イン・ザ・メガチャーチ

小説 12位

イン・ザ・メガチャーチ

2,200円 (税込)

11pt

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」

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イン・ザ・メガチャーチ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    朝井リョウの社会風刺はやっぱりいいね。
    世の中に蔓延していて、自分も触れ合ったことのある感覚が上手く言語化されている。言葉の選び方が、文章が良い。

    視野を広げると、絶対的な正解なんてなくて、なにも行動出来なくなる。

    視野を狭めると、点と点の事実を自分の都合の良いように繋いで、飛躍した物語を作り、

    0
    2025年12月29日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさんの15年記念作品ということで読んでみたが、継続的に本を読む事を苦手とする私でも、最初から最後まで読みたい欲が止まらなかった。
    推し活という身近なものを取り上げてくれたことや、3人の立場それぞれを見る事で見飽きなかったのかなと思う。

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    現代の人がなぜ推し活にハマるのか、何を求めているのかが言語化されていました。ファンダム経済にとどまらず、SNSにMBTIや骨格診断など今の若者が何に翻弄されているのかがわかる、まさに2025年を象徴したような一冊だと思いました。また何年後に読んだら違う感想になるのかなあ

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    推し活の沼にハマっていく人、その沼から抜け出せない人、その沼を作り出す人たちにおける、三者三様の物語が展開される。自分自身、推し活をする人々のように何か絶対的な趣味を持つ人間でないため、澄香が推し活のために何でもする人間に変貌していく過程はとても興味深かった。また、推し活に人生が囚われてしまった隅川

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    衝撃度は間違いなく2025年ベスト。もはや現代のホラー小説。自分自身が正しい方向に向かっていると思っている時、――人によってそれは視野を広げていると感じている事もあれば意図的に視野を狭めていると信じていることもあるが――第三者から見ればそれは「おかしな」行動であると思われている描写がなんとも恐ろしい

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    読者を選びそうな作品だと思うが、「久保田」と同年代ということもあってか、なかなか刺さる作品だった。視野を広げることと狭めることが良いことなのか良くないことなのか途中から混乱してくる。2025年のベスト3冊を選んだ後だが、それらを超えてきた。

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    年末にこの本を読めてよかった。
    社会人になったのに、環境に対してオタ活する前の澄香ちゃんみたいな気持ちを抱いてたから、めちゃくちゃ共感して読めました。自分も小説中のinfp,視野狭窄しやすいタイプだと思うし、お母さんも新興宗教信じてたからその気質あると思う笑

    いわゆる社会で言う成功しているルートを

    0
    2025年12月27日

    Posted by ブクログ

    この本を読んでちゃんと自分の思ったことを残していきたいと思った。
    そう思うほどこの本に衝撃を受けた。

    ファンダム経済という言葉をここで初めて知った。
    オタクとは無縁の私。

    何に対してものめり込めない、はまれない私だけど、推しがいて推しに全力を注げる時間てすごく有意義で素敵なものなんだなと感じた。

    0
    2025年12月27日

    Posted by ブクログ

    恐怖心。
    この物語に描かれているのは私自身だ。
    そんな私は朝井リョウのファンダムとして視野狭窄に陥っているに違いない。

    0
    2025年12月26日

    Posted by ブクログ

    古来より人間は何かを伝え続ける手段として物語という手段を用いてきた。
    情報に感情を加えることで、受け手が能動的に解釈し、意識を築き上げるのに最適な形だったから。それはある時には宗教と成り、現代では推し活と総称されるものに移り変わった。
    共通の物事に対して没頭するコミュニティ=ファンダムの形成は、個々

    0
    2025年12月28日

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