【感想・ネタバレ】正欲(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)

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朝井リョウ節全開

この作品について感想を書くこと自体が浅ましいとすら思うほどに心まで響きました。
登場人物の心情描写、言語化能力、小説としての構造どれもが素晴らしいです。
まさしく読む前の自分には戻れない一作です。

#深い #タメになる #共感する

1
2026年02月20日

Posted by ブクログ

世の中が謳っている多様性は多数派の人間が少数派の人間を受け入れようとする姿勢を表面上では表しているけど、実際多様性という言葉に救われている人はそう多くないものなのかなと感じた。世間一般と生き方や考えが違う人は途端に異端者のようにされてしまう。皆自分は正しい、正しくありたいという正欲を持っていて、いつも自分が異端ではないことを確認しあっている。そんな世界の流れの中で十分に息が吸えていない人は意外と多いのかもしれない。

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!
予想以上に性欲の話だった。そして予想してなかった世界だった。
でも夏月がいう「季節がない」ってのはすごくわかるなー。

多くの人がまとも側の岸にいようと、確かめようとする。ずっとまとも側を選び続ける確率なんて低いのに。自分が想像もしない世界があることを頭に留めておかないといけない。

大也と八重子の罵倒シーンはかなりの読み応え。途中並行線すぎて狂気さえ。違う、違うんよ。でも本当のことなんて言えないし言っても分からんし……すごいなーこれ現代に生きる人全員に読んでほしいわ。みんなの感想見るのも楽しみだな!

カバーの鴨にはどういう意味があるんだろう。

初めての朝井リョウ本でした。本読んだあとに映画も見たくなるの、珍しいカモ。

【2026/6/5追記】きょう、映画も見た。映画は映画で良いのだけど…映画で初めてこの物語に入る人は理解できるのか?!と、小説の奥深さを知る。小説で、活字で読めてよかったなあ。( ᵕ_ᵕ̩̩ )

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

朝井リョウという作家の思考の深さに驚いた一冊だった。多様性を謳う現代的思考、マジョリティの思想を前提として展開される日常の対話、そしてその思想から外れたものを除け者のように扱う現代的風潮等々。皆が感じている社会の違和感をマイノリティ思考を持つ登場人物を通して、見事に表現している。

0
2026年06月20日

Posted by ブクログ

「多様性」を一括りにしていることが多様性ではないみたいな。人に聞いてもらって解決する悩みなら確かに相談するし、でも聞いてもらいたいわけじゃなくてってところが納得はしたけど共感とかは難しいんだろうなと思った。

0
2026年06月18日

Posted by ブクログ

多様性を尊重する時代。全てを受け入れるようで、受け入れていない言葉。自分の知らない世界を理解しようとすること自体が正解でもあり間違いでもある。難しかったけど、とても興味深くて良かった。胸がグッと苦しくなったし、開放されるようなそんな気持ちにもなった1冊。本当に読んで良かった。

0
2026年06月18日

Posted by ブクログ

感想を書くとなると過去一難しいかもしれない。
水に性的興奮を覚える者たち、男性恐怖症、性行為が進むにつれ妻が涙を目に溜める姿を見て性的興奮を覚える人など様々な人物が関わり合いひとつのストーリーを作っていくのが面白かった。
そして各自が自分自身の正欲をぶつけ合って知らないうちに相手を傷つけてしまっているところに私もそうなっているのだろうなと思い恐怖を抱いた。
性的マイノリティや多様性という言葉は、打ち明けても周りから引かれない者が使える表現で、多数派が想像しえない性欲を抱いている者は内にずっと秘めておかなくてはならないというところが非常に印象に残った。
多数派を踏み抜いていかなければならないという難しさを読んでいて痛感した。

0
2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝撃的。多様性に対する考え方が変わる。ガツンときた。

