【感想・ネタバレ】イン・ザ・メガチャーチのレビュー

あらすじ

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

寂しさをよく感じる自分にとても刺さる1冊だった。
人は何かに夢中になれないとしんどいけど、なりすぎてもいけない。この本を読みすすめるなかで気付かされた。

登場人物は、
仕事に夢中で家族を無くし寂しさに押しつぶされる生活から、繋がりを持つことで歯止めが効かなくなる久保田。
繋がりだけを求め自分を追い詰めていた所から、1つのものに夢中になり自分をどんどん好きになる澄香。
自分が夢中になれる人が亡くなってしまって、それと同時に繋がりも繋がりもなくなることを恐れて、自分がいたくない環境に身を置く隅田。
何が正解で、何が幸せか。それを見つけるのがとても難しいこの時代で、自分を使い切れるまでのめり込むことができるものがその人にとっての幸せ。とか足りつつも自分は何にものめり込めない国見。

綺麗に話が終わるラストではないけれど、作中通してすごく考えさせられた。
私自身、寂しいととても感じたり、なにもないな、
人生一度きりで今のままでいいのか、何のために働いているのか色々と考えることがある。けれど考えてもこれというものは見つからず熱中できるものが中々ない。そんな状況でこの本を読んでいてとてもしんどかった。
道哉がいう、男同士で会いたいから会いたい、寂しいから一緒にいたいと言うのがあまりない、おじさんになってお茶をする友達がいない人が多いと言うのを聞いて自分にも当てはまるなと思った。

つらつらと書いたが、自分が熱中できるなにかを見つけたい、また会いたい人には会いたいという行動することを意識したいなと思った。

人には熱中できるなにか、頼れるなにかが必要なんだなと学ぶと同時に、そこに頼りすぎるでもなく適度な距離を保つことを忘れずに意識したい

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤から致死量の現実を見せられて、読むことがつらくもあり、面白くもあり、結局読み進めることを止められなかった。
どの登場人物にも「私」との共通点が見出されて、誰に対しても少しずつ共感しながら読み進めてきた。筆者が散りばめた心理描写の中に思わず線を引きたくなる箇所がいくつもあった。
この世の中に対して、視野を広く持てるようになることが成長だと見なされているが、視野が狭い方が幸せなのかもしれないと思わされた。
個人というミクロの視点から見れば、対象がなんであれ何かに没頭できれば、それが救いになるのかもしれない。ただ、人間社会全体というマクロの視点から見ると、生産性のない没頭に対して拒否感を覚える。どう受け止めるのが正解がわからない。
奈々が留学先で研究しようとしている、「メガチャーチマーケティング(ファンダム心理を福祉など社会貢献につなげる試み)」だけが救いのように感じた。

最後に、神のような視野の広さを持つ作者朝井リョウは、果たして今の日本に存在して幸せなのだろうか……。とても気になった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

まず凄く面白かった。
読書経験値低めな私には分厚すぎるなと思いながらも、それなりに時間はかかったけど最後までグダることなく読み切れたというのが何よりの面白さの証。

仕掛ける側、ハマる側、ハマっていた側、と三者の視点からファンダム経済をテーマに作られた今作であるけど、結局は人間が描かれているという印象。

私は10年以上Twitter(現X)に張り付いている所謂ツイ廃なので、なんだかこの中の出来事が現実の出来事のように錯覚するくらい現代日本としてのリアリティがありました。
しかもここに出てくる親子両者のネガティブな思考パターンが自分と似すぎていて、途中共感の嵐。え、これ書いたの私ですか?と思うようなフレーズもあったりして、朝井リョウ氏もこっち側なのか、そうでないとしたらどうしてこんなに私(?)の気持ちが分かるの?と思ってしまうくらい。
ちなみに私はINFJ(数年前やったものなので今もそうかは分からないけど)。

それぞれの視点で描かれる状況が最後一気に交わる場面のカタルシス、面白いし気持ち良い〜。
突然のタイトル『すみちゃん』にもまんまと興奮した。


この話に出てくるメインの3人はみんなどこか俯瞰の視点を持ち続けていて、自分のためにあえて視野を狭めている感じがするのでまだ救いがあるというか、傍から見たら一見バッドな方に進んではいるけどこの人たちにとってはこれがハッピーであり、本当に最悪な状況は引き返す判断が出来そうな感じがした。

