死にがいを求めて生きているの

死にがいを求めて生きているの

968円 (税込)

4pt

誰とも比べなくていい。
そう囁かれたはずの世界は
こんなにも苦しい――

毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年TVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。自滅へひた走る若者たちが抱えた、見えない傷と祈りに触れる物語。

文庫版特典:特別付録/本作と螺旋プロジェクトに寄せて
解説/清田隆之

【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】

※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

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死にがいを求めて生きているの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容は少し難しいけれど、登場人物の行動や考えに共感することが多かった。
    リアルに描かれすぎていて、普段気にと留めていなかった感情が言語化されているところがおもしろかった。
    もう一度読み返してみたい。

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    結局は降りられない世界を生き続けるしかないのだから。
    人と比べられる機会が少なくなる分、自ら何かと誰かと比較しないといられない、
    私の場合はそれが数値化できたらいいのに、と思うことが多々ある。今日は95点だったなら明日は堂々と少しサボれるのに、とか。
    生きがい、死にがい、壮大だけど毎日そこにあるもの

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    一気見してしまった。面白い。
    というか、なんだか自分に当てはまるところあったり、
    リアルだなと。
    目的と方法を間違えないようにと思った。

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    何人かの視点ごとに章立てされた、それぞれの物語。最初は短編集かなと思わせておいて、とんでもない。いくつもの章が少しずつリンクして、最後まで話が複雑かつ軽快に進んでいく。「何者」にも近いものがあると感じた。

    この作品に限ったことではないが、朝井リョウは、人間の生き様というか、簡単な言葉でいうとキャラ

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    最後の方は一気に読んでしまった。
    みんなと同じ土俵で戦い負けるのが怖いから、少し王道から離れたところで戦うことを選択し、負けた時の言い訳を確保しておく。
    自分が勝てそうなフィールドで戦うことを選択するというと聞こえはいいが、戦う前から勝つことをあきらめてしまっていたり、戦い方を間違えていたりする場合

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

    俺、自分のためにやりたいことも、誰かのためにやりたいことも、何もないんだよ
    俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ。死ぬまでの時間を、生きていて良い時間にしたいだけなんだ。

    何かしらの団体に強制的に加入させられていて、そこで役割があるほうが楽ってのはある。制服指定の方が毎回服を選ばなくて楽

    0
    2024年12月13日

    Posted by ブクログ

    自分らしくっていっても、結局他者と比較しての自分らしさを追い求めてしまう。そういう弱さ?習性?は誰しも持っているものだと再認識する。この小説はその不安や心のざわめきを言語化してくれる。だから読んでてちょっと苦しいけど、本当の辛さ、苦しみから遠ざかれる気がする。


    「大切なのは、その、人と競ったり対

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    「死にがいを求めて生きているの」
    本を読むとこのタイトルが平成という時代の病理を端的に表していることが実感できる。

    対立が排除されてきた平成時代で、対立の内面化により蓄積されたエネルギーがどのように発散されていくのか、そして、その発散の過程での苦しみが痛々しく描かれていて、心を抉られる。

    また、

    0
    2024年11月02日

    購入済み

    深すぎる

    雄介を見て存在意義とは、生きがいとは、といった難しいことだけど、少しは誰もが考えたことはあるようなことになんとも言えない気持ちになった。生きがいとはなんだろう、読み進めていくほど考えさせられる本だった。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    歴史が絡む部分は少し難しいと感じましたが、登場人物の心境が、生きる意味がある人間だって思われたかった見栄っ張りな過去の自分と重なる部分も多く、当時の心境が呼び起こされて胸が痛くなりました。自分を縛り付けているものが少し分かって楽になれたような気がします、読んで良かったです。

    0
    2025年02月01日

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