【感想・ネタバレ】正欲(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)

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朝井リョウ節全開

この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。
登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。
まさしく読む前の自分には戻れない一作です。

#深い #タメになる #共感する

1
2026年02月20日

Posted by ブクログ

多様性という言葉は今や複雑な人間関係などを美しく飾るために使われることも多く、重要視されてきている考え方だが、同時に人の生死を、安易に、普遍的に、盲目的に扱割れると思った。多様性を100%もしくはそれに限りなく近く実現しようとする時、人は、多様性を理解している顔をした自分に苛立ちを覚え麻痺する人間を殺しうるし、同時に自分がこれまでの人生経験で得た知識を総動員して想定・想像しうる人間がその予想の遥か彼方の次元の住人だった場合、その人に僕は殺されうる。何をするべきかはおいておいて、まず大事なのは、今まで積み上げてきた普遍的な思考、生活、人間関係は、自分と別の星に住む、たった1人の人間にすら打ち砕かれる可能性があるというのを知ることだと思う。その上で自分にも限界があると知り、知らないこと、いや、知りたくもなかったと思うであろうことがあるというのを知ることが、大事なのかなと思った。

0
2026年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私としてはすごく響いた本で、私にとっての当たり前は、他人にとって当たり前じゃないということを改めて思い知らされました。
佳道と同じく、自分がマジョリティであるか確かめ合うという表現に非常にしっくりきました。
なんか人間の考え方は多様性という言葉に、簡単に片付けてはいけないものでわかりあえないのは、そりゃそうで、だからといって無理にわかろうとするのも違うなぁ、難しいな、、、、と読みながら思いました。
啓喜はこれからどうやって家族に接していくのか、気になりますね

0
2026年03月23日

Posted by ブクログ

自分はマジョリティ側だが近年誰しもが口にする「多様性」について、いろいろ思うところがあったのですごくドンピシャなテーマと内容だった。
「多様性」は自分の異常性を正当化する便利な言葉では無いし、マイノリティを理解し受け入れた”つもり”になるための魔法の言葉でもないというのが私の所感。

0
2026年03月23日

Posted by ブクログ

これで終わりって思ったけど、あの終わり方だからどんな正欲を持った人にとっても良いのかもしれない。

多様性、分かった気になって、全然分かってなかったということが分かった。

0
2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多様性が認められて、個性を尊重する時代。令和はそんな風に捉えられているかもしれないが、実際にはあくまでそれはマイノリティの中のマジョリティの話。LGBTQなど、名前のついたマイノリティなのだ。

この物語に登場する人物は、マイノリティの中のマイノリティに属する人たちだ。水に性的な興奮を覚えるという、誰にも理解されない少数な嗜好の持ち主がネットを通じて繋がるが、それを理解しない人たちによって犯罪者のように解釈される。

この物語は、「無知の知」と「無知の無知」がぶつかり合う構造になっている。「自分が無知であることに気づいていない人」は、自分の常識でしか物事を考えることができず、自分に理解できない人間の考えを想像すらすることができない。マジョリティに属することに安心して、マイノリティの人を自分の世界に引き摺り込もうとする。あたかも自分が常識人であり、相手を理解してあげる立場であるかのように。
そんな「無知の無知」の人に対して、マイノリティの人たちは自分のことを理解してもらうことを諦めている。自分には想像できない世界があることを知っていて、そんなこと考えもしない人たちがいることも知っている。「無知の知」の存在。

自らの正欲がマジョリティに属する人は、なんの疑いもなく、正しく生きることができる。しかし、マイノリティな正欲を持つ人間は、それだけで世間から切り離されたような感覚を持つ。決して人に知られないように生きる。マジョリティの正欲であれば、その欲を満たすコンテンツ、アダルトビデオなどは正しく供給されるが、マイノリティの正欲を満たすには、自らその満たし方を設計するしかない。

自分の信じている正義が正義たるかどうかは、マジョリティに属する感覚がどうかで決まる。自分の正義を振りかざすことが、人を傷つけるとこがあることや、自分の知らない考えを持つ人が世の中には多く存在することを忘れてはいけないと、深く考えさせられる作品であった。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

そっとしておいてくれ。
理解しようとすることも、誰かにとっては苦痛になる。人には人の「正しさ」があり、理解し難いこともある。他者に対してへえ、そうなんだくらいでいることが最善なのかなと思った。色々考えさせてもらえる話でした。学生時代に読みたかった。

