あらすじ
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。
本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。
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『夏物語』で初めて読んだ川上未映子は、
文体のリズムと軽やかさとは裏腹に、
繊細で切実な物語の紡ぎ方で一気に魅せられたが、
まー、今回も度肝を抜かれる。
花。
抱きしめてあげたい。
孤独に必死で人生と闘っている小さな魂に、
ちゃんとそこにいるんだよねって、
見つめてあげたい。
Posted by ブクログ
2026/05
花ちゃんの家庭環境キツすぎる。
私は親が離婚していて、母親が父親の借金を抱える家庭で育ったので、読んでいてとんでもなくしんどくなった。
花ちゃんのお金や家への執着が、私にはとてもよく分かる。どれだけ目に見えないものが大切とはいっても、結局自分自身を生かしてくれるものってお金だと昔からずっと思ってきたし、なにがあってもお金に苦労しない人生を送ろうと小さい時から思ってきた。
でもこの本を読んで「お金に苦労しない人生」っていうのは、他の誰かに頼るんじゃなくて自分がどれだけ踏ん張って努力して頑張れるかなんだなと思った。
大人になって、結婚をして生活に余裕ができて、ちょっとした贅沢をするようになった。
昔みたいに値札を穴が空くほど見つめたり、買えないものが多すぎて苦しくなることはなくなったけど、結婚したことで「何かあっても守ってもらえる」と他人に甘える弱さが生まれたことも再確認した。
自分の中にあるもので立ち上がるしかない、と花ちゃんを見ていて感じました。
「そのお金を稼いだやつは、それが自分のお金であることを絶対に忘れないし、金を出すやつは金を出してもらうやつより強い」
桃子のように何も考えない強さがあれば最強なのにね。
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女に仕事辞めろとかいう男ほど最後まで面倒みないし助けもしてくれないと感じた。
頼れるものは「自分で稼いだお金」というのは悲しくもあり真理でもある、リアリズムの極みであると思う。
金を払う方が強く、払われる方が弱い。金が全てではないが、金がなくては自由に生きられない。
そんな直視し難い現実を突きつけられた。
金はなんのためにあるのか。使うためなのか、自尊心を守るためなのか、生きるためなのか。
自分に問い直したいと思う。
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貧しさの中で育った少女の視点から一人称で語られる物語。少女の心理描写や少女から見た状況描写が流れるように記述され、読者は少女と同化することで物語に強いリアリティを感じることができます。面白い。レビュー評価が軒並み高いのも頷けます。下巻も楽しみです。
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暇さえあれば読むくらい魅了された。
お金とは何だろう。幸せとは何だろう。生まれた時からある程度の人生は決まってしまっているのかと思わされた。
何かと色々考えさせられる内容だが、読みやすい。最後は自分の人生を掴んでほしいと期待を込めて下巻へ。
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ものがたり連れていけ
わたしはお前をしんようした
ものがたりの好きにすればいい
わたしはお前の連れてゆくところへ
連れて行かれる ただそれだけ
みんな捨ててしまってかまわない
からだぜんぶをお前にやるよ
いざ、下巻へ
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貧しさとか孤独とか頼れる大人がいないまま大人になった結果、
犯罪に近づいてしまう現実がリアルすぎて重かった。
生きるにはお金が必要なのに、働き方も分からない。身分証もない。助けを求められる場所も知らない。
人生は環境が大事だし、情報を知らないことって損するよねって自分ごととして考えさせられた。
「金はどんな人間より長生き」
「何処でやり直せば違う生活になっていたか、
考えても見つからない」
この言葉が、重すぎた。
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過去に一緒に暮らした女性が犯罪を起こし その初公判の記事を読むという ショッキングな出だしで 主人公の生活環境や人間関係がわかっていく。 汚れてもいない壁をいつまでも一生懸命に拭きつづけている黄美子さんの後ろ姿は、わたしの目のなかで何度も小さな子どもになった。の文章が印象に残った。
変化していく環境で これからどうなるんだろうと思いながら下巻へ。
