【感想・ネタバレ】イン・ザ・メガチャーチのレビュー

あらすじ

☆2026年本屋大賞受賞☆

【第9回未来屋小説大賞】
【第2回あの本、読みました?大賞】

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」

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感情タグBEST3

購入済み

恐ろしいまでの言語化能力

読み始めてすぐに、恐ろしいと感じた。
ストーリーがではなく、文字.文章そのものが。
生きている上でなんとなく享受しているソレ、うっすら嫌悪感のあるソレ、社会に蔓延るソレらが次々と言語化され 定義され 文字となり頭に入ってくる。なんて恐ろしい。
読む者に確実に影響を与え、見える世界すらも変える力のある一冊。最高です。

#深い #タメになる #怖い

2
2026年02月13日

Posted by ブクログ

推し活と宗教というホラー
仕掛ける側とハマる側、男性が歳をとると友達がいなくなるって言うけど、女性にもそれは当てはまる人もいる。こちらに向けて、それで大丈夫?と言われてる気がして、ずっと恐怖だった。

0
2026年08月24日

Posted by ブクログ

「人生とはこれまでやってきたことが還ってくるものだと思っていた(省略)ただこれからは違うのかもしれない. 今後還ってくるのは、これまでやってきたことよりも、これまでやってこなかったことのほうかもしれない」
目を背けたくても、静かに強烈に突き付けてくるセンテンスが、自分の中にある「孤独」という黒い影をじわじわと侵食していく.
こちらは朝井リョウさんの作家生活15周年を記念した作品『イン・ザ・メガチャーチ』の冒頭になる.
私はここで、読む前の感覚にはもう戻れないんだろうなと覚悟した.

本作は「推し活」をテーマに、ファンダムを仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んだ側という、三者三様の視点で物語が展開されている.
中年の危機に陥っている会社員がアイドル運営に携わり、場や相手に応じた振る舞い方が分からない内向的な大学生がボーイズグループに傾倒し、熱烈に応援していた舞台俳優の突然死を機に陰謀論を信じるようになっていく女性.
どの人物も危うさを持っているが、感情移入してしまう.
孤独を恐れ、コミュニティに飢えている姿が生々しいからだと思う.
同時に、マジョリティの抱える悩みや心の歪みを言語化できる朝井さんの鋭さに脱帽する.

生き方に絶対的な正解のない現代.
自分というリソースを使いきれないし、どこに向かって長い人生を突き進めばいいのか分からない...そんな方も多いのではないだろうか.
神様はもういない.
だからこそ、心を動かし、自分の信じるものはこれだと実感を得るための何か(心の拠り所)が必要だと思う.
そう思えば、推し活が都合の良い幻想のように見えてくるが、これまで出会えなかったものに出会い、自分が進む道を明確にしてくれ、前向きに生きるための活力になってくれるものでもある.
そして、崇拝と熱狂(ファンダム)の中にいる人間は強い.
ただ、時々我に返る習慣も必要だと感じる.
推しだけでなく周囲に迷惑をかけていないだろうか、生活に支障はないだろうか、ただ流されて私には何が残るのだろうかと.
そういった漠然とした焦りや虚しさを感じるのであれば、先ずは自分を大切にしなければならないと思う.

考えてもナンセンスかもしれないが、朝井先生が伝えたかったことは何だろうか.
現実だけでは自分を保てず、「誰かの物語」に取り込まれることを選択することは悪くはないが、もしも取り返しのつかない事態になった時に「自分の物語」を創造できる自己肯定感は備えているかといったところだろうか.
それにしても余韻が強烈である.
小説というより現代論を読んでいる感覚だった.