だからきっとこの後この親子はむしろ仲良くなるとかいい方向にすすむ可能性も見えるような、そんな色んなことを考えられる終わり方で素晴らしかったです。



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2026年01月25日

Posted by ブクログ

中盤からラストに向けての畳みかけは圧巻。
毎度ながら、朝井リョウの細かい心情の描写はとてもすごいなあと思わされる。扱うテーマも最先端で流石だなと。

どんな答えにも批判がくるような世界で1番の正解(逃げ道)は物語に入り込むこと。視野を狭くし、自分を使い切ることで、達成感を得て幸福と感じるが、物語は結局、虚構であり、その夢から醒めた時には現実が押し寄せる。ホラーものを読んでるような感覚になった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

生活してて他人とか自分に感じる小さい小さい違和感を、全部言語化してくれていた。すごい。ここまで言語化できる、?圧倒された。
私が22歳だから刺さったのか?ネットや推し活に疎いママでもこの本刺さるのかな、気になる。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

今流行りの「推し活」をテーマに、さまざまな立場や視点から描かれた物語。
誰の心にも寄り添うような言葉選びや文章表現が印象的で、構成も非常に素晴らしかった。

推し活に没頭し視野が狭くなった状態でいることが幸せなのか、それとも多少の空虚さを抱えながらも視野を広く持ち、周囲を俯瞰できることが幸せなのか。
幸せの形が多様化している現代において、「幸せとは何か」を改めて考えさせられた。

一人で家にいるとき、時間を持て余し、言いようのない不安の渦に巻き込まれる瞬間がある——そんな自分自身の感情とも重なり、深く共感した。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

生きづらさを感じていたかつての自分に重なり、序盤は苦しかった。
全力で何かに取り組んでいる時は自分を正当化できる、という点にははっとした。
ストーリーがあるものは事実強いし、私自身がストーリーがあるものが好きだと再認識した。

ドアを叩いた男と会うくだりと、最後のシーンは表現に痺れた。
マーケティング職の自分はこの洗脳を見習わなきゃいけないんだろうけど、顧客には製品に対して真のメリットを享受して且つイワシの渦のように気持ちよさそうにまわり続けてほしいなぁ…。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

読んでてこわいことが多かった。3人の視点で話が展開されており、それぞれの物語を作って自分の世界観を解釈してる描写は見てられなかった。ラストで父親の物語と娘の物語が交差する瞬間の落ち込み具合まで知りたかった。
自分は推し活という文化に対して不快な印象だったため、心の中で悲鳴を上げながらヲタクの描写を読んでいた。
また、昨今のオーディション形式でグループをデビューさせる現象に嫌悪感を抱いていたためドンピシャでハマった。
物語と仲間意識は人間の何かに依存していないと不安になる特性を利用する強力なツールだと読み取った。正解がない現代社会ならではの現象を描いた作品。事実から解釈を無限に広げていきがちなヲタクの描写はSNSのコメント覧や現在の自分の彼女に似てる印象を受けた。
今の世の中は消費を促す仕組みで溢れている。SNSなどのサービス産業がこの仕組みを利用して富を築いている。この仕組みによる富が、自衛隊や農業や電力会社などのエッセンシャルワーカーに届いてほしいという、自分の最近の願いとMBTIを多用するイケ好かない人物が、共通の願いを持っていたことに不快感と嬉しさが共存した。
自分の信じるものをちゃんと持っとくこと、何をして何をしないか選択すること、拗らせる前に今この瞬間の熱中を大事にすべきと受け取った。中年男性の孤独の対策は今からやらなくてはと学んだし、父親への連絡や実家への帰省頻度を増やす機会になった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ナラティブの時代。そう言われて久しい現代に著者がまたやってくれた。今作も相変わらず、いや過去作以上に性格が悪いw推し活と陰謀論の悪魔合体なのだが、決して絵空事ではなく読んでいてゾッとする瞬間が多々。物語を用いて信徒を作り出し、彼らにありったけの金銭を自主的に進んで使わせる。個人的に『正欲』はあくまで読者への問いの範疇だったと思うが、本作の読後感は『何者』に近いと感じた。読んでて息が出来なくなる、あの感じ。これぞ朝井リョウの本領発揮である。発売当初から評判は耳にしていたけれど、噂通りの問題作にして大傑作。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

現代の解像度が高すぎる。
多くの人が、これは自分のことだと思わせられたポイントが一つはあったんじゃないかな。
自分に言われてるようで苦しく、それでも読む手が止まらないような。
めちゃくちゃ面白かったです

