一撃のお姫さま

一撃のお姫さま

1,800円 (税込)

9pt

恋愛小説の旗手・島本理生の新境地!

他人からはままならない恋愛に思えても、本人たちは案外、その”雑味”を楽しんでいるのかもしれない――。

*5つのちょっと不思議な、新たなる読書体験

「停止する春」
東日本大震災から11年目。会社で毎年行われていた黙とうがなくなった。
それから私は、仕事を休むことにした。代わりに、毎日時間をかけて大根餅を作る。ある日、八角の香る味玉を作り置きした私は、着ていたパジャマの袖口を輪にして戸棚に結び、首を突っ込んだ……。

「最悪よりは平凡」
掃除機をかければインコをうっかり吸い込み窒息死させ、夫が書斎を欲しがれば娘を家から追い出す母に、「妖艶な美しい娘」をイメージして「魔美」と名づけられた私。顔見知りの配達員にはキスされそうになり、年下のバーテンダーには手を握られ、不幸とまでは言い切れないさまざまな嫌気を持て余す。

「God breath you」
女子大でキリスト教を中心に近現代の文学を教える私はある日、ほろ酔いでおでんバーから出たところを若い青年に声をかけられる。彼は、世を騒がせた宗教施設で幹部候補として育てられた宗教二世だった。

「家出の庭」
ある日、義母が家出した。西日に照らされた庭に。青いテントの中で義母はオイルサーディンの缶を開け、赤ワインを飲んで眠る。家出3日目、私はお腹に宿した子が女の子だと知る。

ほか

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一撃のお姫さま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    設定がどれも好きでした!
    話自体もとても面白いです。
    いつもの話よりもかなり軽いというか、綿矢りささん、金原ひとみさんっぽい感じです。
    いつもの島本さんがいい人には違うのかも。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    100万円、、、、

    敷地内の家出



    小心者なんだけど

    いつの日か

    やってみたいな

    100万円はホストは流石に無理だと思う
    けど

    なんだろう

    何に使うか

    使ってみたいな

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    やはり島本理生の書く文章が好きだ…と思う作品だった。しんどいけど読みやすい、こんな人周りにいるよなという感覚。読み返します。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    現代を生きる女たちの短編集

    『一撃のお姫さま』は、曲作りのためにホストを体験することにした主人公の話

    「歌舞伎町は本物さえもフェイクに変えてしまうんだ」
    この一文に私が一撃を食らった
    私には無関係のはずの世界がこの一文でリアルに
    島本さんすごい!

    装丁もかわいくて好き!

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    様々な女性が主人公の短編集
    職場の同僚と不倫する女性
    10歳以上年下男性に振り回される女性たち
    同居する義母にトラウマを癒される女性
    ホストクラブの体験を仕事に活かす女性
    島本理生は一見軽いタッチの描写だが、真実を鋭く抉ってくる
    お気に入りの作家として外せない

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    島本理生さんの作品は初めて読みました。

    女子らしいは破茶滅茶な恋のお話なのかと思っていたら、もっと日々の感情とかというか小さな意見を煮詰めた作品だと感じました。恋愛小説とまとめていいのかと考えさせられる。

    家出の庭が1番好きでした。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    島本さんといえば繊細な彼か彼女が出てきますが、この本はちょっと違った感じで、でも読みやすい短編集でした!
    どの話もなんとなく前向きな感じで終わって、そんなに余韻を残さないのは今までの島本さんぽくなくて。そこはちょっと物足りなかったかも…!
    お庭の家出の話がよかったなあ。

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    表紙がかわいい。
    表紙から想像するに、もっとポップでキャッチーな話かと思ったら少し違った。
    さらっと読めておもしろかったですが、すぐに内容忘れてしまいそうな感じです。

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    本のカバーデザインにちょっと驚きつつ、、
    読んでみると島本さんのちょっと新しい女性の描き方に満ちていたと思う
    これまで拝読した物語の女性たちは、切ない傷から涙を流すような主人公だったけど、
    本書(といっても短編集)の主人公は前へ進むパワーがちょっと違っていた。
    タイトル「一撃のお姫さま」の睡、リスク

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    恋愛がメインとなる短編小説でした。切ないより心が痛いくらい辛いお話しだったり…ですが、やはりそこは島本理生さんの文章力でグイグイ読み進んでしまいました。特に1話目『停止する春』には心えぐられたー!そして題名となってる『一撃のお姫さま』がちょっと分からなかった自分が残念。

    0
    2025年10月02日

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