0
2026年08月24日

Posted by ブクログ

推し活の話、ということだけ知っていたけど、単にそれだけではなく人間が推しというものに対してどんな心理状態なのかを描き、また「推し」という存在を作るために、仕掛ける側が何を考えているかということがとてもよくわかる作品だった。

特にアイドルファンに特化したマーケティング理論のところはすごく面白かった。しかも作者のオリジナルというところも驚き。調べてみたらガチのハロプロファンらしい。そりゃファンの心情とかアイドルの解像度高いわけだ。

原作は読んでないけど同じく朝井リョウさんの「武道館」という作品では実写化された際にハロプロアイドルのJuice=Juiceが起用されていたので、本人どんな気持ちだったんだろうと思った。(作者がキャスティングに口出したわけではないらしい)

私自身は推しというものがいないけれど、なんとなくこの作品に出てくる人物たちのように「好き」という感情を通り越して「信仰」とか「盲信」に陥るのが自分でわかってるから、必要以上に特定の誰かに感情を持たないようにしてるのかもと思った。

0
2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終わりかたグロすぎませんか!!?
“救い”がない~……
道哉は魔性の男だよ
忘れたころにもっかい読みたい

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだ読み始めて序盤だけど、この時代に読む小説として、考えさせられるトピックがてんこ盛りで、描写も丁寧でとても面白い

共感させられることや、確かにーがたくさん。

メモ
•自分以外の誰かと一つの物事を同じ目線で見つめることができる時間というのは、すごく貴重なのかもしれない。それが友情と呼べる時間なのかもしれない
•中毒症状がある方が苦しくないのだ、人生は
•なんでも選べる時代だからこそ、自分では何も選べず、結局流行に振り回されやすくなる

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

推し活も孤独も怖くなる。
結局は程よい距離で楽しむのが良いという無難な考えに行き着く。
みんな自分を使い切りたいという欲望を持っているという表現に納得。没入感で幸福感を得ている。
最近のランダム商法やCD大量購入はやり過ぎだと思っていた。なんとかならないのか。
ラストは朝井リョウは意地悪だなって思ったけどそこが好きでもある。
大福のライフハックが盛り込まれていたのはちょっとおもしろかった。

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

視野を広げることも広げるという意識に視野を狭めてたりするのかとか、多角的に見て正解というのは結局何もしてないということなのではと、ハッとさせられた。海原に旗を立てて自分を見失わないようにしないといけないけど、その旗だけを頼ってたら視野狭窄になるのではとか、考え方の視座がぐるぐるとずっと定まらない感覚にさせられたが、その感覚を持ちながら旗を見失わない、見失ったら新たな旗を立てられるようにしたい。

とりあえずこれからの人生、やってきてないことを少しでもやっていこうかなと思った。旗をいっぱい立てて自分を見失わないように。

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

推しのグッズを買って、推しがいるから頑張れるで生きたきた。あえて視野を狭くして「作られた物語」に没入していた方が楽だったのだと気づかされた。
信じた正解にエネルギーを注ぎ「尊い!」と叫んでいた方が幸せだったのに、この本は私がうすっら抱えていたモヤモヤを容赦なく言語化し、我に返らせてしまった。
現実を直視して問い続ける生き方は、社会的に正しいとされるものの、実際には最も孤独でしんどい。
「前向きに生きよう」なんて甘い解決策は一切くれず、冷徹な現実だけをドカンと置いていかれる。
読む前の自分にはもう戻れない。

