【感想・ネタバレ】正欲(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

朝井リョウ節全開

この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。
登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。
まさしく読む前の自分には戻れない一作です。

#深い #タメになる #共感する

1
2026年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった。

多様性という言葉は本当の少数派の救いにはならずにそれほど深刻ではない個人のワガママを公明正大に変えてしまう。と思っていた。結局はこれは私の正欲であり、個人のワガママと私が思っている人もその人の正欲に振り回されている。この正欲が食い違ってしまった時、この物語的にいう会話ではなく対話が、たくさん、気の遠くなるほど必要なのだろう。

とはいえ、佐々木夫妻、大也氏には救いがあってほしいと切に願う一方で矢田部には同情なく、なんてことしてんだと恨み節すらある自分の気持ちに気づく。この気持ちは水に興奮する人の存在は私や家族の生活に影響がないので気にならないが矢田部の小児性愛の存在は、自分の子供含む世界の子供の危険につながるため排除すべきと考えているからだ。子供を巻き込んだ犯罪や犯罪者は絶対に許せない。ただ、実際に手に染めてないだけでそういう気持ちが湧いてきて苦しいという人ともし出会ってしまった時、私はどこまで真摯に対話ができるのだろう。

ただ面白いだけではなく本当にたくさんのことを考えさせられる小説だった。

0
2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものすごく面白かったです。考えさせられるテーマでした。
東畑さんの解説も素晴らしく、「多様性には多様性を否定する場所がなく、寛容は不寛容に対しては不寛容にならざるおえない。呪いのようだ。」と綴られた一文を見て、私が「正欲」を読んだ後の、読後感を一言で表されていて、すごくすっきりしました。
ただ、これから下は自分の正欲に従って感想を書きます。
シーンとしては、終盤。大也と八重子が罵倒し合うシーンについてです。
東畑さんの解説では「この小説では最も美しいシーンだと思う」と書かれていました。
また、「正欲 八重子」と、xで検索してみても、美しいシーンだと書かれている投稿を見つけました。
私は、、、

どこがだよ!ふざけんな八重子!お前の部屋の前にテメェが気持ち悪いと罵った兄貴がのっそりと立って話をしようと、言ってきたら話をするのか??しないだろ!コワイて言ってにげるんだろ!!お前が大也にしてるのはそれと同じことだろ!性加害してるのは今目の前にいるお前だろ!
反吐がでるわ!!!!!

これが私の内側から出てきた感想です。
もしXで検索して、この感想が出てきたら、私の頬はほんの少し口角が上がるとおもいます。
少数派の 繋がり について、ほんの少しだけですが、触れられたんじゃないかなと、そう思いました。
普段こんな感想書きませんが、それだけ心が動いたのだと思います。
素晴らしい物語をありがとうございました。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

正しい欲求って何なのだろう…と深く考えさせられる一冊。善意は時に相手を苦しくすることもあるという視点を大事にしようと思いました。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

『多様性』という一言で括るにはあまりに色々な人間がいて、その人たちが自分の手の内を明かしてないとしたら隣にいるこの人も実は自分の常識からは外れた思考を持って生活している人間ではないかと、なにを信じてだれを信じて生きていけばいいのかわからなくなった。

朝井リョウさんの言葉選びは素敵。あまり見かけない言葉選びで馴染みのないはずなのにしっかりと状況をイメージすることができる。

よくわからなかった『正欲』というタイトルが、読み進めるほどによりわからなくなった。それは内容がよくわからなくて難しいという意味ではなく、多様性についてあまりに深いところを表現している内容だったからわからなくなった。しかし、最後の東畑開人さんの解説によりこの本に出てくる『性欲』と『正欲』がすっきりと理解できた。

小説家の思考ってすごい。。と思わされた作品でした。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

多様性って、広く言えば、自分と人が違うんだと認識すること、そしてそれを理解することはできないと知ることだと感じた。


読後の気持ちをもっと文章にしたいけれど、どれも自分の生欲の範疇な気がして、できない。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