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

朝井リョウさんの作品は鋭すぎて、心を針で刺されたような気持ちになります。メディアで見せるファニーな姿からは想像もつかないほど、その観察眼は冷徹で、私自身の奥底に突き刺さりました。
​特に、「本質的であろうとすればするほど、何の行動にも出なければどこからも裁かれないという考えにのみ込まれる(p.370)」という一節。これは、30代後半になり、周囲と飲みに行くことはあっても、カフェでくだらない雑談を交わすような友人はいない今の自分そのものでした。
​現代は、常にネットという監視の目に晒され、法律やモラル、倫理というナイフに脅かされているような感覚があります。些細なトラブルですら晒し上げの対象となる息苦しさの中で、行動を踏み出す「免罪符」となるのが、今作で描かれたファンダム(熱狂)なのかもしれません。視野をあえて狭め、何かにのめり込むことで、ようやく私たちは「正解のない世の中」を走り切れるのではないか。
​「間違えない選択をとっても、それはただ間違わなかった人というだけ」という指摘も痛烈です。一度きりの人生、ショーペンハウアーが説く「厄災に遭わない幸福」を求めて無難に階段を登り切ったとしても、その先に真の幸福が用意されているわけではありません。
​もちろん、作中ではファンダムの危うさや脆弱性もリアルに描かれています。だからこそ、最後に娘への愛情に立ち返る父親の姿が、普遍的な答えとして響きます。マクロな物語に翻弄されるより、目の前の大切な存在に体温を注ぐこと。
​ファンダムも、カルト化するリスクを理解した上で「人生のアクセル」を加速させるきっかけとして利用できるなら、この停滞した日常を打破する一助になるのではないか。本作を通じて、そんな希望に近い予感を得ることができました。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

推し活の話か⭐︎
と思って気軽に読み始めたら、
重めの信者マーケティングの話だった。

神様が居ないこの国で、
神様の代わりを見つけた人たち。

100万人のファンよりも、
1万人の信者の方が圧倒的に強い。

信者は提供された1の物語を100で解釈し、
勝手に布教してくれる。

本質的にはほとんど価値のないものにすら、
彼らは価値を見出して対価を払う。
自分の生活はどんなに苦しくても。払う。

視野狭窄の極みなのに、
信者たちは幸せそう。

推し活から入ったのに、
幸せってなんだっけ?
と考えるに至る話。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

本屋大賞や!
これは本屋大賞や!
ヲタクには禿同な内容(笑)
運営の搾取?
視野狭窄?
わかってるって。
それがヲタクなんだよ(泣)

父親、久保田の孤独も痛いほどわかり。

澄香のヲタとして焦る気持ちもわかる。

最後に澄香が振り返った後の家族のゴタゴタを描いた続きの一冊をめちゃ読みたいです!
朝井先生!
続きの家族の物語が気になります!

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

これまで朝井リョウさんの作品を読んだことはなかったが、話題になっていたこともあり本作を手に取った。
近年よく耳にする「ファンダム」をテーマにした作品で、三人の登場人物がそれぞれの視点から、対象に熱中していく様子が描かれている。物語が進むにつれて、三人のストーリーが少しずつ交差していく構成がとても面白かった。

熱中する気持ちは、ビジネス的に作られた仕組みの中で踊らされている側面もある。しかしそれでも、何かに夢中になれること自体が幸せなのだと感じさせられる。あれこれ考えすぎず、自分が本当にしたいことをするのが一番なのだと思わせてくれる展開だった。

自分自身、30歳を過ぎてから、意識的に動かないと友人との関わりが減っていくことを実感している。そのため、作中で繰り返し投げかけられる「あなたは友達がいるか?」という問いには、胸がぎゅっと締めつけられるものがあった。

深く熱中できるものがあることは幸せだが、一方で俯瞰して本質を見極める力も必要である。ただ、そのバランスを意識しすぎると、それはそれで人生は楽しいのか?という疑問も残る。人生で大事にしたいことは何かを改めて考えさせられる一冊だった。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

この作品素晴らしいです!
登場人物3人がそれぞれに、どんどんハマっていく姿、人は誰かに必要とされる、自分の存在意義によって生かされていると感じます。
はたから見たらやばいやつだけど、国見さんが言っているように使い切って今の自分に満足している。
何が正しいのか…。
朝井りょうさんの頭の中はどうなっているんでしょうか?本当に素晴らしかったです。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

典型的なINFP、英語好き、海外への憧れ強、洋楽好き、そのくせ内向的、大人数での会話苦手、他の人とは違う自分でマウント取ってるつもり、推し活中。
そう、私です!

