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沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。 あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。 「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
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Posted by ブクログ
最後が恐怖。ホラー。 結局、のめり込むのがいいのか、視野を広く持つことがいいのか、自分の中でも正解が出なかった。 印象に残ったフレーズや内容をメモする。 ○人を没頭させるノウハウ 最も没入しやすい形に整えて差し出し直すこと。最も共感能力が高く、自他の境界が曖昧で、視野を狭めやすい気質のファン...続きを読む層を炙り出し、より先鋭化させること。 ○推し活はしたことないけれど、同じことをいつも思っていたこと 何かに対して熱量を高めていたい、何かに時間や労力や資金を注いでいたいという人はとても多い ○私の好きな、朝井リョウの例えの表現。 ・国見は、生年月日でも答えるように言った。 ・突然始まったゲームの話から振り落とされないよう、理解できるキーワードにしがみつく。 ○女性の雑談力、ケアし合う文化 女性には情報共有という名の助け合いが必要だった。 雑談ってケアなんですよ 弱い事が前提のコミュニケーション ○視野・本質vs思い込み どの角度から見ても間違いなく本質的に正しい答えなんて、どこにもない。どこかで"この視野で、ある程度の確率で、間違う"と覚悟を決めるしかないのだ。 ○答えのない時代に、賞賛される生き方 こういうことを頑張っていて偉い、ではなく、よくわからないけどめちゃくちゃ本気で生きてて眩しい。
めちゃくちゃ面白かったです。 読みながら、そうそうそう!!と思うことがたくさんあった。昔、気狂いだよねこの推し方、と仲間と話したことがある推し方をしたことがあるので、いろいろ刺さりまくった。
ホラー小説ではないのに、読んでいて怖くなりました。 推しへエネルギーを注ぐ人の疑似体験が出来ました。 いつか自分も、ああなってしまうかもしれないという恐怖に怯えています。
苦しかった。苦しい物語。 老若男女誰が読んでも心が痛むところがあり、ギクッとするところがあるような気がする 結局自分が正しいと信じていることは、幻想なのかもしれないな 高尚な趣味ってなんだ。 この人なら大丈夫だね、この子なら大丈夫だね、なんて、そんなの簡単にひっくり返る 今私は自分で安定した生活を...続きを読む送れている、と思う。だけどそれはあくまで今私の尺度であり、簡単にかわっちゃう 視野が狭いって、幸せなのかもしれない ふたをして、目の前のことにだけ向き合って。 戦争のつらさを知っている日本でも、こうやって戦争は起きるのかもしれないな とか、思考があちこちに行って、苦しかった。 でも、現代に生きる人はみんな読んだほうがいい。 一言で感想書けないな。
神や宗教の代わりに推し、陰謀論、果ては仕事そのものも信仰対象になりうる現代社会。今のカオスも、他者と話が噛み合わない孤独感も、「生き方」の宗教戦争の新たな形といえるのかもしれない。 圧倒的な筆力に唸りながら一気読みした。 これから我々はどこに向かうのだろう…。
いやーーー、朝井リョウさんは毎回いいとこ突いてくるよなー笑 今回も最高でした。 誰かに認めてもらいたい。誰かに縋りたい。 小説なのに、妙に現実味がありすぎる。 推し活は宗教に近いのかも。同じ価値観、自分の居場所、同じ目標。素敵なことでもあり、脅威にもなりうるんだと気づいて、怖くなった。 そして最...続きを読む後には、読者に、 「今の世界、どうみてる?」「あなたはどう考える?」って私たちに問いかけてくるような感覚が残る。
推し活にのめり込む人 推し活を仕掛ける人 かつて推し活にのめり込んでいた人 を三者三様の視点で描いた群像劇。 入り口はキャッチーなのに、 草むらをかき分けていくと徐々に真理めいたものに辿り着いた感覚。 幸せの基準が増えた現代では、 前代的な価値観以外の選択肢が増えた反面で 正解のルートを見つけづ...続きを読むらい。 だからこそ何かに没頭して、 視野を狭めた状態に陥るのは楽で手っ取り早い。 朝井リョウの、時代を切り取る解像度の高さはすごい と同時に本当のこの人ってどこにあるんだろう? と考えると恐ろしくもなる
ここにきて今年イチの面白さだった。 登場人物たちが推す対象にのめり込むあまり視野が狭くなって行く様がありありと感じることができた。 そしてそれが仕組まれているためだった事も… 自分にも刺さる部分があり、構成、文体などやはり朝井リョウは天才だと思う。ラストも秀逸でした。 最高に面白いのでぜひ皆さんにも...続きを読む読んでほしいです!
孤独で寂しい気持ちを埋めるには、視野を広げるよりもむしろ思いっきり狭めた方がいい そして我に返らないようにして、できるだけその対象に集中し活動する 宗教と推し活は同じ構造だね 時間とお金と労力をつぎ込めば、心に平和をもたらしてくれる 集中する対象が家族なら正解っぽいし、人のためになる活動なら美しい感...続きを読むじがする この本に出てきた人たちは、お金使い過ぎでまちがっちゃってる感じがするけど、やっぱり楽しそうでうらやましく思えてしまう 世の中にはあの手この手で沼にはまらせて、購買意欲を高めたり、寄付をさせたりするものにあふれているから、一旦冷静になろうという注意喚起の本なのかな? やってきたことよりやらなかったことの方が人生の後半で返ってくるというのはとても大事な教訓として生活しようと思いました
SNS布教が当たり前になった現代の推し活ファンダムの光と闇を、鋭く描き出した風刺作品。 推し活と宗教は紙一重で、人は誰しも知らないうちに何かに依存しながら生きている。その事実を、物語は静かに、しかし強烈に突きつけてくる。 推す側と推される側、立場は違うのに似た孤独を抱え、同じような「物語」にのめり...続きを読む込んでしまう姿は、苦しいほど胸に刺さった。 私自身、かつて無理な推し活で辛い思いをした経験があるからこそ、主要人物のひとりと年齢も性格も近いこともあり読みながら何度も感情移入してしまった。 そして改めて思うのは、朝井リョウさんの観察眼の鋭さ。特定のオタクではないとインタビューで明言していたのに、ここまで高い解像度で推し活文化を描けるのは本当にすごい。 読後も余韻が残る、忘れがたい一冊だった。
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イン・ザ・メガチャーチ
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朝井リョウ
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