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就職活動に奮闘する大学生の青春群像劇だと思ったら、最後ものすごいスピードで私の期待を裏切っていった作品(いい意味で)。
就活自体もリアルで重い感じなのに、より話のコアとなるモラトリアムや自我や自意識についての語りがとにかく心をえぐってくるので、心当たりのある方はご注意ください。
「俺は企業に入るんじゃなくて個人として生きていく」と宣言しておきながら隠れて広告代理店を受けていた友達、平凡な日常をキラキラ&ポジティブに変換してSNSへ投稿する友人、夢を追いかけて芝居の道に生きる決断をしたもののネットで叩かれまくっている仲間。
理想の「何者」かになろうと必死な友人の姿は、冷静で客観的な主人公からするとどこか痛々しい。それは巷でよく言われる「意識高い」という悪口にも似ている。
でも本当に痛々しいのは、本当に仲間たちのほうなんだろうか。
誰かの行動に批評ばかりしていても、本人は一生「何者」にもなれない。理想に近づきたければカッコ悪くても、がむしゃらに行動するしかないのだ。
クライマックスでの友人との口論が、心をえぐりつつもとても心に沁みる。年明け1冊目としてはなかなか良い、今年も頑張ろうと思う作品だった。
Posted by ブクログ
「冷笑」という言葉。最近、周りの大学生からよく聞く言葉です。しかし、その冷笑という言葉を使っていないだけで自分も同じことをしているというのを認めるのがとても嫌でした。
そんな時、冷笑が如何に陳腐な構造であるかをこの本で以て知りました。ダサいことはしたくない、格好悪い姿であがいている人と距離を置いておくことが正解だと思ってきた僕はこの本を読んでよかったです。読書をすることは「物事を多角的に捉える」訓練だと昔から言われてきていたのに、できていませんでした。
あまつさえ、就活にこれから差し掛かる自分の疑問が、強く響き合ってより深く作品と向き合えました。
Posted by ブクログ
若者たちがそれぞれの生き方を模索しながら、それまでに積み上げてきた経験、培ってきた性格、未来への想い、友人との確執や 時に嫉妬。
そんなものをとても巧みに操って、一人一人の生き方を描きだしている。地下鉄で語り合うみずきとタクトの様子は、東京の地下鉄の情景と、二人の思い、会話を巧みに混ぜ合わせていて、その風景が浮かぶ。うまいなあ、思わずつぶやいた。
就活という一斉に飛び出して、まるで玉入れ競うような勢いと共に、だんだん方向が変わっていき、時に大きく息を吸ったり、吐いたりしながら、SNSやパソコン、携帯の上だけで、自分を隠すように飾る。友人との溝、本音を言えないままに、離れていく心と心ーひりつくような感覚がわかる。
私は私との対話の中で、自分を丸ごと受け止めて、飾ることなく、自分のことを丸のまま受け止めて生きたい。とふと思った。
途中まで読んで感想書いてたら、どんでん返しが。
観察者たくと、ではなくて、自分のカッコ悪さわかつていても、そのまま、自分は自分でいるしかないと、必死な、りかの言葉に、私は言葉を失う。観察者である限り、当事者としての苦労も成長もできない。他人の物差しではなく、自分の自分による自分の物差しで、考え、行動し、そして、生きていくことが大切なのだと思わされた。
何者を読んで、みずきのように、静かに自分を見つめながら、地に足をつけながら、目の前の流れにきちんと乗っていきたい。りかのように、自分軸を忘れて、他人のキラキラした物差しばかりを追うのはやめよう。
何者になるための、何か。あがきはみせたくない。見透かされているようで、心がざわざわする。想像力使って考えなよ、と自分につぶやいた。
ありのままで頑張ろ
格好悪いとしても、そのままの自分で頑張るしかないと、格好つけようとしても自分以外にはなれないんだと、突きつけられた。頑張るしかない、頑張ろ
リアル
現代の若者のリアルな姿。
SNSと就活。とても読みやすかった!多分、sns世代の私だからかな?
受かる受からないに囚われすぎて、自分を見失うのは恐ろしい
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