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小説 12位
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沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。 あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。 「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
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Posted by ブクログ
朝井リョウの社会風刺はやっぱりいいね。 世の中に蔓延していて、自分も触れ合ったことのある感覚が上手く言語化されている。言葉の選び方が、文章が良い。 視野を広げると、絶対的な正解なんてなくて、なにも行動出来なくなる。 視野を狭めると、点と点の事実を自分の都合の良いように繋いで、飛躍した物語を作り、...続きを読むその物語のなかに没入して楽しむことができる。ただ没入している間は完全に視野が狭くなっているので、自分が世間からどう思われているかとか、このままだと将来自分がどうなってしまうのかと言った視点は持てない。その代わり狭い世界の中で何の疑問も持たずに、生き生き生きることができる。そして自分の時間、感情、体力、財力、、あらゆるものを益々投入し、より没入していく。自分が持っているもの全てを使いきると、何もなくなり、そこでやっと目が覚める。そしてゼロの状態からリスタートしていく。 リスタート出来ればいいけど、失ったものや築いてこなかったものは二度と手に入らなかったりするんだろう。それでもその時できる最善を自分なりに選んでリスタートするしか、前向きに生きる道はないけど。 バランス良く生きている人も、適度に広く適度に狭い視野で世の中を捉えているだけなんだろう。 適度に社交的でオタク気質はない私だが、全然他人事じゃなくて怖い。 "自分の使命はこれだ"と確信して努力を積み重ねている人を見ると羨ましくなる。 特定の宗教を信仰していて、その教義が正しかろうが間違っていようが、"正しい"と思いこめる人たちは、無宗教の私より強いだろうなとは昔から思ってきた。 正しければいい人生になるわけでもないし、いい人生の正解があるわけでもない。世間から幸せそうと思われればいい人生、幸せな人生なわけでもない。 結局、私は私に幸福感をもたらせてくれる家族や友人たち等に対して自分が持っているものを提供し消費しながら、小さな幸せを噛み締めて生きていくんだろうな。 もっと"使命"を全うしたほうがいいのかもしれないけど、使命と思えるほど没入できる物語は編めていません。
朝井リョウさんの15年記念作品ということで読んでみたが、継続的に本を読む事を苦手とする私でも、最初から最後まで読みたい欲が止まらなかった。 推し活という身近なものを取り上げてくれたことや、3人の立場それぞれを見る事で見飽きなかったのかなと思う。
現代の人がなぜ推し活にハマるのか、何を求めているのかが言語化されていました。ファンダム経済にとどまらず、SNSにMBTIや骨格診断など今の若者が何に翻弄されているのかがわかる、まさに2025年を象徴したような一冊だと思いました。また何年後に読んだら違う感想になるのかなあ
推し活の沼にハマっていく人、その沼から抜け出せない人、その沼を作り出す人たちにおける、三者三様の物語が展開される。自分自身、推し活をする人々のように何か絶対的な趣味を持つ人間でないため、澄香が推し活のために何でもする人間に変貌していく過程はとても興味深かった。また、推し活に人生が囚われてしまった隅川...続きを読むや、中年男性としての孤独に苦しむ久保田らの物語にも非常にリアリティがあり、読み進める中で自分の人生と照らし合わせて多くのことを考えさせられた。
衝撃度は間違いなく2025年ベスト。もはや現代のホラー小説。自分自身が正しい方向に向かっていると思っている時、――人によってそれは視野を広げていると感じている事もあれば意図的に視野を狭めていると信じていることもあるが――第三者から見ればそれは「おかしな」行動であると思われている描写がなんとも恐ろしい...続きを読む。特定のコミュニティに依存しない、目的もなく誰かと会える、そういうことの積み重ねでしか登場人物3人のようにならない事は出来ないのかもしれない。
読者を選びそうな作品だと思うが、「久保田」と同年代ということもあってか、なかなか刺さる作品だった。視野を広げることと狭めることが良いことなのか良くないことなのか途中から混乱してくる。2025年のベスト3冊を選んだ後だが、それらを超えてきた。
年末にこの本を読めてよかった。 社会人になったのに、環境に対してオタ活する前の澄香ちゃんみたいな気持ちを抱いてたから、めちゃくちゃ共感して読めました。自分も小説中のinfp,視野狭窄しやすいタイプだと思うし、お母さんも新興宗教信じてたからその気質あると思う笑 いわゆる社会で言う成功しているルートを...続きを読む間違えないように、毎日びくびくしながら生きてるけど、時々何が正解なのか分からなくなる。 でも視野を狭めて、自分が本当に夢中になれるものに身を投じたい、投じた時に膨大な幸福を感じるという経験をしたことあるからこそ、この本の内容に本当に心酔できたし、読めてよかったと思う。流石生殖記を書いた男、朝井リョウさん、ずっとついていきます。
この本を読んでちゃんと自分の思ったことを残していきたいと思った。 そう思うほどこの本に衝撃を受けた。 ファンダム経済という言葉をここで初めて知った。 オタクとは無縁の私。 何に対してものめり込めない、はまれない私だけど、推しがいて推しに全力を注げる時間てすごく有意義で素敵なものなんだなと感じた。...続きを読む 一方でハマりすぎると危ないほうにいってしまうけど、そこまでのめり込める何かがあるって私からしたら羨ましいなと思う。 まさに令和の本。 朝井リョウさんの言語化力と言っていいのか、言葉にする力、そしてそれを表現して伝える技術に脱帽。 また読み返したい本。
恐怖心。 この物語に描かれているのは私自身だ。 そんな私は朝井リョウのファンダムとして視野狭窄に陥っているに違いない。
古来より人間は何かを伝え続ける手段として物語という手段を用いてきた。 情報に感情を加えることで、受け手が能動的に解釈し、意識を築き上げるのに最適な形だったから。それはある時には宗教と成り、現代では推し活と総称されるものに移り変わった。 共通の物事に対して没頭するコミュニティ=ファンダムの形成は、個々...続きを読むを尊重する今の時代だからこそ生まれた摂理ではないかと思う。
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