あらすじ
17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し……。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
(上)に続き読みました!
展開が一気に動いて黄色い家(上)で謎だった部分が解明されていきました。
苦労して貯めたお金を2回も失ったり働き口が無くなった花は黄美子さん、蘭、桃子と4人で一緒に住む為に必要なお金を稼ぐ為に犯罪に手を出してしまい心が痛みます。
生まれた環境が全てではないですが主人公の生い立ちはとても辛いですね…
お金が無いという事がいかにして人を狂わすのか、人間の醜い部分が露わになっていて後半は常にもやもやしてしまいました。
Posted by ブクログ
海外の知り合いに「Yellow House、僕の国で大人気だよ!」と言われ、逆輸入のような形で手に取った本。
ー圧巻だった。
今年はまだ始まったばかりだが、おそらく2026年ベスト3に入る。
花は本当にどこにでもいる、責任感が強くて、少し自分に自信がない女の子。そんな子が、ただその時々で最善(のように見える)の選択肢を選びとり、向かった先は闇社会だった。
花の育った環境が特殊だったとはいえ、おそらく他にもたくさん選択肢はあっただろう。きちんと教育を受け、持ち前の責任感を活かして、正しい方法でそれなりのお金を稼ぐこともできただろう。
ただ、それを教えてくれる大人が、誰もいなかった。
では、はたして黄美子やヨンスは悪い大人だったのか?
花の目線で展開される物語を読むと、どうもそうとは思えない。彼らもまた、若い時に正しい道を教えてくれる大人がいなかっただけなのだ。まだ子供である花や蘭、桃子を巻き込んだのは確かに悪いこと。でも黄美子もヨンスも、ただただ、一緒に生きてくれる人がほしかっただけなのでは?一人では生きられないことを誰よりもわかってるから、たとえその友情が脆いものでも、長く続かないものでも、繋がることを求めてしまうのでは?
蘭や桃子は、作中では「考えない」子だと描かれていたが、その時々で「流されることができる」子でもある。黄色い家に暮らしたあの日々を「利用されていた」と切り替えることで、新しい人生を何の躊躇いもなく歩むことができた。
でも、花はあの日々がどうしても悪だったと思えない。黄美子やヨンスに精神的に助けられたのは事実で、全てを選び取ったのは花自身だったから。
考察しても、黄美子のことはわからないことがまだたくさんある。
黄色い家での生活の最後に黄美子が我を失って攻撃的になった理由、20年後に迎えにきた花に対する感情など、まだまだ読み解けていない。
しばらくこの本のことを考える日々は続きそうだ。
Posted by ブクログ
上下2巻、一気に読み終わった。
読み終わってすぐ1週間は余韻が残るような小説。
自分とは違う別の人間の人生を経験したように感じられる。
内容は重めだが読みやすく、とても面白かった。
Posted by ブクログ
上下巻読むのに費やした時間はたった2日だけど、一人の女性の半生を一気に駆け抜け、たった2日とは思えない時間を過ごしたように思えた。
全て終わった事だけど、あまりにも多くの激情と展開に呑まれ、駆け抜け、自分の半生のように主人公の半生を今、振り返っている。
物語を読む小説は数多くあるが、人生を読める小説はどれほどあるだろうか。
そんな作品でした。
Posted by ブクログ
かなり面白かった。犯罪小説や貧困を描く小説は何度か読んだ事があるが、ここまで精緻に書かれた物は中々ないと思う。怒涛に一気読みしてしまった。
序盤は黄美子さんの輪郭が見えず、良い人なのか悪い人なのか分からぬままとにかく読み進めていったが、その自問こそがラストの展開に効いてきてかなりグッときてしまった。終わり方も、「これで良かった」と思う気持ちとなんだが居た堪れない気持ちが共存する気持ちになった。が、それも良かった。
黄色。幸運でもあり警告でもある色、トラウマになりそうだ。
Posted by ブクログ
生まれた場所も時代も親も選べないのに、
それでも生きるように迫られる人生の中で、
必死で選んできた道だったはず。
花の孤独でギリギリな生き方は、
他に選択肢があったのだろうか。
出てくる大人も含めて、
みんなが笑いながら泣いている子どものようだった。
可哀想とか愚かとかではなく、