全人類を理解しようとするのも、全人類に理解させようとすることも不可能。
「多様性」の気持ち悪さを言語化してくれている。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

冒頭の10ページをはじめとして、どうして朝井リョウは私の感情を知ってるんだろうと何度も思った。マイノリティが抱くやるせなさや諦念を描ききっている。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

多様性の意味を深く考えさせられる。人との繋がりこそが生きる糧になるのだと思う。
繋がりは、多くの人の場合、ルールやレールから外れた人間にならないように多数派であろうとして、他人に共感を求め、そしてレール上にあることの安定を求める。それだけで満足ならばいいけど、レールから外れた人、自分とは異なる価値観の人を排他しようとする。正しくはないと整理する。マイノリティーの中にも、マジョリティとマイノリティーがあり、よりマイノリティーの人は、同様の人との繋がりを持ちにくく、生きづらい日々を送っているのだろう。わからないこともたくさんあるけど、人それぞれの価値観を認められればいいなと思う。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

初・朝井リョウ作品。
ASDという当事者性を抱える自分にとって、
正常というレールから外された者の痛み、
そして「分かり合える」という傲慢な偽善への絶望が、
これ以上ないほど鋭く言語化されていた。
​「多様性」がSDGsのように便利な記号として消費される社会で、
人は理解できない異物を、分かったふりをして巧妙に疎外する。
そうして偽善で回る社会の歪さに、
吐き気がするほどの共鳴を覚えた。
誰かに理解されたいわけじゃない。
ただ、分かった気になられるのが一番悲しい。
人間の醜さと孤独の深淵を突きつける、まさに救いなき救いの書だ。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

まず、作者が年齢も近いっていうのもあるからか読みやすい。あと、中学の同級生などの周囲の人々への皮肉たっぷりの表現が結構面白い。芸人の永野さんが推してただけある。多様性って近年使われる外面だけいい言葉だが、想像しうる範囲内の話であって、理解したつもりでいるだけなのだと、自分自身も思い当たる節が。多様性を受け入れない人も受け入れるのが多様性であって…多様性ってなんなんと考えさせられた。後半の口論してぶつかり合うとこが好き。後は、ニュースとかでは分かりようのない事件の背景の小説好き。この世の正義は法律でそれで成り立ってるけど、それだけが正義じゃないよなってなる話好き。どれだけ自分の都合の良いように世界を見ているのか、衝動が走った本だ。

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2026年03月06日

ネタバレ 購入済み

読めば読むほど正欲がわからない

違う世界線の人たちが読み進めていくうちに交じり合い、夢中で読み進めた。

多様性から外れる人たち…
この本を読むまでいかに自分の考える多様性が狭いものだったか思い知らされる。
読み終わっても多様性とは?正欲とは?わからない。もやもやが残る。
そのもやもやこそが正しい理解なのかもしれない。
最後の解説がこのもやもやを上手に言語化してくれてとてもよかった。

#泣ける #切ない #深い

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2025年02月08日

購入済み

朝井リョウさんの書く文章が好きで新作が出る度に買っていますが、この作品は1位2位を争うくらいに好きです。LGBTQという言葉が世の中に知れ渡ってきた昨今、言葉を知っていると言うだけで本当の意味では理解出来ていないのでは?と考えさせられる作品でした。

#タメになる

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2025年01月19日

QM

購入済み

SNSで話題になっていたので読んでみた。
それぞれの人にとっての正欲とはなにか、考えさせられる。
多様性とは何か、についても。
もう時間空きすぎてほぼ忘れてるからまた読みたい。

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2024年09月25日

cnm

購入済み

多様性という言葉は、魔法のように全てを見通すことのできる美しい言葉ではない。けして交わることができない他者がすぐ隣にいるという絶望を突きつけるための、恐ろしい言葉だ。

