【感想・ネタバレ】イン・ザ・メガチャーチのレビュー

あらすじ

☆2026年本屋大賞受賞☆

【第9回未来屋小説大賞】
【第2回あの本、読みました?大賞】

沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」

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感情タグBEST3

購入済み

恐ろしいまでの言語化能力

読み始めてすぐに、恐ろしいと感じた。
ストーリーがではなく、文字.文章そのものが。
生きている上でなんとなく享受しているソレ、うっすら嫌悪感のあるソレ、社会に蔓延るソレらが次々と言語化され 定義され 文字となり頭に入ってくる。なんて恐ろしい。
読む者に確実に影響を与え、見える世界すらも変える力のある一冊。最高です。

#深い #タメになる #怖い

2
2026年02月13日

Posted by ブクログ

よくこの本が受け入れられて本屋大賞にまでなったなぁと。。ほとんどの人は陰キャなんだと思う、陽キャであってもビジネス社交性を発揮してるだけでほんとは人間は皆孤独だしある程度それを悩んでるのかと。そしてわかってはいたけどXも世の中の人気の物語は人が人に好まれるように作り出してると。それをきれいに表現してる気がする。40代?中年?以降は今まで人生でやってこなかったことが返ってくる、はよい表現だと思う。それと、あまりに日本人は視野が狭い、世界で起きてること、日本自体の政治情勢も語れない。これはなんだろう、誰が日本を弱体化したのか

0
2026年06月01日

Posted by ブクログ

信仰マーケティングは、とても興味深い内容だったし、推し活と合わせてストーリーを描くのは、さすが朝井リョウさんの着眼点でした。
そして、ブルマイを通じて各キャラクターの心境の変化がとても面白かった。何より、幸せの定義を「出し切る」と言語化できたのもすごいと思いました。
この出し切るっていう言葉、理解もできるし羨ましいと思う反面、客観視できる自分は絶対に必要と感じた。この描写をうまく表現できて、読者の納得を得られるのはほんまにさすが朝井リョウさん。

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026年本屋大賞受賞作。
ファンダム経済や推し活にて3人の主人公の目線からなされている。
タイトルに「チャーチ=教会」が含まれており、どういう意味?となったが、教会→宗教→推し活の流れが合点がいった。
近年だと宇佐美りんさんの「推し、燃ゆ」を皮切りに推しという概念が一般的になんだと感じた。

物語としては最後お父さんが配信で見たチャミスルちゃんを自分の娘と気付かないでよかった。。。
あのシーンは久しぶりにぞっとしました。

特に刺さったのが「視野」に関する話である。
マクロな視野を持つことで客観的になり、自分のすべきことの本質がわかり大事だけど、壮大すぎて具体的に何をしたらいいの?と混乱することも分かるし、ミクロな視野では没頭する気持ちよさや危うさも分かる。
用はバランスが大事だけど、制御するのって難しすぎるんだよな~と思った。
あと推し活って最強のエネルギーだと思うから、仕事と結びついたら最強じゃない?って読みながら何度も思った。

やっぱり本屋大賞なだけあって読みごたえが凄かった、、、
朝井リョウ先生の次回作に期待!

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段感じていたことが、恐ろしい程に言語化されていた。推しという存在がいたことがなく、むしろ推しがいる人に憧れていた。全力で推し活してて、たくさんの知り合いがいて、自分を消費するまで行動できる人。その人に憧れがあったのは、コミュニティに参加したいと思ってたんだと感じた。
久保田の誰かに必要とされていたいって思いはとても共感できる。私は久保田タイプだと思う。誰かに必要とされていたいあまり、他人の物語に踏み込んで、踏み荒らして後悔するような、、まだ、したことはないけど。国見タイプでもあると思う。そとから客観的にみて、羨ましいというかこの世界は〜と語っているようなひと。あくまで、他人としてしか認識できない。
コミュニティに属してる人が羨ましいとも思うけど、入ったところで別の事が見えなくなるのは嫌だし、かと言ってこの世界に孤独でいるのも辛い。ただ、ともよがいたような宗教的な団体にはまることはないな。どこか冷めた目で見てしまうし、実際勧誘されたこともあるけど、よく分からないものを盲信して自分の生活を犠牲にしてでもお金をつぎ込むのはおかしな人だと思った。ただ、コミュニティに属したいあまり、自分を騙してまで、活動する人がいるのは理解できる。
誰も1人になんてなりたくないし、情報量が多すぎる現代はひとりで生きていくには、辛すぎるから

