【感想・ネタバレ】黄色い家(上)のレビュー

あらすじ

人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。
本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。

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Posted by ブクログ

想像してた話しとちょっと違うけど
とても面白くて一気に読んでしまった。
花ちゃんが悪人じゃないことに救われる。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃいい。続きを読みたくて眠たいまま次のページをめくってしまう。
母親に200万円渡すところが切なくて辛かった。一生懸命生きていても報われず、正しくなくても間違ってなくて、懸命に生きる花がただただ切ないと思った。苦しい境遇というか孤立した社会のなかを生きる人を描くのが上手くて、花と自分とは境遇は遠いけど、物語を通じて追体験しながら共感しながら読み進めることができた。また、花は僕より少し年上なはずで、大体同じ時代を生きていて、作中の平成の空気感が懐かしかった。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

生きるために犯罪に手を染めて、生きようとする少女の半生。最初から危うい感じ満載。ハラハラドキドキ、やべーじゃん!そう思いつつ読む手が止まりません。圧倒的文字量で主人公の少女の揺れ動く感情、機微が押し寄せてくる、押しつぶされそうなくらい。ギリギリで生きてる感じが切なくて、危ういんだけど、それでも生きてかなきゃならない屈折した心理描写が力強く描かれています。さすが川上未映子様

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

何か特記するような面白さはないけれど、何故か物語に引き込まれていく不思議な力を感じます。
私の中では読み終わっても抑揚のない感情にいますが、それでも最後までこの話を読み切りたいと思う気持ちが消えません。
これが何故なのかは分かりません。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

不穏な状況から物語が始まります。
花という少女が主人公で、そこに大きく関わってくる黄美子という女性。

花が知り合った人々との過去、物語冒頭に繋がってくるであろう話が上巻で描かれています。

下巻の展開も気になります。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

ずっと本屋さんで気になっていた本が文庫化されたため購入。
話題作になることが納得できるほど、主人公花の心情が痛いほど伝わる書き方でテンポよく読み進められました。ただ、何も共感することができないし、読みながら胸が痛くなります。
お金がなければ何もできないし、自由も手に入らない。ただ未成年で親の保護を受けなければいけない少女が孤独と闘いながら生きる姿は読んでいてしんどかったです。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

花の昔の記憶を遡る
父、母、そして黄美子などの出会いと
普通の家庭と異なる生い立ち
そして花は頑張ってもお金から見放される
残酷なまで、努力は裏切られ、踏みにじられる
そして…(下巻へ)
大きなうねりが無いのに
スピード感と没入感であっという間に上巻
(星は暫定)

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

上巻は、昔一緒に暮らしていた女性の逮捕をネットで知り、その人と過ごした過去のストーリーです。
ままならない人生に対して流されながらも、主人公が意外とたくましいなと思いました。主人公の母親に対する気持ちが、なんだか切なかったです。
上巻ではまだストーリーの核心に触れていないと思われますので、今後がどうなるのか気になります。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ


黄美子さんや、花、蘭、桃子たちで血縁はだれひとりつながってないのに心だけで繋がって、そういうコミュニティというかそういうのがあるのは楽しそうでいいな。家族がどれだけくそみたいでもそこに居場所があれば生きていける気がする。桃子の親を罵倒する場面も的確すぎておもしろい。
玉の輿とかあるし、そりゃもちろん結婚相手が金持ちなら自分もその生活水準で生活できて、本来より贅沢できて、働かなくてもいいかもしれない、いいものを使い、食べたりできるかもしれない。それはいいことのように思える。金持ちの相手を見つけて、そのスネをかじりながら自分は働かず生きていくことができる。だけど、その金はやっぱり自分のものではなくて、自分のパートナーの金であるわけで、だからその関係が切れてしまえば自分は放り出されるわけで。もちろん金もなくて。それを改めて感じられた作品だった。
親が子供に金を借りる、しかも今手持ちないから千円貸して、明日返すから、とかでもなく大金を借りる、しかも多分騙されているって。なんか情けなくなるな。そんな親なんて絶対嫌だ。お金に関するお話かな、とも思ったけど家族の話なのかもしれない。
これからどうなっていくんだろうか。この本を読んでいると自分も貯金頑張ろうという気持ちになってくる。とりあえず上巻だけ買って読んで、面白かったら下巻も買おうとしていたけど下巻も買います!

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

主人公で40代の花は、20代の時に一緒に暮らしていた黄美子さんが女性を監禁して逮捕されたというニュースを知る。
上巻序盤では、スナックで働き男に振り回されてばかりいるダメな母親との生活の中にいつ「極悪人・黄美子さん」が登場し、未成年の花を巻き込んでいくのかを楽しみに読み進めるだろう。

しかし中盤過ぎになってもその極悪さは登場せず、ある時に安映水という黄美子さんとは若い時からの付き合いがある男との会話から、彼女の一面を知ることになる。

この後どう展開されるのかが気になる。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

あぁああもうなんなんだよこれぇぇええってなる。

なんてもん書いてんだよ『ミスミソウ』ってこんな感じなんかな読んだことないけどってなる。お世辞にも「続きが気になります⭐︎」なんて言えやしないわ。

なんでこうも暗くて救いようのない話を選んでしまうのか?昨今であれば『成瀬は◯◯〜』とかが良さそうなのに、と自分でも思うけど、おそらく眩しくて目がチカチカするので読めないだろうと思う。こういう誰に薦めていいのかわからない本ばかりが性に合う物悲しさよ。

それにしても、あいもかわらず川上未映子の、幼少期から思春期にかけての表現しようのない、トラウマまではいかないけど、「もしかして私だけ?」と自己完結しようにも消化仕切れない、比較的"不快な感覚"の言語化は一級品だと思うし、お陰様で今になって昇華されている。

結末が冒頭に来ているから身構えてんのに、ノーガードで喰らった。お決まりのだいたいはいはいそういう流れねからの一撃がいっちゃん重い。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

第75回読売文学賞受賞、2024年本屋大賞ノミネートのノワール小説です。
血のつながらない4人の「あの家」で過ごした過去を振り返る。
黄美子さんはいい人なのか?

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2025年12月04日

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