熱くならずにでも冷めておらず、
畳み掛けるのに感情的でもまして感傷的でもない。
なんなんだこの文体は。
Posted by ブクログ
読み切った。夢中になった。上巻はスラスラ読めたのに、下巻は辛くなって目を背けたくなる場面が多くなり、ところどころ手が止まってしまった。
とにかく今は、「花ちゃん、がんばったね」と声をかけてあげたい。いや、声なんて掛けなくていい。ただそっと抱きしめてあげたい。ひとりで色々なものを抱えていっぱいいっぱいになって、心のコップが溢れてしまった花ちゃんがどんどん「おかしく」なっていく様が見ていられなかった。
最後、黄美子さんに会えてよかった。
Posted by ブクログ
収入源で生活の基盤でもあった「れもん」が火事で消失し、新たな生活の形を模索する花。
次第に追い詰められていき、彼女たちの生活は歪なものになっていく。
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「他の選択肢があるのに…」と何度も思わずにはいられない。それくらいに花は間違った方向に進んでいく。
お金で自由と安心を得た花。
しかしだんだんとそのお金で人の自由を奪い、支配しようとしていく。
上巻で穏やかな慎ましい生活が描かれていただけに、下巻のコントラストがすごい。
生活が困窮していく中でも、事の深刻さに「気づこうとしない」、他の3人に対する違和感も壮絶。
「金に狂う」。上巻の帯に書いてあるこの言葉。
まさに、それをまざまざと見せつけられる物語。
Posted by ブクログ
たいへん純粋な物語であった。
書き手には「希望を書かないといけない」という思いはない。
川上未映子さんには来年中二になる息子がいて、その子が昔「犬飼いたい」と言い、「カヌレ」という名前の犬を飼っているとのこと。
そのインタビューの中で「犬は言葉を話さないから良いのだ」といっていた。こういう無理な意図のない(正義や希望をわざわざ付け足さない)物語を書くことについて、妙に納得のいったエピソードであった。そこに存在する「ともに在る」感覚。これこそ「生」である。
世界はいつも奪う者と奪われる者、それと振り回される者でてきていること。この書物の視覚的な印象がウクライナを想起させるのは偶然ではない。
追記 2026.0303
なぜか、花のことを自分の記憶のように思い出す。
そして、思い直す。
花が、もう一度黄美子と生きようとすることは希望以外の何ものでもないと。
他者と生き直そうとすること。
このポイントを現代に産みおとすために『黄色い家』は存在した。
Posted by ブクログ
2026年14冊目
読む前はかなり暗めの話かなと思ってましたが、
そうは思いませんでした。
終わりに向けてかなり苦しい場面はありましたが、
素晴らしかったです。
Posted by ブクログ
自分で世界を回してると思ってても、その上にそれを回してる人がいて、さらにその上にその人たちを回してる人たちがいる。
言語化は難しいけど、そういった世界の連続で回っている。
Posted by ブクログ
花とほぼ同世代ということもあり、読んでいて共感の連続だった。登場人物のほぼ全員(トロスケは除く)に、どこかしら自分を重ねられる部分があった。特に黄美子さんのような人物が私の身近にもいるので、読んでいて胸が苦しくなった。そして、これは当たり前のことなのだけど、みんな歳をとる。すっかりおばさんになった花にとって、あの数年間は、人生を大きく左右するほど濃密で深く、忘れようとしても忘れられない時間だったはずだ。それでいて花の見ていた世界は実はとても狭かった。学校も行かず恋愛もしていない。ただ正義感が強くて優しくて愚直で、そして狭い。その狭さと深さのアンバランスが、なんとも言えない読後感を生んでいる。この「なんとも言えない切ない感覚」が、この作品の醍醐味なのだと思う。
Posted by ブクログ
下巻の感想
上巻とは人間関係が全然違うように思えた。
上巻では花が守る側、他3人が守られる側の1対3のような関係だった。何も考えない3人(ヴィヴさんの言葉を借りると幸せな人たち)に対して不満はあるが、考えることができる自分が動くべきと自分で自分を鼓舞している印象があった。
しかし下巻では実際に他のメンバーも闇バイトに手を染める。そのことで守る、守られるの関係は少しずつ瓦解していく。桃子、蘭はどちらも自我を出し始めて、そのことで苦心していく花の心情が丁寧に描かれる。
