あらすじ
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。
本屋大賞ノミネート。読売文学賞受賞作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SNSで話題になっていたのとジャケットのインパクトと帯の「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」というフレーズがとても気になって購入しました。
第一章の内容は主人公の花の現在から始まっていて一緒に住んでいたという黄美子さんが何故捕まったのか?
古い携帯に電話番号が残っていた蘭とはどういう関係だったのか?
桃子は何故行方不明になったのか?
等の伏線回収を感じる内容で徐々に興味を惹かれていきました。
第二章からは主人公が15歳の時に戻ってそこから過去の話が始まり黄美子さんとの出会い等が明かされます。
黄色い家の(上)はとにかく心が痛くなる内容で主人公に感情移入してしまうと胃痛がしてしまう様な内容でした。
主人公の花がアルバイトで貯めたお金が盗まれたり黄美子さんと続けてきた「れもん」で貯めたお金を母親に殆ど貸してしまって貯金がほぼ無くなってしまったりれもんが火事になってしまったりとコツコツ頑張って積み上げてきた物が何の前触れもなく壊されてしまう事の残酷さはとてつもなく辛いなと…
とにかく続きの下巻が気になってしまう内容でした。
Posted by ブクログ
上巻。
このあとどうなっていくのか‥。
主人公の花がとことん可哀想で。
頑張っても頑張っても突き落とされてしまう。
どうしてこんな辛い試練ばかり‥。
上巻の最後は『なんでこうなるの、、』と目を塞ぎました。
苦しいけど、下巻が楽しみ。
2026.3.17(火)
Posted by ブクログ
あるニュース記事から甦る、過去の記憶。
家族でもない、ただの友達とも違う、ある女性たちと一緒に暮らした日々。
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普段何気なく毎日を過ごしているけど、本当は「生きる」ことってこんなにも難しいと気付かされる。
暖かく清潔な家があり、食べるものに困らず、一定の収入がある。自分が「普通」に受け入れているものが、実は親が道筋を引いてくれたものなんだなと、幼少期の花を見ていると感じる。
黄美子さんはそんな花に、不器用で歪ながらも生きる希望を与えてくれる存在だったのだろう。
みんな少しずつ欠けている。だけど、だからこそ寄り添って、一つの「暮らし」を作り上げようとしたのかな。
Posted by ブクログ
読みやすい。新聞で綴られていた小説らしいので、とても読みやすい。
1997年ごろ、主人公の伊藤花が17歳のころの回想。
瞠目するのは、作者川上未映子が犯罪者の感覚的な部分を描いているところ。それは、学校の教室でいじめっ子が「この子なら言うこと聞かせられるわ」という子を探し当てる感覚に近い。主人公花の母親も、黄美子さんも映水さんのいう「金のなる木」として利用されているのだ。花の母親や黄美子さんに悪意は全く見いだせない。ただ、ユルい。
上巻出だしで、花は黄美子さんが捕まったことを知っているので下巻では二人の関係が破綻するのだろうけど、すでに決定的なのは不安を共有できないこと。人間関係を切り結ぶポイントは、一緒にいて居心地が良いとか相手がタイプだとかではなく、意外にも危機感を共有できるか否かであるということを学んだ。
補足だが、これは村上春樹『1Q84』への批判的応答とも読める。青豆のウソみたいな犯罪とは異なるリアルな犯罪と背景が描かれる。花という十代の女性を通して。
Posted by ブクログ
『夏物語』で初めて読んだ川上未映子は、
文体のリズムと軽やかさとは裏腹に、
繊細で切実な物語の紡ぎ方で一気に魅せられたが、
まー、今回も度肝を抜かれる。
花。
抱きしめてあげたい。
孤独に必死で人生と闘っている小さな魂に、
ちゃんとそこにいるんだよねって、
