【感想・ネタバレ】黄色い家(下)のレビュー

あらすじ

17歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、
ある死をきっかけに瓦解し……。
世界各国で翻訳刊行中!
孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

外部から成熟を要求される時、振り返ることができない。

花というヤングケアラーの少女が、親から安心できる環境を得られず、成熟を要求されざるを得ない立場に居続けた。外部に頼れない花は自身の空想のユートピアに頼らざるを得なくなる。彼女の居場所を彼女自身か守るために。それが「れもん」でもあり、「黄色い家」だった。

心が壊れること。ユートピアが崩壊すること。
長い時間をかけて出来事が過去になること。
そこから、やっとあの出来事が過去になり、花があれはなんだったのだろうと振り返れるようになったところ、そこが物語のスタートだ。

傑作だと思います。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとつの事柄も見る人、見る立場によって全く違うものになる。それは実像であり虚像である。そう感じた作品でした。読み進めるごとに苦しく、体力を消耗するのに、文字を追うスピードは減速しない。
読んでよかった作品でした。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辛いよ…
生まれは誰にも決めることができない。全ては運。
誰か花やその周りの人を救えないのか…


キミコさんは、ラスト、痴呆になっていたのかな。
キミコさんは生まれつき何かを持っているように感じたけど、更に酷くなっていた。

母も、呆気なくいってしまった。
後悔に苛まれた花がみてて辛い。

桃子が始終腹立たしかったけど、桃子も桃子で追い詰められてたんだろうな。家庭では居場所がなくて、妹と比べられて劣等感も感じていて、収入源も犯罪だし。だとしても大金盗むのはまずいし警戒心無さすぎるし、、花も一度頑張って貯めたお金を盗られたからね、、

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上)に続き読みました!
展開が一気に動いて黄色い家(上)で謎だった部分が解明されていきました。
苦労して貯めたお金を2回も失ったり働き口が無くなった花は黄美子さん、蘭、桃子と4人で一緒に住む為に必要なお金を稼ぐ為に犯罪に手を出してしまい心が痛みます。
生まれた環境が全てではないですが主人公の生い立ちはとても辛いですね…
お金が無いという事がいかにして人を狂わすのか、人間の醜い部分が露わになっていて後半は常にもやもやしてしまいました。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

海外の知り合いに「Yellow House、僕の国で大人気だよ!」と言われ、逆輸入のような形で手に取った本。
ー圧巻だった。
今年はまだ始まったばかりだが、おそらく2026年ベスト3に入る。

花は本当にどこにでもいる、責任感が強くて、少し自分に自信がない女の子。そんな子が、ただその時々で最善(のように見える)の選択肢を選びとり、向かった先は闇社会だった。
花の育った環境が特殊だったとはいえ、おそらく他にもたくさん選択肢はあっただろう。きちんと教育を受け、持ち前の責任感を活かして、正しい方法でそれなりのお金を稼ぐこともできただろう。
ただ、それを教えてくれる大人が、誰もいなかった。

では、はたして黄美子やヨンスは悪い大人だったのか?
花の目線で展開される物語を読むと、どうもそうとは思えない。彼らもまた、若い時に正しい道を教えてくれる大人がいなかっただけなのだ。まだ子供である花や蘭、桃子を巻き込んだのは確かに悪いこと。でも黄美子もヨンスも、ただただ、一緒に生きてくれる人がほしかっただけなのでは?一人では生きられないことを誰よりもわかってるから、たとえその友情が脆いものでも、長く続かないものでも、繋がることを求めてしまうのでは?

蘭や桃子は、作中では「考えない」子だと描かれていたが、その時々で「流されることができる」子でもある。黄色い家に暮らしたあの日々を「利用されていた」と切り替えることで、新しい人生を何の躊躇いもなく歩むことができた。
でも、花はあの日々がどうしても悪だったと思えない。黄美子やヨンスに精神的に助けられたのは事実で、全てを選び取ったのは花自身だったから。

考察しても、黄美子のことはわからないことがまだたくさんある。
黄色い家での生活の最後に黄美子が我を失って攻撃的になった理由、20年後に迎えにきた花に対する感情など、まだまだ読み解けていない。
しばらくこの本のことを考える日々は続きそうだ。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みにくくはないのだけど、下巻と途中までは入り込めず時間がかかった。

貯めたお金を銀行に預けず、部屋に保管していたのでこれは盗まれてトラブルになるのだと予想していたが、そんな浅い話ではなかった。

お金があることが必ずしも幸せだとは思わないけど、お金があることによって解決する問題は多い。

私もお金がない生活が不安で、お金を貯めないとという強迫観念みたいなのがある。お金を稼ぐことが何かの手段ではなく目的になってしまう。

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2026年04月27日

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ネタバレ

下巻も1日で一気読み。
なんというか、悲しいお話だったと思う。発達障害の境界線ギリギリかアウトな母親との貧乏生活を抜け出すために、母親の知り合いの女の人についていって東京でどんどんダークな犯罪の方向へ転落していく主人公、花。みんな、たぶん悪い人はいなくて、ただひたすら生きようとしていただけ。主人公が幼かった頃は気づけなかったけど、親との生活を捨ててついて行った女の人も、発達障害か自閉症かなにかしら大人としては大事なものが欠けている黄美子さん。
幼少時代から母親からの愛に飢えていた主人公は、結局貯めたお金を母親の借金に充ててしまったり、せっかく過去を清算してなしにしたはずなのに、黄美子さんに会いに行ってしまうラスト。
愛を与えられなかった幼少期から拗らせた家族愛への執着、視野の狭さ、貧乏、不幸…
救われなさが悲しいお話だった。
本当にこういうことが世の中でいくつも起きているんだろうな、と思わせられるとてもリアルな人物像と都会の見逃されて続けているだろう軽犯罪の闇だった。

自分のために、自分の人生を納得できるように生きなきゃいけないと改めて思った。毒親はバッサリ捨てるべし。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生まれ育った環境ゆえに貧困に喘ぎ、生きていくためにもがくが抜け出せない人達の話。あるいは、表面的な事実と、実際に渦中にあった人の認識とは、人それぞれの認識によって全く異なるという話。あるいは、善悪はさておき一生懸命にがむしゃらに生きている花が、その懸命さゆえに孤立していく話。あるいは、幼い辛い時期にしあわせの片鱗を見せてくれた黄美子さんを敬愛しつつも、「黄美子さんはわたしがいないと生きていけない」と依存しとらわれ、その生活を守るために(花にとってはその生活だけが「しあわせ」と同義であったのだろう)、土壺に嵌る話。

色々な人達が登場し色々な側面のある物語。各々の認識がそれぞれ当人にとっての「真実」であり、何が正しいのかは誰にも分からない。決める権利もないのかもしれないが、結果的に見えた面を切り取って、「黄美子さんの逮捕」がある。

決してフィクションではなく、ある意味でどこにでも転がっているような話なのだろう…
糸のように不安定なところで成り立っていたせいか、瓦解は本当にあっという間だった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らしていた20年前軒を句が蘇る。
人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか。

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2026年04月30日

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