正欲、正しい欲ってなんだ、?
欲に正しい、悪いとか、普通とかってないじゃんと思っていた。でも社会は正しい欲を決めつけていることが多いんだなと、例えば、多様性。多様性は多様な人が共存して生きていることを意味するが、今現在、理解できる範囲の多様性(LGBTQなど)しか認めていない傾向にあり、理解できない少数派の欲を排除してるのではないかと。この理解できない、できるは社会が正しい、悪い、普通の欲を決めつけてることにつながるのではないかこれは多様性がある社会と言えるかな、?と感じた。

簡単に多様性とか言えないなともおもった。読んだ後に価値観が変わる本。読んでよかった!!!

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

多様性が叫ばれるようになった現代に一石を投じるような作品だと思った。
私も多様性という言葉には無責任さを何となく感じていた。“自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ。“この一節でなんとなく抱えていた思いが言語化された気がした。
自分が今までに抱いていた「多様性」という言葉への不信感。心では理解できないことも世の中の、時代の風潮的に分かったふりができる魔法の言葉なのかもしれないと感じた。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

いつもなら
後半ハマってくると一気に読めるのに
この本は少しずつ、少しずつ読み進めた

"この本を読む前の自分には戻れない"

???

当時は深くも考えず
なんとも思っていなかった

朝井リョウさんの作品を読んでみたいと思って
初めて手に取った1冊
自分の知らないことを知るのは痛気持ちい状態
痛気持ちいを超えてちょっと痛い

ポッカリしてるのか
スッキリしてるのか
ズッシリしてるのか

とにかく感情がぐちゃぐちゃです
でも、やっぱりすっきりもしてるかな

朝井リョウさん
他の作品も読み漁ります

0
2026年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心に刺さった言葉があったのだけど、読んでから少し時間が経ってしまったのと記録のし忘れで掬うことができなかった、悔しい
探してきます

他人に興味がないのか、そういう性格なのかは分からないけど基本なんでも受け入れちゃう人間なので、世の中にはこんな人もいるんだという衝撃のようなものは特になかった
自分が性的マイノリティであることも原因なのかもしれない
共感はまったくできないが理解はできた、ような気がする
そう簡単に理解されてたまるかと思われたら申し訳ない
なんでもいいんだ
計り知れない数の人間がいるのに、全員のことを理解できるほうがおかしいのだから。

会話と情景を交互にする書き方が面白い
タイトルが『正欲』なの、読んだら尚更しっくりくる
章の最後と次の章の最初が繋がるの痺れた

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

読書初心者には刺激が強すぎた。
恋人の影響をすぐ受けてしまう私は恋人に勧められた瀬尾まいこ作品を読み終え次なる文庫を求めてネットの海を旅で出会った作品。
読書好き?の友人に貸していただいた時は「分厚!読み切れるかな…」と不安に駆られていたが間違いだった。
先を読めたくなるような内容展開
鮮明に情景が浮かぶ文章
考えされる問題
感無量で読み終えた時天を仰いで深呼吸をしました。
価値観が変わります(チョロい)
って言うか新しい視点が増えたような感じがします。
天津飯になれます(大嘘)
なので価値観を変えたい方
インドに行く勇気がないけど価値観を変えたい方
天津飯になりたい方におすすめです

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

自分は、数十年生きてきて、この世界を分かった気になっていた。しかし、この本を読んで、自分の想像を超えたような思想を持つ人間は確かに存在すること、そしてそのような人物にとって自分が見ている世界を100%だと思い込んでいる自分のような存在がいかに邪魔な存在であるか。とても考えさせられた。
今までの人生を顧みて、反省した。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

苦しい。と思った。
正義って暴力なんだな。と思った。

私は恵まれたことに、世間一般でいう
正しい道を歩いて、明日を迎えることを当たり前のように思って生きてきた人間で、

でも、人が変われば、感じ方も違って
毎日が明日を迎えるための約束の連鎖だなんて考えたことはなかったなって

私も理解しようと思ってしまうけど
それもまた人によっては暴力で
この懐の深さは彼らにとっては苦しみになってしまうんだろうか。

正欲。タイトルが全てを物語っていた気がします

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

多様性、という言葉が生んだものの一つに、おめでたさ、があると感じています
----------------------
検事、女子大生、契約社員の全く違う立場の登場人物たちの日常から始まり、それぞれの進んだ道が交わった時に、強烈に「多様性」という言葉の意味を問うストーリー。

理解できない価値観、嫌悪感を抱く価値観、認識すらしない未知の価値観が存在する。その価値観を前にして「多様性」という言葉を使うことができるのか?

