残像に口紅を

残像に口紅を

817円 (税込)

4pt

「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。筒井康隆、究極の実験的長篇。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

残像に口紅を のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公の小説家・佐治勝夫が「世界から文字が一つずつ消えていく」という虚構の世界に閉じ込められる物語。
    文字がなくなり、言葉がなくなった虚構世界が迎える顚末とは。

    世界から1つずつ文字が消えていく。どんどん消えて、周りの人も消えていく。家族が1人…また1人と消えていく。
    時が過ぎて次はなんの文字が消

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    手元に五十音表を書き、それを少しずつ黒塗りしていく読書は結構楽しかった。自分の世界だと何が消えるかなぁと考えるのも楽しみだった。勝夫の最初の家族が消えた時、かすかに残る記憶をたどっていくところが切ない。瑠璃子が出てきたあたりからは、ちょっとな〜。

    先日小川洋子さんの「密やかな結晶」を読み、世界から

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    『怖いのは音が消える世界ではなく、作者の突出した語彙力なのではないか』

    本作は五十音の“音”が消えていく世界を、あくまで実験的に描いた作品。
    音が消えていくのだから、その世界において使われる言葉も段々と限られてくる。
    例えば、“あ”という音が消えれば、『愛している』や『明日』と言った言葉は失われる

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    「もしひとつの言葉が消滅した時、惜しまれるのは言語かイメージか」

    題名だけ知ってるいわずとしれた名作を読んでみよう第2弾!
    まさに実験小説…!
    いわゆるメタ的小説なんだけど、これが1995年に記されているのがすごい。

    小説を読み慣れていないとめちゃくちゃ時間かかるし、消えていった言葉を模索しなが

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    残像に口紅を
    2025.11.10

    何気なく使っている日本語を再認識するきっかけとなるような本。初めは言葉が減っていっても、言い換えることが簡単にできるから違和感はなかった。徐々に減っていって、後半になっても文章としてしっかりできているので作者の努力に拍手させていただきたい。

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    小説内小説?かなり実験的な小説だった。
    現実も人間が捉えた形でしか存在しないのだから、現実とフィクションの境目ってないのでは?という問いから始まり、小説家が書いたものが現実であるというテイで物語が進む。
    前半はワードだけ隠されたクイズみたいになってかなり頭を使った。途中から諦めた。
    表題のフレーズが

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

     荒技です。すごいです。これを読んじゃったら、筒井康隆は天才だ、って素直に言えちゃう。
     文字が一つずつ消えて行く中で、物語を書くというのは、まあちょっと変わったことをやりたい作家なら思いつくだろうけど、ほんとにそれをやっちゃっうから(^^;)。途中でポルノもあるし。ラストは、まあこんなもんかなと思

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    前情報無く手に取ったので(後にそれがとても幸運だったと知りました)、なんだこの新しい試みは...!と今までにないくらい読んでいてワクワクしました

    章が変わるごとに消えていて何度も何度も「これは何のことを言い換えているのか?」と数ページ読み返しました。それが楽しかった。

    後半、文字が少なくなりどう

    0
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    音が消えている中でもスムーズな語り口に驚く。読み続けていると夢の中に迷い込んだような、現実でも何か消えているけど私が忘れてるだけなのではないか、という不思議な気持ちになる。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    『残像に口紅を』は高校生の時に読んで1回挫折した本だ。音が消えていくのが大まかな説明だが、読みづらくはない。しかし難しい言葉が多く当時の自分は苦戦したが良い機会なので大学生になって再び読み始めた。読破はしたものの今回も完読するのに時間がかかってしまった。
    音が消えていっても読みづらくならないこと

    0
    2025年11月28日

残像に口紅を の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

残像に口紅を の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

筒井康隆 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す