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17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し……。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
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Posted by ブクログ
「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。でもそれは金があるから、仕事があるから、幸せなんじゃないよ。あいつらは、考えないから幸せなんだよ」
帯にも書いてあった言葉。
考えられる人、考えることができない人、無意識に考えてしまう人、考えることを放棄している人、考えさせられている人、
誰かと生きていく幸せを願ったら必ずぶつかる壁なんだろうな。生まれも育ちもまったく一緒なんてありえなくて、当然各々の価値観も異なれば、これから歩んでいく未来もまったく同じであるはずないんだから、無理矢理合流させて分岐しないように、同じ一本の道を一緒に進むのはやはり無謀なんだよね、わかってるけど、でも一緒にいたいんだよね、
私が花だったら、この壁をどう乗り越えていくのだろう。
2026.10.23-2026.10.27
Posted by ブクログ
好きな作家さん。
たまに文章が宝石に見えたり、そんなに思わなくていいよって言いたくなるくらい主人公を考えさせ、悩ませ、壊しちゃう所に川上未映子さんらしさを感じてます!
ちゃんと「黄色い家」にも、スピード感のある常軌を逸したヒステリック発言や、考えすぎて自分自身も何か1つは絶対共感しちゃうネガティブ思考など、この人にしか出せない唯一無二な要素がたくさんありました!(途中ちゃっかり共感してしまい辛すぎました、、)
ちなみに川上未映子さんの作品は、辛い、苦しい、もう読んでられないって途中はなるんですが、最後は忘れたようにふっとその嫌な感情が消えるんですよ。ホントに。綺麗サッパリ。
多分その作品の中で一際目立つ辛さ、苦しさが全部主人公の脳みその中だけで大半起こってて、実際には起きてないが故に、事が過ぎ去るとふわっと消えちゃうのかなぁなんて思ってます。
しかも、その頭の中の最悪のケースがすべて抜けた後、ぼんやりとした柔らかい優しい夢みたいな文章を入れてくるので、毎回読み終わった後、夢が覚めたように、どこで何が起きた!?と焦って読み返してます笑
この人のそういう夢みたいに綺麗な文章もすっごく魅力的で!他の作品「ウィステリアと三人の女たち」、「愛の夢とか」とかで存分に味わってみてください!(オススメ)
すっごく面白かったです!!
Posted by ブクログ
生まれた環境は選べない。何不自由なく生きられる人と、そうでない人。
お金がすべてではないけれど、綺麗事では生きられない現実。
主人公の花にとっては、自分に目を向けてくれた人を信じたかっただけだし、自分達の居場所を守りたかっただけだ。お金に狂わされて、犯罪に手をそめて、それでも守りたかったは、自分の大切な人たちとの生活。誰が悪いのか、何が正しいのか、簡単には言い切れない。
10代の女の子が背負うには、あまりにも重い境遇に、息を飲むように読んだ。
「どうやってまともな世界でまともに生きていく資格を手にいれたのか、どうやってそっち側にいけるのか、教えて欲しい」
そう言った花の問いに適切な答えは見当たらなかった。
そっち側にいる自分は、とても幸せなことなんだとも思った。
一時の幸せな時間を宝物みたいに戦ってきた花。これから、たくさんの幸せを感じてくれたらいいな。
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小説・文芸
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