自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよなーー。

これに尽きる。
多様性とは自分とは違う他者を理解することではなく、自分の理解を超えた他者が存在することを認めることである…と感じた。


物語冒頭、逮捕された3人がなぜ逮捕されたのか…全然分からないまま物語は進む。むしろ物語は容疑とは逆ベクトルは進んでいく。
あの結末へどう繋がるのか、想像もできないところが凄い。
検察の寺井は自らの性欲から目を逸らし、他者の性欲も否定し、そしてこの物語に終止符を打つ。この物語を否定することでテーマを際立たせるキーマンとなった。
八重子は"多様性"に理解を示すが、それがとことんズレていることで作者の主張を際立たせる脇役。身勝手な行動に正直イライラし、大也には同情する。
大也、佳道、夏月は主人公であり、人に理解されない性癖を持っている。それはアダルトサイトで検索しても出てくるようなものではないし、完全に私の理解を超えたもので、この設定が作者の腕だと思う。読者でも彼らに共感するものはほとんどいないだろう。
物語のラスト、逮捕された佳道は何も語らない、そして夏月も何も語らない。語ってもどうせ理解されないのだ、という感情がありありと感じられる。
そう簡単に理解できるものではないのだ。理解できないということを理解する必要がある…そう学んだ。

0
2026年06月13日

Posted by ブクログ

とても難しかった
今まで考えもしなかった少数派の困難や内面的の歪み等について考えさせられた
想像し得えない多様性のことは考えもせずに拒否してしまっていたであろう自分は「正欲」を読んだことによって何かがほんの少しでも変わったように思えた

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

映画の方は1年ほど前に見たが小説は初。朝井リョウは久しぶりだったが衝撃を受ける作品だった。
途中から顕著だが登場人物が意志を持って動いている。本当に「生きている」。一人一人が信念から行動しており、その情熱がひしひしと伝わる。それに加え、彼の文章にも殴られる。小説を書くのがうますぎる。会話の中に挟まれる文が真髄を捉えすぎていて開いた口が塞がらない。結論が出ない話ではあるが、それでいいと思わせられる。『何者』もそうだったが朝井リョウは現代に求められすぎている作家だなと。東野圭吾や村上春樹とは違った形で現代小説の権威となるべき存在だなとこの作品を通して感じた。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

性欲と正欲。動物の本能的な部分を残しながら頭が発達した人間の矛盾が生んだ正しさのぶつかりあい。人間が発達する中で、群れをなす中で生まれた社会性というマジョリティ、という名の暴力。でも時にそれは逆転し、聖域にもなりうる二律背反。。
双方の立場を読者側から見ていて、どちらが正しいかと決める行為自体がまさにその本の中に描かれらている正欲であり、この本の着地はそういう自分の立場を考えるところになく、人間社会の構造を示しているだけに過ぎないのかなと。こうして正欲と正欲が交差しながら、歴史は刻まれていくのだという人間社会である以上変わらない真理を教えてくれた気がしている。この行為の繰り返しである世の中で大切なのは、「対話」。理解し合うのでもなく、ただただ「在る」というのことだけをわかっておくこと、内容が理解できなくても、存在を頭に入れておくこと、その交わりが大切だということ?と自分に問いかけるが、それすら確証が持てない。
この本を読むと、言い切ることに妙に慎重になる。そうでない側の事を考えるからだ。
でも、この本が私にもたらしてくれた、紛れもない事実として、自分の発する言葉が影響しうる範囲の広さ、そしてそれは時に暴力にもなり聖域にもなる事。その事を知れたのは紛れもなく事実。知れたという事実。それを私は知れてよかった、という「正しさ」の中で着地した。
でも今ふと思い出したけれども、こういう影響しうる想定というのは、あくまで自分の頭の中の部品でしか構成されず、その枠の外にあるまだ知らない感情は考慮されていないんだ。だからこそ、こうやって本を読んだり、他者との対話で想像力の幅を広げていきたいと感じた。それでこそ、八重子と大也のような、なぜか素直に「うん。」と言えたような、正欲のぶつかり合いの先にある折り合いが見つけられるのかなと思った。

