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Posted by ブクログ
「ファーストラヴ」で直木賞受賞した作家さんの作品。
十代の娘の遍歴を描きます。
一見普通のようでも、どこかダークな面があり、どう転ぶかわからない展開なので、はらはら。
藤枝黒江(クロエ)は、母子家庭の娘。
もともと勤めている母は忙しく、祖母と父に育てられていましたが、祖母の死後に両親が突然離婚。
小学生の時、母と二人で筑波に移り住んできました。
研究者の母も、最初は娘を遊びに連れて行ったりと努力もしていたのですが。
家事は、主に娘が担当しています。
クロエは廃墟を写した写真集に目を惹かれ、生まれて初めてのファンレターを出します。
写真家の浦賀仁の方も喜んで返事をくれたので、いつか東京に行って弟子になるという夢を持つことに。
友達もいて、割合普通の中学生活だったのですが。
転校してきた男の子・酒井弥生君と友達に。
大柄で太めでオタクっぽい外見だけれど、いたって真面目な性格の彼。
クロエは彼に救いを感じるのです。
体育祭の長距離走の選手になったものの、脚を痛めて走れなくなったとき、助けに来てくれたのでした。他の子は見当違いの励ましをしたのですが。
彼の方は、積極的な女の子の態度をセーブするよう。
彼にはちょっと霊感があり、そのことをあっさり受け入れるクロエ。
まだお互いにつきあい方もわからないのは~無理もないのですが。
母とは決定的な亀裂が…
Posted by ブクログ
島本理生は、私と同年代の作家だ。
この作品の舞台は(物語の中で明示されないけれど)90年代後半~2000年代前半くらい。
十代後半の主人公の居る世界は、場所こそ違っていても、私が十代後半を過ごした時間とほぼ同じ。だから、その空気感や雰囲気はよくわかる。
あの頃は、いろんな意味での過渡期。
高校生でも携帯電話を持つようになってきたり、カメラがフイルムからデジタルへと変わりつつあったり。
その点でひとつ思うことがある。
この作品が発表されたのは2010年12月。日本でiPhoneが発売されたのは2007年夏。カメラは、もうデジタルが当たり前だった(もちろん、フイルムを使う人もいるのだけど)。
つまり、今の若者が読むと、どう感じるのだろうか?と。
この上巻は、常にいろんな不安がつきまとう。
読むのを止めてしまおうかと思ったけれど(続きが恐い)、それでも読み進めた。
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