上巻の感想でも書いたが、この作品は心情描写が残酷なまでに丁寧に描かれている。自分が一番頑張っているのに、なぜメンバーから不平不満を言われなくてはいけないのか。誰もが感じたことがある感情を通して描かれることで花に自然と同情してしまう。
それでも花の本質的なところは変わっていないと思う。最後は謝らなくていいことまで生真面目に謝るし、他の人のことについて必死になったり泣いてしまったりすること。そんな花だからこそ最後に一縷の救いが訪れたのではないかと思った。
Posted by ブクログ
生まれ育った環境ゆえに貧困に喘ぎ、生きていくためにもがくが抜け出せない人達の話。あるいは、表面的な事実と、実際に渦中にあった人の認識とは、人それぞれの認識によって全く異なるという話。あるいは、善悪はさておき一生懸命にがむしゃらに生きている花が、その懸命さゆえに孤立していく話。あるいは、幼い辛い時期にしあわせの片鱗を見せてくれた黄美子さんを敬愛しつつも、「黄美子さんはわたしがいないと生きていけない」と依存しとらわれ、その生活を守るために(花にとってはその生活だけが「しあわせ」と同義であったのだろう)、土壺に嵌る話。
色々な人達が登場し色々な側面のある物語。各々の認識がそれぞれ当人にとっての「真実」であり、何が正しいのかは誰にも分からない。決める権利もないのかもしれないが、結果的に見えた面を切り取って、「黄美子さんの逮捕」がある。
決してフィクションではなく、ある意味でどこにでも転がっているような話なのだろう…
糸のように不安定なところで成り立っていたせいか、瓦解は本当にあっという間だった。
Posted by ブクログ
好きです。文字の海にざざーっと押し出されました。頼りない大人を、知恵のある子どもが利用する。黄美子と花の差は、「社会的責任」の有無、それだけだったのに。とても残酷な話であり、花が我が身かわいさに取った行動を振り返られたことは良かったと思いました。最後に黄美子が花の手を取らなかった理由が私には分からず、なんか良い話風に終わったことは消化不良ですが。黄美子といい、蘭と桃子といい、もうちょっと内面が知りたかったと思います。上っ面だけで、キャラが記号化されていることが残念でした。スピンオフ等での補完を期待します。
Posted by ブクログ
親にネグレクトされている高校生がたまたま知りあった他人、黄見子と暮らし始める。やがてその他人のスナックで働き始め、知り合いとなった二人の高校生と同棲し始める。この4人は疑似家族のようになり、スナックを手伝うようになる。スナックは好調だが、ある日火災で焼失してしまう。収入源を失ったが、やがて偽造カードを使った詐欺にかかわるようになる。やがてこの疑似家族は破綻してしまう。
それから全国を転々として短期で仕事を渡るが、何十年もして黄見子が多雨議されたことを知る。
全体的に救いがない展開だが、主人公はなんとか生存していく。
Posted by ブクログ
2026/06
上巻読み終わった翌日には読み切った。
上巻はレモンが燃えてしまって絶望エンドだったけど、それを上回る絶望が次々と花ちゃんに押し寄せてくる。
頼る人がいない子、頼り方が分からない子、一人で抱えることが正解だと思うしかなかった子。花ちゃんはそれらの気質すべて持っていて、悪循環に陥る。
とにかくもっとちゃんとした大人がそばにいたら「そうじゃないよ」と彼女を救ってあげられるのに、と思った。でも本当に私が彼女のそばにいたら、正しく救ってあげられるんだろうか。正しさって難しい、とあれこれ頭を抱えた。
蘭や桃子は、花ちゃんとは違う。
それは過去の苦労の量や質だけじゃなくて、この先の未来に見えているものが違って、彼女たちの望む働き方が花ちゃんとまったく異なっているからなのかな。
犯罪小説のような展開に度肝を抜いたけど、過去編が長くてほぼ過去回想なんだと少し残念だったり。
黄美子さんが、本当になにもできない大人なんだなと悲しくなったり。
ミステリという勿れで整くんが「子供の心は固まる前のセメントみたいだから」というけれど、花ちゃんも黄美子さんもたくさんの人に心のセメントを踏まれて抉れて傷付いて元に戻れなくなったのかもしれない。
子供たちへの適切な支援を、一人ひとりが軽く見ずに続けていくことが大切なんだね。
Posted by ブクログ