明日からどういうふうに生きていこう、じゃあこの本に書いてあった〇〇を心がけて生きていこう!とか、そういう結論ではない。この本を読み終えた私はもっと重くなると思いきやなぜかスッキリしていて、それは、生き方の答えが本にあるのではなく、自分の中にあって、それを自分で理解して、共有して、ただ人類はそれの繰り返しだという、無意識に理解していた人間社会の構造を再確認したに過ぎないからかなと思った。
明日も、ふつうに、また生きる。



いや、ちゃんと考えたら、その人間社会の構造の中でしっかりと愛が描かれていた。正しさのぶつかり合いの中で、マジョリティに押し除けられるマイノリティ側から見た不条理さの中に、確かに2人の間には「いなくならないから」という言葉の中に愛があった。
この本は、人間という100%は分かりあうことの出来ない「もがき」と引き換えに、だからこそ成り立つ「愛」を描いてるのかもしれない。

そう考えると、愛は正欲を選ばないなと思った。こっちの考えになれば愛される、愛が存在する、とかではない。愛はどこにでも存在しうるもので、それが人間同士の性欲と結びついた時に初めて人類は繁殖するけれど、他に性欲を感じる人たち同士の中にも愛は確かに存在した。それが、この本の唯一見つけづらい希望なのかもしれないと思った。

0
2026年06月06日

Posted by ブクログ

普通とは、について考えさせられる。
世間から冷たい目で見られる人の苦しさ、
多様性の中でも、マイナーな部類は未だ偏見の目に晒されてしまっていることを、双方の視線で描かれていて良い。

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2026年06月19日

ネタバレ 購入済み

読めば読むほど正欲がわからない

違う世界線の人たちが読み進めていくうちに交じり合い、夢中で読み進めた。

多様性から外れる人たち…
この本を読むまでいかに自分の考える多様性が狭いものだったか思い知らされる。
読み終わっても多様性とは?正欲とは?わからない。もやもやが残る。
そのもやもやこそが正しい理解なのかもしれない。
最後の解説がこのもやもやを上手に言語化してくれてとてもよかった。

#泣ける #切ない #深い

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2025年02月08日

購入済み

朝井リョウさんの書く文章が好きで新作が出る度に買っていますが、この作品は1位2位を争うくらいに好きです。LGBTQという言葉が世の中に知れ渡ってきた昨今、言葉を知っていると言うだけで本当の意味では理解出来ていないのでは?と考えさせられる作品でした。

#タメになる

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2025年01月19日

QM

購入済み

SNSで話題になっていたので読んでみた。
それぞれの人にとっての正欲とはなにか、考えさせられる。
多様性とは何か、についても。
もう時間空きすぎてほぼ忘れてるからまた読みたい。

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2024年09月25日

cnm

購入済み

多様性という言葉は、魔法のように全てを見通すことのできる美しい言葉ではない。けして交わることができない他者がすぐ隣にいるという絶望を突きつけるための、恐ろしい言葉だ。

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2024年07月18日

購入済み

正しさについて

自分の中で正しいと思っていたことが
周りから見てそうではないこともある。
過去の自分と重なる部分があり時間を忘れて読んでいました。

#ダーク #共感する

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2024年05月02日

購入済み

想像していた以上に面白かった。
個人的には八重子が一番好きでした。
彼女の視点があるのとないのとでは大違いだと思います。

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2023年12月18日

購入済み

多様性という名の暴力

普通の家庭を営んでる自分でも、あまり大っぴらにできない性的(嗜好)志向があったりする。
それは、家族に話しても理解されないし、たまに酒の席で漏らしても奇異の目で見られるだけだったりする。
世の中には、そういうモヤモヤを抱え続けて生きてる人も少なく無いんだと思う。
そういう人からは、そんな目新しい内容ではないのだけど、わかりやすいルートを辿ってきた人たちからしたら新鮮なんだろうな…と(と、書いてる自分も久々に★5をつけているのだけども)

近年、多様性のもとに、市民権を得てきた様々なマイノリティの人
それは、歓迎すべき事なんだろうけど、どこかで疑問を抱き続けてきた自分にとって、朝井リョウさんの本作は答えの1つになると思う。
ただ、本書で描かれるマイノリティの人は、そこまで唾棄すべきものではないと思うが、〇〇のようなものに性的興奮を覚える人もいるんだなぁ…というのは驚いた。まぁ、木の枝に興奮する人もいるし、世の中には想像もつかない人も沢山いるのは知っているのだけど。

