何者

何者

737円 (税込)

3pt

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

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何者 のユーザーレビュー

就職活動に奮闘する大学生の青春群像劇だと思ったら、最後ものすごいスピードで私の期待を裏切っていった作品(いい意味で)。
就活自体もリアルで重い感じなのに、より話のコアとなるモラトリアムや自我や自意識についての語りがとにかく心をえぐってくるので、心当たりのある方はご注意ください。

「俺は企業に入るんじゃなくて個人として生きていく」と宣言しておきながら隠れて広告代理店を受けていた友達、平凡な日常をキラキラ&ポジティブに変換してSNSへ投稿する友人、夢を追いかけて芝居の道に生きる決断をしたもののネットで叩かれまくっている仲間。
理想の「何者」かになろうと必死な友人の姿は、冷静で客観的な主人公からするとどこか痛々しい。それは巷でよく言われる「意識高い」という悪口にも似ている。
でも本当に痛々しいのは、本当に仲間たちのほうなんだろうか。

誰かの行動に批評ばかりしていても、本人は一生「何者」にもなれない。理想に近づきたければカッコ悪くても、がむしゃらに行動するしかないのだ。
クライマックスでの友人との口論が、心をえぐりつつもとても心に沁みる。年明け1冊目としてはなかなか良い、今年も頑張ろうと思う作品だった。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    桐島部活〜 で衝撃を受け、2冊目【何者】を読みました!
    桐島部活〜 は高校生のリアルすぎる
    何者は大学生のリアルすぎる、、
    細かいところまで本当に共感できたり懐かしさもあったり。
    何者は最後の衝撃的な展開にやられました!!

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    当時の就活生だったせいか、あの自意識とか足の引っ張り合いがグサグサ刺さって痛い!
    私に友達がいない理由もわかって余計に痛い。
    『桐島』のようなスクールカーストを避けたくて、『何者』のような上辺の付き合いを避けたくて、その中に身を置いていたら絶対に自分も同じような奴になる素質があるとわかってたからこそ

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

     人間ってものを表した小説だと思った。
     自己顕示欲や嫉妬など、自分の事を棚に上げて、会話してしまった事を思い出して反省してしまった。
     三浦大輔さんの解説で、朝井さんは、この作品を自分の戒めではなく、多様な人材の存在を肯定していると解説していた。解説を読むことでありのままの自分も大切にすべき思った

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    これめっちゃ好き。
    映画が好きだったから購入。

    映画とはまた違う、自分の想像で読めた。
    だけど、佐藤健や有村架純、菅田将暉、二階堂ふみが頭にずっといて、映画を文字で読んでるみたいだった笑

    でもやっぱりこの書籍は好き。
    自分も就活で悩んだ分、リアルで良かった。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ痛快。
    よくぞ言ってくれた!の快感
    耳が痛い居心地の悪さ
    両方ビシバシ響いてくる作品だった。

    小説を読むことを避けてきたけど、
    虚像の物語を通して伝えたい実像を捉える。
    この作品を通じて小説を読むという行為が好きになった

    理香の
    「いくらつまらないって叩かれても、他人に点数をつけても

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    若者たちがそれぞれの生き方を模索しながら、それまでに積み上げてきた経験、培ってきた性格、未来への想い、友人との確執や 時に嫉妬。
    そんなものをとても巧みに操って、一人一人の生き方を描きだしている。地下鉄で語り合うみずきとタクトの様子は、東京の地下鉄の情景と、二人の思い、会話を巧みに混ぜ合わせていて、

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    物語の内容から解説まで、「まさに」としか言いようがない。主人公と共に達観しつつ、傍観して読み進めていた自分にクライマックス、急に焦点が当たるかのような感覚。読みやすい、けど忘れ難い作品。

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    就活の時は、“何者”かについてすごく考えさせられるだろうし絶妙なタイトル。言葉に出して考えてることを100%伝えられる人は少ないんじゃないかな。SNS で、発信することの怖さを考えさせられた。トーストにプリンを塗りたくったフレンチトーストでも食べてみるかな。

    0
    2025年11月10日

    c

    購入済み

    ありのままで頑張ろ

    格好悪いとしても、そのままの自分で頑張るしかないと、格好つけようとしても自分以外にはなれないんだと、突きつけられた。頑張るしかない、頑張ろ

    0
    2022年07月05日

    購入済み

    リアル

    現代の若者のリアルな姿。
    SNSと就活。とても読みやすかった!多分、sns世代の私だからかな?
    受かる受からないに囚われすぎて、自分を見失うのは恐ろしい

    0
    2019年04月06日

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