見つめてあげたい。
Posted by ブクログ
2026/05
花ちゃんの家庭環境キツすぎる。
私は親が離婚していて、母親が父親の借金を抱える家庭で育ったので、読んでいてとんでもなくしんどくなった。
花ちゃんのお金や家への執着が、私にはとてもよく分かる。どれだけ目に見えないものが大切とはいっても、結局自分自身を生かしてくれるものってお金だと昔からずっと思ってきたし、なにがあってもお金に苦労しない人生を送ろうと小さい時から思ってきた。
でもこの本を読んで「お金に苦労しない人生」っていうのは、他の誰かに頼るんじゃなくて自分がどれだけ踏ん張って努力して頑張れるかなんだなと思った。
大人になって、結婚をして生活に余裕ができて、ちょっとした贅沢をするようになった。
昔みたいに値札を穴が空くほど見つめたり、買えないものが多すぎて苦しくなることはなくなったけど、結婚したことで「何かあっても守ってもらえる」と他人に甘える弱さが生まれたことも再確認した。
自分の中にあるもので立ち上がるしかない、と花ちゃんを見ていて感じました。
「そのお金を稼いだやつは、それが自分のお金であることを絶対に忘れないし、金を出すやつは金を出してもらうやつより強い」
桃子のように何も考えない強さがあれば最強なのにね。
Posted by ブクログ
女に仕事辞めろとかいう男ほど最後まで面倒みないし助けもしてくれないと感じた。
頼れるものは「自分で稼いだお金」というのは悲しくもあり真理でもある、リアリズムの極みであると思う。
金を払う方が強く、払われる方が弱い。金が全てではないが、金がなくては自由に生きられない。
そんな直視し難い現実を突きつけられた。
金はなんのためにあるのか。使うためなのか、自尊心を守るためなのか、生きるためなのか。
自分に問い直したいと思う。
Posted by ブクログ
上下巻ってなんとなく手をつけにくかったけど、あまりにも本屋で目につくから買ってみた。おもしろい、けど、下巻がいますぐに読みたい!ってほどではなかったな〜。。ただ序章に漂っていた黄美子のやばさとか、なんで全員バラバラになったのかとか、は気になるから下巻も読もうと思う。
Posted by ブクログ
貧しい日常に疲れた女性達が共同生活を送る話し。生きていくために犯罪に手を染めていく。花は逃れられない不安に、お金という安心感で対峙する。裏の世界やシノギの場面の描写が、ややぼんやりさせていることで、奥深さやリアリティを感じた。
上下巻の感想
Posted by ブクログ
生まれつきのどうしようもない環境の中で孤独に必死に考えて生きようとする10代少女の姿は胸にくるものがあった。主人公の花は暗いトンネルの中で光を求めて彷徨い、仲間を得ながらも掴みかけた光が遠のいてまだ抜け出せない。下巻に向けてさらに暗闇に誘われているようで、この先に目が離せずにいる。
今、すぐ、下巻を読んでます。
かなり生き様がリアルに描かれていて、臨場感がすごくあります。
Posted by ブクログ
上巻だけの感想
自分の居場所を確保するために必死に働く花。鋭敏にならざるを得なかった金銭感覚でコツコツと貯金をする。しかし、困難が何度も続く。
花が頑張らなければならない、となる状況に陥るのが見事に描かれている。同居人の黄美子(蘭、桃子も)が金銭感覚に乏しいことは序盤から丁寧に描かれていた。家賃や他の生活費に関しては尽く話が噛み合わないことが残酷なまでに描かれている。
闇バイトの上司(?)に高級焼肉店を奢ってもらったときに「おいしい」という感情よりも強く、こういった店で食事をする機会がないであろう黄美子や母のことを思って泣いてしまう。このシーンで花は本当に優しい子であることが分かる。また、そんな子が闇バイトに手を染めないといけないことにやるせなさを覚える。
とにかく心情描写が凄まじく心が抉られる。闇バイトに手を染めるのは必ずしも根っからの悪人だけではない。家族や居場所を求めている心優しい女の子もいるのだと突きつけられた。
Posted by ブクログ
