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幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。
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Posted by ブクログ
男がエロいことばっか考えてるなと思ったけど、男が女に対して無意識で考えてることって案外エグいことなのかもしれない。
巨匠、筒井康隆の七瀬シリーズ。 ずっと読みたいと思っていました。 家政婦として8軒の家を転々としている彼女は、実はテレパスという心を読める能力をもっている。 本当にどうしようもない家族達で、家族を罵り合い、自分の欲求を満たすためのどす黒い感情を持つ人達の心を読み取る。 だが彼女はその家族たちで実験...続きを読むしたり、関係を壊したり楽しんでいるところがすごく面白い! だが時に男たちからの性的対象になり危険を伴うところや、これ程までに人間の汚らしさの表現に始終顔が引き攣りながら読書しました。 そして何話か背筋の凍るような話もあったが、最後の【亡母渇仰】は怖すぎる!! 人間の恐さを集めた本だと震えました! 筒井康隆先生、すごい!
筒井康隆版、家政婦は見た! 主人公、年若い美女の火田七瀬は超能力者。 他人の心の中を覗くことができるテレパシストだった。 その彼女が、お手伝いさんをする家での物語。 自分から嫌になってやめたり、首になったりで八件の家を彼女は巡っていく。 8つの短編からなる小説だが、この中では「澱の呪縛...続きを読む」は最もショッキングだった。 夫婦と子供が11人の、神波家という大家族の家政婦をすることになった七瀬。 その家に入った途端、七瀬は異様な臭気、不潔さに悩まされる。 歯ブラシの共用とか、部屋のあちこちのゴミとかカビに、この家のものは全く無頓着で、不潔の自覚がないのだ。 ところどころ身につまされるところのあった、中学生時代の私は、「え? オナニーしたあとのティッシュはゴミ箱に捨てたらまずいの?」「別に匂いなんかしないけど、自分が感じないだけなの?」 とか、カルチャーショックを覚えたのだ。 その頃の私はすっかり神波家の一員だったのだ。 今にして思えば、七瀬の態度も大人気ない(実際まだその七瀬は大人じゃないのだが)。性格の悪さが出てると思う。 別にいいじゃないの、お尻に指を入れてその匂いをかぐのが好きでも。 おっと、こんな描写はなかったかな。
「100分で名著」を見て、面白そうなので読んだ。 家族って、裏ではこんなに牽制し合っているんだなぁ、と空恐ろしくなった。そこまで敵意を持たなくても、と思いつつ、どこか思い当たるところがあり身につまされる。自分にテレパスがなくて良かった。 SPY×FAMILYのアーニャみたいに心が読める能力に少し...続きを読む羨望していたが、七瀬のように、人間に冷め、不信になり、達観してしまうのだな。と変に納得した。 七瀬は単なる観測者ではなく、時にいたずらをし、時に彼女ならではの苦悩をしながら、かえって人間味を感じさせられる。七瀬の魅力は評判どおりだった。 続編は、全く違ったテイストになるらしい。読んでみたい。
テレパスの七瀬がお手伝いさんとして家庭を転々と渡り歩く物語。 手塚治虫の漫画を読んでるような、ミステリーと人間の黒さが面白かった。
知り合いに薦められて筒井康隆さん初読。 全然関係ないのに、なぜか俳優の筒井道隆さんが浮かんでしまい今まで未読だったけど、かなり毒が効いていて面白かった。 個人的には初期の乙一さんを思い出したけど、全然違うかも。 ちなみに筒井道隆さんも好き。あすなろ。
著者の卓越したというか達観したというか、その人間観が現れた描写に舌を巻いた。テレパスによっていかにまありそうな家族模様が如実に表現されていて、とても面白かった。
ほぼ10年ぶり三読目。気づけば10年に1回読んでいる。今さら言うまでもないことだけど、文章がうますぎる。変化をもたせた最小限の文の連なりで、正確に内容が伝わるように書かれている。{}を使った、同時複数の感情表現方法は、50年後の現在も見かけないような斬新な表現。内容的には、ヒヤヒヤはするものの、いず...続きを読むれの家庭も七瀬の力の範囲に収まっているので、一安心。
筒井康隆の作品はナンセンス加減で割と個人的な評価が分かれてしまう。 本作はとても面白い。 今でこそテレパシーモノに新鮮みはないが、作者のブラックなアイデアと表題通りの面白い構造でページが進んだ。 テレパシーを持つ人間から浮き彫りにされる人間の汚さ、誇張こそあれ真実味のある内容だった。
テレパスを持つ少女がお手伝いとして、8つの家族を渡り歩く話。 人間の生々しい感情、肉欲、恨み、嫉妬を主人公を通してべったりと張り付くような感情を体験できる良本。 主人公も決して善人ではなく、主人公の行動によって次々と家族は崩壊していくが、悪人にも見えない不思議。
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