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2024年07月18日

購入済み

正しさについて

自分の中で正しいと思っていたことが
周りから見てそうではないこともある。
過去の自分と重なる部分があり時間を忘れて読んでいました。

#ダーク #共感する

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2024年05月02日

購入済み

想像していた以上に面白かった。
個人的には八重子が一番好きでした。
彼女の視点があるのとないのとでは大違いだと思います。

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2023年12月18日

購入済み

多様性という名の暴力

普通の家庭を営んでる自分でも、あまり大っぴらにできない性的(嗜好)志向があったりする。
それは、家族に話しても理解されないし、たまに酒の席で漏らしても奇異の目で見られるだけだったりする。
世の中には、そういうモヤモヤを抱え続けて生きてる人も少なく無いんだと思う。
そういう人からは、そんな目新しい内容ではないのだけど、わかりやすいルートを辿ってきた人たちからしたら新鮮なんだろうな…と(と、書いてる自分も久々に★5をつけているのだけども)

近年、多様性のもとに、市民権を得てきた様々なマイノリティの人
それは、歓迎すべき事なんだろうけど、どこかで疑問を抱き続けてきた自分にとって、朝井リョウさんの本作は答えの1つになると思う。
ただ、本書で描かれるマイノリティの人は、そこまで唾棄すべきものではないと思うが、〇〇のようなものに性的興奮を覚える人もいるんだなぁ…というのは驚いた。まぁ、木の枝に興奮する人もいるし、世の中には想像もつかない人も沢山いるのは知っているのだけど。

分かりやすい例でいえば、小児性愛。たとえば近親相姦。
これを多様性と認めるか、それとも唾棄すべき性癖として嫌悪するか。
これらには否定される理由がある。それも理解した上で、創作物を楽しんでいる人たちを安全な場所から叩く人はどうなのか。

これは良し、これはダメと、多様性という言葉に条件をつけている現在に一石を投じてくれた本書は良い問題提起をしてくれたと思う。
本作を通じて、自身の考えてる多様性を、一人一人が真剣に向き合うキッカケになっているのは喜ばしいし、多くの人に考えてほしいテーマだと思う。

#深い #共感する

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2023年11月16日

購入済み

多様性の外側にある多様性を知る

他者を理解するって本当に難しいことですね…

多様性に含まれる多様性の中でしか生きて来なかったのだと思い知らされました
他者を知る知見を広げるために全人類に読んでほしい……
夏月の最後の言葉大好きです。

#泣ける #切ない

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2023年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の視野を広げてくれる本だと思った。
今まで自分が感じていた多様性は、自分が多様性だと思ってる多様性であり、全くの画一性であった。
社会の中で人は常に自分が多数派の中にいることを不安がっているという話に、とても納得がいった。
世の中は皆、多数派の中にいるかどうかが不安で、それを確かめたい。
これからは多様性の時代だと言われているが、その"多様性"は自分では想像もできないようなことが隠れているものだと意識しながら使用すべきだと思った。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

多様性を受け入れることは、とても難しいことであり、主観的な視点しか持っていない人しか多様性という言葉を繰り返さないと自分は思っているので、ある種共感しながら読み進めることができた。
ただ、犯罪に繋がるような欲を持っている人もおり、そういった人の生きづらさは、自分の理解の及ぶところではないとも感じた。
複数の登場人物の異なる視点から物事を考えさせられる内容は、とても面白い。最後に伏線を全て回収するようなスッキリする本ではなかったが、朝井リョウらしいナナメの視点は面白い。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

今自分の見えていないところで、世界は果てしなく広がっているんだと感じてしまったし、じゃあ自分が見えている世界でどう生きていくんだ?とも思ったり。
何が正しくて、何が正しくないんだろう。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

深く考えさせられる本でした
多様性は私が想像できるほどシンプルなものじゃねぇ
「多様性への尊重」はなんて無責任かつ無知な言葉なんだろ

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は女子校に通っていて、たまたま周りの友達に、異性の話をしたり、恋人がいる人がいなかったし、家族や職場にもそんなに彼氏がいない事に対して干渉してくる人がいなかったから、この本に出てくる特殊性癖の人達の悩みはそんなに感じた事が無かったけど、分からなくもない気はする。

三大欲求と言われるうちの、「睡眠欲」は毎晩実感している。小さい時から、眠り姫と家族に言われるくらい寝る時間が好きだったし、ベッドとか寝具、パジャマもお気に入りの物を揃えている。