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親に恵まれない、家庭環境が最悪な主人公花がたまたま母親の友達という黄美子さんと出会い一緒に暮らすようになり、生活の為のお金稼ぎが段々と犯罪に巻き込まれて…
花のような親に恵まれず、でも生きていくにはお金が必要で、でも誰もちゃんとした生き方なんて教えてくれず、知らず知らず犯罪を犯す、こんな子たちが実際に居る事を私達は知っていて、いつも関係ないからと知らないふりをしているのではないか?と考えさせられた。花は稼いだお金で決して贅沢はせずに将来の為に貯金をしている、ただ普通に生活していきたいだけなのに、ひたすら風水の金運が良くなるという黄色グッズを信じて一生懸命に掃除する姿が痛々しく、悲しくやるせない。
Posted by ブクログ
重苦しいけど、不思議と物語に引き込まれて読み続けてしまう。面白い。
ヨンスさんの話と、花が母親と再開するあたりが特にしんどかった。花に報われてほしいけれど……。ここから冒頭へどうつながっていくのかが気になる。下巻へ
Posted by ブクログ
初川上未映子だと思っていたけれど、2冊目。
読んでいる間中、柚木麻子の『BUTTER』の表紙を思い浮かべていた。
事件はなかなか起きないと思いながらもあっという間に読み終えたが、最後の火事になるところで理由も原因もわからないのに衝撃を受けた。あまりに衝撃だったのか、寝落ちしたら知り合いの家が火事になって知人が焼け出された夢を見た(笑)。
下巻を買ってくる。
p230
「だいたいのことは、ぜんぶ調子の問題だよ。理由とか、本当はどうとか、そういうの誰もいらないんだよ。調子に乗ってるやつといると、自分までうまくいってるように感じるだろ、気分がよくなって、ぜんぶうまくいってるように思える。みんなそれが好きなんだよ。だから調子にのってるやつに、人も金も、運も集まる。力をもつ。だからいちばん調子に乗ってるやつの言うことが、そのときいちばんただいいってことになるんだ」
p337
「おまえの人生どうなんだって訊かれたら、なんて答えられるんだろうって」
黄美子さんがわたしの顔を見て言った。
「誰に訊かれるの? 誰もそんなこと、訊かなくない?」
「訊かないかもしんないけど」
「じゃあ、いいじゃんか」
「自分が自分に、訊いてるのかもしんないけど」
「じゃあ、自分で自分に訊くの、やめればいいじゃんか」
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貧しいシングルマザー家庭で育った主人公・花が、高校生になって家を出ようと孤軍奮闘し、夢を掴みかけては都度母に足を引っ張られる、という話。
母親関連で唯一良かったことは黄美子さんに出会えたこと。でも黄美子さんにも、花以上に壮絶なバックグラウンドがあって…という上巻。
花が幸せになりかける度にトラブルが起きて不憫になる…
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15歳の出会いが主人公 花の運命を変えていく。
文化住宅に母と暮らしていた花。
飲み屋で働いていた母は殆ど家におらず
時々母の知り合いや友人がその文化住宅に泊まりに来ていた。
花が15の夏休みに吉川黄美子という女性が来ていて
その出会いが花の運命を変えることになる。
暮らしぶりから貧困生活だったので
お金に対する執着や家を出たいという思いがあった。
黄美子さんと共に、人生を変える覚悟を決めた花。
そこでの人との出会いは、ますます花のお金への執着を加速していく。
より所だった場所を失うまでの上巻。
こんなにもつらい現実があるのか。。。という感想。
何かを得ると なくしてしまう花の運命。。
そのタイミングで違う道に進めなかったのか…という疑問や、
それなりにお金を稼いでいたし、
身分を証明するモノもないからその道でしか働けなかったのだろうし
多くのお金を稼ぐにはその道しかなかったから。
しかし…
この先にどんな運命が待ち受けているのか…
下巻へと続く。
Posted by ブクログ
『乳と卵』以来。上手くなったなぁというのが正直な感想。凄く読みやすくなってる。回想から入るとか,ベタだけど本作では効果的。ノワール小説的な要素はまだ出てこない。これからの盛り上がりに期待。
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久しぶりに読書の時間がたまらなく待ち遠しいという感覚になりました。些細な言葉もその後につながっていきそうで少しもこぼせない、この後の展開が非常に楽しみです。上下巻一緒に買っておいてよかった、、
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人の中にある言葉にするまでもないような、言葉にすることを考えたこともないような、そんな繊細な感覚、淡く鋭く、丁寧に描写されています。
