幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学六年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル。
Posted by ブクログ 2013年04月22日
父親が蒸発したのち、母まで病死。住み込みで働いていた先の家族にいじめられ、番犬を連れて父親を探す旅に出る愛。
波乱万丈過ぎる愛の旅。でもいつも左腕が麻痺している愛の「ひだりがわ」には愛を守ってくれる存在が出てくる。
愛は優しさに甘えるだけの女のコじゃなく、自分で学び成長する。
理不尽な環境に置かれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月17日
表紙が素敵だったのとタイトルに惹かれて購入しました。
「愛のひだりがわ」というタイトルから、”愛”という
概念を主軸にしている内容と想像していたのですが、
とっても単純な意味でした♪
(勿論、概念の”愛”も大きなテーマの本です。)
そして、「愛のひだりがわ」の意味が分かった瞬間、
新幹線で読んでいた...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月26日
左腕が不自由な主人公・月岡愛は、行方不明の父親を探す旅に出かけ、行く先々でトラブルに巻き込まれてしまいます。しかし、たとえ左腕が不自由でも、その隣には飼い犬や出会った人がいて守ってくれ、襲い掛かる困難を乗り越えていき、そして・・・。
このことは実は僕たちにも同じで、誰にでも不自由というものは必ずあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
犬 想像しましょう てか安易に分かりやすさを求めてるものが多いのは気のせい? 分かりやすさ≒ユーザーが求めるもの てか消費者を「ユーザー」とか「生活者」って言い換えるだけで悦に入ってるやつって何なの 自分もですが ジュブナイル おじいさん 愛の左側にいるものの変化と愛の成長 だけじゃねくて周囲の変化...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
筒井康隆作品はもっと沢山読んでる気がしてたんだけど
実は「男たちのかいた絵」と「時をかける少女」、それから以前レビューに書いた「家族八景」しか読んだ事がありません。
何で読んでると思ってたんだろう??
好きだから?(笑)
愛のひだりがわ、というと昼ドラのタイトルか何かという気がしてしまうん...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
小気味いい話だった。わたしのグランパ系だなぁ。
でもどちらが好きかと言われれば、圧倒的にこっちに軍配を上げるわ。今まで読んだジュブナイルで一番面白かったんじゃないか?
青少年向け!みたいなのは少し苦手なんだけど、本作は全然いけた。
ジュブナイルのお手本のような落とし方等を見ても、よく考えられてると思...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月02日
左腕が不自由な女の子、月岡愛が、父を探して冒険していくファンタジー。暴力が、銃や殺し合いが、はびこる世界で、いつも愛の左側には愛を守る世界が繰り広げられる。愛犬デンがご隠居さんがサトルがその他いろいろな人が或いは犬が。みんなそれぞれの特徴があって読み手をあきさせない。少女から女性への導入は、失恋が表...続きを読む