あらすじ
17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し……。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
下巻一気に読みました。
はじまり方からどんなにひどい家の話かと思ったら…終始切なく、孤独を感じる素晴らしい文学でした。
切なく苦しい時もあったけれど、どの場面も詩的で美しい文面で、流れるように入ってきました。
読後感も良いです。
Posted by ブクログ
予想以上に面白かったです。誰も頼る人がいない10代の少女が直面するお金に縛られる怖さと生存への不安感。読書中は不安や辛さを抱えたまま読み進めることになりますが、意外に悪くない読後感が凄い。少女を通して語られるスナック経営や出し子犯罪など、ストーリー展開も面白く飽きずに楽しめました。
読後に著者インタビュー動画をみて、現代は実家をでることや結婚や出産をするということが金銭的にとても難しくなっているとコメントされており、まさにおっしゃる通りだと痛感しました。
Posted by ブクログ
金 かね カネ … 世の中カネが全て
NO money NO life 事実か真実か現実か
お金について考えざるおえない物語
養老孟司先生がどこかの本で「誰にでもお金は稼げる。問題なのは使い方で、お金の使い方には教養がいる、どうしよもない成金がいるのはそれが原因」と言っていたのを思い出した作品だった
川上末映子の持つポエジーはかなり抑えられており、ポエジーは色に託されているように感じた
黄色に様々な意味が込められ、様々な場面で効果的に使われていた
自分自身は黄色にはポジティブなイメージを持っていたのだが(元気、喜び、歓声、ひまわり、エネルギー、太陽など)この作品を読むと、黄色の持つ魔力や妖力に気付かされ、それがネガティブなものである事にも気付かされる 黄色は狂気
構成はかなりわかりやすく各章にタイトルがつけられていて、そのタイトルでなんとなくの展開はわかってしまうにもかかわらず、どんどん読み進めてしまうのは作家さんの力量なんだろうか
川上末映子の持つ比喩表現の巧みさとポエジーやイノセントが好きな私にはちょっと物足りなく感じたが、より多くの人をターゲットにするには致し方ないのかな、と理解をした
映画化したらかなり画面映えしそうなシーンもいくつかあり、映像化したらヴィヴィットにまがまがしく黄色が画面にスパークするだろう
せつなかった〜〜
Posted by ブクログ
「黄色い家」を読んで、
依存ってこういうことなんだと府に落ちました。
お金や人への依存であったり、
そして共依存。
気づいたときには周りが見えなくなっている。
この本には、人間にしかない、人間らしい弱さだったり醜さ、そして切実さがたくさん詰まっていました。
お金をテーマにした小説を初めて読みましたが
難しさは全くなく、むしろ現実として迫ってくる。
生まれつき貧しい人、貧しい国に生まれた人、
反対に、生まれながらに恵まれている人。
もし神様がいるのだとしたら、なんて残酷なんだろう、と何度も考えさせられた。
喜美子さんは物語を通して何度も登場するが、
不思議な雰囲気をまとったまま、最後まで掴めない存在だった。
その掴めなさが、この物語の不安定さや危うさを象徴しているようにも感じた。
主人公・花が精神的にどん底へ落ちていく場面では、
私自身も一緒に苦しくなり、怖くなり、不安で胸が暗くなった。
読んでいるのに、巻き込まれていく感覚があった。
読み終えて、
今自分が生きている環境や、親、そのまた親へと、
誰にどう感謝すればいいのかは分からないけど、
少なくとも、金持ちではなくても「普通に生活できている」この現実に、感謝したいと思った。
Posted by ブクログ
最高!
