ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
結婚を控えた恋人と同棲している瞳。バーで浅野さんと出会い、生まれて初めて、ただひたすらに彼が欲しいと思って……(「あなたは知らない」)。月に一、二回会う関係の瞳さんは、家に男の人がいる。絶対に俺を傷つけない彼女との関係は、とても楽だと思っていたが……(「俺だけが知らない」)。今、この瞬間に深く、深く、理解されていればいい。たとえ恋じゃなくても……。繊細な筆致ですれ違う大人の恋愛を描く全6編の恋愛短編集。直木賞受賞第一作!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
大人の恋愛を切り取り、繊細な心理描写とともに描いた短編集。 素敵だった、、。まっさらな純愛が語られているわけじゃないのに、純粋に素敵だなぁと思えてしまうのは、作者の品性が情景の切り取り方や言葉選びに表れているからだと思う。 好きだから付き合おうよ、とはストレートにいかない複雑な感情の揺れ動きがい...続きを読むろんな登場人物の視点から見れてよかった。島本さんの他の本も読んでみたい!
結婚を控えた恋人と同棲している瞳 月に一、二回会う関係の女性がいる浅野さん 痛かった。 すべてを手に入れることなんてできなくて、 きっとたぶんいつまでも何かが足りないと思いながら生きる。 それは恋愛に限らず地位も名声もそうなのに どうして恋愛はこんなにままならないのだろうな 「浅野さんとセック...続きを読むスした罰は、誰にも寂しいと言えないことだと悟った。」p111 「友達を作ろう、なんでもいいから仕事も見つけよう、と思った。」p213
どうしてこの瞬間に隕石衝突とか地球爆発が起きないのだろうと思った。こんなに好きな人とセックスなんてしたら、地球が真っ二つに割れるくらいじゃないと到底取れないじゃないか。採算とか、バランスとか、代償とか、そういうぜんぶが。 この言葉、作者が女性じゃなければ書けないのでは?とまでも思う。 そして身...続きを読むに覚えがありすぎるこの物語、瞳の気持ちが痛いほど分かってしまった。 罪悪感、論理感、この刹那的な幸せの代償。 自分を取り巻く環境やしがらみを全部捨てて、今この瞬間死んでも良い、そうしたら楽なのにと思う気持ち……。 そこまでの瞳の想いとは対照的に、浅野さんが 瞳への気持ちは恋でも愛でもない…と思っていること。 この気持ちは恋でも愛でもない、愛着はある、けどどうこうしようと思わない。確かにそう言う関係性もあるだろうけど、2人のギャップがしんどいなぁ。 瞳が最後に手紙に書いた 嫌い が本音なのかどうか。嫌いとまで書いて、お金を包んで手切金みたいに渡さないと切れないぐらい好きだったのか。瞳サイドの終わり方もしっかり見てみたかった。
「あなたは知らない」と「俺だけが知らない」 が特にいい。好きになるはずじゃなかった相手を本当に好きになってしまった人とか、好きにならないようにと思いながらも好きになってしまった人にすごく刺さると思います。
私は本当にこの人の文が現実の言葉での切り取り方が好きだなあと思わされた作品。 長編よりも短編の方が好きで、何より登場人物が繋がっていく描写が1番好き。 だって、それぞれの人にそれぞれの人生があるって気づかせてくれるから。 私の人生だけど、それには色んな沢山の人の人生が関わってきてるんだって思い知らせ...続きを読むてくれる。 感情に素直に生きるって簡単そうですごく難しいことな気がする。 そうやって生きられたらどれだけ楽かもしれないけど この世界って色んな人の考えと色んな人の人生が絡み合ってるからそんなの無理な話なんだよね。 だから人間は必ず苦悩するし死ぬまでに何度も何度も悩んで落ち込んで壁にぶつかる。 でもそれを解消する方法って案外沢山あって。 不意に見た景色が綺麗だったり、どこかから聞こえてきた音が綺麗だったり、味見してみたものが美味しかったり。 そうやって人生って回っていって生きていくんだな。 感受性が豊かな人は悩んでも立ち直るのがきっと早い。 だから私は本を読む。
失礼ながら不倫ものの作家さんと思って手に取っていなかったが、心情や感情の表現が絶妙で数ページで心を掴まれた。
静謐な空気を感じる短編集だった。 「あなたは知らない」という話が特に好き。主人公の瞳さんは唯一感情移入できた人物だった。 「それでも浅野さんと抱き合ったら重さを胸のうちにおぼえてしまった。情が生まれてしまうやつだ、ととっさに察した。そう思った時点ですでに生まれていたことには気付かぬふりをして。」とい...続きを読むう一節が印象深い。重さを感じてしまった時にはもう知らなかった頃には戻れない。初めからどん詰まり、いつか突然終わる日が来る相手。関係性としての名前は与えられない、一見して不安定なつながりにある彼は、自分の求めているものを感じる与えてくれる、安心できる存在。その背にもたれてはいけないけれど、寄りかかり寄り添いたくなる相手、自分をわかってくれる相手。過去と重ねていたいくらいに刺さった。
島本さんの作品を読ませていただくのはかなり久しぶり。 恋愛のお話を読みたくて思いついたのが島本さんでした。 ちょっと心が苦しくなる男女のお話。 恋愛とか人を好きになるってすごくややこしいなぁって感じました。 人を好きになるのはどうしようもないし、同時に色々な人を好きになるけど、順番とかないし、好きな...続きを読む理由も違うし、恋愛もあれば、恋愛じゃないけど好きになることもある。 ひとつひとつの『好き』という気持ちには確かに違いがあるけど境界があるわけでもないし、濃淡もその時その時の気持ちによって変わってくる。 不倫や浮気はダメやと思うけど...。 そんな自分の気持ちを解説してくれてるようなお話が多かったです。 ありがとうございました。
短編と思っていたら、連作短編集でした 読む前と後ではタイトルの意味が全く違っていた。 この作家さんの本は時々無性に読みたくなる。 読んでよかった。
2章ごとでセットになっている本作。とても読みやすかったと思いました! 中でも興味深かったのは、あらすじにもあった『あなたは知らない』『俺だけが知らない』でした。 社会的に見たら許されない関係であっても、瞳と浅野の互いが互いを思いやっている姿をみたら何でそんなにすれ違うのかなと切ない気持ちでいっぱいに...続きを読むなりました。2人がそれぞれに幸せになってくれればと願うばかりな2章でした。でも次に続く章では主人公の黒田が結ばれて良かったなって思えました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
あなたの愛人の名前は
新刊情報をお知らせします。
島本理生
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
Red
アイアムアヒーロー THE NOVEL
あられもない祈り
アンダスタンド・メイビー(上)
一撃のお姫さま
一千一秒の日々
いつか、アジアの街角で
生まれる森
「島本理生」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲あなたの愛人の名前は ページトップヘ