ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)
アプリ試し読みはこちら
「正欲」
2023年11月10日公開 出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
多様性を尊重する時代、、でもその裏では苦しんでる人もいる。。 表面だけ取り繕って、実際は自分に理解できない事があると爪弾きにする。。多様性って何なんだろう。 ものすごく考えさせられる、重いテーマだけど、、 私はすごく好きでした。 ただ一つ言えるのは 読む前の自分には確実に戻れない作品
性欲と正欲は仲の悪い双子。 正欲とはなんだ? と思いながら読んでいたら、 ぼんやりとそれがつかめてきて、 解説を読むとかなりしっくりきた。 「これが正しい性である」と、 勝手に社会の多数派が決めたことを正義として、 それ以外の少数派を危険だと判断して弾圧する。 それが正欲。 正欲を批判するのも...続きを読む正欲だし、人には人の正欲がある。誰かを傷つけるのも、救うのも正欲。 考えれば考えるほど呪いのようで出口がない。 この無限の呪いを言語化した、朝井リョウさんが天才にしか思えない。
日本に生まれ住む人の中で圧倒的マジョリティの自分の中でふとした瞬間に、悦に浸るように、傲慢に、おめでたく芽生える、それでいて大したことのない正義に容赦がない。
何か凄い共感する所もあって、それを言語化してくるのが恐ろしくもあった。 社会の見方が違って見えてくるし、マジョリティのままで居続けようとすることもマイノリティという言葉は印象的であった。 人は誰しもがそれぞれ胸の内に隠す欲望があり、それらに優劣などはなく、それらを打ち明けたり、無理にそれらを知ろうと...続きを読むする行為もはこの世界では良しとはされない。 自らは秘密を打ち明け、その代償として、他人に秘密を強要するこの社会においては、多様性という言葉はあくまで、世の中で正常とされる欲望のレールの上での聞こえのいい常套句である。 この世の中の暗黙のルールは今後変わることはないし、糾弾されることもない。 ただ、この本の読者が増えることで、理解者という仮面を今まで被っていたという事実に、気付き始める人々が少しは増えていくだろう。
それぞれの人物の話が読んでいくうちに繋がっていって面白かった。 正欲、正しい欲の難しさ考える事が多くて楽しい本
マジョリティに属することで得られる安心とそれに対する執着、マイノリティへの理解の在り方など、考えさせられることが余りにも多く各節を読み終えるたびに思わず溜息が漏れた。 現代に読むべき一冊。
この苦しい物語をトガヒミコと一緒に考える。 苦しい、苦しい物語だった。 『正欲』は、読後に救いを与える作品ではない。むしろ、私がなんとなく感じてきた「多様性」という言葉への白々しさや息苦しさの正体を、真正面から突きつけてくる本だった。 この小説は「正しい性」を告発する物語であると同時に、その告発行...続きを読む為そのものの「正しさ」までを問い返している。新たな正しさが、また別の正しくなさを生み出してしまう構造。その残酷さが、登場人物たちの苦しさとして描かれている。 一方で読みながら、どこかで「もう少しうまくやれなかったのだろうか」と思ってしまう自分もいた。すべてを正直に語らなくても、当たり障りのない話題でやり過ごすことや、少し嘘をつくこともできたのではないか、と。 正直であり続けることは尊いが、「ありのままの自分でいたい」「自分にうそをつきたくない」という姿勢は、行き過ぎるとどこか子供じみても見える。 社会の中で生きる上で、「何も語らない不気味な人」というレッテルを貼られるくらいなら、ある程度の演技や方便が必要なのも事実だ。その「うまくやれなさ」もまた、彼らの生きづらさを強くしていたように思える。 人間は集団で生き延びてきた生物であり、異質なものを見つけ出し、排除する本能を持っている。だから私たちが受け入れられる多様性とは、結局のところ「自分が想像できる範囲の多様性」に過ぎないのではないかと感じた。 ここで思い浮かんだのが、私の好きなアニメ『僕のヒーローアカデミア』のトガヒミコというキャラクターだ。彼女は、暖かい血をすすることに本当の喜びを感じる。しかしその嗜好は世界から決して受け入れられない。生きづらい。生きづらい。 ありのままでは生きられず、居場所を求めてヴィラン連合へと向かう姿は、『正欲』の登場人物たちと重なって見えた。作中で描かれたパーティやYouTubeチャンネルは、彼らにとってかろうじて息ができる場所だったのだと思う。 他者を理解するには、時間も労力も心の余裕も必要だ。そのコストの高さを前に、私自身もまた「正しさ」という枠組みで人を整理し、安心してしまう側なのだと気づかされた。 『正欲』は答えをくれない。ただ、正しさを疑い続けることから逃げるな、と静かに突きつけてくる。そしてその正しさの刃は、いつか自分に向くのかもしれない。 その苦しさこそが、この作品の誠実さなのだと思う。
自分自身の欲求や生き方、存在が、世間では無いものとして扱われる。自分にも、部分的にだけどほんなふうに感じた経験はあるが、自分の場合は自分の正当性は主張できた。 多様性という言葉を軽々しく使わないでおきたいと思う本だった。
今の自分との悩みにリンクして刺さった。本を読んでいてここまで登場人物の心情に共感できたのは初めてかもしれない。でもたぶん私はマイノリティのマジョリティなので彼らに仲間だということは出来ない。「多様性を認める社会」は実現不可能なんだろう。普段読み返すことはほとんどないけれどらこの本はもう一度読み返した...続きを読むい。
特殊性癖をもち、多様性と言う言葉に嫌気がさしている人たちと、それを理解できないが多様性を謳う、いわゆるマジョリティの人達の交互の視点から話が展開されている。 多様性は、認められたマイノリティ、受け入れられたマイノリティしか多様性の括りに入っていないのがこの世の中。認められてない多様性は排除されてしま...続きを読むう。 この視点を知ったことで、自分に見えている世界や価値観をひけらかすことは時に人を傷つけうる狂気になりうること、自分が知ってる価値観や世界、正しいと思っているものが全てではないことを強く感じた。だから、自分が正しいものは本当に正しいだけのものなのか?と言うことを疑い始めたら、そもそも正しさってなんだろうと言う矛盾に陥った。つまり「多様性難民」になった。 この本をきっかけに、ジェンダーやLGPTQ、性癖という初歩的なものを知るきっかけになった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
正欲(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
朝井リョウ
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
イン・ザ・メガチャーチ
公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集
生殖記
風と共にゆとりぬ
桐島、部活やめるってよ
何様(新潮文庫)
時をかけるゆとり
「朝井リョウ」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲正欲(新潮文庫) ページトップヘ