われる人がいたり、勇気がでたり、自分もその一部になりたいというような気持ちに、どうして人はなるんだろう。
P309 でも、やっぱり違ったのだ。なにも誰もあてにはならないのだ。金のあるやつと一緒になったからといってその金が自分のものになるわけではないし、広い家に住んでいるやつと一緒に暮らしたからといってそれが自分の家になるわけではない。家でも金でもなんでもいいけど、仮にその誰かのものを自分のもののように遣えるような状況になったとしても、それはあくまで遣わせてもらっているだけのことなのだ。