死にがいを求めて生きているの

死にがいを求めて生きているの

968円 (税込)

4pt

誰とも比べなくていい。
そう囁かれたはずの世界は
こんなにも苦しい――

毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年TVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。自滅へひた走る若者たちが抱えた、見えない傷と祈りに触れる物語。

文庫版特典:特別付録/本作と螺旋プロジェクトに寄せて
解説/清田隆之

【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】

※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

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死にがいを求めて生きているの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    強烈な読後感だったのを覚えていて、たまに読み返してみたくなるものの、さらっと読み返すにはヘビーすぎるので諦める一冊。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    結構好きかも。
    ナンバーワンじゃなくてオンリーワン。でもこれは自己責任の入り口。
    自分自身、大体のことはできるけど、何か秀でたものがないことにいつも悩む。でもそれは自分が他人と比べた時にそう思ってしまうのかもしれない。つまり勝手に自分が人と比べて何も秀でてないと思い込んでる。でも人間は弱いからどうし

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    主人公たちと朝井リョウさんと同世代の私に刺さりまくった本。小学校高学年の時SMAPの「世界に一つだけの花」が大流行、「ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンでいい」なんて言われて。そんなこと言ったって、親や先生たちのマインドは昭和のままで、学校のテストから学芸会の配役まで、周りより「優れている」

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    平成という時代ならではの生きづらさをテーマにした作品。初めは章ごとに全然関係ない話のように見えて、徐々にいろんな繋がりが見えてくる構成は見事。全部読み終わってから初めの章を読み返すと、見え方が全然違ってこわいくらい。

    競争や順位づけをやめ、ナンバーワンではなくオンリーワンであることの良さが押し出さ

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    ちょうど今の自分に刺さる内容だった。
    夢中になれることを探すのってすごく難しい。そういうのって探せば探すほどわからなくなるものだと思う。
    周りが、何かに夢中になっていたり、意味のあることをやっていると、なんとなく焦ってしまう。
    同級生と数字で比べない世界になっても、逆に突出した人が目立つことが多くな

    0
    2025年08月18日

    購入済み

    深すぎる

    雄介を見て存在意義とは、生きがいとは、といった難しいことだけど、少しは誰もが考えたことはあるようなことになんとも言えない気持ちになった。生きがいとはなんだろう、読み進めていくほど考えさせられる本だった。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    各登場人物の視点での物語進行のなかで、時々現れる海族山族という物語が不穏さを感じさせる。それもそのはず、この作品は「螺旋プロジェクト」という海族山族の対立の物語を8人の作家が描いた競作であり、この朝井リョウさんは対立という構図が表面上は消失した平成という時代を表現している。

    学校では成績を提示した

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    話も面白いが、毎回作者の言いたいことがありそのメッセージに痺れる。

    【以下本文より】
    自分とは何かが必ず違う誰かと共に、この世界で生き続けるしかない、今その方法を考え続けることは考え続けながら生きることは、これまで連綿と続いた分断の歴史という巨大なものに立ち向かうこと、そのものではないだろうか。

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    承認欲求が強く他人と比較することが多い私にとって、とても深く刺さる本だった。
    絶対って言葉を多用してしまう未熟さや、対立することで自分の価値を見出すこと、生きがいを求めてしまうことが自らの経験と重なり考えさせられた。
    年代的にも重なり、何のために生きるのかという目的意識をもたないと自分を見失ってしま

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    本編を読んでるうちは相容れないところにもやっとしたり、そういう人間もいるのかと考えさせられたりはした。まあまあ面白かったかな、くらいで留まる予感がしてた。
    でもあとがきと解説を読んで、そのまま思う壺にハマってたんだと思う反面、平成のこの表現し難い不安感や都合の悪さをドンピシャで当てられれた感じが気持

    0
    2025年09月16日

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