正欲(新潮文庫)

正欲(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)

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  • 映画化

    「正欲」

    2023年11月10日公開
    出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗

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正欲(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「多様性ってなんだろう?本当に必要?」
    この本は、多様性が無条件に善として捉えられている社会に対して、ものすごい課題提起をした小説だと思う。

    私も日系大企業でグローバル組織に属しているため、日々感じていた違和感。私たちの言うダイバーシティって本当の全体からみたらものすごく限られたエリアの多様を語っ

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    多様性ってなんだろう。正しいってなんだろう。
    悶々としながら読んでました。

    私には少し重く、読むことにすごく時間がかかったけどとても面白かったです。

    けれどあまりに自分の中で複雑な気持ちが溢れてしまって終盤は泣きながら読んでました。

    私の中で正解はまだ見つかってないけど、
    視野が少しだけ広が

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった
    正しく思うことで否定して大事な人を傷つけてしまって関わることができなくなってしまったと思う…先に読んでいたら傷つけなかったかもしれないけど、変わらなかったかなとも思う
    根幹に関わるけど間違ってると言われるようなことは言えずに抱えてしまうなと思う

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    「多様性」とは結局のところ社会が包摂(角を削って丸くして社会に溶け込ませるようなイメージ)できる限りの多様性でしかない。包摂しきれない多様性は社会から排除され、なかったものとされる。「多様性」という耳触りの良い言葉が孕む欺瞞を鋭く描いた作品。

    特殊性癖とは違うが、私はアロマンティック(他者に恋愛的

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    “多様性”についての価値観が変わる一冊。
    今の時代だからこそみんなに読んでほしい!
    多様性とはなんぞや?という内容ではなく、マイノリティの人がどのような人生を歩んできたかという内容。
    ただ作品中の登場人物は、LGBTQをマイノリティの中のマジョリティと定義づけるなら、マイノリティの中でもさらにマイノ

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    比べるのはお門違いかもしれないけど、私も特殊フォビアを持っているからか特に夏月に共感した。
    自分がおかしいという自覚、孤独や諦め、それでもやっぱり卑屈でいることにも飽きてきて、人生が底を打ったときに初めてありのままでいることを肯定できるようになった気がする。 
    今やっている仲間探しも、世間体だのプラ

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさんの小説を初めて手に取って読んだのがこの作品。
    この本を手に取った理由は前から気になっていたというのもあるが、何より帯に書いてあった「読む前の自分には戻れない」というフレーズだった。
    「多様性」という言葉が当たり前に飛び交うような時代になって、改めて自分の想像している物事の範囲内でしか考

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    「多様性」という言葉が溢れる現代社会へ、これは鋭利な刃物のように突きつけられる強烈な問題作である。
    物語は、性に対して異質な欲求を持つ二人の男女と、世間の「普通」の中で生きることを強いられる検事や主婦といった複数の視点から展開する。一見、交わることのない彼らの人生が、ある事件をきっかけに絡み合い、読

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    本屋大賞ノミネートやタイトルの興味から読んだ。多様性という言葉を推進しながら、暗黙の雰囲気や価値観がある世間を再度認識させられる本だった。

    人間として世間一般から「普通」「正しい」と思われている嗜好だけが全てではないよなと自分ではわかっているつもりでいる。マイノリティの嗜好が認められない世界の様子

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    正欲を読み終わって、今までの価値観が少し変わった。
    読むまで正しい欲とはどのようなことか全く検討がつかない自分であったからこそ、より価値観の違いについて感じるものが大きかったのだと思った。
    蛇口から噴水のように出る水に興奮することが、あまりにも身近に感じることがなかった分程遠い価値観のように感じてい

    0
    2025年12月07日

正欲(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「正欲」

    2023年11月10日公開
    出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗

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