睡眠欲ほどでは無いけど、「食欲」も少しはある。食へのこだわりはとくに無いけど、食べないと具合悪くなるから何かは食べる。今まではスーパーで半額のお弁当とかパンとか適当に買っていたけど、料理が出来る方が、なんか人間らしい生活をしているような気がして、最近少しずつ自炊をしている。別に摂食障害とかじゃ無いけど、噛んだり飲み込んだりと、食べるのが下手で遅いし、以前、「もっと美味しそうに食べなさい」って言われて直そうとしたけど直せなくて、食事に若干苦手意識はある。

「性欲」は感じた記憶がない。周りの友達は推しがいるのが普通だったから、自分も推しを作ってみたけど、そこには性欲というより、癒しとか尊敬とかを感じている気がする。興奮の対象が人じゃなくて物というわけでもなく、そもそも自分は感情が薄い方なのかなとは思う。普通に社会で生きるために笑ってはいるし、泣くこともあるけど、怒りを感じた事はない。「落ち着いているね。大人っぽい。」と言われるけど、思考も行動も幼稚だし、ただ静かなだけだ。

考えは完全に一緒では無いけれど、佐々木夫婦と友達になってみたい。孤独のまま一生が終わるのは嫌だから誰かと結婚して、子供と、ペットと暮らしたいと考えたりもする。

話していないだけで、身近に人には言えない考えを持った人がいたのかもしれないし、害が無いならなんでも良いけど。

朝井リョウさんの本を今回初めて読んだんだけど、他の本も読んでみたいなって思った。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

多様性の重要性が説かれる現代、私も世の中には色んな人がいると理解したつもりになっていた。
所謂少数派と言われるものの例としてはLGBTQなどがあるが、それは今や誰もが知っていて理解されている、少数派の中の多数派であることが身に沁みた。性的欲求が人間に向けられるものだという常識が自分の中にあった。世間一般が、自分が思っている正しいに当てはまらない物は受け入れるべきでないという観念が自分の中にはきっとある。自分が知らない欲求は沢山あって、それが世間一般的に見ればあり得ない、犯罪だと言われるものだとしても、当人にとっては変えられない揺るがない核となる部分で。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

なんというか…ヘヴィーな読書でした。
「多様性」を尊重し、マイノリティだって胸をはって生きていく権利はある!とされる昨今の風潮に、「甘いことぬかすなよ」と釘をぶっ刺すような本。

LBGTについては、多少知られてきているけれど、性の対象が人間ではない場合、今でもやっぱり「変態」とか「気持ち悪い」とか言われるのかもしれない。
そしてそれらの人たちは多分、自分の性について公表なんてしないのだろう。

でも待って、この作品に書かれているほど、皆そんなに性に捕らわれているの?
私が変なのかなあ。
私は多分、双方の合意のもとであれば、別段他人がどのような性的嗜好を持っていても気にならない。
そこまで他人の事情に首を突っ込む趣味はないし、興味もない。
ただし、一方的な暴力を伴うものだったり、小児性愛はダメ。
小児は大人になってからコトの意味を知って傷つくかもしれないからね。

この作品に出てくるマイノリティの人たちは、水を見て性的興奮を得る人たち。
彼らは一様に「どうせ話してもわからないから」と、他人とかかわることを拒否し、自分の性的嗜好がばれないように、息をひそめて生きている。

確かに話されたとしても理解できるとは思えないけど、マジョリティだからと言ってそこまで全力で拒否されねばならないのか?
マジョリティ同士だってわかり合えない事ならいくらでもあるよ。
全てが同じなんて逆に気持ち悪いじゃん。

というか、理解しなければだめなの?
私はこういう時いつも、梨木香歩の『村田江フェンディ滞土録』の下宿の女主人のセリフを思い出す。
「理解はできませんが、尊重します」

大事なのは理解し合うことよりも、拒否しない事なんじゃないかなあ。
あなたの性的嗜好は理解できませんが、あなたという人間を尊重します。

多様性なんて甘っちょろいことを!と言われても、では、はみ出た人は排除しますという世界が正しいとはどうしても思えない。
世の中の正義を代弁しているような、検事の啓喜以外はみんな、自分は少数派だからわかってもらえなくて、居場所がなくて、と被害者目線で語るけど、安穏と暮らすマジョリティを見下しているのはそっちだよね。
性なんて、多数決で決めるものではないのだから、孤独ではあっても卑屈になる必要はないのでは?