0
2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンダム経済にとどまらず、現代日本を「物語」というキーワードで説明しつくすことができてしまう衝撃。世界史の授業で「歴史は繰り返すんだな」と学んだ時のように、ひとつひとつの事象が、ある潮流に則ったものだと解明される痛快さと、自分たちはその潮流から逃れられないという諦念とが同時に湧き上がってきて、複雑な読後感だった。
帯にあるように、ファンダム経済を築く者、のめりこむ者、かつてのめりこんでいた者、3人の視点が登場するが、それぞれの立場が次第に入れ替わるつくりになっているのがうまい。ある者にとっての人生の糧は、別の者にとっての嘲笑の対象であり、ある者にとって「視野を拡げて」見えた世界は、別の者にとっては「視野狭窄」に過ぎない。辿る道は正反対にみえる2人の「すみちゃん」が重なる展開も鮮やか。著者自身もアイドルファンを公言しているだけあって、応援広告やサバ番、信徒気質のファンなど、推し活の描き方にリアリティがあった。アイドルを応援していて留学経験がある大学生としては、澄香にとても感情移入した。母親から言われる「風呂からあがる時シャワーかけといてね」も身に覚えのある会話すぎて、読んでいてゾッとしたほど。
自分は無宗教だが、信仰は人が生きていくために必要なものだと解釈しているため、現代の日本人は「物語」を信仰する、という説明にはとても納得したし、たった一つの「本質」なんてものは存在しないのだから、「視野を拡げる(と本人は思い込む)」行為も終わりがなく、主観的でしかないのにも頷ける。
語り手3人は「物語」信仰で救済されることはないため、自分も「物語」に飲み込まれながら生きるしかないんだ、と暗い気持ちになったが、
「どこかで、“この視野で、ある程度の確率で、間違う”と覚悟を決めるしかないのだ。」 (p.370)
という一文が心に残った。
人間は何か信じられるものを、たとえそれが妄信だと嗤われても、それを信じ込んで生きるしかないのだから、そのことを受け入れるほかないのだと感じた。

0
2026年08月23日

匿名

ネタバレ 購入済み

刺さる側と分かっていながらも

かなり最悪な読後感だった。
でも、かなりおもしろかった。

昔ドルオタもしていたし、今もライブに行きやすくなるために上京して、私物グッズ入りガチャに6万使って、推しの音楽や言葉を勝手に人生の救済にしている時点で、自分の中に“信徒性”があること自体は前から自覚していた。

ライブ後に「神」と何度言ったかわからないし、作品や言葉を拡大解釈して、勝手に巨大な感情を抱いてしまう感覚も覚えがある。

ただ一方で、“推し”という言葉を安易に使いたくない気持ちもずっとあった。(現時点でドルオタではないから)
周りから見れば十分推し活をしている側なのに、「ただの消費や疑似恋愛とは違う」という意識でどこか斜に構えていたし、その“自分は少し違う側だと思いたがる感じ”も含めてかなり厄介だなと思った。

序盤では骨格診断やMBTIみたいな、令和の若者にとって身近な話題もかなり多く出てきて、「現代」を詰め込んだ空気感がすごかった。
身近に見る言葉や価値観だからこそ読みやすくておもしろい反面、「こういう要素を入れると若者は読み進めやすい」という作者の意図を少し感じて、若干冷めた部分もあった。

ただ、読み進めるほど単なる“令和あるある小説”ではなくなっていく。
人が何かを信仰し、共同体に救われ、依存し、選民意識を持ち、それでも孤独なまま生きていく話としてどんどん複雑化していって、自然と考えさせられた。

あと個人的にかなり考えさせられたのが、“楽しかった”だけでライブを終われなくなった感覚。

彼の音楽を聴くと確実に心を掴まれるし、好きか嫌いかで言えば比較するに値したいくらいに純粋に好き。
でもその一方で、自分の時間やお金や生活を削ってライブへ行っている感覚もずっとあって、手放しに「楽しかった!」だけでは終われない瞬間がここ数年かなり増えた。

ステージ側は「いつでもここにいるから」と言ってくれる。
でも、実際に消費されているのはこちら側でもある、という感覚もどこかにあった。

その曖昧な違和感をかなり言語化されていて苦しかったし、同時に「自分はまだマシな方なのかもしれない」と安心したくなる感覚まで含めて、かなりこの作品の“信徒”そのものだった気もする。

「疑似恋愛」「プロデューサー」「アナリスト」「学級委員長」「信徒」みたいに、同じオタクでも依存や執着の向きが細かく分けて描かれていて、解像度が異様に高い。

オタクにとってのホラー小説だった笑

#怖い #ダーク

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2026年05月26日

購入済み

推し活も宗教もアクティビズも。

推しができた人、推しを失った人、推しを運営する側の人の三人が絡み合いそうで絡まない話。人はどういうときに推しにハマり、失うとどうなるのか?同じ推しの話でも『推し、燃ゆ』が個と推しとの関係の話なのに対し、こっちは社会全体の話だ。