「みんな違ってみんないい」の範疇の外にいる人間はどう生きていくのか?正解は?解決法は?
ページが進むにつれて、価値観の蹂躙が大きくなっていく。読む前の価値観には戻れなくなる一冊。

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

大多数の人間が当てはまる性欲の対象が、思ってもみない場所にあり苦難する人々が試行錯誤しながら明日を生きようとする姿に胸が苦しくなった。
桐生夏月と佐々木佳道が2人で手を組んで性愛なく生活していく中で互いの存在やこの生活が、明日を生きる意味として…いや、そこまで大層な意義にはまだなっていないかもしれない。それぞれの独りに慣れすぎていた心を解していく日常生活の経過とセックスの疑似体験のシーンがなんとも切なく明るく素敵なシーンだった。
‘’苦しみには種類があって元から選択肢を奪われている者もある選択肢の中から選べない者もどちらも違う辛さがある‘’
神戸八重子が諸橋大也との正欲のぶつけ合いで発した言葉が酷く心に沈んでいる。私も自分が異性に対してキスがしたいとかセックスがしたいとか思えないし、恋愛感情もあまり持てない人であるのにきっと恋愛的に好きになれるのは異性。
相手に寄り添ってみんなに繋がりを…という気持ちもあるから自身を八重子に重ねた部分があった。そのため、諸橋大也の言葉が全部自分に受けたような感覚になった。諸橋大也目線を見てから何だか鼻につく女だと思い始めたのも、自分と重なる部分に腹が立ったのかもしれないなあ。
色々な感情になったし、様々な角度で物事を考えられる視野と心を大事に生きていきたいと思えた本だった。現実ではまだ到底説明も理解もできない感情を持ち得る人だってこの世にはきっと潜んでいる。
フィクションの話だったが、この今の世界でも潜まざるを得ない状況で生きているかもしれない。この人達をどうにか救ってたげたいなど驕られた気持ちにはならないが、自分の家族や友人・パートナー・同僚など自分の近しい場所にいる人々にいたとしたらできるだけその人がなんとか生きれるようにしたい。
これは自分の自己満になるかもしれないけれど、困っていたらいつでも一緒に考えたい。自分のこのマイノリティに嫌気がさして何もかも投げ出したくもなる日だってあるし、羨ましさより恨めしい気持ちが湧き出る日だってある。だけど、佳道と夏月をみて私にも私なりの道を切り開いて幸せに近付く未来はあるのかもそれないという希望もあった。こんな気持ち悪い世の中だけど、ガキみたいにセックスの話ばっかりしてるのも反吐がでるけど少し頭がクリアになる物語だった。今後年齢を重ねても忘れないように心の器を深く分厚く保っていたいと思う。

0
2026年02月16日

ネタバレ 購入済み

読めば読むほど正欲がわからない

違う世界線の人たちが読み進めていくうちに交じり合い、夢中で読み進めた。

多様性から外れる人たち…
この本を読むまでいかに自分の考える多様性が狭いものだったか思い知らされる。
読み終わっても多様性とは?正欲とは?わからない。もやもやが残る。
そのもやもやこそが正しい理解なのかもしれない。
最後の解説がこのもやもやを上手に言語化してくれてとてもよかった。

#泣ける #切ない #深い

0
2025年02月08日

購入済み

朝井リョウさんの書く文章が好きで新作が出る度に買っていますが、この作品は1位2位を争うくらいに好きです。LGBTQという言葉が世の中に知れ渡ってきた昨今、言葉を知っていると言うだけで本当の意味では理解出来ていないのでは?と考えさせられる作品でした。