まず、大学生の澄香に感情移入。リョウちゃん(失礼極まりないけど心の中で朝井リョウさんをこう呼ばせていただいてます。親しみを込めて)
なぜ私のこと知ってんの?ってくらい。
推し活にのめり込んでいく姿は迫力すらある。

次に澄香の父、久保田。
今までしてこなかったことこそが、自分の人生に還ってくることを身をもって知る。
あー!わかる!
言い訳なんていくらでもある。
頑張ってきただけだ。でも、もう過去に遡ってやり直しは出来ないんだよな。
国見が語る、
ファンダム経済、メガチャーチ。物語で視野狭窄。
自分を使いきる、とは?正論だが、
どう使っていくか?
人間らしさ、とは?
歳を重ねても達観することなく迷い続ける。

すみちゃん。推し活を発端に
捩れた団体に洗脳される。
悪いことは何もしていないのに、
ズレていく。

登場人物全員に共感できてしまった。
人の思考や心の動きを
描写する能力にかけて、
朝井リョウさんは
卓越している。
ストーリーもさることながら、軽妙な語り口で炙り出される人の心の核心部分。

読み出したら止まらないし、
読みやすい。
これは
単純だけど、名著の証だ。

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2026年01月22日

ネタバレ 購入済み

推し文化の切り取り

推しにまつわる様々な人たちの話がつながっていく物語。正直怖い。のめり込みは気づくとそこにあるもの。そういう怖さを感じながらのめり込んで読んでしまった。

#ドキドキハラハラ #怖い #ドロドロ

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2026年01月01日

購入済み

面白くて一気読みでした。
なんでこんなにリアルで解像度の高い文章が書けるんでしょうか、、
まだまだ登場人物達の生活が見たいと思いながら読み終えました。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

2026年の今、読めて良かった。
ここ5年以内で世間で話題になったことが、ここぞとばかりにネタに盛り込まれている。
何が正解か、何が本質か、結局は自分が信じることを突き進むしかないんだなと、視野を広くすることだけじゃない、狭くして突き進めるものもあるんだと、主人公たちの行動の移り変わりで感じます。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

さすがの朝井リョウに脱帽。毎度毎度世の中への風刺が凄まじく、「何となく言葉にできなかったけれど感じていた違和感」をどこまでも的確に物語に落とし込んで語ってくれる。刺さりすぎて読むのがしんどくなるほど、社会の縮図がそこには詰まっていた。
私は元来誰かを「推す」ということには縁遠く、ここ数年は特に、自分のお金や時間や気力の全てをもって何かに熱中できる、「推せる」人達のことを羨ましいと感じていた。しかし蓋を開けてみれば当の本人たちは(もちろん幸せ100%の人が大半であろうが)金銭に困ったり、推しの進退に呼応してメンタルの不調を来たしてしまったり、時には全てを投げ打ってしまうほどの絶望を感じたり、親の金を使い込んで嘘をついてまで尽くしたりと人生を根底から揺るがされている。その背景にあるのは孤立、孤独。本作品では離婚した中年男性の孤独がリアルに描かれていたが、老若男女関係なく、特にコロナ禍を経て孤独を感じ、連帯に飢える人は増えたのではないだろうか。共働き家庭の増加、核家族化の煽りを受け若い世代は孤独を感じやすくなり、孤独な子供たちの連帯を現代のインターネット社会は可能にしてしまった。熟年離婚や生涯未婚という選択肢が幅をきかせ始め、上の世代も孤独を感じやすくなっている。そんな孤独な人間たちに甘い蜜を吸わせ、時に恣意的に、時に自然に人々を支配するのが本作でいうところの「物語」なのであろう。
私はこの本を読んで、より一層何かに熱中することが怖くなってしまった。何かに傾倒することは、その「何か」が崩れた時に全てを失うことを意味する。だから私はリスクを分散させるためにあらゆることを「人並に好き」に留め、人間関係においてすら、一歩踏み入ることを本能的に避ける。希望を見出すのが難しい世の中で、物語に支配されないように石橋を叩いて渡る。果たしてそれは視野狭窄に陥った物語の登場人物達に比べて幸福なのだろうか、不幸なのだろうか。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

X民くらい性格悪い視点!
でも解像度がとにかく高いから面白いね
30代女性だけど、ケチだから男性アイドルにお金注ぎ込むことは今後もないので、1番共感できたのは中年男性の久保田だったな
仕事と育児に邁進し続けたら、人間関係が希薄になってないか心配ではあるんだよね、わたしわりと偏屈だし笑
若い子と友だちとかいきなり言わないように気をつけよ笑
最後娘だとわかった時の絶望感気になる〜、むしろお互い自己開示し合えるのか、個人的にはそこまで読みたかった
Wすみちゃんのパートは結構読むの苦痛笑

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

「わかる」と「頭狂ってる」が同時にきて、どうすりゃいいの?!って気持ちになる。

思考がかき乱されて、面白い!

