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自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)
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「正欲」
2023年11月10日公開 出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗
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朝井リョウ節全開
この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。 登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。 まさしく読む前の自分には戻れない一作です。
#深い #タメになる #共感する
Posted by ブクログ
p.437〜 読んでいて苦しくなる 性的嗜好に限らない。人それぞれ見ている世界が違うということを前提に、どうせ理解されないし理解できないと閉じこもるのか、だからこそ伝え合うのか。どうすれば生きやすくなるんだろう
読む前の自分には戻れない、とどっかのレビューに感想があったがまさに。 読んでから半年は経つけど、未だにマイノリティに対する自分の答えが見つからない。 どうするのが正解?本当の意味で理解なんてできる?そもそも理解するという姿勢がおかしい? 一つ言えるのは、こんな風に考えて悩んで悩んで悩め、っていうのが...続きを読む朝井リョウの伝えたかったことなんだろうなってことかな
まさか…と思うようなことが現実に起きていると考えるとすごく興味深いが、それは理解していいものなのかな。 理解できないからこそ興味深いのかもしれない。 "特殊性癖"という分類が既に"普通じゃない"を表してしまっていてその時点で除外されているような気もするし、当本...続きを読む人もわかってもらおうとしていないから無理に交わる必要もないのだろう でもだからこそこの作品に救われた人や視野が広がった人が多いのだろうと感じた。
朝井リョウさんの作品は本当にすごい。 考えさせられるというかとにかく私の癖に刺さる。 人を一概に語ることなんてできないんだと思った。
混乱している。 何から書けばいいのか分からない。ただ、胸の中に強い感情があるということだけが分かる。 物語の冒頭には、「社会に馴染めない、一般的でない感覚を持っている者」が書いた文章と、児童ポルノに関する記事が書かれてある。 前者の文章については、んーそういうものなのか、と知識として取り入れよう...続きを読むと努力しながら、スっと頭に入らない文章を無理やり読んだ。 LGBTQをテーマにしたドラマや映画、小説は本当に増えた。特に、最近では、LGBTQをテーマにするまでもなく、その上で、別のテーマに焦点を当てた作品も多い。わたしはこれらの作品を、「LGBTQに該当する登場人物がいるなんてことこのご時世当たり前ですよ」「違和感なんか持つわけないじゃないですか」「伝えたいのはそこじゃないですよね」と、分かってますよ顔をしながら楽しむ。そこについては、自覚している。 私のしていることは、八重子に近いことのように思う。八重子のように具体的な行動には至ってないが、わたしは分かってますよの立場にいたい気持ちは必ずある。 だから、物語の冒頭にある、「社会に馴染めない、一般的でない感覚を持っている者」が書いた文章についても、知識として読み込もうと努力した。 だが、この文章の意味を、物語を進めるうちに、努力するまでもなく、痛いほど伝わった。実感した。 自分は、物語の中の、啓喜の正欲も、八重子の正欲もそれぞれ異なった正欲に強く共感できてしまう。 個性など受け入れるべきではない、ルールの中で生きるという正しさの啓喜。全ての個性は平等であり、必ず受け入れられるべきであるという正しさの八重子。 啓喜は、レールから外れるということに強い拒否感を抱いていた。一般的・普通という言葉を自分の軸として置いている印象がある。自分もこれまでの人生、全く同じようにして生きてきた。母子家庭ということもあり、いわゆる一般的から少し離れたスタートだと自負していたため、強く「一般的」を意識してきた。