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自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)
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「正欲」
2023年11月10日公開 出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗
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朝井リョウ節全開
この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。 登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。 まさしく読む前の自分には戻れない一作です。
#深い #タメになる #共感する
Posted by ブクログ
価値観や正しさの明確な基準は存在しないのだと思いました。その基準は自分を形成してきた過去経験や環境によるわけで、多数派である事が正しさを形成しているという視点は持ち合わせておらず、ちょっとした衝撃でした。YouTubeを観るのもちょっと躊躇ってしまう、悪い事してる、そんな感覚に陥りました。 世界観が...続きを読む少し変わってしまい、自分の判断基準を発動する前に一度立ち止まってしまう、そんな思考に変化させられた本でした。 いちいち当たり前を疑ってしまう、少し面倒くさい人間になってしまったかも知れません、、、。 面白いか、面白くないか?と聞かれたらもちろん面白い部類に入れてしまうけれど、そんな枠に収まらない衝撃作です。
自分にとって「普通」とは何なのか。そのことを何度も問い直される作品だった。 私たちは他者を見るとき、無意識のうちに自分なりの物差しを使っている。しかし、その物差しや基準も、これまでの人生で経験してきたことや、身につけてきた価値観、そして偏見の積み重ねによって形づくられたものなのだと思う。 だから...続きを読むこそ、自分には理解できないものに出会ったとき、それを「自分にも理解できる何か」に置き換えることで安心しようとしてしまう。 けれど、それは本当に相手を理解したことになるのだろうか。 理解できないものを、こちらが理解できる形に落とし込んだ瞬間、むしろ相手が本来持っていたものを削り落としてしまうこともあるのだと思った。「分かり合うこと」や「多様性を認めること」といった、一見正しい言葉さえ簡単には使えなくなる。 人は他者との共通点を見つけることで安心し、つながっていく。しかし、その共通点が極端に少ない人は、どこに自分の居場所を見つければよいのか。 その孤独や息苦しさを、ここまで人物の内側から描いていることに圧倒された。 読むほどに、自分が当たり前だと思っていた「普通」の輪郭が揺らいでいく。 他者を理解するとはどういうことなのか、そして本当に理解することなどできるのか。 簡単な答えを与えず、こちらの物差しそのものを問い返してくる一冊だった。
がちで面白かった。群像劇をあまり読まないから初めて読んだ。さまざまな視点からことを見れるということと、現代の世で謳われている多様性という言葉ととの組み合わさったとき、新しい解釈が見れて面白かった。
「理解すること」と「受け入れること」は別だということに気付かされた。 自分も無意識に誰かを”普通じゃない”と判断しているんだろうな。 ただ、理解はできても、今まで自分の中の「普通」の概念を変えるのはなかなか難しい。
これが陽キャが書いたことが空恐ろしい、才能と奥行き。各キャラの解像度が高く、別の人が書いたかと思うくらい各キャラの文体、雰囲気も異なる気がする。後半心が苦しくなりつつも一筋の光が見えたと思います。あとがきまで面白かったし、今後の考え方に影響するような本でした。
他人を理解しようなんてそもそも烏滸がましいことかのかなと思った。自分の知ってる感情とかに他人を当てはめるのとかも意味がないとしたら、なんとなくのコミュニティが相性が合うもの同士なんだろうな。
放っておいてほしい側の人間としては刺さりすぎて辛かった。朝井リョウには世界の人間がどれほど解像度高く見えているのだろう、怖くなる。
面白くて慌てて読んだ。 性的な倒錯のある人間、その人を理解したいと思う人間、そういうのがあるとも想像しない人間など、様々な視点から語られる。研ぎ澄まされた言葉と概念の連続。これはすごい。 日頃の生活で何を語るにしても、本当に無意識に誰かを傷つけてるんだろうなと思った。家族がいること、何にしても。だか...続きを読むらといって何も語れないというわけではなく、大事なのはスタンス。八重子は立派だよ。
マイノリティは必ずといっていいほど差別される。マジョリティは差別していることにすら気づいていない。自分と違う者を排除しようとする。
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