それが見事に想像できて、共感できるから読んでいて気持ちがいい。
下巻も楽しみ。
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母からの無心のシーンがキツかった。無責任で何も考えてないくせに、上手くいかなくなると関係性や相手の罪悪感に縋る。泥沼から抜け出すのは容易ではない。
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上、読み終わりました。読んでいて胸がざわざわする登場人物たちの人生は、続き結末がとても気になります。下巻はまだ買ってなかった…(そわそわ)。
明日買います。
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ずっと気になっていた人気の本、文庫になってようやく読むチャンスが。クライムものという触れ込みだったので身構えていたが、思いのほか上巻はそこまで暗さや悲壮さはなかった。が、下巻からはそうはいかないかもしれない、という予感や伏線ははられていた。読みやすくスピード感のある文章で、あっという間に読破。
物語は、主人公の30代の女性が、かつて深い知り合いだった年上の女性・黄美子さんの逮捕記事を見つけたことから始まる。そして過去の回想へ。90年代後半の三軒茶屋あたりが舞台の話に飛ぶ。
主人公の生い立ちの描写が始まり、母子家庭かつ貧困家庭で育つ主人公がひょんなことから30代の黄美子さんと出会い、高校生の時に家を出て黄美子さんとスナックを始め、やがて仲間たちと同居する、というところまで描かれる。
主人公は真面目に働くのだが、働いて貯めたお金を2度も家族に掠め取られるというやるせなさから逃れられない。そしておそらく境界グレーゾーンの人であり、細かいことがよくわからない黄美子さん。ふたりに社会生活の知識はあまりなく、あまりにも心もとないバディだ。反社の世界と背中合わせで生きる女性たち。
途中、主人公の友人が、大ファンであるXJAPANのギタリストが亡くなって大ショックというくだりがある。あのとき自分は小学生でヒデのことは知らなかったが、世の中がものすごいショックに覆われて悲壮感漂っていたのを感じていたことを思い出した。世紀末感もあり、災害もあり、ギャルが渋谷にたくさんいて、スマホはまだないけどガラケーが少しずつ普及し始めたばかりの、なんとなくみんな根無し草のようにふわふわと不安定だったあの時代の話なんだな、と思いながら読んだ。
Posted by ブクログ
クライマックス震えた…。文庫を上下巻にした意図が分かる。
場末的な筋書きも良いけど、花の主観の描写が緻密で、外部からのストレスに対してふいに関係ないこと考えたりするのが面白かった。心の中をこんな方法で表現する小説は珍しいんじゃないか。
Posted by ブクログ
水商売で働く母をもつ主人公は、バイトで貯めたお金を母の彼氏に持ち逃げされたことをきっかけに、
スナックで出会った黄美子についていき、同居を始める。
未成年ながら、黄美子とスナックれもんを切り盛りし、うまく行っている中で母から連絡があり、200万円を貸して欲しいと。理由はいわゆるネズミ講にハマり、また癌にかかりヤミ金に手をだしてしまう。
18?才の主人公からみる世界の描き方がリアル。
すごく心理描写が丁寧なわけではないのに、想像できてしまう。
後編が気になる。
2026年1冊目
Posted by ブクログ
冒頭で、この小説のオチと思われる、とある女性に関する事件について示唆があるものの、上巻では事件そのものについては全く触れられない。
主人公がその女性と出会い、どのような人生を送ってきたかが淡々と描かれる。
上巻のみでは物足りなさが残るが、下巻に期待!
Posted by ブクログ
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った「花」。彼女と二人の少女たちと、疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る・・・・・。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。読売文学賞受賞作!
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下巻こそがこの作品の見どころで、そのための仕方ない序章だと理解していても頁が進まない。ようやく興味が湧いてきた頃に終わるけど、続きを過度に期待しないようにと自分に言い聞かせる上巻。
Posted by ブクログ
知人と思しき人の逮捕からの過去の話が長すぎ。
下巻に移る前に終わると思いきや全然終わんなかった。下巻からも多少続きそう。
多分あのお金も母の彼が奪ったんじゃなくて、母が奪ったんだろうな。
更に花を見つけてお金の無心にくるんだけど嘘くさいな。
下巻どうなるんだろうな?
