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自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)
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「正欲」
2023年11月10日公開 出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗
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朝井リョウ節全開
この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。 登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。 まさしく読む前の自分には戻れない一作です。
#深い #タメになる #共感する
Posted by ブクログ
大昔、ゲーテルが 「数学理論は不完全であり、決して完全にはなり得ないこと」 を数学的に証明してしまったように。 多くの数学者、科学者、哲学者が、この世は矛盾で満たされていることを解明してきたように。 真の正しさなんて、この世に存在しないのかもしれません。 数学の世界では公式が 「現実で起こりえな...続きを読むいこと」だとしても 「人間の役に立つならOKです!」と理論はどうでも良いとすることがあるそうで。 それなら、人間が矛盾だらけで間違いだらけでも、何らおかしくはないと思うのです。 それでも求めてしまう正しさって、そもそもなんなんだろう。 正義を貫くことって、本来は良いことのはずなのに、なんでこんなにも生きにくくなってしまうんだろう。 そんなことを読んでいてずっと考えていました。 その時、やなせたかしさんの言葉を思い出したんです。 「この世の絶対的正義とは、お腹を好かせた人にパンをあげるようなもの」 誰かを思いやる気持ちが正義だとするならば、個人の正義とは常に簡単で。 なのに集合体になって、社会的正義になった途端に難しくなるのは何故なんだろう。 それでも、この小説を読んで、私にとっての「正義」は何かを考えて、気づけた。 同時に誰かにとっての正義とは違うものである可能性を知ることができました。 それだけで私にとっては非常に有意義な時間でした。 世界には、私が理解できない趣向や価値観を持つ人もいる。 それでも、私が「理解できないから」とその人自身を拒絶したくない。 理解できないことが私や「あなた」にあっても。理解できないことは悪では無いように。 私に理解できないそれは、「あなた」を構成する要素のひとつに過ぎないから。 それはそれ、これはこれだから! だから、「あなた」の素敵なところを見つけることを、諦めたくは無い、と思ったし、諦めてほしくないと思いました。 また読んでいて度々amazarashiさんの『1.0』という曲を思い出しました。 星灯すら届かない暗闇でも、しがみつく光が、明日死なないための微かな希望が、私にとってはあなただから。 あなたにも、そんなものが見つかりますように。 そう願う歌です。 煩わしい社会との繋がりも。 全てこの世界と繋ぐ糸だったと気づけることは、すごく幸福なことなのでしょうね。この世の中では。 少しでも多くの人達が、生きていくための言い訳を見つけられるといいな、と思いました。 世界には、無自覚に正欲に取り憑かれた人が沢山います。それは、私もきっとそうで。 時として、自分に理解できないから、心無いことを言うかもしれない。 それでも、幸せにならないために生まれてきた生物がいると、私は信じたくない。 この世に生を受けたからには、この世界がみんな希望を持って、幸せを感じながら生きて行けるところだと信じたい! これまで人と話すことが怖かった。それは自分が社会から見たら間違った生命体だと思っていたから。 薄氷の上で、ひっそり息を殺すように生きてきたことを自覚しました。 でも、みんなそうなんだ。 みんな、自分が周囲と違う生命体だと思いたくないから周囲に確認しているんだ。 「私、みんなと一緒だよね?間違ってないよね?」 そう思うと、怖かった世界が少し身近になったように気がします。 読んで良かった、そう心から思える小説でした!! めっちゃ長文になっちゃった。感想書くのって難しいですね! 読み返すのはキツイけど!本当に大好きな小説です。節々の表現が美しくって呼んでいて楽しかったです! 朝井リョウさんのほかの小説も読んでみます♡
価値観をひっくり返された感じ 自分の考えについて 浅くてとても及ばない 考えたこともない ことを なんかだか知らしめさせられた? ような。 それを言葉で文字で表現している筆者が ただただ すごい 語彙力なし、自分 もっとさまざまなことを知りたい さまざまなことを考えていきたいと 思った ほかの作品も...続きを読む全部読みたい!