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多様性という魅力的な言葉の実態を描いた本。
そうなんだよ、多様性って、自分が社会に受け入れられるだけじゃなくて、逆に自分にとって理解し難いものやおぞましいもの受け入れていかなきゃいけないんだよ。
世間で良しとされる多様性、排除されるべき多様性、本当の多様性ってなんなのか?正しい欲とは?そう考えさせられた本だった。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

何て本を読んでいるの?と子ども(小学高学年)に言われタイトルを言った後に、『せいよくのせいは正しいの方ね』と補足して言ったやつ

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

自分が正しいと思い込んでいないか。
本当は違ったりしないか。
知らない世界を想像して発言するのは難しい。
加えて、周りに気を遣っていたら何も言えない。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

”読む前の自分には戻れない”ほんとにそう!考えたことないなって思うと同時に安易に一言で表すもんじゃないな、って。価値観、多様性、じゃ片付かない世の中があることも知らずに生きている感じがしてうわって刺された、、刺さったっていうより刺された。どこまでが小説なのか分からなくなる!面白かった!

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでる中でずっと「難しい」が居座っていた。それは、内容的な難しさではない。このお話がどう終わるのか、誰もが分かり合える解決は、、と自分の中でどこか正しい答えを探してしまっていた。
多様性という言葉について、
「自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ」
と言う諸橋にハッとさせられた。私はいままで、「多様性」をみんなを理解します、受け入れます的な意味で使っていたからだ。
自分では想像することのできなかった世界があることを知った。
この本を読んだあと、世界の見え方が変わった気がした。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自宅に押しかけてくるストーカーの人と、特殊性癖(水フェチ)の人、どちらが"ヤバい奴"なのか。経緯を詳しく知れれば前者の八重子のほうがヤバいのに、事件のガワしか知らなければ大也がヤバく見える。八重子のSNSでの性的搾取は当人にバレるほど稚拙なものだった。我慢せずにストーカーし続けたが咎められない八重子と、我慢し続けたのに一度特殊性癖をオープンにしたら咎められた大也。マイノリティの中のマイノリティが背負うリスクの大きさ、そして同著の「生殖記」に書いてあった「秘密は自動的に人を孤独にする」を具体的に実感した。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分にとっての【正しさ】とは自身が認識している事象の中でのみ成り立つ

言葉には揺らぎがあり個人によって認識が違う。これは既知の事実である。しかし、本作を通して「多様性」とは何を満たせば多様性に準じていると言えるのか考えるきっかけになった1冊

罪を犯すことに快感を抱く人間がいるとして、それを受け入れ許すことが多様性なのか。受け入れることができる境界線はどこなのか

一概に白黒をつけることが難しいからこそ、人は相手を理解するために言葉を使う。
一方で、その言葉が善意から発せられたものであっても、相手を追い詰めてしまうのであれば、それは本末転倒なのではないか…難しい…

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2026年03月15日

購入済み

自覚

自分になかった考えを、この本を通して知ることが出来た。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

続きが早く読みたくて読み進めたというより、中途半端な状態が気持ち悪いからとりあえず読む、みたいな感じで読み終わった本

登場人物の誰にも共感、理解はできなかったのだけれど、理解はしなくてもいいのかなとも思ったり。理解はできないし、したいとも思わないのだけれど、尊重する、という感じに近い気がする。
も、自分が想像しうるものから、ずれている時、反射的に拒絶してしまうというのはある気がしていて、そこが難しいのかなとか。

八重子が大也に向かって「そうやって不幸でいるほうが、楽なんだよ」とか、「そうやって全部生まれ持ったもののせいにして、全部自分が一番不幸って言ってればいいよ」と対話するところはすっきりした。
自分がマイノリティであると気づく瞬間があっても、卑屈にはならないでいたいなあなんて。

あと、対等である、ということと、
閉鎖的である、ということも大事な気がした。

誰彼構わずこの本おすすめだよー!と大声で言えない気もしつつ、メッセージ性はもりもりで読んだあと、感想を持ちたくなりました。

それから、朝井さんは普段から、この感じこの時のこれに似てるな〜とか常にアンテナ張ってるんだろうなと思うくらいの絶妙な例えが今回も詰まってました。



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2026年03月22日

Posted by ブクログ

辛気臭くて孤独で社会に対する猜疑心たっぷりでよかった 朝井リョウは人間の傲慢さの解像度が高い文章を書くので健康に良い こんな文章を書けるのに自分は普通に結婚してるところも趣味が悪くて良い 余談だけど作中の女性の口調に違和感がないのも良い 手垢のついた表現を許すなら、「〜だわ」「〜のよ」などを用いる安易さに逃げず、「〜じゃん」「〜かな」程度の口調で台詞を生成できていることは、女性を統合された人格として捉えていることの証拠だと思う