カード詐欺を始めてからの展開(つまり下巻の全て)が凄まじくて、「周りの人がおかしい」から「花がおかしい」に変わっていくグラデーションが面白すぎる。ブレイキングバッドみたいだった。
Posted by ブクログ
下巻は目の離せぬスーパーハードの展開。
「親」のヴィヴさんはとても人生経験豊かで好きなキャラでしたが…人生上がりの金持ちに見えた彼女もやはり地獄の世界の住人だった…どうなってしまったんだろうか…彼女の貧乏人と金持ちの話、賭場の話はおてもよかったんだけどなぁ…世にはこんな抜け出し難い地獄に住んでいる方々がいるのか…そんなことを思わせられた。主人公の花が転がり落ちるというよりは一気に足下を失って地獄に落ちていくような展開は息を呑まずにいられなかった…でも最後の映水さんの生存や黄美子さんとの再会があって花の心が少し救われる終わり方をしたので読者の私としても最後はホッとした…まさに目が離せない小説だった
Posted by ブクログ
上巻よりもシビアに金を介しての人間関係や醜さを描かれた作品だと感じました。
特に私は花とヴィヴのやりとりが好きでした。特に「金は無意味になる」や「金の奥」「苦労と幸せ」というワードが登場する二人の対話は何度も読み返しました。ヴィヴさんは日々頑張ってる人に劇薬となるよう言葉を投げかけてくれると思います。
Posted by ブクログ
2026.2
ページを捲る手が止まらない。
読んでいる文字が映像になる。
ほぼ映画だった。
泣いた。
===
P60 ふいに母親の笑っている顔が浮かんできた。その瞬間、ずきんと音をたてて胸が痛み、お母さんは、こんな肉を食べたこともなければ、このさき食べることもなく、そして世の中にこんなものがあることすら知らないんだと思った。
P72 「世の中は、できるやつがぜんぶやることになってんだから、考えたってしかたないよ。無無駄。頭を使えるやつが苦労することになってるんだよ。でもそれでいいじゃんか」
P73 「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。でもそれは金があるから、仕事があるから、幸せなんじゃないよ。あいつらは、考えないから幸せなんだよ」
P85 「あんたが貧乏だったこと、あんたに金がなかったことに、なにか理由がある?理由があったか?」〜「ないよ。あんたが生まれつき貧乏だってことに理由なんか。」
P126 一緒の部屋で寝たり起きたりしていても、肝心なことはなにもわからないんだ。そう思うと複雑な気持ちだった。でもそれは自分もおなじだった。
P134 みんな、どうやって生きているのだろう。道ですれ違う人、喫茶店で新聞を読んでる人、居酒屋で酒を飲んだり、ラーメンを食べたり、仲間でどこかに出かけて思い出をつくったり、どこかから来てどこかへ行く人たち、普通に笑ったり怒ったり泣いたりしている、つまり今日を生きて明日もそのつづきを生きることのできる人たちは、どうやって生活しているのだろう。そういう人たちがまともな仕事についてまともな金を稼いでいることは知っている。でもわたしがわからなかったのは、その人たちがいったいどうやって、そのまともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手にいれたのかということだった。どうやってそっちの世界の人間になれたのかということだった。わたしは誰かに教えてほしかった。
Posted by ブクログ
境遇は全くと言って違えど、お金の不安、共依存関係など、心に刺さりまくる物語だった。感情の表現の仕方が見事すぎて読む手が止まらなかった。年始に読めてよかった。
Posted by ブクログ
親ガチャ、貧困、生まれ持ったルーツ、境界性認知
いずれも自分のせいではなく背負わされたもの
抜け出そうとするもしがらみから出られず絡め取られるように追いかけてくる
上巻はエピローグしっかりしてるので下巻の追い上げがすごい。
登場人物全員難あり、どこかおかしい。
面白かった!
