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☆2026年本屋大賞受賞☆
【第9回未来屋小説大賞】
【第2回あの本、読みました?大賞】
沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
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Posted by ブクログ
いや〜長かったけど読んでよかった。
推し活文化批判の本と思ってたけど、批判というか推し活をするようないわゆる「視野の狭い人」と社会問題に目を向けたり、仕事で冷静を保つ「視野の広い人」それぞれの良いところ、悪いところを見せてくれる本だったな。
本の中でも言ってたように正解なんてない。どっちがいいもないし、正しさを求めて選んだものは本当に自分が欲するものなのか。という疑問も浮かぶ。
なんだか正欲と繋がっているような気もしてきた。
自分はそれこそ、コロナ禍で「陰謀論」と言われていたものに目を向けるようになって真実が分からなくなった。でも当時は、あまりにも新しい情報が一気に自分のところに正解のように降りてきたから、それを強く信じきった。でも懐疑的な視点も持ちつつ、視野を広くしようとしていた。世界の問題に目を向けてた。でもそうした結果生まれたのは孤立、孤独。
せっかくの高校生活、誰とも分かり合えないと思いながら過ごした。みんななんで真実に気づけないの?と見下す気持ち、もどかしい気持ちを抱えて過ごしてた。
当時、私が見下していた何もコロナのことを気にせず推し活をしていた友達の方がよっぽど幸せな高校生活を送ってたと思う。
この世界はあまりにも広すぎる。自ら視野を狭くし選択していくことが人生を形作るのだと思う。
世の中には色んな活動、色んなお仕事がある。それも全部だれかが視野を狭くした結果生まれたものだと思う。
コスパ社会について話すYouTube動画でも、映画とかのパイオニアはコスパが悪い、後から出てくるものはみんなコスパ良いが故にflopするって言ってた。
視野を狭く、コスパ悪く、なにかを愛することや夢中になることこそが人生の豊かさだと私は思う。
逆に自分の視野を狭くしてくれる何かに感謝し、全力で向き合いたい。
でもこれももちろん正解ではなく、私がやりたいと思う生き方。
なにかに夢中になると、それを失った時の辛さや本日は大きい(りんファミが狂ったように)
刺激もリスクもない人生を選ぶか
刺激とリスクで溢れた人生を選ぶか
これだけシンプルなことな気がする。
Posted by ブクログ
正直、最初の久保田と澄香の章までは、「推し活」「性格判断」「大学生活の人間関係」など、私には若いテーマで読みにくかった。また、最初の段階で久保田の貯金が澄香の推し活に消費される結末が想像できたので、怖いなという気持ちのままページをめくるのがつらかった。
でも読み進めると、推し活の搾取、宗教・スピリチュアル、サラリーマンの孤独、学生のノリ、貧困、色んな要素が絡まっていき、さらに3人の幸福度が入れ替わり上下していくので、読むのをやめられなくなった。
特に、久保田は希望に満ちた感じになっていったと思ったら、急降下して呆気にとられた。(1番マトモだと思ってたのに...!!ま、でも化粧したり、後輩と友達になれた気でいたり、やっぱ客観的にみたら変なやつか。)
3人のうち、1番共感できる人ランキングが私のなかで何度も変わっていって、結局どの人にもなりたくないという結論になった。笑
さらに、3人以外のサブの人間も、こうなりたいと思える人間があまりいなかったのが、上手いなぁと思った。(菜々、ユリちゃん、道哉は割と光の道を進んでるような感じがしたけど、それでも模範的な人間として描かれてない。)
推し活で大金を使う人って、同じく澄香のように自分と同じ所を重ねてみるのかな?動画1つで色々考察できるなんて凄いな、、、とシンプルに推し活界隈の勉強にもなった。(最近、とあるグループの1人が脱退して、残るメンバーが会見しましたが、使われたマイクが脱退したメンバのメインカラーだったそうな。こういうのも、メンバーの意思ではなく戦略的なのかな?なんて穿った見方をするようになりました。)
他者との優しくて健やかな繋がりをどうやって形成するか。「出し切る」に対して、自分の価値観を今一度考えようと思った。
キーワード
・視野を広くもつことの虚無感、狭くもつことの危うさ
・推し活の構造。熱狂させるためには物語。
・何を正解だと信じ、そこにどれだけ時間とお金を費やすか。余白を何で埋めるか。
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