分かりやすい例でいえば、小児性愛。たとえば近親相姦。
これを多様性と認めるか、それとも唾棄すべき性癖として嫌悪するか。
これらには否定される理由がある。それも理解した上で、創作物を楽しんでいる人たちを安全な場所から叩く人はどうなのか。

これは良し、これはダメと、多様性という言葉に条件をつけている現在に一石を投じてくれた本書は良い問題提起をしてくれたと思う。
本作を通じて、自身の考えてる多様性を、一人一人が真剣に向き合うキッカケになっているのは喜ばしいし、多くの人に考えてほしいテーマだと思う。

#深い #共感する

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2023年11月16日

購入済み

多様性の外側にある多様性を知る

他者を理解するって本当に難しいことですね…

多様性に含まれる多様性の中でしか生きて来なかったのだと思い知らされました
他者を知る知見を広げるために全人類に読んでほしい……
夏月の最後の言葉大好きです。

#泣ける #切ない

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2023年09月13日

Posted by ブクログ

小学校教員の私にとって、「多様性」とは何かを考えさせられた1冊でした。他人をことを全部理解することって不可能だということ、大多数の意見を「正しい」ととってはいけない、そうしたくないと感じた本でした。
この本を読んで、相手を理解しようと行動することも、相手を傷つけることになりかねないということが私にとっては強く印象に残りました。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

普段からモヤモヤしていることを言語化してくれた小説やなと思う。啓喜とか田吉とか論外やけど、ネット見てたらそんな人で溢れてて嫌になる。誰にも迷惑掛けてないのに自分と違うというだけで断罪するやつ。何様や。
自分は八重子かなと。自分がマイノリティであることを自覚し、故にマイノリティに理解がありますよという顔した、まだまだマジョリティというか、真に理解はできてない奴やなって。多様性ってなんやろなってなる。
迷惑かけるのはあかんけど、そうじゃなかったらいいやん。夏月たちがFUJIWARAに思ったみたいに、みんな1人じゃなければいいのになーと思う。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

朝井リョウさんの作品は、これで2作目。
今回の内容は、どう表現すればいいのかわからないくらいに、難しい、、、
世間での当たり前、それが普通であると言うこととか、それからずれるとキチガイであるとか、全部難しい、、、

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めたら、知っている内容で、「?」でいっぱいになった。映画を観ていたんだった。そもそも買ったときは映画を観たことを覚えていたのだった。そんなことある?正欲は難しい。なんで男女の性欲は正常で、それ以外は異常なんだろう。男女であれば、性欲があるのがふつうだなんて、おもしろい。私にとって、正欲も性欲も変わらない。なんだか不思議で、おもしろさがさっぱり分からない。現代は性欲以上に楽しいものが増えた。正欲の世間への浸透も近いのかもしれない。性欲がなくても、人は繋がれるんだって。キラキラしてて、うらやましい。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

私は正欲を振りかざす人が苦手だ。小さい頃、親から「常識的におかしい」といった叱られ方をされ「常識」という言葉が嫌いになった。社会人になってからは、部下から苦言と共に言われる「みんなが」という言葉が嫌いになり、家族から聞く「世間一般」という言葉や、ネットに賛同して強く何かを断罪する論調に辟易としている。一方で、私は周りから社会的にある程度認められた常識的な人だとも思われている。私が励ますつもりで発した言葉は意図せずその相手を傷つけ、周りからは正欲を振りかざす人間と思われている節もある。私は誰にでも寛容で理解のある人間でいたいと思う。それこそが不寛容であるということに気づきながら。
今回、朝井さんの物語さることながら、東畑開人さんの後書きがとてもしっくりきた。人はどの程度自覚的かの差はあれど、きっとこの無限ループの中にいる。その普遍的な矛盾を、この小説でもまた朝井リョウさんに詳らかにされてしまった。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