#タメになる

0
2025年01月19日

QM

購入済み

SNSで話題になっていたので読んでみた。
それぞれの人にとっての正欲とはなにか、考えさせられる。
多様性とは何か、についても。
もう時間空きすぎてほぼ忘れてるからまた読みたい。

0
2024年09月25日

cnm

購入済み

多様性という言葉は、魔法のように全てを見通すことのできる美しい言葉ではない。けして交わることができない他者がすぐ隣にいるという絶望を突きつけるための、恐ろしい言葉だ。

0
2024年07月18日

購入済み

正しさについて

自分の中で正しいと思っていたことが
周りから見てそうではないこともある。
過去の自分と重なる部分があり時間を忘れて読んでいました。

#ダーク #共感する

0
2024年05月02日

購入済み

想像していた以上に面白かった。
個人的には八重子が一番好きでした。
彼女の視点があるのとないのとでは大違いだと思います。

0
2023年12月18日

購入済み

多様性という名の暴力

普通の家庭を営んでる自分でも、あまり大っぴらにできない性的(嗜好)志向があったりする。
それは、家族に話しても理解されないし、たまに酒の席で漏らしても奇異の目で見られるだけだったりする。
世の中には、そういうモヤモヤを抱え続けて生きてる人も少なく無いんだと思う。
そういう人からは、そんな目新しい内容ではないのだけど、わかりやすいルートを辿ってきた人たちからしたら新鮮なんだろうな…と(と、書いてる自分も久々に★5をつけているのだけども)

近年、多様性のもとに、市民権を得てきた様々なマイノリティの人
それは、歓迎すべき事なんだろうけど、どこかで疑問を抱き続けてきた自分にとって、朝井リョウさんの本作は答えの1つになると思う。
ただ、本書で描かれるマイノリティの人は、そこまで唾棄すべきものではないと思うが、〇〇のようなものに性的興奮を覚える人もいるんだなぁ…というのは驚いた。まぁ、木の枝に興奮する人もいるし、世の中には想像もつかない人も沢山いるのは知っているのだけど。

分かりやすい例でいえば、小児性愛。たとえば近親相姦。
これを多様性と認めるか、それとも唾棄すべき性癖として嫌悪するか。
これらには否定される理由がある。それも理解した上で、創作物を楽しんでいる人たちを安全な場所から叩く人はどうなのか。

これは良し、これはダメと、多様性という言葉に条件をつけている現在に一石を投じてくれた本書は良い問題提起をしてくれたと思う。
本作を通じて、自身の考えてる多様性を、一人一人が真剣に向き合うキッカケになっているのは喜ばしいし、多くの人に考えてほしいテーマだと思う。

#深い #共感する

0
2023年11月16日

購入済み

多様性の外側にある多様性を知る

他者を理解するって本当に難しいことですね…

多様性に含まれる多様性の中でしか生きて来なかったのだと思い知らされました
他者を知る知見を広げるために全人類に読んでほしい……
夏月の最後の言葉大好きです。

#泣ける #切ない

0
2023年09月13日

Posted by ブクログ

多様性という言葉が嫌いなので読んでみました。

「正欲」と言語化されただけで、この欲望には気づいていたので「読む前の自分に戻れない」ことはない。
私がこの欲望に気づいたのも、マイノリティをなん度も経験したからかもしれない。
マイノリティである自分が嫌で多数派になろうと、必死に努力したから。

でもそんな私もおめでたく「受け入れてもらえる」存在だったから、そもそも俎上にも上がらない特殊な人がいることは初めて考えさせられた。
「受け入れてあげる」という目線によく攫われる私は、そもそも気づかれもしないマイノリティはもはや羨ましいと思ってしまった。表面上は溶け込めている時点で。

この本の登場人物もみんな、自己中心的だった。私みたいに。自分中心に世界が回っていて、自分とは違う人を冷淡な目で見ている。軽蔑することで、安心してる。

情報が行き交う現代。結局、役職を持った人もみんな1人の人間。情報を作り出す人も、流す人も、受け取る人も。全てが正しい保証があるはずない。
同じ事実を、違う視点で見る人が何億人といる。
馬鹿馬鹿しいと思うと同時に「つながり」を生んでいることに感謝しなければならない。

面倒くせえー!