Posted by ブクログ
後半からスピード感が出てくる、久しぶりに一気読みした小説。
生まれた家庭環境によってこんなにも人生が違うんだと、自分も一歩違えばこうやって犯罪に加担していた人生だったのかもしれないとすごく恐怖に駆られた。最近では特殊詐欺とか闇バイトとかあるけど、この本を読むと、本当に加害者だけが悪いのか。そんな疑問を持ってしまう本だった。
上下巻ありかなり読むのに体力は必要だったけれど、まったく飽きず最後までドキドキしながら読めた。感情移入しすぎて読んでいる最中ほんと苦しくてつらかった〜。負けという表現はおかしいけれど、小説家(川上未映子さん)に敗北のような気持ちでいっぱいです。
Posted by ブクログ
闇バイトってどうして無くならないんだろうとニュースを見て思っていましたが、この本を読んで、生活苦や危機感などいろんなものが合わさって無くならないのかとしみじみ思いました。
花ちゃんの変わりようから、人間立場が変わると次第に性格も変わってしまうのかとも思いました…
友達関係からリーダー的立場になり、頑張らなきゃという気持ちが先行。それに蘭ちゃんや桃子が付いて来てくれるかと思ったらそんなこともなく、今までと変わらず呑気に見える2人や頼れない大人の黄美子さん…
何かを一緒にするするとき、同じ熱量、同じ価値観がないと破綻してしまうのかと思った。
最初からお金があったら解決した問題なのかと考えたが、お金がある家庭の桃子が闇バイトに手を出したので(親から金を制限されたのが問題だが)、お金だけの問題では無いんだろう…
お金や家庭いろいろなことが影響して、人生は複雑に変わるというのを教えてくれた本だと感じた。
Posted by ブクログ
金によって狂っていく主人公の様子や反社ビジネスに一度でも足を踏み入れたら続けざるを得ない恐ろしさ、常に摘発などの恐れから精神が蝕まれていく様子が上手く描かれていると感じた。
桃子は好きじゃない
Posted by ブクログ
下巻も一気読みである。上巻で主人公たちはよりどころであったスナック「れもん」を失う。そこからは生活費を稼ぐため、背に腹は代えられぬと、どんどん裏社会の仕事に手を染めていく。そのスピード感ある展開と高まる閉塞感は、幻想的な夢物語のようですらある。
主人公が仲間に対して背負う責任感が苦しい。私もどちらかというとこういう思考にはまりがちで視野が狭くなるタイプなので、他人事のようには読めなかった。少ししっかりしているばかりに、すこし状況理解力があるばかりに、女たちが生活していくうえでの大黒柱を担い、司令塔になり、教育係にもなり、よかれと思って行動しているのになぜか少しずつ自分たちの首が絞まっていき、統率を失い、破滅していく。どこをどうしていたら間違わなかったのか。
主人公の人生に幸あれ、と願い続けた下巻だった。救いあれと。あのラストは幸だったのか、救いだったのか。自信が持てないまま本を閉じた。
Posted by ブクログ
下巻の方が一気に読めた。
普段私が送っている日常の知らないところで、こういった生活を送っている誰かがいることを考えさせられた。
読んでいて苦しくなるところも多々あるけれど決してこれはフィクションと割りきれないし、このような日常を送らなければいけない人が今もいて、近年の犯罪と日本社会の姿が映し出されてる。
花が前に進めていることが希望があって救われました。
Posted by ブクログ
すごい物語だと思ったけど、なんか思っていたのとは違うお話しだった。
上巻の初めに黄美子さんが同居していた若い女の子を監禁して暴行した罪で裁判を受けてる記事を花が見つけるところから始まる。
そして花たちが黄美子さんと蘭と桃子と過ごした10代後半から20歳位までの話しに進んでいくんだけど、ずっと黄美子さんがカリスマで若い子を手懐けて犯罪に巻き込む感じのクライムサスペンスだと思っていた。
読んでいくうちにアレなんか違うなと(^^;;
面白いし、読みやすいし、先も気になるんだけど、どうみても今よりも悪い状態になる先しかないのがわかるので読み進めるのが苦しかった。
芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』みたいに悪い方悪い方を選択して、なんでそっち行っちゃうのかなぁ。
でも、それしかこの子には方法ないのかなぁって思って悲しくなった。
Posted by ブクログ
みんな、どうやって生きているのだろう。
今日を生きて明日もそのつづきを生きることのできる人たちは、どうやって生活しているのだろう。
どうやって、まともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手に入れたのか
ねぇお母さん、生きていくのって難しくない?