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

本屋大賞など多数受賞も、「正欲」「生殖記」が(面白かったけど)結構独特で何となく後回しにしていたが、さすがすごかった。
推し活を仕掛ける側の父、ハマる娘、推しの死から陰謀論へ傾倒していく女の三者で展開。14章"すみちゃん"で2人がオーバーラップするのがウマイ。父親含め全員違う性格や環境なのに社会とのつながり、居場所を求めどんどん転落してゆく。その描写がリアルで、あー、世の中ってこうしてできているんだなぁと思ったりした

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラスト震えた。
何かに没頭することで何かを得る反面、失うものもある、って感じ。それが良い悪いではなく、どう向き合うかがテーマかなあ。
登場人物全員の気持ちに共感できた。立場の違う人たちの内面をこんなにも詳細に描写できるのが凄い。
久保田に感情移入しながら読んでたら、国見に「それは中年によくあることだ」的な感じで一蹴されるところ、自分だけが悩んでるわけじゃない、自分が主人公だって勘違いするなと言われてるみたいで刺さった。人生って残酷だよなあ、と。
隅川が「あたし、なんかもう、大丈夫です。自分を使い切った気がします。」みたいなシーンにも震えた。

この作品は映像化とかできるほどドラマチックじゃないけど、めちゃくちゃ心に刺さって読む手が止まらなかった。読書でしか体験できないと思う。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

面白すぎました。

でも、後半しんどすぎました、、、

熱中、没頭ってやっぱ気持ちいいんやろうな〜


自分を使い切りたいという表現は
めちゃくちゃ腑に落ちました。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

オモロでした

ファンダム経済
ファン➕ダム(集団)の造語らしい

久保田
澄香 娘
隅川 りんファミ

みちや(アイドル)

視野を狭める 拡げる
物語に人は惹かれる

視野を広げれば、いろいろなことを見なくてはいけなくなる。狭めれば見る必要、考える必要がなくなる。
推し活というのは狭めることになりうる。

すみか娘は、視野を拡げる側にいたが、狭める推し活にはまっていく。大学の友達となんか合わない。プラスチックがなんたらとか、めんどくさくなってるが、推し活で変わって行く。

りんファミは死から、自殺は嘘だ隠蔽だ。と。宗教のような場所に行き、日本の黒幕だとかどんどん問題の視野が広がって行くが、そこへの信仰という意味では視野が狭く取り込まれていき、金もそこに預けるなどやばい状況。

2人が対照的で、過去の私だ。とお互いになって行く。



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2026年05月30日

Posted by ブクログ

なるほど、著者の描く世界は「正欲」でも独特であったが、令和という時代のおもしろさとこわさを兼ね備えていた。推し活、というものをはしたことがないので、どこか憧れさえ抱いていたが、ファンダム経済、という言葉を初めて知ったと同時に、複雑な感情を残す。最後の終わり方は、唐突すぎて、続きを知りたくなってしまうことも作品としての資質なのかなと感じた。

0
2026年05月30日

匿名

ネタバレ 購入済み

刺さる側と分かっていながらも

かなり最悪な読後感だった。
でも、かなりおもしろかった。

昔ドルオタもしていたし、今もライブに行きやすくなるために上京して、私物グッズ入りガチャに6万使って、推しの音楽や言葉を勝手に人生の救済にしている時点で、自分の中に“信徒性”があること自体は前から自覚していた。