「メガチャーチ」とは、週末の礼拝への出席者が2,000人を超える超巨大プロテスタント教会のこと。礼拝と言っても『牧師様のありがたい説教を厳かに聞く』というような多くの人にとって退屈と感じるイベントではなく、もっとエンターテイメント性あふれたイベントを行っている。
例えば、プロの奏者によるオーケストラ演奏であったり、ロックバンドのライブだったり。巨大なコンサートホールで、優れた映像・音響設備を駆使し、ド派手な演出を行う。そのため、高い動員力と集金力を持ち得ている。

そうなるとできることが増える。教会によってはこれまで行ってきた食料配布をドライブスルー形式にして効率化したり、オンラインで礼拝を配信して参加のハードルを下げたりと、活動の幅を広げ、多角的に人を集めていけるようになっているのだ。
そうして、裾野を広くすることで、熱狂的な信者が生まれる土壌を作る、というわけだ。

推し活もメガチャーチと同じ構造だというのがタイトル。

推し活も、宗教も、アクティビズムも参加人数が違うだけの話で、「生きる意味を考える」ということや「精神的な充足感を得る」という目的でみると本質は同じだな、と思った。

#深い #じれったい

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2026年05月17日

ネタバレ 購入済み

「推し活」の光と闇を抉る物語

俳優への心酔やファンダムの熱狂を、個人の孤独を埋めるための「巨大な教会(メガチャーチ)」に見立て、その救いと危うさを鮮烈に暴き出します。
「視野を広げすぎると不安になるが、狭めすぎると狂う」というジレンマに、現代を生きる誰もが戦慄するはず。信じることでしか自分を保てない人間の脆さを残酷なほど美しく描いた、2026年を象徴する衝撃作です。

#深い #アガる #共感する

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2026年04月24日

ネタバレ 購入済み

色々な意味で刺さった

INFP気質があり、学生で、現在進行形でオタク仲間とオタ活に励んでいる自分には深く深く刺さりました。途中の描写は少し、いやかなりダメージを負いながら読みました。でも、その痛みも含めておもしろかった。
印象に残っているのは、久保田さんと道哉がカフェで会話しているシーン。道哉の台詞がつらつらと続く中で、「つまり何が言いたいの?」と思いながら読んでいたら、まさに同じようなことを久保田さんが漏らしていてびっくり。この時の道哉のような台詞って意図的に書けるものなんだ、と唸りました。朝井リョウさんの文章力に脱帽です。

#深い #タメになる #共感する

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2026年03月05日

ネタバレ 購入済み

推し文化の切り取り

推しにまつわる様々な人たちの話がつながっていく物語。正直怖い。のめり込みは気づくとそこにあるもの。そういう怖さを感じながらのめり込んで読んでしまった。

#ドキドキハラハラ #怖い #ドロドロ

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2026年01月01日

購入済み

面白くて一気読みでした。
なんでこんなにリアルで解像度の高い文章が書けるんでしょうか、、
まだまだ登場人物達の生活が見たいと思いながら読み終えました。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

令和の小説だった。
タイトルにも納得。推し活はある意味宗教的なものなのかもしれない…。視野を拡げること、狭めること、どちらが幸せなのか。
澄香と久保田、親子2人とも道哉に人生を変えられていく感じが何とも言えずに読み終わりました…