色々考えさせられる小説だった。
至る所で多様性という言葉を見聞きするが、あくまで「多」であり「全」ではないことに気づかされた。
今の社会を維持していく上でどこかでその欲に対して線を引かないといけないのも正しいと思うので余計やるせない。
ただ、大多数の正しさを絶対の尺度としてそこから外れた人を深くも考えずに間違っている、おかしいとすることはしたく無いし、されたくも無いと思った。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

人の心の奥深いところは複雑で、読みながら私の頭では追いつかないところもあった。
「多様性」という言葉が溢れているけど、私たちはもともと多様な資質を持つ人たちなのかもしれない。
由美も八重子も夏月の戸惑いながらもブレない生き方に魅力を感じた

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

自分の感覚を信じ切ることが怖いし嫌いだけど、どこかで信じ切らないと行けない場面はたくさんある。
相手が傷つくかどうか。断るかどうかは相手に委ねておくべき部分もたくさんある。
傷つけることもうけとって、大事なのはその後なのかもしれない。でもこんな考えも正しさの押し付けなのかもしれない。
なんでみんなこんなにも自分の価値観が正しいことに疑いがないのかと思うことはこれまでもずっとあったけど、自分自身にも跳ね返ってくることをずっと忘れないでたい

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

本当に欲しいのは理解ではなく不干渉であること??

自殺の方法を一度も調べたことのない人の人生は、どんな季節で溢れているのだろう。
生まれ持ったものに疑問を抱くことなく生きていられる人たちの目に、この世界はどんなふうに映っているのだろう。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

正しさとかなんなのか。多様性とはなんなのか
考えさせてくれた。
自分にとっての普通は他人にとって特殊なのかもしれない

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

コロナを経て、バグ個体に対してもあまり突っ込んで関わってくる人は会社などでは居なくなったので少しマシになったかなと思ってたけど、社会全体で見ると大して変わってないよな〜って
普通の選択をしていないことを心の中では大丈夫かこいつと思われてるなって思う
結局はなんとかしてやり過ごして生きていくしかないん

八重子の様に自分が良い方だと思っている方にひとりぼっちの人を連れてってあげなきゃ理解してあげなきゃってされるのは怖い

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「自分が想像できる"多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」
「自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ」
八重子のなんだかズレているミスリードと
寺井の一切許さない姿勢が視野の幅を広げている

世間一般の指す"多様性"は、あくまでマイノリティの中のマジョリティという想像できる範囲を指す言葉。
マイノリティの中のマイノリティという想像できない範囲は、人間は理解不能で怖いため除外する。

"多様性"に除外された人々は、根本が違うため、生きていくには、普通の人が想像できる範囲の人のフリをして、正欲を持ってるフリをして嘘をつき続けないといけない。
本音を言ったところで一蹴され有り得ないと言われるから。そんな世界だと繋がりも生まれなく、生きていたって苦しいだけ。
"多様性"に除外された人々の気持ちや状況を今まで想像したことがなかった。
性癖がいかにデリケートな話題か、とても考えさせられた。

今までは、私も小児性愛者などは社会から除外されるべきと考えてきた。
この本では、水が性欲対象である3人が出てきて、いや勝手にしてください、こちらには害もないし何も問題ないじゃないかと思ってしまった。
でも実際に自分で性欲を満たそうとすると、過去に逮捕された人もいて。もし、この本の内容が水性愛者じゃなく小児性愛者だったらと思うと、、理解できないこともあるんだな、正義と対極である裏側の人も正義はあってだな、、みたいなのを思い浮かんだ


文庫本だとp413〜415、ハード本だとp315〜317が共感しすぎてしんどい、、

自分は正しい、あの人はおかしいという自分の軸がない若者とか見苦しい。でも自分もそうだったのでとてもわかる。年齢と経験を重ねれば、それ自分勝手で見苦しいよと気づいてと思っちゃう、、のは何だろう