ライブ後に「神」と何度言ったかわからないし、作品や言葉を拡大解釈して、勝手に巨大な感情を抱いてしまう感覚も覚えがある。

ただ一方で、“推し”という言葉を安易に使いたくない気持ちもずっとあった。(現時点でドルオタではないから)
周りから見れば十分推し活をしている側なのに、「ただの消費や疑似恋愛とは違う」という意識でどこか斜に構えていたし、その“自分は少し違う側だと思いたがる感じ”も含めてかなり厄介だなと思った。

序盤では骨格診断やMBTIみたいな、令和の若者にとって身近な話題もかなり多く出てきて、「現代」を詰め込んだ空気感がすごかった。
身近に見る言葉や価値観だからこそ読みやすくておもしろい反面、「こういう要素を入れると若者は読み進めやすい」という作者の意図を少し感じて、若干冷めた部分もあった。

ただ、読み進めるほど単なる“令和あるある小説”ではなくなっていく。
人が何かを信仰し、共同体に救われ、依存し、選民意識を持ち、それでも孤独なまま生きていく話としてどんどん複雑化していって、自然と考えさせられた。

あと個人的にかなり考えさせられたのが、“楽しかった”だけでライブを終われなくなった感覚。

彼の音楽を聴くと確実に心を掴まれるし、好きか嫌いかで言えば比較するに値したいくらいに純粋に好き。
でもその一方で、自分の時間やお金や生活を削ってライブへ行っている感覚もずっとあって、手放しに「楽しかった!」だけでは終われない瞬間がここ数年かなり増えた。

ステージ側は「いつでもここにいるから」と言ってくれる。
でも、実際に消費されているのはこちら側でもある、という感覚もどこかにあった。

その曖昧な違和感をかなり言語化されていて苦しかったし、同時に「自分はまだマシな方なのかもしれない」と安心したくなる感覚まで含めて、かなりこの作品の“信徒”そのものだった気もする。

「疑似恋愛」「プロデューサー」「アナリスト」「学級委員長」「信徒」みたいに、同じオタクでも依存や執着の向きが細かく分けて描かれていて、解像度が異様に高い。

オタクにとってのホラー小説だった笑

#怖い #ダーク

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2026年05月26日

購入済み

推し活も宗教もアクティビズも。

推しができた人、推しを失った人、推しを運営する側の人の三人が絡み合いそうで絡まない話。人はどういうときに推しにハマり、失うとどうなるのか?同じ推しの話でも『推し、燃ゆ』が個と推しとの関係の話なのに対し、こっちは社会全体の話だ。

「メガチャーチ」とは、週末の礼拝への出席者が2,000人を超える超巨大プロテスタント教会のこと。礼拝と言っても『牧師様のありがたい説教を厳かに聞く』というような多くの人にとって退屈と感じるイベントではなく、もっとエンターテイメント性あふれたイベントを行っている。
例えば、プロの奏者によるオーケストラ演奏であったり、ロックバンドのライブだったり。巨大なコンサートホールで、優れた映像・音響設備を駆使し、ド派手な演出を行う。そのため、高い動員力と集金力を持ち得ている。

そうなるとできることが増える。教会によってはこれまで行ってきた食料配布をドライブスルー形式にして効率化したり、オンラインで礼拝を配信して参加のハードルを下げたりと、活動の幅を広げ、多角的に人を集めていけるようになっているのだ。
そうして、裾野を広くすることで、熱狂的な信者が生まれる土壌を作る、というわけだ。

推し活もメガチャーチと同じ構造だというのがタイトル。

推し活も、宗教も、アクティビズムも参加人数が違うだけの話で、「生きる意味を考える」ということや「精神的な充足感を得る」という目的でみると本質は同じだな、と思った。

#深い #じれったい

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2026年05月17日

ネタバレ 購入済み

「推し活」の光と闇を抉る物語

俳優への心酔やファンダムの熱狂を、個人の孤独を埋めるための「巨大な教会(メガチャーチ)」に見立て、その救いと危うさを鮮烈に暴き出します。
「視野を広げすぎると不安になるが、狭めすぎると狂う」というジレンマに、現代を生きる誰もが戦慄するはず。信じることでしか自分を保てない人間の脆さを残酷なほど美しく描いた、2026年を象徴する衝撃作です。

