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17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、 ある死をきっかけに瓦解し……。 世界各国で翻訳刊行中! 孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
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Posted by ブクログ
[上・下 合わせた感想] めちゃくちゃ良かった。ヒリヒリするのに瑞々しくて、自分とはかけ離れた世界のはずなのに、どこか「知ってる」気がしたり。距離感が絶妙な感じがした。素晴らしい物語だった。
『黄色い家』 川上未映子 最後の最後まで食い入るように読んだ。まるで自分が「花」になってしまったかのように布団に丸まりながら読み切ってしまった。最後の方で思い出したかのように好きな箇所に付箋を貼った。 すごく簡単に人は犯罪に手を染めてしまうんだなあ、でも犯罪ってなんなのだろう。何が悪くて何が正しく...続きを読むて、ずっと変わらない確実なものなんてない気がして。 出てくる登場人物に、極悪人なんていなかった。 みんないい人で。 でもいい人って何?直接暴力を振るったりされなかっただけで、本当はあの中で花は洗脳されていたんじゃないの? けど、花も同じようなことしてたよね? でもそれって避けられないものだったかもしれないよ? いろんな自分の頭の中の思考に目眩を覚えながら読み切った。 もっといろんな人に読んでほしい。
スナック「れもん」も今まで住んでいた場所も失い、生きるためにどんな方法でも金を得なければいけなくなった花は、カード詐欺に手を染め、金に狂い始める。 他には味わえない緊張感とともに読む手が止まらなくなります。 お金のない生活からどうやったら抜け出せるのか、ふつうの人たちがどうしているのかまったくわから...続きを読むないまま、十五歳からの五年間の青春の日々はついに終わりを迎えます。 真実がどこにあるかなんて誰にもわからないし、無理にわからなくてもいいんだ。 彼女たちには選択肢などなく、誰かの人生を一方的に非難することなんてできない。 苦しいけれど、花と黄美子さんとの関係は今となってはハッピーエンドだったのかもしれないと思う…。
琴美がカラオケで「想い出がいっぱい」を歌う描写がされてから、物語の終わりまでずっと頭の中でその音楽が流れていました。 自分たちの"幸せ"が何かもわからない未成年の少女3人が、"幸せ"を求め生きて行く。 彼女たちはもちろん答えは持っていないし、ヒントをくれる...続きを読む人もいない。自分で自分の道を切り拓くのはこんなにも難しいのかと改めて思った。 自分だったらどうするか、とか自分だったらどう関われるか、みたいな視点を小説を読むときに持っているが、自分の物理的な力はもちろん、育んできた考え方ではどうにもできない大きな渦に少女たちが呑み込まれていく、それがひたすらにどうしようもなく辛かったです。
お金があったら幸せかって、言われたらうんと答えるのだろう。人生って綺麗事じゃ幸せになれないし。 いつも楽天的な黄美子さん お金で繋がってきたヴイヴイさん 頼りになる映水さん 大好きだった琴美さん お金で多くの人が繋がってきた、はな お金があるから繋がるし、ないから繋がった人もいる。 なんだかんだ...続きを読む、人はお金で繋がるのだなと思う。 だから、お金が幸せを持ってくるは合っているよねと思う
一気読みしてしまった。家庭環境と教育がどれだけ大切かを感じた。親次第で子供の人生はある程度決まってしまうのではないか。頑張り方が分からない、周りの子たちのような家庭を知らない、花は必死にもがいて生きているはずなのに、気がつけばがんじがらめになっていて苦しくなった。一方で、犯罪に手を染める人たちの心情...続きを読むとして、やはり自分とその周りが最優先で、「被害者」の苦しみを想像することはできないのだなと思った。花だってお金を取られてるけど,その何倍も人のお金に手をつけてるのも事実。これは続編希望!!