Posted by ブクログ
読んでいて苦しかった。
主人公がお金を稼いで生きるのに必死で
ふと周りを見渡した時に、
真っ当に会社に勤めればいいっていうのはわかるけど、みんなどうやってそっち側にいく権利を手に入れたの?って
リアルだなと思った。
生まれついたときから育った環境がまともでなければ、当然学校で上手くやれるはずもなく
進学できないので働くしかなく、
働いても知的な能力がない場合は働き続けることができず
知的な能力っていうのは遺伝だったりするから、それは連鎖することが多く
仕方ないから悪いことして稼ぐしかなかったり、夜のお仕事しかできることがなかったり
真っ当な側からすれば努力不足なんだけど、
その努力ができるスタートラインにすら立ててない人たちがいるっていうのが現実。
こんな子達今でもいっぱいいるんだろうな、と思わせられる物語でした。
Posted by ブクログ
下巻。クライムサスペンス独特の深みにハマっていく体験を実感。
事の発端は火事で、失った場所は花にとって『拠り所』。彼女は中学生からそういった『安心できる場所』がなかったのではないかと思う。桃子や蘭、そして黃美子さんと一緒に過ごした時間は、花にとって青春の原石だったのかなと思う。
お金への執着が異常なぐらいまでに深く深く沈んでいく花、読み手側の心を深く沈ませる。
人間の思考・精神力は天秤にかけてもバランスが取れた状態で過ごしてるはずが、きっかけによってその天秤が一気に傾き、恐怖と不安に苛まれ精神が破壊されていく。
人間は脆い…。そういった花の変化がどんどん悪い方向へと転がっていく前、誰かが止めに入らなかったのかと思う。
黃美子さんは『いい人』だったのか『悪い人』だったのか、(個人的には)『いい人』だったんだろうけど、諍いがあったときに黃美子さんがキレた、あの行動が『本当の彼女』なのかが分からず掴みどころがなかった…。
最後は花にとって良かったことなんだろうか、きっと良かったのだろう。個人的にはモヤッとした。
でも本人にとって、心の何処かで燻ってた思いがあったんだろう。『罪滅ぼし』という表現があってるかわからないのだけど、残りの人生を一緒に生きていってほしい。
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<上>★4.0
<下>★4.0
Posted by ブクログ
あっという間に読んだ。花ちゃんの気持ち、なんだかすごいわかって痛々しくなる感じ。ヒリヒリする感じ。
きみこさんはきっと優しかった。そしてちょっとそういうことだったんだと思うけど、幼いはなちゃんが救われたのは紛れもない事実。だから最後は苦しかった。
私の中で映水さんはイケメン
Posted by ブクログ
黄色い家。SISTERS IN YELLOW、こっちの方がしっくりくる。英語と日本語の大きな違い。
四つ打ちの音楽に身を委ね気持ちよく踊るように読み進めてしまえる、読みやすさ小気味よさがある。
でも内容は重い。何が力なのか強いのか、強さとなってくるのか。
自分で選択して生きた人生でも、積み上げてきたものが崩れ壊れてしまってやり直せないことがある。外側にある、自分の中に影響してくるものほど積み上げやすく力となるけど、弱くて脆い虚構であり崩れやすい。そしてそれは執着、依存、拘泥…となり、本当の自身の裁量や尊厳を奪っていく。
また選択したつもりでも、実はどうしようもない運命として社会に定められたものがある。
例えば金。金に関する価値観は大きい。
あと、酒も名声も…パートナーでさえも、外側から己を維持していて心地よく支えるものほど危うく、簡単に裏切ってくる。
内側から強くならないと、簡単に乱れる。
Posted by ブクログ
黄美子さんが、いろんな面があり不思議な存在。
でも、いろんな事を包んでくれるような安心感があり魅力がある。
上巻では、上手く仲良くやってきた人間関係にも変化があり起こる問題は全てお金に絡む事。
お金があると、あるで不安になったり疑心暗鬼になるのは。 経験はないけど、わかる気がする。
Posted by ブクログ
主人公と同年代なので当時の空気感やXのくだりはとても
懐かしく映像として想像しやすかった。
自分達の時代、あからさまに貧乏な子はいたし、主人公達ほどでは無いが違法に金を稼ぐ連中はいた。