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

エプスタイン島に行き来するようなどこかのお偉い悪い人達が急に自分たちの都合で押し付けてきた、
多様性やらsdgsなんてくそくらえなんて思っていました。
そう思う自分にとっては、本の通り、多様性なんてうわべだけ語って正義を振りかざす人ほど理解不能な多様性には蓋をするもんだと、ざまー、と共感してしまいました。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

欲望は必ず存在して
それが社会的に認められているか否かの問題である
映画ニンフォマニアックにも、そんなシーン(ペドが自分の欲望を我慢していて、社会的には罰せられるはずなのに自分の欲望を対処することは尊敬に値する、みたいな)
があって、
ただ、私は考えすぎだと思う
全部の欲を社会から認められる必要はなく、ただ自分の中で折り合いをつければいいだけのはなし

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

これを読んだら、読む前の自分には戻れないというキャッチコピーに惹かれ購入したが、まさにその通り。
これまでなんの気なしに目にしていた、ヒトから発せられる情報は、すべて誰かの正欲であり、ヒトの一見不可解で理解できない行動もまた、そのヒトの正欲なのだと。
自分の見る世界が確かに変わった。すべてのヒトを受け入れ、認める作品だ。

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

とにかく感性が豊かになる作品。
自分の正しさを、相手に押し付けないことの大切さを私はここで学んだと思う。
人がお互いに完全に理解し合うことは不可能だけど、
寄り添うことは可能だと、改めて感じました。

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

多様性をもう一度考えさせられた。

何回も読み返してしまいたくなるほど伏線が多く、読者を何度も裏切る展開がとてもおもしろかった。また、はじまり方も新鮮で読み始めた段階ではなんだったんだろうかと不思議に思っていたのが、終盤ではこれがそうなのかと感心させられてしまった。

物語が3つのグループに分けられて書かれているが、文末と文頭が同じような言葉で繋がっていて、小説内に何度か出てきた「繋がり」を感じさせるようになっていておもしろかった。

これからの子供達には泰希のような子供が多くなりそうな気がして、憂鬱になる。なぜなら、私も啓喜の考え方には共感しているから。

私の欲求が多数側であったのがどれほど幸せかをこの本でほんの少し知ることができた。

世の中の多数側が見るべき本。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

正しさってなんだろう。
自分の放つ「正論」が、誰かの生存を脅かす刃になっていたかもしれない。そんな戦慄を覚える一冊だった。

近年よく耳にする「多様性」。自分は理解しているつもりだったが、それは結局、自分の想像力の枠内に収まる「都合のいいマイノリティ」に過ぎなかったのだと気付かされた。

読後、宇多田ヒカルさんの「理解できないと理解すること」「理解できないから受け入れられないのはエゴ」という言葉が深く胸に突き刺さる。

理解できないものを、理解できないまま受け入れる。それは決して容易なことではないが、正論という名の凶器を振りかざす前に、まずは目の前の人との「納得感」を探りながら生きていきたい。

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

今までは読んだらすぐに感想を書いていたのに、なぜかすぐ書く気になれなかった。

『普通』とか『正しい』ってなんなんだろう。
今まで自分が持ってた価値観は実は180度
違ってたのかもしれない。なんだか恐ろしくなったし、分からなくなった。

『多様性を受け入れよう』『多様性を認めよう』
それって本当に正解なの?って

『正欲』のタイトルの意味が回収されたのはスッとしたけど、なんだか答えのない問題を突きつけられた気分です。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

自分は正しいと思っていても、相手には伝わらない。相手の正しいを押し付けられると反発したくなる。最後は無関心になり、どうでもよくなる。
私も、よくある。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