佳道が気づいたように、わたしは不安だった。 「まとも側の岸にいたいのならば、多数欠で勝ち続けなければならない。そうじゃないと、お前はまともじゃないのかと覗き込まれ、排除されてしまう。」 しっくりきた。母子家庭という環境が、LGBTQよりも早く、先に、より一般的になった時代に思春期を過ごした。有難かった。ただ、母や祖母の持つプレッシャーやコンプレックスは感じていた。いつしかそれは自分のものとなり、「まとも側の岸にいるべきだ」と思うようになった。 啓喜と同様、個性を大事にする、理想を掲げる周囲の人間にイライラしたことは何度もある。なんでこんなにも現実を見ないで理想ばかり抱くのだろう、気持ちなんてあとから着いてくる、まずは安定したレールに乗ることが第一優先でしょ。ずっと思っていた。 マイノリティの個性を「理解」し受け入れるということは、レールに沿って生きるべき、というこれまでの自分の人生の軸や考え方を、「正しくないもの」として否定されているような感覚に陥ってしまう。正しさとは何か、を常に最優先に考えていた自分が。 啓喜の正欲と八重子の正欲は全くの別物だ。 八重子は逆に、個性をさらけ出し受け入れ合うことが今の時代の正しさだと考えている。「理解」しようとしすぎている。まさに、理想論だな思う。これに関しては綺麗事すぎる。 ただ、世の中がある程度母子家庭を受け入れたように、自分も個性を受け入れる必要があるという考えは根底にはあった。世の中はそんなに簡単にはいかないと思いつつも、LGBTQをテーマにしたドラマ、ひいてはLGBTQを基盤にしたドラマは、今の時代当たり前ですよという顔で見ていた。自己満足だ。 理解したいと思っているし、一方で、 現実はそんなにスムーズではないとも思っている。 そんな自分が、この物語を大方読み終える前に、 冒頭の児童ポルノに関する記事と、田吉の取調べを読んでいたら、どのような感想を抱いただろう。 物語を読み切った今、田吉に対する感情は憤りのみである。想像力のなく、無責任な、不必要に他人を傷つける発言。取調べを読んでいると、とても苦しかった。全然違うよ言ってることが。そんなつもり全くないよ。勝手に言わないでよ。 それは、佳道の思考を少し覗いたから言えることだ。 自分も、ニュースを見て、容疑者の学生時代の同級生や会社の同僚が容疑者について語っているのを見て、 やっぱり犯罪者はそうだったのかと、勝手に自分都合の想像を膨らましているではないか。 小説を読むと、読み切った後の自分の正欲と、日常生活での自分の行動の矛盾に、必ずと言っていいほど苛立ちを感じる。 自分は、マイノリティについて強く悩んだことはない。母子家庭も、周囲のプレッシャーは感じていた反面、マイノリティと名乗る程のものでも無い事実は把握していた。 マイノリティの中のマジョリティ。母子家庭もLGBTQも、マイノリティだよという顔をしつつ、その環境に、個性に、名前をつけてもらっている。その存在を社会に受け入れてもらっている。そうである私は、「受け入れる側」の人間になるのだろうか? 自分の正欲のあり方が分からない。 結論がつけられない。 結論はつけるべきでは無いのだろうか? 正欲のあり方はひとつではない?
朝井リョウさんの人間への解像度がすごいです。言葉に出来ないです。結論、人の痛みや苦しみは自分がその立場にならないと分からないということです。
自分の中の当たり前に近い登場人物に最初は共感しながら読んでいたけど、だんだんと他の自分とは異なる登場人物に感情移入し、社会がどうなればいいのか、人とどう接したらいいのか、分からなくなった。正解は分からないけど、そういう生き方もあるんだと知れたことに意味はあると信じたい。全員に一度は読んでほしい。
多様化が正義となっていく世の中で、認められる枠線が濃くなっていくごとに、枠外の人々がより追いやられていく気付かされた。人を傷つける前に傷つく人を想像でき、少しだけ優しくなれる一冊。
自分は「人生の通常ルートど真ん中」を歩んでいると信じて疑わない人たちと、そうでない人たちの物語。 前者の気質のある人にこの本をすすめると、「まあまあな変態小説って聞いたから読まない」と言われ、正にそういうところだよなぁと思いました。
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