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現実に戻される最後の一文は衝撃的だった。
人は信じることで孤独から逃れられる。慶彦にとっての澄香(理想像)、橋本、青木、道哉。澄香にとってのBloome道哉。隅川絢子にとっての倫太郎、陰謀論。誰かと共通の話題を持ち寄り、コミュニティを築くことが崇拝の目的なのかも知れない。信じている間、人は寂しくない。隣には自分と同じものを見上げる信者がいる。それだけで安心できる。大胆になれる。信者と一緒なら大きな行動だって起こせる。40代男性がメイクに挑戦してみたり、親に嘘をついて推し活資金調達のために金を無心したり、世界の真理を広めるために街頭演説をしたり。これが幸せなのだ。目が覚めるまでは。
酷なことに視野が狭まっている間も、見えていない部分には現実がすぐ側にあって、意図せず今まで見えていなかった部分を見てしまった時、一瞬で世界は輝きを無くす。でもそれは信じることの副作用的なものであって、現実と向き合わなければならない日は必ず来る。何故なら信じることがコンプレックスに所以してるからだ。慶彦は仕事と娘、澄香は同級生と自己肯定、隅川絢子にとっては将来。不安で孤独だから信じる。
メガチャーチの中にいる時、最も恐ろしいことは視野が狭まりきっていないことだ。後半の澄香と隅川絢子は「これでいいのだろうか」と自問自答しながらも無理に視野を狭めていて辛かった。2人が対峙しているシーンはその心情が描かれていて面白かった。
人は何かを信じ、共有している。悲劇的な現実を見ないようにメガチャーチの中で視野を狭めて生きている。

ところで朝井リョウさんは何でこんなに解像度高く書けるの。私もオタク経験があるからオタクのリアルさに懐かしさを感じました。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

小説の読むなかで終わりにかけ、没入し集中しスピードが上がる。この瞬間が読書の楽しい瞬間だと思う。

どこか主題あってこそのストーリー、キャラでどこか乗れない。紋切り型に映る。どこか空虚にも見える各キャラが平べったい。

そんな彼らが最後、進んでいく先はスピードが上がり面白い。平易な文書の中でなぜが熱がこもる。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

3.5。今、日本を、世界を席巻してる推し活をテーマにした作品。どうして皆が推し活にのめり込んでいくのか、よく分かった。それは、対象のことが本当に本当に好きな場合もあるのだろうけど、一定の度を超えた推し活は、コミュニティへの所属意識が要因なのだということ。個人的には父親も隅川さんも幸せには思えず、娘もどこかで限界が来ることが目に見えてる。幸せになるには家族や、家族でなくても良いけど健全な付き合いができるコミュニティを持とう。別に推し活が悪いわけではない、ただ、無理をして、人生をすり減らす推し活は絶対に良くないし、健全ではないということ。当人にとってはそれこそが生き甲斐になってしまうのだから難しいのだけど。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

いやー、さすが朝井リョウさんとしか言えない。
今の特に若い人たちのホットなことである「推し活」を多角的な部分から見ており、今まで推し活など興味もなかった自分でもそのリアルな描写に引き込まれました。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

今の時代にあった題材だな、と。
推し活、ここまで信徒的にしてないけど気持ちは分からないでもない。推しには楽しく健やかに活動を続けて欲しいし、供給があれば一喜一憂する。
環境によってどの立場にもなりうるよなぁと思いながら読んでました。
鎖国的な人間関係を構築していた人間なら、ちょっと風穴開けられるような出来事を体験するとのめり込むというかそこに縋りたくなるんですよね。
何事も程々に。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
自分も何に対しても一歩引いてみてしまう側なのでどっぷり必死になれている周りが羨ましい。
さすがに自分の収入以上の推し活をするのはどうかと思うけど、私はそんな夢中になってる人に合わせてときどき遠征とかして遠出自体を楽しんでるんだけど、その出費のためなら日々の暮らしの質を落とすのって割と頑張れるんだよね。
そしてこの現実から一時でもいいから意識を飛ばしたい。とてもわかる。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

評価は個人的価値観に忠実に行ってるので、⭐️4

朝井りょう氏には、いつも新しい社会の風潮について教えてもらっているが、今回もその点は期待を裏切らない。

オーデイション番組からのデビュー、MBTI、推し活、そして長い人生の生き方の問題…

登場人物の中で一番共感したのは、「久保田慶彦」なので、もう若者ではなくなったなと再確認( ; ; )

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

「推し活」という現代の熱狂の裏に潜む孤独や居場所の渇望を鋭く突きつけてくる。

我を忘れ、他者やシステムに依存することで自分と向き合う恐怖から逃れようとする姿は、自分自身の読書や酒、スマホによる「セルフケア」とも深く重なり心が騒ついた。

この本を読んだ後、ドンデコルテの漫才を再度見ると、自分と向き合うのが怖く、スマホをスワイプしてしまう銀次さんの気持ちがよく分かります笑

そして國分功一郎先生の「暇と退屈の倫理学」の再読をしたくなる一冊。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白く、一気に読んでしまった。

