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『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。 とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。 体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。 この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
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Posted by ブクログ
これまで読んだ本の中で1番感動した。 秘密を抱えてる人、特に自分が決めた秘密ではない人。そんな人が救われる言葉で溢れていて美しい。 見た目は同じ人間だけど、なんだか自分だけが宇宙人なんじゃないかとずっと思ってきた。 そんな人間が、この世に私以外にもいる。それでも、大丈夫だよとそっと背中をさすって...続きを読むくれる作品。
ずーっと私の頭の中で朝井リョウさんが喋り続けてた。 セクシャリティ関係なく非常に共感した。 これだけ評価が高いのだから共感している人多いのだろうなぁ。 ただ性質上リアルの知人に勧めるのは人を選ぶと思います。形式も含めて受け入れる姿勢で読みはじめて欲しい。 自分の価値観は自分にしかないですよね。環境や...続きを読む社会がそうさせないことも含めて“しっくり“がぎっしり。 非常に面白かった。読んでない朝井リョウ作品も読もうと思えました。
時間差でめちゃくちゃ効いた。 読み終わってから自分の行動を振り返ったとき、「もしかしたら自分にも当てはまってるんじゃ?」と思うことがたくさんあった。 今まで行ってきた、言語化できない行動に言葉を与えてくれた本。
読む手が止まらなかった。とある同性愛の一個体が今の社会で生きている中で生じた思考、考察を細やかに深掘りしており、どうやって生きていったらいいのかを一緒に考えながら読んでいた。 タイトルが目立つ装丁で、出だしを読んでから「そういうことか!」となり、なんとなく、カバーをかけました。 視点が変わると世界が...続きを読む変わる。自分の人生の見え方も。こういう小説、好き。
他人の目を気にするな_ヒトの世界でよく聞く言葉ですけど、これって単純に他人の目自体がコロッコロ変わるからアテにするなっていう意味だった。
人間生活から降りたくなる感覚、わかる でも自分は共同体感覚から幸福を見出そうとしているからそこにしがみついている。
ちょっととっかかりにくいお名前の本で、余計にそそられてしまって読んでみたら、名前の通りの中身で2度びっくり。読んだことのない視点からいろいろ考えさせられるような、どこかふざけてるような、、、みたいななんかよくわからない気持ちになりながらも楽しく読み終えました。
1年以上前に、第1章だけ読んでいた本作をようやく! オーディブルで聴いたので「しょうせい」をずっと「小生」だと思ってました。作中でもあったようにに、日本語って一人称多すぎ〜〜! 「尚成」なんだね。 斬新な語り手すぎるけれどこれが中々面白く。今度は文字で、視覚から本作を読もうっと♪
「監視カメラ」は的を得ていた。何の疑いもなく会社の発展のために仕事をしてきたが、本当はそうではないかもしれないと。監視カメラがあるから、そうすることが正しいからと思いこんでいただけかも。だからといってそれをやめることはないけど。 自分は共同体感覚を強めることで幸福度を増すというスキームに知らずに乗...続きを読むっかっていたなと感じた。主人公の尚成はそうしなかったけど。 自分は起伏のない平凡な人生がいい。これ以上頑張って何かを成し遂げようという志もない。波風を避けてなるべくそれを受けない環境を整えて過ごす。お金もあまり使わない。釣りと読書、たまに料理で充分かもしれない。友達もいらない。飲み会でも飲めないし行かない。自分の小遣いもあまり使わない。おそらく金が貯まっても積極的に使わない。 でも会社は会社や社会の発展進歩貢献に寄与することを最優先に求めてくる。仮面を被り、それなりに合わせてなんとなかやり過ごすことはできる。 良いのか悪いのか。おかしいのか、平気なのか。
読み終わって思ったのは、 これは集団?群衆?社会?に対する作者の考察。 朝井リョウのエッセイのようなポップな文体で、社会に対する考察が書かれているから、私は「なるほど、こんな考えもあるのね〜」と楽しく読めた。 「私」の脳内再生音は朝井リョウの声だった笑 朝井リョウはどうして、こんなにもマイノリ...続きを読むティ側の葛藤やもどかしさ、やるせなさを文章に落とし込めるんだろう…。 ミソは小説って部分で、どこまでも「主人公はこう思っている」と読めるところ。「それに属する人の全てがそうではないよ」と読める。 異性愛者個体全てが、共同体の発展を願っていないわけではない。ただ、尚成という個体は、家族、学校、友人にバレないように擬態せざるを得なかった。 対照として、マジョリティの樹や大輔、マイノリティだけど尚成と違う考えをもつそうが出て来たのがよかった。 人間は何も生産しないことが苦痛だから、次を探すし、発展、拡大を望む。インザメがチャーチもそうだったけど、人間、依存するものがなかったら虚無では?だから何か必要なのでは?ってことを言っているように感じた。
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