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Posted by ブクログ
本当に求めているものが何か分からない、〝成長、繁栄、拡大〟ばかりを追い求める•••
誰しもが感じたことがあるけど口に出すことはないモヤモヤを、すっきりと言語化してくれている。
会社などの共同体において、そこまで能力がないのに〝やる気がありそう〟なだけでチャンスをもらえたり評価が上がることがある。
数字で見える成果なんてほとんど無いのになぜ評価されるんだろう?と気になっていたけれど、〝共同体の成長と拡大に貢献してくれそうな人材だから〟だったんだと腑に落ちた。
この〝共同体の成長と拡大に貢献してくれそう〟=良いこと というのが生殖の視点から語られていて面白かったし、明確な答えはないけれど非常に考えさせられる本だった。
この本の主人公はどこか朝井さん本人に似ていて、きっと朝井さん自身が同じような葛藤を抱えたことがあったのだろう。
Posted by ブクログ
主人公の達家尚成は、共同体の拡大、発展には背を向けた人間である。「手は添えて、だけど力は込めず」をモットーにして、のらりくらりと生きる主人公が、自分と同じ境遇(ゲイ)だが、自分のために共同体の拡大、発展に寄与する会社の人間や 、カテゴリーこそ違うが、性の悩みを持つ人間に出会う日常物語である。本書を読んで、自分のしたいと思う生き方と達家の生き方は相容れないが、その交わらないような立場の考え方を学ぶ事ができて良かった。特にLGBTQに対しては今まで偏見は無かったが、当人たちからすると、自分たちのような「中立だが異性愛者」は敵対すべき社会の歯車の1つなんだなと痛感した。物語の終盤に、達家が、同性愛者でも子供を授かれるような仕組みとして、「体外受精」「人口子宮」などを推していたが、個人の意見としては、生命に対して倫理観より、これらが実現することにより、LGBTQも異性愛者もフラットになり、ひいてはこれらの言葉が自然消滅するような社会のほうが望ましいと感じた。
独特な目線から話してるなあ、人間のことを「ヒト」と読んだり〇個体とカウントしたり、、、新鮮で面白くて次々読んでいったらいつの間にか最後のページに。フレンドリーな口調が読みやすかったのかも。
人間は成長とか変化しないことを恐れていて絶対今にとどまろうとしないし、後戻りなんてもってのほか、、、ほんとそうだよねぇ、と思いながら読んだ。脳が発展していて身の回りがある程度満たされているから、暇なときに「生きてる意味ってなんだろう」みたいなことを考え始めるの、すっごく人間らしいよねぇ、とも。
ある事象に対する人々の見方や風潮の変化についての描写が興味深かった。
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