読みながら難しいテーマだなと思っていたら、読み終わると、さらにわからなくなった。
きっと理解できない考えはたくさんあるけど、人間互い干渉せずにはいられないし、自分の考えを正当化するために共感して欲しいんだよなーと感じた。
自分の考えが当たり前じゃないし、押し付けないように気をつけないと、と思わされた
そして、「正しい」って何だろう、、と考える内によりわからなくなった。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夏月や佳道がとにかく社会への恨み言ばかりで鬱屈としている様子に辟易としながら読んでいたので、終盤の八重子と大也のシーンがあって安心した。

「そうやって不幸でいるほうが、楽なんだよ」
私自身、自分の性格や環境の難を語る人を目にする度にこう思ってきた。
性癖であっても、性格でも環境でもなんでも、自分の不幸に甘んじて、自分が一番不幸なんだって嘆いていれば何の努力もしないでいられる。
「そうやって全部生まれ持ったもののせいにして、自分が一番不幸って言ってればいいよ」
だけど、朝井リョウ氏がこの作品を通して描きたかったことはきっとこんな身も蓋もない言葉ではない。
物語は次々と視点を変えて、細かくブロック分けされている。そのブロックの継ぎ目では、前の語り手が最後に見たり聞いたり感じたりしたものから、次の語り手にバトンタッチされていく仕組みになっている。
この仕組みは、作中で何度も出てきた「繋がり」とも捉えられる。
夏月達と夏月達が憎んでいた社会、啓喜と啓喜が忌み嫌っていた社会のレールから外れた者たちも、結局みんなどこかで繋がっていることの表現なのかもしれない。
「繋がり」からは逃れられないし、八重子が大也に言ったように、人と人は繋がって話し合っていくことでしか生きていけない。
そういう構造を描いた作品なのかなと受け取った。

0
2026年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物たちの言葉に自分の中を見透かされてるように感じたし、図星を突かれる部分があって怖いな〜と思いながら読んでいた。そして自分が恥ずかしくなって反省した。
多様性という言葉は便利だが、実質理解には全く繋がっていないことを実感した。自分は偏見がないつもりでいても、理解している自分に酔ってる、私も実はそうなのか?と自分が気持ち悪くなったり⋯⋯。とにかく登場人物に対して色んな気持ちになった。複数の視点があったからこそのテーマな作品だったが、特に八重子に対しては感じ方が180度変わった。最初は八重子の気持ちが理解できたりしたのに、最後はただただ不快に思ってしまったり。
感想を言語化できないが、まさに今の時代を上手く描いていた。

0
2026年02月19日

購入済み

自覚

自分になかった考えを、この本を通して知ることが出来た。

0
2024年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が感じている「多様性」の浅はかさを痛感するとともに、一生努力しても「理解」できない部分が存在することを改めて実感した
理解しようとする姿勢すらも、はたして正なのかどうなのか
社会諦念が生み出す正欲を踏み出した側はどう順応すれば良いのか

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

伝えたいことはすごくわかったし、
なるほどなと思うところは多々あったが、
ちょっと自分には難しかったかな、、

0
2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中々のボリュームで読み終わるまでに少し時間を要しました。

「正欲」は誰でも持ち合わせているものではあって、でも持っている人によって色んな輪郭があるんだと思いました。
だからこそ、お互いの輪郭がピッタリハマる時もあれば、絶対に理解し合えないという時もあると思う。

自分の正欲だけが世界の全てだとは思ってはいけないと思うし、それを持って他者を傷つけていい訳でもない。でもそうやって他者を受け入れようとすると「わかったような態度を取るな」と別の正欲に攻撃されるかもしれない。自分と他者の境界線にどう折り合いをつけるのか、難しいテーマだと思いました。

0
2026年02月16日

Posted by ブクログ

人には理解してもらえないようなこだわりや思いがある。
それはやっぱり自分にしかわからない。
だから自分が思ってることが全て他人も同じだと思ってはいけない。
発言には気を付けようと思う。
それで相手を傷つけてしまわないようにしたい。

0
2026年02月15日

「小説」ランキング