朝井先生の語り手多い系スキ

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

大也と八重子の会話がすごく好き
特殊な性欲を持った人たちの話
正しいとされてる側になんの疑問も持たずにいられる人はいいよね
ありのままでいたいと勇気をもらえた作品でした

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

多様性。令和の時代に入って、安易にこの言葉を使ってしまっていた自分を省みるきっかけにもなった。マイノリティを尊重する風潮の出てきた社会だが、この本の登場人物みたいに生きづらさを抱えている人は沢山いるんだと思う。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

⭐️3.5
「多様性」という言葉がすっかり社会に浸透していることは理解していたものの、「マジョリティ」や「マイノリティ」と結び付けて考える機会はあまりなかった。
結局のところ、価値観や好きな方向性が近い者同士が繋がればよいという意見には賛成だし、自分には理解できないものを単純に否定するのはやはり違う気がする。放っておいて欲しい人には無理に近づく必要もないとは思うけど、本音はどうなんだろうか。
……などと、浅いなりにも考えさせられました。
あと、「え?これ作者の言葉?まだ物語始まってない?」ってなった導入部は面白い!

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2026年06月13日

購入済み

自覚

自分になかった考えを、この本を通して知ることが出来た。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

みんな型にハマりたいし、型にハマらないきゃいけない。自分が多数派、まともな人間と確認したいがため。確かにこの作品を読む前の自分に戻れそうにないな〜これからの世界がいろんなことが“正欲”みたいに見えるんやろな〜
多様性は認めるけど、少数派を受け入れるって難しいのかな〜

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

話題だから読んでみたが個人的にはうーん、まあまあかなという感じ。
常識的な多様性の外に居る人たちの話。絶望感が悲しかった。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

結局何言いたいのか分からなかったが、共感する部分があった。

「1つの大事なことを隠すと、全て隠してるように感じる。会話は出来るが対話が出来ない。」

通じ合える人間関係が当たり前のようにあることに、幸せを感じた。大切にしたい。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

★3.4
その“正しさ”は、誰がためのものか。
社会が見て見ぬふりをしてきた「欲望」が、むき出しになる。


あえて言うと、わたしは"健全な普通の"輪の中にいる。
この本の書評を書くのは正直、気が進まなかった。
理由は単純明快「そういう界隈」と距離を置いてきたからだ。
わかり合えなくていい。そちらは好きに主張していいから、こちらには踏み込まないでほしい。そのくらいの距離を保ってきた。
けれど本書はその距離を簡単に踏み越えてくる。
否、踏み越え"させ"られる。

物語は複数の視点で進行する。彼らを取り巻くのは見慣れた社会だ。
正しさに準じ、それらを前提として、逸脱したものを例外として扱う”普通”の社会。
登場人物たちはそんな日常に微細な傷をつけながら、ある一点で交差する。その瞬間は決して希望ではなく、聞こえてくるのは鈍く軋む破裂音。誰かの人生が割れる音。

本書にはわかりやすい記号に還元できない人たちが登場する。社会的に理解されづらい性的指向を持つキャラクターたちは声高に正義を叫ばない。表面的な理解も、共感の深ささえも必要としていない。求めているのは沈黙だ。

「多様性」。
聞き慣れたこの言葉も無力になった。この社会は、多様性を受け入れる”ふり”ができる。理解できる範囲の異質さには笑顔を向けて、その先には拒絶を携えて。あちらの多様性はよくて、こちらはだめ。その線引きはあまりにあからさまだ。
この作品でも多様性という言葉はやはり居心地が悪い。

「正義」や「共感」は、しばしば暴力の顔を見せる。当人が差し出してもいない感情を無理やり解釈してくる。朝井リョウはそんな“善意の残酷さ”を一切の装飾なしで描き出した。
読後感は快いものではない。だがその不快感は無視できる種類なのだろうか。「見なかったこと」にしてきたものが、視界の中で形を取っていく。

そして、
多くの読者は「考えさせられた」「深かった」と曖昧で凡庸なことを言い、読後のざらつきを「良い本だった」と言い換え、"普通"の自分に安堵して、また朝を迎えるのだ。

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2026年06月18日

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