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

孤独と洗脳(≒信仰)のコンボが薄ら寒くて、面白かったー。
推し活と陰謀論の解像度が高くて、メガチャーチと選挙とか、ハーバード大学の幸福に関する研究結果を踏まえたような言説とか、いろいろ出てきたけど、これをすべて盛り込めるのがすごい。
現在の世界情勢見てて感じる、民主主義の底が抜けて、これまでの価値が反転したり、メビウスの輪的に繋がってたり、足元ぐらぐらでもはや無限城(立ち位置確認してられない)で正気を保ってられない船酔い的な気持ち悪さがよく書かれてる。それが推し活との対比(ミクロとマクロの視野の移動)でさらに酔う感覚にさせられて気持ち悪い!
面白いけど読後感は悪かったです!笑

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

アイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で人に気を使いすぎて心が疲れてしまった大学生。仲間と舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、のめり込んでいた側の3つの視点から描かれる物語。

朝井リョウさんは正欲に引き続き2作目。
似通っている部分のある小説だと感じた。
周囲と違うことへの嫌悪感、人は人との繋がりを欲しているという本質。
わたし自身推し活をしているため、本質的な部分というか、わたしも視野が狭くなっていた1人なのだと感じた。わたし自身はゆるく推せているが、限度を超えると、それは宗教じみたものになる事は経験上よくわかる。
一つのことにのめり込むことによって、
視野を狭くすることによって、
熱中できたり、不安や悩みを忘れることのできるものは、現代必要であるのかなと思う。
一方で、集団ということに重きを置いた繋がりを求めるために、孤独を埋めるために行ったことは、最終的にまた孤独をさらに感じさせるものになるのではないだろうか。
周囲へ合わせること、わたしがどう見られているか考えすぎてしまうこと、わたしの生き方にも通ずるところがあった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

現代人のもやもや、社会の空気感をぴたりと言語化したような本。『何者』を読んだ時も、『正欲』を読んだ時にも感じた鮮やかな言語化力を見せつけられたような感覚。登場人物のどの属性にも私は該当してないけれど、どの人の気持ちにも共感する部分もあり、物語に入り込みながら、社会勉強をしたような気分になった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

なんとなーく興味のあったファンダムについて考えるきっかけとなった。
物語を紡ぐということはマーケッターとしては大事な仕事の一つ。ただ、その目的設定によるのかなと。エンタメてしては面白く4時間ほどで一気に読んだけど、仕事とのリンクが頭から離れずに嫌〜な感覚が残る。。。搾取、利用、洗脳、信仰(チャーチマーケティング?)になっていくと、辛い。。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

朝井リョウの底力を感じる1冊。「推す」人、「推される」人、「推し」の物語を造る人、それぞれの生き様が織り成していく。
自分の弱さを思い知るのは辛い、現実が怖い、それを忘れるかのごとく推しにのめり込んでいく様がどうなっていくのか知りたくて、444ページ一気に読み終えた。
この本を読みながら、金原ひとみの書く物語のテーマと重なるところがあるなぁとぼんやり思った。読後感は全く違うけれど。

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2026年01月24日

購入済み

推し活にハマる人、推し活を仕掛ける人、推しが死んだ人の3人の視点で次々と描かれる物語です。
内向的で理想主義でまさにINFPのわたしは読んでいて揶揄されているような批判されているような気持ちになりましたが、最後には推し活の良い側面にも目を向けられます。変わってしまった娘の姿を目にした父はどうなってしまったのか。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ

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2026年01月24日

Posted by ブクログ


シンプルに、視野狭窄は怖いと感じた。
しかし、視野を狭めること、推し活によって幸福が訪れることもわかる。

物語に溢れる世の中でその物語に触れて、そこに惹かれることはは多々あるなと感じる。
実際、自分も甲子園での勝ち上がってくる弱小校や、アニメなどでのピンチから這い上がってくるキャラクターなど、応援する気持ちが湧き出てくることがあり、無意識に物語という側面に入り込んでるなとこの本を通じて思う。