Posted by ブクログ
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。
主人公の花が監禁事件のニュースが昔一緒に過ごした知人女性と知り、そこから回想シーンに入ります。
上巻では花の幼少期の苦しい時期から母の知り合いの黄美子と出会い人生が急展開していく場面です。
文化住宅と呼ばれる古い住居で水商売の母と二人暮らしをしている花だが建物の物珍しさや内気な性格もあり学生時代は暗い日々を送っていた。
母の水商売仲間が行き来する家で出会った黄美子と過ごした夏の日々が花にとっては輝かしい毎日だった。
しかしある日忽然と姿を消し、愕然とする花にバイトで稼いだお金を母の恋人に盗まれるという追い打ちをかけられボロボロになっていたところ、黄美子と再会する。
そこから物語は花にとっていい方向に動いていき、花の性格も比較的前向きになりプラスで考えられるようになる。
2人の女友達との出会いもありすべてが順調と思われた矢先にみんなの大切な場所が奪われる事態に…
上巻ではそこまで惹きつけられる場面はあまりなく、淡々と物語が進んでいく感じでした。
その中でも花の葛藤・成長が良く書かれていてもがき苦しみながらも目の前の幸せを逃さないように一生懸命働いている姿に哀れまではいかないけど、なんとも言えない気持ちになりました。
身分を証明できないってこんなにも底にいる生活になっているのか‥
そこから這い上がることも難しく、這い上がれたと思っていてもそれは小さい世界の中での話で結局は親と同じ道を辿っているだけ。
ただその中でもこの生活から抜け出す活力というのはすさまじく周りをも変えてしまうパワーというものは生きる力になるなと。
序章の部分の花のうじうじした性格をこの作者さんは描くのがうまいなと。
もやもやいらいらさせられてそれだけ物語に入り込んでいるんだろうけど、こうなんかすっきりしないいつも。
れもんの火事を経て、この疑似家族がどうやって解散し黄美子が逮捕されたのか下巻を楽しみにします。
Posted by ブクログ
話は面白いんだけど、全体的に暗くて重くて好みではなかった、、読むのがつらい。
子供みたいな親という存在がめちゃくちゃ苦手なので、そこのアホな親エピソードが読んでいて気分が悪くなった。
自分が大切に貯めてきたお金を親に渡さなければならない状況(一応自分の意思で)ってなんなの、、
中盤まではあんまり入り込めなかったけど後半から面白くなってきた。
こんなに重たい話だとは思わなかったのでちょっと後悔があるけど頑張って下巻も読む、、、
Posted by ブクログ
私は37歳で中高生の頃は恥ずかしながら、
しっかりめにグレていた。
そんな私から読んでも信じられないほどリアル。
中高生のヤンキー、ギャルたちの中には、
絶対に大人が数人紛れ込んでいる。
当時は、そんな彼らを
大人だからというだけで、尊敬してた。
お金を自分たちより多少持っていて、
車が運転できて、
合法的にお酒もタバコも吸えるから。
でも、いざ自分たちが大人に差し掛かろうとするタイミングで気づき始める。
「え。この大人、なんかやばくない?」
そこに紛れていた大人たちって、
結局は見た目が大人なだけで、
中身が子供のコドナだったって事に気づく。
一番怖いのは、それに気づかず、
ずっとその大人を慕い続けてしまうこと。
Posted by ブクログ
2026.1
移動中にちびちび読んだ。
心が苦しい。
===
P123 わたしたちが使える口座はひとつもなかった。
P126 自分が家を出ることで、なんだか母親を置き去りにするような、自分だけがあの暮らしから逃げ出そうとしているんじゃないかとか、そんな罪悪感めいた思いにもかられていた。
P147 もちろん嫌な客もいるけど、まあ昼だって頭おかしい客なんかふつうにいるから。
P203 いま画面で見ているのはきっとその一部に過ぎなくて、それでさえ伝わってくるこんなにとてつもない量のエネルギーを、ひとりの人間がどうやって受けとめて、それを背負うことができるんだろう。人と人のあいだには、どうしてこんなことが起きるんだろう。音楽を聴くだけで涙が出たり、会ったこともない誰かがいるだけで救われる人がいたり、勇気がでたり、自分もその一部になりたいというような気持ちに、どうして人はなるんだろう。
P309 でも、やっぱり違ったのだ。なにも誰もあてにはならないのだ。金のあるやつと一緒になったからといってその金が自分のものになるわけではないし、広い家に住んでいるやつと一緒に暮らしたからといってそれが自分の家になるわけではない。家でも金でもなんでもいいけど、仮にその誰かのものを自分のもののように遣えるような状況になったとしても、それはあくまで遣わせてもらっているだけのことなのだ。