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず全体として難しい。これを読んで多様性、というワードで片付けようとするのはさすがに馬鹿だが、おそらく私が読み取れる範囲で気になった点は以下。凪良ゆうの流浪の月も、普通からはみ出た人の作品ということでまあ似ているのかもしれない。

①正しい欲というものは、誰もが持っているものではあるが、それは社会化によっていわゆる多数派が定めるルールに取り込まれていく。人間は自分のことしかわからないのに。
②いわゆる少数派は、その社会で生きていくしかないが、無理解への拒絶が発生する。
③どちらにも共通することは、繋がり、を得ないと生きていけないこと。自分だけかもしれない、が繋がる。そのためには、対話が必要になること。

本作では、
啓喜という検事は自らの思う正しさの範囲内のことしか理解できず、枠外に外れた事象を拒絶してしまう。結果家庭が崩壊。これは佐々木の会社の同僚である田吉も同様であろう。
次に、佐々木と夏月の関係性。同じ特殊性癖を抱える2人は、いわゆる少数派の中で繋がれた好例。これを他にも拡大しようとしたところで事件は起こってしまう。
また、諸橋大也と八重子の関わりは作中でも大きな意味を持つものになるだろう。互いへの無理解から始まっている関係だが対話を通して繋がりを作るところに至った。八重子にはイラつく部分も多々あったが、本人も社会的に見た時のグレーゾーンである存在だから寄り添えた可能性は高い。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

良くも悪くもそれぞれの登場人物に対して「ふーん、そっか」としか思えなかった
これを無関心と捉えるか、そっとしていると捉えるかも個々人がもつ正しさの軸によって変わるんでしょう

自分には刺さらなかったし、読み終わった自分が読む前の自分から変わった気もしない
けどいつか糧になったらいいと思う

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

2026/02/16 読み終わった
日本の最近の小説を読んでみようキャンペーン中。BUTTER、コンビニ人間に続いて。なんか、最近の日本の流行っている小説のテーマって全部こんななの?生きづらい現代社会みたいな。

読み終わって最初に思ったことは、ずるいなってこと。差別とかマイノリティとか、そういうものに対してこういう書き方をされると誰も反論できないし言い訳できないなと思う。多様性を突き詰めると、「多様性を認めない人を認める多様性」という自己矛盾に陥るのと似ていると思う。自分に都合のいい線引きをしてそれを多様性とかインクルージョンって呼んでるだけ、本当にそうだと思うよ。そしてそれで何が悪いのって思うよ。それは自分がマイノリティと感じることがほぼないからだと言われればその通りだと思うし、悩んでいる人もいるんですよ!と言われればそうですか〜、と言うしかない。

一つの正解がないからずっと悩めよ、ってことなんでしょうな、スカッとはしないね。

そういう話のタイトルになんで「正」が使われているんだろうね。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初朝井リョウ作品。
夏月と佳道の関係性は、この本では良い表現ではないかもしれないけど新鮮で面白かった。
佳道が考えるように薄氷の上に成り立つ関係性なのかもしれないけど、幸せになってほしいと感じられる2人だった。

啓喜に関しては、家族に対する対応が良くないと客観的に見て感じつつも共感できてしまう部分があり、自分が同じ状況ならどうすれば良いのか考えさせられた。

ただ八重子は・・・
最初は引きこもりの兄に襲われて男性恐怖症になったのかと思いきや、勝手に部屋に入って心の中を覗き込むような真似して勝手に嫌悪感を感じているだけという始末。
自分は男の性的な目線を恐怖しているくせに、大也には性的な視線を向けてストーカー紛いのことまでしているという。

まあこれも含めてそれぞれの「正しい性欲」?を表現しているのかはよく分からないけど、不快感が勝ってしまった。

ただ、最初の勝手な印象では朝井リョウ作品は心にナイフを刺しこんでくるような暗い文体なのかと思っていたけど、意外と読みやすくてよかった。

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2026年03月17日

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