人は、自分が正しいと思っている(思い込んでいる)ことを話すとき、饒舌に、得意げになる。また、その正しさが全ての人にとっての正しさではないということを忘れてしまう。 読後、こう思った。そして私自身もこのような経験が思い出せる限りでも数多とあることにショックを受けざるを得なかった。 私は本作品を読んで...続きを読むいながら「まあ、でも私は間違いなく多数側の岸にいる」と思いたがる自分が常に存在していた。ただ朝井リョウの作品は、どう自分都合に変換しても、それまで傍観者の立場から見ていられた登場人物に、共感せざるを得ない点が必ず出てきてしまう。『何者』を読んだときと全く同じ感覚である。 たとえば、佳道や夏月、由美や泰希が、相手に言ったところでわからない、と発言していたことに関して強い共感を覚えた。私は悩み事があっても、それをあまり人に打ち明けない。言ったところで解決に繋がらないことが多いからだ。なにかアドバイスをしてもらったとしても、自分の性格のせいでそのように行動できなくて悩んでいる、ということがほとんどだ。そして何よりも言ったところで私自身が全く楽にならないからだ。相手が理解しようと努力してくれていることや、戸惑っている表情を繊細に受け取ってしまう。また相手の反応を勝手に期待して、その通りでないと勝手に落胆する。この一連の流れに嫌気が差しているため、人に心の底を見せることは少ない。その一方で、沙保里のように自分の秘密を明かして心の距離を縮めようとすることにも、正直該当してしまった。「頼まれてもいないのに。」である。 朝井リョウの小説を読むのは、これで3作品目だが大好きな作家の1人になった。軽い気持ちで物語の世界に浸っていると突然、「お前にも関係のある話だぞ」と言わんばかりの刃を向けてくる。しかも自分が見て見ぬふりをしてきた急所に突き刺さる。ただ、私はその感覚が嫌いではない。むしろずっとモヤモヤしていたことをあまりにも簡潔に言語化してもらえるので、自己理解が深まる楽しさを感じているのだと思う。 そして、そんな行き場を失った性格や思考回路を文章化してもらえることや、作品が私以外のたくさんの人々にも響いているということが、「こういう考え方の人は私以外にもいるのだ」という安心へと繋がっている。結局私は、自分の汚い内面の部分も誰かに共感してもらいたいのだ。対等な関係の誰かに共有していきたいのだ。人と関わりを断ちたいと思ってしまっても、自分のことを理解できる人は存在しないと思ってしまっても、いざ自分を受け止めてくれて、かつ同じ心情の人と巡り会えたとすれば、抱きしめ合うことに価値を見出すだろう。佳道と夏月が身を持って体感していたように。 また、読後の自分を好きになれる本を生み出す作家だと感じた。ほんの少しだけかもしれないが、視野を広く持つ意識が芽生える。本作品に対しての「読む前の自分には戻れない」という言葉は、私には当てはまった。そして私は読む前の自分よりも読んだあとの自分の方が好きだ。 私はこの本を多くの人に勧めたい。だが、それは自分がこの本の良さを信じて、その人に勧めることが正しいと思いながら語るということなので、つい「あなたは世間に対してもっと広い視野や考えを持つべきだ」という意味を込めて訴えかけてしまいそうで、果たしてオススメすることが良いことなのか分からないというジレンマに陥ってしまうだろう。
自分が理解できる範囲外は異常者だと切り捨てる多様性、多数派が決めただけの正しさに抑圧されていく誰かの自由…色々思うことがありすぎて言語化が難しい。けど絶対に読めてよかったと思う。 多様性に前向きな人も後ろ向きな人も、全員読んでみてほしい。
とにかく世間の良しとしているものに対して強烈なアンチテーゼを加える作品だと思った。ただ一方的な非難ではないことが余計にタチが悪いと感じた。 読んだ人それぞれの問いをもつような作品だと思う。 この作品を読んで共感した点は、多様性という言葉を便利に使う世の中に対する疑問である。多様性を認める、多様性を尊...続きを読む重する。この作品の中では、本来であれば多様性の中に含まれ尊重するべきものなのに多数派の都合によってないもの、矯正されるもの、罰せられるものとして扱われる無視される少数派にスポットライトを当てていると思う。しかし、その光の当て方は実に多角的で、読む人それぞれに違うトゲを刺して、ほんの少しの救いを与えるような体験を生むのではないかと思った。
日常の風景と心理描写を重ねるのが本当に上手。頭の中で情景が瞬時に浮かび、読み手の心を揺さぶってくる。 正しい欲とはなんなのか、非常に考えさせられた。 頭の中で咀嚼できる価値観しか認められないのは仕方がないことなのかもしれないが、それゆえ、悩んで、苦しんでしまう人がいる。それがわかっても中々かわれない...続きを読む人間の弱さ、醜さを美しく綴っている。 明日生きるために今日を生きている我々は正しいのか、間違っているとするなら正しさとはなんなのか、絶え間なく考えさせられる作品だった。
マイノリティであろうが、マジョリティであろうが、自分と違うものを無下にせず、無理に受入れることもせず、今日のごはんはハンバーグがいいな、私はラーメンがいい、くらいの意見の不一致として概念のように受入れることは出来ないだろうか。 私はこれが好き、あなたはこれが好きなんだね、へぇーくらいの軽さでみんなが...続きを読む過ごせたらいいのになぁと思った。 私が出来ているかは分からないけど。 誰でも、何事も背景がある事を忘れずにいたい。
相手に共感したり理解を示すことは、無闇にできないと感じさせられた。家族でも友人でも恋人でも、他人は他人。だからこそ、自分の想いは、しっかり言葉で伝えようと思った。
読んでいてすごくしんどかった 多様性を理解するってなんて傲慢な態度なんだろう、今後"普通"とか"多様性"を気軽に言えなくなった。 今までもこれからも何も知らないマジョリティ達が多様性を受け入れていると主張したとしても何も悪いとは別に思わないが、それを八重子...続きを読むみたいに詮索したり理解すると主張するのはやめておいた方がいいでは?とも思った。 マイノリティな彼らも受け入れてもらうとも思ってないんじゃないだろうか ただ同じ嗜好の者同士ちゃんと網で繋がっていって明日を生きていってほしいと思いました。
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