今の日本で誰が騙し、誰が搾取されている側なのか、何が幸せなのか、正解などわからないと思いながら読んでいた。
個人的には、中年男性の孤独にも触れ、これまで見逃していた新しい気づきだった。

面白かったけど、読んでいて心地よくなるタイプの物語ではなく、考えさせられて辛くなるタイプの面白さだったので、読むのは一回でいいかな。
浅井リョウさんの作品、また読んでみよう。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

面白かった
相変わらず登場人物が既視感あってすごかった
何でもすぐ発信されて広まりやすいこの世の中では、推し活だけじゃなくて色んなトレンドにおいて搾取する者とされる者っていう構図が結構あるのかなと思った

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ここ数年ずっと読みたいと思っていたが、なかなか手をつけられてなかった作品。
ハードカバーで小説を読んだのはいつ以来だろうか。

やはり朝井リョウは時代感を描くのがとても上手いなぁと舌を巻いた。
キンパを食べてチャミスルを飲みたくなった。

自分のMBTIはENFJだが、登場人物のINFPとはNFを共有しているのもあって、物語に没入して視野狭窄になりやすい点は身につまされる思いがした。

今、ビジネスマンの中ではメタ認知が流行りつつあり、自分も心酔してた時期があった。が、本署を読んで、結局視野は広げるほどよい、または狭めるほどよいと簡単に断ずることはできないものだなと、いい意味で暗澹たる気持ちになった。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

自身もかなり熱量の高いオタクを経てきたことも踏まえて、とても面白かった。アイドルからいつも元気を与えてもらっているんだから、何か返せること、特にスミンは無料でできるんだからやりましょうよという気持ちにもなったことがある。実際に売れて、話題になって、お金が入らないことには彼らも活動できない。
また、何かに夢中になる、物語にハマることで現実逃避ではないけど、それによって幸せになれるというのも、恐ろしいけどその通りだと思った。
実際にアイドルのファンをしていた時が、人生で一番楽しかったように思う。
久保田(父)はどこで間違えたのか、自分が彼でもそのように行動してしまったのではないかと考えると、彼の非がわからず怖くなった。
またINFPではないが、すみかと同じような考え方をすることもあるなと感じて、そこも息が苦しくなった。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

現代をとらえて深い話なんだけど、物語の面白みとしてどうかというとビミョー
好き嫌いでいうと本屋大賞で2位の熟柿の方が好きかな

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

同性でもなければ同世代でもない久保田に1番同情してしまった。
おじさんって、おじさんというだけでこんなに生きづらいのかと。
他者とのコミュニケーションに慣れてないせいで、短絡的とはいえ優しさからの行動が裏目に出てしまい、誰からも手を差し伸べられないのが辛い。

オタクの「我々」呼びとか、謎の上から目線の批評とか、ひとつの情報から拡大解釈して物語つくり上げてく感じとか、渦中にいるとわからないし気にならないけど、客観的に見るとこんなんなんだ…ってゾワゾワした。

いろんな人の視点を書き、それぞれの人生が交わる描写、きっと朝井さんが得意とされているんだろうけれど、「正欲」、「死にがいを求めて生きているの」、「もういちど生まれる」を読み終えた身としては、個人的にはちょっと新鮮味に欠けてきたかなあ。
この作品を初めて読んだらものすごく衝撃を受けていたのかもしれない。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オタクの理解度が高くてすごい。サバ番はチラッと見た程度だけど、よくリサーチされているなと思った。
オタクの解像度が高すぎるあまり、Twitterをあまり見ていない人や推しを作ったことがない人には刺さらなさそうだとも思いました。
本質を追い求めて視野を広げるべく視点をどんどん後ろに引いていくともはや何も行動できなくなる まさにその通りだと思います。

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2026年08月22日

ネタバレ 購入済み

苦しくなった

自分の仕事に活かせるのではないかと読み進めましたが、どちらかというと「オタク」側に寄り添ってしまって苦しくなってしまいました。

孤独を自覚することの辛さ、それを何かで埋めて自分を使い切る、そうさせるための物語…
世の中はそれらで満たされているってことなんですかね。

#切ない #共感する

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2026年06月14日

ネタバレ 購入済み

一気に読める!!

