あらすじ
17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し……。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
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Posted by ブクログ
下巻は目の離せぬスーパーハードの展開。
「親」のヴィヴさんはとても人生経験豊かで好きなキャラでしたが…人生上がりの金持ちに見えた彼女もやはり地獄の世界の住人だった…どうなってしまったんだろうか…彼女の貧乏人と金持ちの話、賭場の話はおてもよかったんだけどなぁ…世にはこんな抜け出し難い地獄に住んでいる方々がいるのか…そんなことを思わせられた。主人公の花が転がり落ちるというよりは一気に足下を失って地獄に落ちていくような展開は息を呑まずにいられなかった…でも最後の映水さんの生存や黄美子さんとの再会があって花の心が少し救われる終わり方をしたので読者の私としても最後はホッとした…まさに目が離せない小説だった
Posted by ブクログ
闇バイトってどうして無くならないんだろうとニュースを見て思っていましたが、この本を読んで、生活苦や危機感などいろんなものが合わさって無くならないのかとしみじみ思いました。
花ちゃんの変わりようから、人間立場が変わると次第に性格も変わってしまうのかとも思いました…
友達関係からリーダー的立場になり、頑張らなきゃという気持ちが先行。それに蘭ちゃんや桃子が付いて来てくれるかと思ったらそんなこともなく、今までと変わらず呑気に見える2人や頼れない大人の黄美子さん…
何かを一緒にするするとき、同じ熱量、同じ価値観がないと破綻してしまうのかと思った。
最初からお金があったら解決した問題なのかと考えたが、お金がある家庭の桃子が闇バイトに手を出したので(親から金を制限されたのが問題だが)、お金だけの問題では無いんだろう…
お金や家庭いろいろなことが影響して、人生は複雑に変わるというのを教えてくれた本だと感じた。
Posted by ブクログ
みんな、どうやって生きているのだろう。
今日を生きて明日もそのつづきを生きることのできる人たちは、どうやって生活しているのだろう。
どうやって、まともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手に入れたのか
ねぇお母さん、生きていくのって難しくない?
Posted by ブクログ
あっという間に読んだ。花ちゃんの気持ち、なんだかすごいわかって痛々しくなる感じ。ヒリヒリする感じ。
きみこさんはきっと優しかった。そしてちょっとそういうことだったんだと思うけど、幼いはなちゃんが救われたのは紛れもない事実。だから最後は苦しかった。
私の中で映水さんはイケメン
Posted by ブクログ
年末年始の休暇中に上下巻を一気に読んだ。物語に勢いがあり、読みやすく、ページをめくる手は止まらなかったが、おそらく再読することはないと思う。
帯には「なぜ少女たちは金を稼げる犯罪に走るのか」とあったが、正直なところ、小説に社会学的な答えを求めるのは少し違うのではないかと感じた。登場人物たちが置かれている立場や環境は、確かに一般的な家庭からは想像しにくい部分もある。しかし、それが「犯罪に手を染めてまで金を稼ぐ理由」になるかというと、やや飛躍があるように思えるし、一般論として語れる話でもないだろう。
作中でヴィヴが語る、「金持ちは自分たちに都合のいいルールを作る悪者だ」という理屈も、言いたいことは分からなくはない。ただ、それと彼女たちの行動を正当化することは別問題ではないかとも感じた。どこか現代版ロビン・フッド的な論理にも見えるが、結局のところ登場人物たちも私利私欲のために動いているだけではないか、その点が最後まで腑に落ちなかった。
物語の流れ自体は分かりやすい。
花がキミコと出会い、共に暮らし始め、スナックを開く。
そこに、それぞれ事情を抱えた蘭と桃子が加わる。
やがてスナックは火事で焼失し、花はヴィヴを介して犯罪の世界へ足を踏み入れていく。
この展開はテンポもよく、純粋に小説としては面白かった。一方で、キミコが知的障害者かもしれないという設定や、彼女の旧友ヨンスのバックグラウンドについては、やや「取ってつけた」印象が残った。物語に奥行きを与えようとしている意図は感じられるものの、結果的にはその要素が何を意味しているのか分かりにくく、消化不良のまま終わったように思う。
総じて、娯楽としてはよくできた作品だが、テーマの扱い方や人物の動機づけについては、少し割り切れないものが残る読後感だった。