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Posted by ブクログ
二番煎じを公言するユーモアと、
それに反する意外にも真面目な内容がいい加減(ダブルミーニング)。
コミュニケーションの壁について書かれた
「バカの壁」に対し、
本書は良識とアホの壁について書かれている。
第二章にある
「アホな怪我は焦点的自殺」という項を読んで、
自分が小さい頃、二度交通事故にあったことを思い出した。
そうして、
あれは実は、
忙しくて構ってくれなかった親に対する、
無意識の復讐だったのではないかという気がした。
怪我をすることで、
親に罪悪感を植え付けて、
自分を構わなかったことを悔みやがれ、
みたいな、歪んだ主張があったのかな、と。
実際、
交通事故に遭う直前は、
「あぁ、こりゃこのままだと事故るな~」
とか何か確信めいた予感があった。
とはいえ、
この記憶が出てきたのは、
焦点的自殺について考えてた時だったので、
捏造であることは否定できないけれど。
他にも、
様々なアホの事例が登場するので、
誰しもひとつは思い当たるアホがあると思う。
裏表紙の作者の顔もいい味出ていて好き。
かなりオススメ。
Posted by ブクログ
筒井康隆のアホの壁を読みました。筒井康隆流のアホ論でした。堂々と養老孟司の「バカの壁」のパロディだと書かれていましたが、それなりに面白く読みました。なぜ人はアホなことを言うのか、というテーマではアホなことを言ってしまうシチュエーションが面白おかしく書かれていました。また、なぜ人はアホな計画を立てるのか、というテーマではいろいろな要因で失敗してしまったプロジェクトが紹介されていました。なぜ人はアホなことをするのか、というテーマではフロイトが引用されていてちょっと強引な行動心理学が解説されていました。筒井康隆らしいテイストで、単なるパロディよりは面白く読めたと思います。
Posted by ブクログ
この題材にこの作家、というのが正に当てはまる本である。
無意識にアホな場合は無価値であるが、
意識的にアホになれれば価値が生まれるということがわかる。
価値のあるアホには需要がある。
筒井康隆はSF小説で数多くのヒットを出しているが、
SFは常識では考えられない世界をあたかも存在するかのように描かるものだ。
小説だから受け入れられるが、普通に語り回ったところでアホにしか思われない。
また心理的にアホになってしまう可能性があるのが、
他人の思想に犯されてしまっている状態である。
あたかも良いことだと思わされ、思い込み、アホなことをやらされてしまう。
これも壁を越えてしまった一例だ。
普段仕事をしていて思うこととしては、
会社の仕事なのに、他人の状況を考えずに個人の意見を口に出す人間が多いということだ。
言い方は悪いがテーマなので書くとアホだと思う。
そういったとき僕は、人の振り見て我が振り直せと思い、身を引き締めるのだ。
「アホの壁」では戦争にも言及している。
これはほぼ引用になるが、
戦争をなくすためには、全人類を文化人にすれば良い。とフロイトはいう。
でもそれはユートピアだとも、フロイトは言っている。
なぜなら、戦争の原因は貧困や差別感情によるものであるから。
しかし筒井康隆はこういう。
世界中の貧困をなくすことは難しいかもしれないが、
世界中の人々に教養を与えることは難しいことではないだろう。
僕も同じような意見を持った。
自然保護やらCO2削減とかと政治的に議論して金や時間を使っていないで、
今生きている世界の人々に、同等の教養を与える努力をしていくべきだと思う。
世界の中でも高い教養を受けられた人々が考えるべきは、そういうことであるべきだ。
世界の文化レベルが同等になれば、
未来に生きている人々が自分たちで、世界を良くするように動き出すのではないだろうか。
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