・ニュースを通じて知人(黄美子)による監禁・障害事件を知った花の人生を通じて、事件に至るまでの過去の経緯が明らかになる
(上巻はまだ過去の描写の途中。下巻を早く読みたい)
・『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』の中で川上未映子さんが村上春樹を痛烈に批判している記述があり(「マッチョイムズ、焼き増し」という批判だったかな?確か)、彼女の作品を読まねば!!ということで早速読んでみたけど、これは凄いな、、、
・花が目にする景色、友人との会話、安心/不安/怒り/行き場のない感情含めた描写、そこに漂う空気まで、あまりにも生々しく、花の人生を追体験している様な気持ちになる
・それでいてとてもテンポの良い文章で読みやすい(花と一体化する様な感覚、それも「追体験感」に寄与していると思う・・・)
・親ガチャ、ネグレクト、知能の差異、構造的格差、貧困、孤独/社会性、現代の社会問題を痛いほど抉り取っている
・『ニッケルアンドダイムド』『ヒルビリーエレジー』『東京貧困女子』・・・とか色々思い出しつつ、心にずーーんと沈み込んで言葉にならない
・人生の行く先なんて本当に紙一重だと思う。周りの人との関わりに感謝しつつ真摯に生きねば
・下巻をこれから読むが、強く生きようとする花には本当に幸せになって欲しい。。
Posted by ブクログ
貧しさとか孤独とか頼れる大人がいないまま大人になった結果、
犯罪に近づいてしまう現実がリアルすぎて重かった。
生きるにはお金が必要なのに、働き方も分からない。身分証もない。助けを求められる場所も知らない。
人生は環境が大事だし、情報を知らないことって損するよねって自分ごととして考えさせられた。
「金はどんな人間より長生き」
「何処でやり直せば違う生活になっていたか、
考えても見つからない」
この言葉が、重すぎた。
Posted by ブクログ
過去に一緒に暮らした女性が犯罪を起こし その初公判の記事を読むという ショッキングな出だしで 主人公の生活環境や人間関係がわかっていく。 汚れてもいない壁をいつまでも一生懸命に拭きつづけている黄美子さんの後ろ姿は、わたしの目のなかで何度も小さな子どもになった。の文章が印象に残った。
変化していく環境で これからどうなるんだろうと思いながら下巻へ。
Posted by ブクログ
親に恵まれない、家庭環境が最悪な主人公花がたまたま母親の友達という黄美子さんと出会い一緒に暮らすようになり、生活の為のお金稼ぎが段々と犯罪に巻き込まれて…
花のような親に恵まれず、でも生きていくにはお金が必要で、でも誰もちゃんとした生き方なんて教えてくれず、知らず知らず犯罪を犯す、こんな子たちが実際に居る事を私達は知っていて、いつも関係ないからと知らないふりをしているのではないか?と考えさせられた。花は稼いだお金で決して贅沢はせずに将来の為に貯金をしている、ただ普通に生活していきたいだけなのに、ひたすら風水の金運が良くなるという黄色グッズを信じて一生懸命に掃除する姿が痛々しく、悲しくやるせない。
Posted by ブクログ
重苦しいけど、不思議と物語に引き込まれて読み続けてしまう。面白い。
ヨンスさんの話と、花が母親と再開するあたりが特にしんどかった。花に報われてほしいけれど……。ここから冒頭へどうつながっていくのかが気になる。下巻へ
Posted by ブクログ
初川上未映子だと思っていたけれど、2冊目。
読んでいる間中、柚木麻子の『BUTTER』の表紙を思い浮かべていた。
事件はなかなか起きないと思いながらもあっという間に読み終えたが、最後の火事になるところで理由も原因もわからないのに衝撃を受けた。あまりに衝撃だったのか、寝落ちしたら知り合いの家が火事になって知人が焼け出された夢を見た(笑)。
下巻を買ってくる。
p230
「だいたいのことは、ぜんぶ調子の問題だよ。理由とか、本当はどうとか、そういうの誰もいらないんだよ。調子に乗ってるやつといると、自分までうまくいってるように感じるだろ、気分がよくなって、ぜんぶうまくいってるように思える。みんなそれが好きなんだよ。だから調子にのってるやつに、人も金も、運も集まる。力をもつ。だからいちばん調子に乗ってるやつの言うことが、そのときいちばんただいいってことになるんだ」