ただし、自分を消費する感覚というのはわからない。

世の中は広い。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

朝井リョウ作品は正欲についで2本目。

こわい本だなぁ 各界隈の人種に対しての解像度がどうしてこんなに高いのだろうかこの人は。

あえて自分を登場人物の誰かに当てはめるとしたら、国見、次いで慶彦。だから、最後の問いの意味もわかる。(個人的な事情だけれど、今の状況むしろ彼女から彼になる過程を踏んでいるのでは?とすら感じて萎えている笑)

属性のディテールを追っているのに、読み終えると社会構造と幸福論の話になっている。ミクロとマクロの接続がうますぎて、あらためて、この本こわい。笑

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

朝井リョウの新刊ということで迷わず買いました。
いつのまにかファンですね。
まぁ、朝井リョウの考え方ってよりかは、文章の書き方にユーモアがあって好きなんですけども。
主人公は3人います。
久保田慶彦、47歳。子持ちバツイチ現在独身。
「人生の後半に顔を出すのは、これまでやってきたことよりもこれまでやってこなかったこと」と何度も何度も作中で発言ってよりかは自問自答?しています。
というのも、この年にして孤独に苦しんでいる男で、ある日とある能力を買われてから、アイドルグループの運営に参加することになります。
久しぶりに孤独を紛らわせるものに出会い、楽しい楽しいー!となっているのですが、、。
武藤澄香、19歳大学生。
久保田の娘で、留学を考えていますが、INFP?ちょとMBTIよくわからん。ちなみに私は指揮官ってやつでした。
あ、それで内向的な気質に悩む上で、ある1人のアイドルの推し活にどっぷりハマります。
隈川絢子、35歳。
この人のパートが1番きつかった。
契約社員で、年収は200万くらい。舞台俳優の藤見倫太郎を熱烈に応援してましたが、彼の自殺報道により状況が一変します。
個人的には、これはギャグ小説だと思いましたね。
朝井リョウのエッセイ読んどる人ならきっとわかるやろうけど、この人絶対ふざけたい人やし。
久保田のこと今からパパって呼ぶね。
パパは孤独に悩み、娘の澄香は内向的な気質、特に物事を何でも真剣に捉えてしまう気質に悩んでます。というより苦しんでます。
そこで澄香が楽になるために選んだ道が推し活、それも結構ヘビーな。
皮肉なことにパパの救いとなったアイドル運営に、娘がどっぷりハマってしまうわけですね。
澄香は学生やけ、お金がない。でもアイドルのために尽くしたい。そんな思いから留学の費用と偽ってパパからお金を巻き上げるんですね。
パパはパパで、推し活するやつの脳みそ溶かすの楽しいなって気持ちがなくもない状況、そんな人たちを冷静に分析しとる状況で、娘に頼られたことが嬉しくてお金をポンポン振り込んじゃうわけです。
隈川絢子は、推し活もうできんくなったけ、その先にどんなことを起こすんだろうねって感じで、いわば澄香の最終形態的な描かれ方をしていたかな。
すんごい丁寧な、シリアスコントを見されられてる気分でしたね。
バクマンで言う、シリアスな笑いだね。
朝井リョウはエッセイで、自分が面白いと感じるのは、人が一生懸命生きた上で現れる「隙」のようなおかしみ、とか言ってましたしね。
そういう弱さを愛して、別にいいんじゃないそれでもって言ってるような作品でしたね。
実際没頭する何かって楽しいと思うしね。
僕は色んなエピソード溜めて、そのトークで人を笑かしたいって欲求がカンストしてるから、別に登場人物をバカだなーとか思うようなことはそんなになかったね。
むしろ可愛いって感じでした。
漫画のグッズショップでバイトしてるんで、自分がいつも見てる人たち見てる感覚でしたね。
まぁ別に楽しければいいんじゃないって感じ。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

著者は時代の空気を小説に閉じ込めるのが上手い。面白くどんどん読めたけど、ちょっとくどさも感じる。それぞれの狭い世界にものすごい熱が渦巻いててバチバチしてるのですね。怖。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

相変わらず、時代を読むことが本当に上手な作家さんだと思った。そして、ご自身自体のパーソナリティや考えられていることを、登場人物の悩みに練り込むのもすごく上手。同じ時代を生きる私たちの悩みに寄り添い、突き放し、それでも決して否定はしない。どうしたら自分ではない人物にこうまで解像度高く捉えられるのか。本当に目を見張るものがあった。あと、購入者特典の動画がじわじわ面白かったのでめちゃくちゃおすすめです。

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2026年01月23日

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