何と言ったらいいか。 久々に没頭して引き込まれた。 こんなはずじゃなかった、どこかで引き返せたのか。 正当化し続けることで生きていけることもあるのか。 その世界にはその世界の人間同士の特殊な絆があって、それぞれに守りたいものがあって、でも普通の世界には戻れない。 引き返したい時にはもう遅い。 最後は...続きを読むそれを受け入れていくしかなかったのか。 どこで歯車が狂ったのか。それでも大切な人には変わりない、どうしようもない自分の人生に必要な人だった。
2026/5/28 後半は一気読みだった。 母親の恋人に、アルバイトで貯めたお金を盗まれたことから家を出、母親の友人と暮らし始めることになる主人公の花。 同じような境遇の少女2人も加わって、生きていくために犯罪に巻き込まれていく。 誰が悪いのか、何が悪いのか。 どうすれば良かったのかわからなくて...続きを読む頭がぐちゃぐちゃになった。 悪いことだとわかってはいても、生きていくためにはそれしかできない。 そんな花たちの生き方がとても苦しい。 川上未映子さんの作品は、表現がとても映像的で鮮やかだと思う。 特に、母親の友人で生活を共にすることになる黄美子さんと再会する場面や、家をペンキで塗りたくる場面は映画を観ているようだった。
ネグレクト気味な母子家庭の少女のサバイバルノワール小説 スナックで働く母の友人だという黄美子に伊藤花が出会い、惹かれ、共に暮らした数年間のお話 冒頭で40代の花は、黄美子が起こした少女障害監禁の事件をニュースで知る 当時一緒に暮らしていた欄に連絡を取り、自分も同じ状況にあった事の回想 ある日、い...続きを読むつの間にか家で隣に寝ていた黄美子 母からはネグレクト気味で、学校ではいじめられている花にとって黄美子の醸し出す雰囲気は自らの生活の清涼剤 しかし、黄美子は冷蔵庫を食材でいっぱいにして出ていってしまう そして、高校生になった花は黄美子と再会する 家を出て黄美子と同居し、スナック「れもん」を始める二人 花の同年代の欄、桃子も含めた疑似家族生活 「れもん」焼失による生活環境の変容 現在の生活を維持するため、花はカード犯罪の出し子のシオギに手を染める さらに生活に行き詰まった彼女らは、他2人と黄美子も巻き込んで新たなシノギに手を出す いずれ来る破綻の日 そしてその後 花の一人称で描かれるので、不安感や焦燥感、イライラがよくわかる ネグレクト気味な母親に関してはある程度の諦めもある でも、自分で汗水垂らして稼いで貯めたお金をトロスケに盗られたところもそうだし こんな母親は見限ってもしかたがないとも思える 黄美子は、最初は素敵な女性なんだろうと思うのだけど 途中からはちょっと怪しくなってくる 左右盲のところとか、ヴィヴさんから黄美子には何もさせるなと言われるあたりで、何らかの障害か知能に難ありなのが伺える そんなにヴィヴさんが警戒するということは、前に何かやらかした事があるのでしょうね あと、執拗に拭き掃除をするところとかも気になる 何か過去にあったのだろうなぁと思う でも、難しい事はわからないけど、目の前の人がお腹空いてないかとか悲しんでいないかとか心配することはできる 人として大切な事はそんなところなのかもしれない 最初の別れにしても、普段はは空っぽの冷蔵庫に食べ物が隙間なくぎゅうぎゅうに詰めて出ていくあたりは、もう花への愛そのもの あと、花の学校のヤンキーっぽい花の同級生とも仲良くなれるたりと 不思議な魅力はある人なのでしょうね 花を中心に、黄美子、蘭、桃子の共同生活 シスターフッドの物語でもある 花が本当に執着していたのは黄美子との暮らしで、実際はお金ではなく、人に依存していたように思える その生活を維持するために必要なのがお金 でも、自分は何も稼ぐ力を持っていない だからこそのシノギに手を染めてしまい、どっぷりと浸かってしまう 「貧困」と「普通に生きる」という事の難しさが描かれている 花はある意味で真面目だしちゃんとしてる 倫理観が壊れているわけでもない 未成年の飲酒は現代と価値観の違いもあるから許容するとして ヴィブさんのシノギに最初に手を染めた時の緊張感は読んでいて伝わってくる それがどんどん麻痺しつつも、ヤバい橋を渡っている自覚はある ちゃんとしてるからこそ、いけない事をしている自覚はある でも、お金を稼ぐには他にないという判断なんだよな 花はどの時点でどうやっていればまだ救いがあったのだろう? 現代の貧困の問題は解決が難しい ただ、ラストの展開は悪くない 花にも黄美子にも救いであればよいのだけど…… あと、差別についても描かれている 映水(ヨンス)と兄の雨俊(ウジュン)、幼馴染である志訓(ジフン) 生まれは日本なのに国籍の違いによる差別 裏社会でなければ稼げない境遇という共通点を演出してるのかな? 全体的に感じた事としては 川上未映子さんは、ホステスとして働いていた経験があるわけで、そんな自らの過去を一部投射しているのかと偏見を持って読んでしまう 彼女の人生にもこんなものがあったのでしょうかね? ------------- 2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな“シノギ”に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい…。 -------------
闇バイでためたお金で幸せになれますか? お金がすべてでしょうか? 人は生まてから不平等だな。子供は親を選べない 主人が平穏な日常を過ごせるのだろうか? いま自分が置かれた立場から色々考えさせられた本でした
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黄色い家
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川上未映子
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