そんな感じで時代背景や周りの景色が想像しやすく、上巻は不穏な空気を纏いながらもあまり物語が進まなかったが、下巻からどんどん転がって行く様に進むので読むのが止まらなかった。
主人公の背景や黄美子さんヨンスなど同情出来る部分もあるが、やはり誰かを不幸にする稼ぎ方はクズだと思う。
物語としてとても楽しめました。アンメルツヨコヨコ
Posted by ブクログ
個人的には、お金を介して人への執着の方が強く感じられる物語だった
同じ境遇の仲間がいることに安心感を覚え、その輪を崩さないためにお金や犯罪が足されていく話
心に孤独と欠落を抱えた主人公
生まれ育った環境から人恋しく、優しくされるとその人のためにならなんでも出来る、してあげたい、そして「守りたい」と強く思う主人公の一方的な愛を感じた
根本は「お金があったら。、」という以前に「普通の環境に生まれていたら、、」という気持ちの方が大きいのではないか。
「解散」というより「解放」
読んでいて苦しかった。気持ちが沈んだ。
読み終えて 開放感にホッとした。
映水は どうなったのかな、、気になるところ。
Posted by ブクログ
堕ちていくだけの下巻。最終章は別にして、こんな底辺のバカな女の話など読むんじゃなかったというのが感想です。こんなこと知らなくて良いし、不愉快でつまらなかったです。どうせ作り話の小説を読むのなら読んで良かったと思う本を読みたいと改めて思いました。
Posted by ブクログ
年末年始の休暇中に上下巻を一気に読んだ。物語に勢いがあり、読みやすく、ページをめくる手は止まらなかったが、おそらく再読することはないと思う。
帯には「なぜ少女たちは金を稼げる犯罪に走るのか」とあったが、正直なところ、小説に社会学的な答えを求めるのは少し違うのではないかと感じた。登場人物たちが置かれている立場や環境は、確かに一般的な家庭からは想像しにくい部分もある。しかし、それが「犯罪に手を染めてまで金を稼ぐ理由」になるかというと、やや飛躍があるように思えるし、一般論として語れる話でもないだろう。
作中でヴィヴが語る、「金持ちは自分たちに都合のいいルールを作る悪者だ」という理屈も、言いたいことは分からなくはない。ただ、それと彼女たちの行動を正当化することは別問題ではないかとも感じた。どこか現代版ロビン・フッド的な論理にも見えるが、結局のところ登場人物たちも私利私欲のために動いているだけではないか、その点が最後まで腑に落ちなかった。
物語の流れ自体は分かりやすい。
花がキミコと出会い、共に暮らし始め、スナックを開く。
そこに、それぞれ事情を抱えた蘭と桃子が加わる。
やがてスナックは火事で焼失し、花はヴィヴを介して犯罪の世界へ足を踏み入れていく。
この展開はテンポもよく、純粋に小説としては面白かった。一方で、キミコが知的障害者かもしれないという設定や、彼女の旧友ヨンスのバックグラウンドについては、やや「取ってつけた」印象が残った。物語に奥行きを与えようとしている意図は感じられるものの、結果的にはその要素が何を意味しているのか分かりにくく、消化不良のまま終わったように思う。
総じて、娯楽としてはよくできた作品だが、テーマの扱い方や人物の動機づけについては、少し割り切れないものが残る読後感だった。
Posted by ブクログ
あーー、胸糞が悪かった!
登場人物全員、ケアが必要な人たちで、だけど全員にケアが行き渡らないのも現実なのだろう。胸糞悪いとか言ってないで、その現実と向き合うのが正しい姿勢なんだろう。
一般的に見たら恵まれて育った自分が、「知るだけでも意味がある」なんて役に立たない綺麗事を並べるのではなく、その現実にどう向き合えるのか、答えはまだない。
ちょいどこだけ正義感の「弁論2」をYouTubeで見たので、そんな風に考えて読んだ。
Posted by ブクログ
下巻に入り展開としてどうなっていくの?と思って読み進めたが、個人的なあまり結末は腑に落ちなかった。ふんわり終わった印象。
お金に振り回されたあげく、自分に残るものはなんなのか?何のためにお金を稼ぎ生きていくのか?主人公の花は、幼少期からお金に振り回されてきたが、結果的に自分自身もお金で何をしたいのか、わからないまま悪いことにも手を染めながら人生を過ごすしかなくなってしまった。そんなストーリー。