朝井リョウさん、5冊目かな。相変わらず、サクサク読める展開。会話しながら、脳内思考が繰り広げられるところが、臨場感があって好き。私はユリちゃん側の熱量の低い人だから、推し活で楽しんでいる人が羨ましかったけど、やっぱりバランス良く推さないと人生詰むわな、、、。視野が狭くも広くもバランス大事。個人的には、アイドルプロデューサーが冷静すぎて、リアルに感じた。てか、最後の終わり方!!続き書いてーー!!バレるのかな。家族関係の再構築できるのかな。あー気になって寝られなくなっちゃった。これが、視野の狭くなる感覚かな。朝井リョウさんの自叙伝が個人的に一番面白いよ。

#深い #怖い #ドロドロ

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2026年04月12日

購入済み

推し活にハマる人、推し活を仕掛ける人、推しが死んだ人の3人の視点で次々と描かれる物語です。
内向的で理想主義でまさにINFPのわたしは読んでいて揶揄されているような批判されているような気持ちになりましたが、最後には推し活の良い側面にも目を向けられます。変わってしまった娘の姿を目にした父はどうなってしまったのか。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

テーマ『推し活』
ただ、本文にも帯にも書かれていた「神なき国」と宗教信仰の薄い日本人の、まさに信仰活動だと思わされました。
結局みんな寂しくて、何かにすがったり同じ方向を向いている人と群れていたいと感じてる部分あるんだなぁ

特に何も推していない自分にとって、推し活に励んでいる人を羨ましく思う部分もあって。
この本で言う視野狭窄なほうが、人生に没入出来ていそうな感じ。その没入感を羨ましく思っているんだ、わたし。

作品では、少し沼にハマっている部分に怖さを感じる部分があったけど、何かを応援すること自体は悪いことではないはずですよね。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

Audible
卑屈というかああでもないこうでもないと内向的に考える脳内の思考が長くて特に最初の方は聴いているのが辛くなったが、関係なさそうな三つのストーリーが徐々に繋がっていくのは、最後どうおさめるのか?という疑問を強くしていくが、まさにそこは読者に委ねられる形となり、ややモヤモヤした。

推し活を舞台に生きづらさを感じる主人公たちがどうコミュニティを掲載し、生きる希望を見出し、盲目的に推して行くかを描いている。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

朝井リョウさんって、1つの文章から2つ以上の意味を読み取れる文章を書くのがお上手。

これから推し活するたびに、国見がチラつきそう。。

あと、友達のアクスタをパクったり、友達に動画視聴等を強要したり、自分のものではないパソコンで動画を再生したり、お父さんに嘘をついてお金を振り込ませたり、澄香ヤバ女すぎる。。

★3.8くらい

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

今の社会を解像度高く幾つかの視点から描いており、そんな話を聞いたり読んだりするなということから身に覚えがある話まであったが、
ここに描かれている部分は一部ではありつつも現代社会を感じてしまい疲労感を覚えた。
この次はホッとできる本が読みたいと思った。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

浅井リョウさんのことは大好き。テレビで話をされているとつい見ちゃう。聡明だし、面白いし。
でも浅井リョウさんの小説はあんまりなんだよな。話題になるたび読むけどやっぱりあんまり。

今回も途中までは人物の内面や社会の構図をまぁ鮮やかに言語化してくれて気持ちよく読んでいたんだけど、やっぱり終盤に向けて次第にしんどくなり、あまり気持ちの良くない終わりを迎えました。

何冊か読んで、やっと分かったのは、浅井リョウさんの小説は、私が小説というものに求めているものを与えてくれないんだなということでした。残念ですが。

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2026年08月22日

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