p337
「おまえの人生どうなんだって訊かれたら、なんて答えられるんだろうって」
黄美子さんがわたしの顔を見て言った。
「誰に訊かれるの? 誰もそんなこと、訊かなくない?」
「訊かないかもしんないけど」
「じゃあ、いいじゃんか」
「自分が自分に、訊いてるのかもしんないけど」
「じゃあ、自分で自分に訊くの、やめればいいじゃんか」
Posted by ブクログ
貧しいシングルマザー家庭で育った主人公・花が、高校生になって家を出ようと孤軍奮闘し、夢を掴みかけては都度母に足を引っ張られる、という話。
母親関連で唯一良かったことは黄美子さんに出会えたこと。でも黄美子さんにも、花以上に壮絶なバックグラウンドがあって…という上巻。
花が幸せになりかける度にトラブルが起きて不憫になる…
Posted by ブクログ
15歳の出会いが主人公 花の運命を変えていく。
文化住宅に母と暮らしていた花。
飲み屋で働いていた母は殆ど家におらず
時々母の知り合いや友人がその文化住宅に泊まりに来ていた。
花が15の夏休みに吉川黄美子という女性が来ていて
その出会いが花の運命を変えることになる。
暮らしぶりから貧困生活だったので
お金に対する執着や家を出たいという思いがあった。
黄美子さんと共に、人生を変える覚悟を決めた花。
そこでの人との出会いは、ますます花のお金への執着を加速していく。
より所だった場所を失うまでの上巻。
こんなにもつらい現実があるのか。。。という感想。
何かを得ると なくしてしまう花の運命。。
そのタイミングで違う道に進めなかったのか…という疑問や、
それなりにお金を稼いでいたし、
身分を証明するモノもないからその道でしか働けなかったのだろうし
多くのお金を稼ぐにはその道しかなかったから。
しかし…
この先にどんな運命が待ち受けているのか…
下巻へと続く。
Posted by ブクログ
『乳と卵』以来。上手くなったなぁというのが正直な感想。凄く読みやすくなってる。回想から入るとか,ベタだけど本作では効果的。ノワール小説的な要素はまだ出てこない。これからの盛り上がりに期待。
Posted by ブクログ
なんかもっとお金に関わるサスペンスな話かと思ってたら違ってました。ストーリーの核の黄美子さんがゆったりしているからか、進行ものんびりです。花は母に200万円を貸し、「れもん」も燃えてしまって、頼りの大人である黄美子は全く頼りにならないし、どうするんだろうと思います。特に登場人物全員、善人寄りの思考回路をしているけれど、ちょいちょい癖があるところは気に入っています。黄美子はどんな逮捕されるような悪事をしたのかどうか、きっと本人に悪気なんてないんでしょうが、それを楽しみにし下巻も読みます。黄色い家はどこ。
Posted by ブクログ
黄美子さんと花ちゃん達の生活は青春っぽさがあって美しい描写だったけど、水面下に蔓延る生活の不安定さや社会的弱者の運命が拭いきれず、この生活の儚さを感じながら読んだ。下巻はもっとしんどい描写が続くのだろうけど。花ちゃんだってもっとまともな家に生まれていたら、それなりの生活が送れそうな素質はあるはずなのに、結局自分の生まれ育った環境が自分の人生の8割くらいを決めるんだと思うと、世知辛い。
Posted by ブクログ
中盤が少しだけ退屈だったが、最後また盛り返した。下巻が楽しみ。母親が虐待している暴力的な母親ではなく、でも決していい親ではなく、リアル。一生懸命、子供も嫌いではない、でも自分の方が好き、楽しいことがしたい。
信頼している大人(きみこさん)実は他の大人からみたら、あの人は、、、ってときの花ちゃんの気持ちもリアルだなぁと。よくあることだよね、ではないが、パーツパーツの事柄とそれにまつわる気持ちに共感
Posted by ブクログ
かつて一緒に住んだ女性・黄美子の事件記事を見た花が同居していた当時を回顧していく物語。
