作品一覧

  • ダブル・ダブルスター
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    真知子は、息子・怜の中学受験失敗を理由に、夫と義母から母親失格の烙印を押されたあげく息子から引き離され、ひとりつましい生活を送っている。一方の怜は、義母が信仰する新興宗教に巻き込まれつつあった。そんな折、母子は長野の国立天文台へと束の間の旅に出る――。子を想う母の情愛と信念を描いた長編小説。
  • 月のうた
    4.4
    1巻616円 (税込)
    小学生の時に母を亡くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。複雑な想いを胸に秘めていたが、亡き母の親友からある話を聞き、徐々に心を開いていく――それぞれの想いを鮮やかに掬い取った、切なくも温かな家族の物語。
  • 青と白と
    4.1
    1巻726円 (税込)
    30代後半の悠は、アルバイトをしながら空き時間に原稿を書く駆け出しの作家。仙台を出て東京で一人暮らしを続けるが、ぎりぎりの 生活を送る。そんな悠の日常は、震災を境に激変した。非常時だとはしゃぐ同僚、思わぬ人からの気遣い、そして、故郷の家族の変化。 「私は、なぜこんなにもちっぽけなんだろう」 過去と未来を見つめた、悠の変化と決断は。
  • かなりや
    4.2
    1巻682円 (税込)
    高校生の広海は、祖父である大和尚の仕事を手伝っている。 ある日、同級生のサチがお寺にやってきた。 ふたりは次第に親しくなるが、彼女は母親との関係に苦しんでいて――東北の町を舞台に、人生につまずいてしまった人たちが再び歩き始める姿を描く、凛としたやさしい物語。
  • 夜明けのカノープス
    4.3
    1巻540円 (税込)
    まだ見ぬ星に願いを込めて――落涙必至。共感度100%の感動ドラマ。天文学者・渡部潤一氏、激賞! 教師への夢を諦あきらめ、小さな出版社で契約社員として働く映子。仕事は雑用ばかり、憧れの先輩への恋も叶わない――。自分を持て余す日々を送る映子が、生き別れた父親との再会をきっかけに得たものは……? 一等星なのに、日本では限られた条件でしか見えない星「カノープス」をモチーフに、不器用な女性の逡巡と成長を、『これからの誕生日』『むすびや』の新鋭が温かく紡ぎだす珠玉長編。天文学者の渡部潤一氏も激賞!
  • むすびや
    3.4
    1巻495円 (税込)
    就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
  • これからの誕生日
    4.0
    1巻506円 (税込)
    千春はバス事故で友人や教師を失い、一人生き残った罪悪感に打ちのめされる。そんな千春を取り巻く弟、伯母、担任教師、亡くなった友人の母親、新聞記者、ケーキ店店主という6人の視点で、人間が新たな一歩を踏み出してゆくまでの道のりを丹念に見つめる。明日を生きるための強さを優しく描きだした連作短編集。

ユーザーレビュー

  • 月のうた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「お民ちゃん」に1票。
    かわいいし、言いやすいな。

    あ〜、ほんほんそれそれ。ポプラ社だからだヨ。

    0
    2025年08月18日
  • これからの誕生日

    Posted by ブクログ

    穂高 明さん、初読み。宮城県出身とのことで、馴染みのある地名が出てる。
    残された者の苦しみ、周りの見守り、嫉妬、何気ない言葉の暴力。主人公千春の視点はないものの、どうして良いか悩みながらも支える人間の視点から感じ取れる。
    生き残った自分、その人にしか分からない。でも、助けになるのは周り。そこで考え、言葉にして伝えることで喪失からの再生に繋がる。

    0
    2024年06月03日
  • これからの誕生日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辛いけれどページをめくる手がとまらなかったです。

    バス事故でじぶんだけが生き残ってしまった主人公とその周りで生きている人々の視点から描かれた作品。

    それぞれの気持ちが丁寧に描かれているからこそ上手く伝わらない部分にモヤモヤしたり悔しくなったりしました。


    ゆっくり時間をかけて生きていく。

    明るい兆しが見えたラストで救われました。

    0
    2024年04月25日
  • 月のうた

    Posted by ブクログ

    久々に一気に読んでしまった!
    こんなにストーリーの世界に入り込んだの自分でも驚きかも。
    母親に死なれて継母が来るという設定は、悪い流れかと思いきや、それとは全く逆で清々しい終わり方で気持ち良かった。
    短編集の中に、必ずといって月の存在が出てくるのですが、それも精神のリラックス効果というものでしょうか。読書側も穏やかな気持ちになりました。
    また、時間があれば再読したい本です。

    0
    2023年11月23日
  • 青と白と

    Posted by ブクログ

    東北大震災をめぐり、東京に住む小説家の姉、仙台で不動産会社に勤める妹、津波で死んっだ叔母、など震災で傷ついた心や絆を取り戻していく内容だが、とても心に響く文体で、今年最後に良い本に出会えてよかった。

    0
    2021年12月25日

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