読後感が暗く、沈んだ気分になった。
主人公が生まれもった環境の中で、もがき道を踏み外しながらも、ある意味、その世界では"まっとうに"生きていく。
主人公が本来は真面目で優しい"まっとう"な人間だからこそ抱える葛藤や苦しみと、そうでない人間達との生きざまのギャップが心に痛い。
Posted by ブクログ
・(上巻からの続き)
生活にだらしない母親とそのパートナーにお金を盗まれたことに耐えかねて家を出た花は、母の知人である黄美子に出会う。一緒にスナック経営に乗り出し、「黄色い家」で共同生活しながら生活を立て直していく。その過程で友人も出来、希望が見え始めたところでスナックが火事になってしまう。収入源が絶たれ生活が苦しくなる中、スナックの客経由で、偽造クレジットカードの出し子バイトから犯罪に手を染めていき、次第に同居人との関係も変わっていってしまう
・上巻の生活描写から一転、出し子の詳しい仕組み、各関係者のそれぞれの思惑、犯罪行為に対する良心の呵責を花が次第に感じなくなる詳細な心理描写、金銭をめぐる人間関係の破綻プロセス、不安定な心理状況でストーリーにすがりたくなる人間の性、を通じて一気に堕ちていく
•犯罪を犯す過程やお金に狂っていく花は見ていて辛いが、「自分だけが努力してきた」「周りは何も考えていない」「自分は報われるべき」などの花の感情は、正直誰でも一度は感じた瞬間があるんじゃないか。そういう意味で、上巻で感じた花への同情は無くならない
•いやいやダメでしょ、、と思いつつ心の奥底で自分自身を見つめ直させる、絶妙な気持ちにさせられる
•「どこでどうすれば花は貧困から抜け出せたのか、、」ずっと考えながら読んでいたが明確な答えは見つからない。「あなたの貧困に理由なんてない」というヴィヴィの言葉は重い
•「貧すれば鈍す、鈍すれば窮す、窮すれば通ず」というが、窮するところまで窮した結果、最後の最後に「通じた」のかは分からない。。貧した時こそ原則に立ち返ること。忙しい時こそ落ち着くこと。なんでも反射で判断しないこと
•ところで、上下巻を並べてみると英題は、『Sisters in Yellow』なんだと発見
•『黄色い家』だと、なんだか得体の知れないことが行われた家、というホラーみを想像させるが、Sisters in Yellowは「黄色で繋がれた姉妹(花と黄美子だけでなく蘭、桃子も含む)、人間関係/家族/感情という印象を与える感じがする。そちらの方が本質的かな
•直訳してThe Yellow Houseだと印象全く変わってしまいそうなので(本当にただの黄色い家が浮かんできてしまう。ちょっと間抜けかも。)、テーマを適切に表現した英題だなと思った
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メモ/上巻の感想
・ニュースを通じて知人(黄美子)による監禁・障害事件を知った花の人生を通じて、事件に至るまでの過去の経緯が明らかになる
(上巻はまだ過去の描写の途中。下巻を早く読みたい)
・『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』の中で川上未映子さんが村上春樹を痛烈に批判している記述があり(「マッチョイムズ、焼き増し」という批判だったかな?確か)、彼女の作品を読まねば!!ということで早速読んでみたけど、これは凄いな、、、
・花が目にする景色、友人との会話、安心/不安/怒り/行き場のない感情含めた描写、そこに漂う空気まで、あまりにも生々しく、花の人生を追体験している様な気持ちになる
・それでいてとてもテンポの良い文章で読みやすい(花と一体化する様な感覚、それも「追体験感」に寄与していると思う・・・)
・親ガチャ、ネグレクト、知能の差異、構造的格差、貧困、孤独/社会性、現代の社会問題を痛いほど抉り取っている
・『ニッケルアンドダイムド』『ヒルビリーエレジー』『東京貧困女子』・・・とか色々思い出しつつ、心にずーーんと沈み込んで言葉にならない
・人生の行く先なんて本当に紙一重だと思う。周りの人との関わりに感謝しつつ真摯に生きねば
・下巻をこれから読むが、強く生きようとする花には本当に幸せになって欲しい。。
Posted by ブクログ
読み進めれば読み進めるほど辛い気持ちになってくるけど、読む手が止められないような作品でした。
お金は大事、でもそれを使う知識も大事。。