お金に無頓着でネグレクト気味の母親のもとで育った花。
生きる上で必要な知識というものが世の中にはある。
それを知る機会がないことは大きなハンデで、資本主義の世の中を渡っていくのはとても難しくなると思った。
そんな中、選べる選択肢の中で精一杯頑張って、やっと手に入れたものを何度も失う花の絶望感は計り知れない。
現在から始まるものの、過去同居していた蘭の言動からは、断ち切りたい過去の空気感しかない。
転落のスタートラインに立った上巻のラストに、これからどうなっていくのか、先が気になった。
Posted by ブクログ
冒頭で、この小説のオチと思われる、とある女性に関する事件について示唆があるものの、上巻では事件そのものについては全く触れられない。
主人公がその女性と出会い、どのような人生を送ってきたかが淡々と描かれる。
上巻のみでは物足りなさが残るが、下巻に期待!
Posted by ブクログ
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った「花」。彼女と二人の少女たちと、疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る・・・・・。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。読売文学賞受賞作!
Posted by ブクログ
下巻こそがこの作品の見どころで、そのための仕方ない序章だと理解していても頁が進まない。ようやく興味が湧いてきた頃に終わるけど、続きを過度に期待しないようにと自分に言い聞かせる上巻。
Posted by ブクログ
知人と思しき人の逮捕からの過去の話が長すぎ。
下巻に移る前に終わると思いきや全然終わんなかった。下巻からも多少続きそう。
多分あのお金も母の彼が奪ったんじゃなくて、母が奪ったんだろうな。
更に花を見つけてお金の無心にくるんだけど嘘くさいな。
下巻どうなるんだろうな?
Posted by ブクログ
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。
主人公の花が監禁事件のニュースが昔一緒に過ごした知人女性と知り、そこから回想シーンに入ります。
上巻では花の幼少期の苦しい時期から母の知り合いの黄美子と出会い人生が急展開していく場面です。
文化住宅と呼ばれる古い住居で水商売の母と二人暮らしをしている花だが建物の物珍しさや内気な性格もあり学生時代は暗い日々を送っていた。
母の水商売仲間が行き来する家で出会った黄美子と過ごした夏の日々が花にとっては輝かしい毎日だった。
しかしある日忽然と姿を消し、愕然とする花にバイトで稼いだお金を母の恋人に盗まれるという追い打ちをかけられボロボロになっていたところ、黄美子と再会する。
そこから物語は花にとっていい方向に動いていき、花の性格も比較的前向きになりプラスで考えられるようになる。
2人の女友達との出会いもありすべてが順調と思われた矢先にみんなの大切な場所が奪われる事態に…
上巻ではそこまで惹きつけられる場面はあまりなく、淡々と物語が進んでいく感じでした。
その中でも花の葛藤・成長が良く書かれていてもがき苦しみながらも目の前の幸せを逃さないように一生懸命働いている姿に哀れまではいかないけど、なんとも言えない気持ちになりました。
身分を証明できないってこんなにも底にいる生活になっているのか‥
そこから這い上がることも難しく、這い上がれたと思っていてもそれは小さい世界の中での話で結局は親と同じ道を辿っているだけ。
ただその中でもこの生活から抜け出す活力というのはすさまじく周りをも変えてしまうパワーというものは生きる力になるなと。
序章の部分の花のうじうじした性格をこの作者さんは描くのがうまいなと。
もやもやいらいらさせられてそれだけ物語に入り込んでいるんだろうけど、こうなんかすっきりしないいつも。
れもんの火事を経て、この疑似家族がどうやって解散し黄美子が逮捕されたのか下巻を楽しみにします。