主人公の花がどんどん追い詰められて行く様子が怖かったです。
Posted by ブクログ
主人公と同年代なので当時の空気感やXのくだりはとても
懐かしく映像として想像しやすかった。
自分達の時代、あからさまに貧乏な子はいたし、主人公達ほどでは無いが違法に金を稼ぐ連中はいた。
時代背景や周りの情景が想像しやすく、上巻は不穏な空気を纏いながらもあまり物語が進まなかったが、下巻からどんどん転がって行く様に進むので読むのが止まらなかった。
物語としてとても楽しめました。アンメルツヨコヨコ
Posted by ブクログ
「れもん」がなくなってから、生きていくため、居場所を守るために必死になる花。
居場所を必死に作っていかなければならない人がいる一方で、それが自然と作られている環境にいる人はそのことに気が付かない。
怒涛の展開に花の頭の中が考えに埋め尽くされていく様が文字数で表現されていて、苦しくなるほど。人は考えが止まらない時ってこうやって頭の中が文字で埋め尽くされるのかもしれない。
逆に黄美子さんの思考や心は見えなくて、器のような人。黄色い家を離れてからも記憶は薄れつつずっと何かに縛られていた花は、またそんな黄美子さんに会うことでようやくそれを手放せたのかも。
登場人物の感情や状況の切迫感を文体等で表現されているところは圧巻。読むのにパワーがいるので、自分にエネルギーがある時にまた読んでみたい作家さんでした。
Posted by ブクログ
一気読み。思っていたよりもサスペンス要素が薄くて、どちらかというとシスターフッド要素の方が強くて終わった感じだったから少し拍子抜けしたけど、面白かった。お金って物の入手手段だけでなくて、その先の暮らしや交友関係、精神状態を担保するもの何だなぁと思う。貧困層がどことなく余裕が無くて焦っているのはそういう事だよね。花がこの家の将来の事への不安が積もりに積もった時に、黄美子さん達への態度が高圧的になるシーンは胸が痛かった。
Posted by ブクログ
上巻だけ読むと、黄美子さんに洗脳されて的な話かと思うけど、下巻も読んで一気に印象が変わった。
お金は無いよりある方がいいけど、絶対にトラブル起きるなと思ったし、誰か一人でも道を正してくれる大人がいれば、違う道もあったのでないかと。
最後、また黄美子さんに会えたことが良かったのか、悪かったのか?
Posted by ブクログ
主人公の花と黄美子、そして友人2人と過ごす疑似家族。
極端な責任感から犯罪に手を染めていく花。
本来許されることではないが、段々麻痺していき応援したくなる感覚に陥ってくる。
そんな中、最後に「希望」を見出したように思う。
Posted by ブクログ
今の世の中で こういう世界があるのかもしれないと思うくらいリアルに描かれていた。 友達同士で楽しい共同生活だったのが… 。最後 黄美子さんに会えて良かった。
Posted by ブクログ
後半に向けて破滅へ向けて落ちていく花が、もがくほど絡まっていき、ジワジワ絶望感が濃くなる下巻。
花が欲しかったのは、お金ではなくて居場所なのに、追い詰められて居場所を失っていく姿がもどかしい。
上巻のテーマが「貧困」だとすれば、下巻は「負の連鎖」か。
「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。でもそれは金があるから、仕事があるから、幸せなんじゃないよ。あいつらは、考えないから幸せなんだよ」
ヴィヴさんのこの言葉は残念ながら真実だと思う。
不都合は人のせいにして目を逸らし、今のことしか考えられない人は、未来を想像する人の時間やエネルギーを搾取し、負担を掛けていることに永遠に気付かない。
(だから状況が悪くなると「あなたが勝手にやった」という言葉で逃げるが、その後片付けをするのもそれを見える人たちという不条理。)
そんな人間関係の絶望の一方で、救われるのも人間関係。
花がラストに辿り着いた僅かな光が救いだった。
Posted by ブクログ
救いがあるのかないのか…
その場しのぎなのか考えた末のことなのか…
3人の女の子のそれぞれの生きてきた環境と持って生まれた資質によるものなのか…
それとも大人たちのせいなのか…
後半にすすむにつれ崩壊していく様が、関係性がこじれていく様が辛くせつなく、どうにかしてあげられる方法がなかったのかと、現実社会にもこういうことがあるんだろうなぁと考えさせられる内容でした