#深い #アガる #共感する

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2026年04月24日

Posted by ブクログ


✾イン・ザ・メガチャーチ
✾朝井リョウ
✾日本経済新聞出版

ーーーーーー

最大・最高の“推し”。

今日2026年5月31日は『嵐のLAST LIVE』

共に生きた私の一部。

“推し”は、
“推し活”は生きる証だ。

ーーーーーー

壮大な『世界の“物語”』

ファンダム。

物語の仕掛け

推し活。

それは誇らしく、自信のない自分の全てを肯定して強くしてくれる。

ーーーーーー

沼る。

沼る。

沼る。

気づいた時にはもう抜け出せない。

気づいてしまったら、

魔法が解けてしまう。

どうか、どうか、冷めないで。

ーーーーーー

熱して、熱し続けて。

全力を尽くして、

全身全霊を注いで、

自分を使い尽くすから。

“推し”が幸せでいることが、私の幸せなの。

そのためなら頑張れる。

推しのために頑張れる自分は誇らしい。

ーーーーーー

自分を優しく肯定してくれる盲目な世界で生きている先に、一体何が待ち受けるのか。

推し活を仕掛ける側。

推し活に沼っていく側。

推し活から離れ、新たな沼にはまる側。

潜む“孤独”は、何かに掬われたがっている。

気が付かないまま、幸せなまま、道を外さぬように…

そう願わずにはいられない。

読んだ後は一緒に自分を使い果たしたような余韻に包まれます。

『推し』がいる人、
『推し活』をしてる人、
この本が貴方の推しの1冊になるかもしれません。


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全員が均等に“1”として存在するしかない空間の不自然さと、沈黙や気まずさを逃す場所のない余白のなさ。

頭ではそう分かっているのに、じゃあどこまで気分を落とせるのかをやってみようか、という自分も顔を出すのだから

できれは澄香が大学を卒業したあとも、これまでと同額でないにしても養育費を支払いたいとおもっているのは、どんな気持ちからくる欲求なのだろうか、と。

“推し活”は趣味というより福祉に近い存在なのではないか

その前後の物語に注目している人がすごく多い。そして、物語に魅入られたファンは離れづらい

とにかく、何かに対して熱量を高めていたい、何かに時間や労力や資金を注いでいたい

視野の変化はすなわち、判断基準の変化も連れてきます

受け手の自他境界を曖昧にして、没入と視野狭窄を煽る手法

雑談って多分、ケアなんですよ。内容がどうっていうよりも、相手とかその場自体をケアするもの

わざと信じ込む。わざと強く思い込む。

コミュニティ、ストーリー

自分を一回全部使い切ったみたいな感覚

そんな風に自分のことも世界のことも等しく肯定できたのは、初めてかもしれなかった。

指先ひとつで自分を使い切れるこの時代に、絶対に会いたいと思える人がいることが。嬉しかったし、誇らしかった。
本物の気持ちで選んだ間違いの上で、脳みそを溶かして動く自分のことが。

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2026年05月31日

ネタバレ 購入済み

色々な意味で刺さった

INFP気質があり、学生で、現在進行形でオタク仲間とオタ活に励んでいる自分には深く深く刺さりました。途中の描写は少し、いやかなりダメージを負いながら読みました。でも、その痛みも含めておもしろかった。
印象に残っているのは、久保田さんと道哉がカフェで会話しているシーン。道哉の台詞がつらつらと続く中で、「つまり何が言いたいの?」と思いながら読んでいたら、まさに同じようなことを久保田さんが漏らしていてびっくり。この時の道哉のような台詞って意図的に書けるものなんだ、と唸りました。朝井リョウさんの文章力に脱帽です。

#深い #タメになる #共感する

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2026年03月05日

ネタバレ 購入済み

推し文化の切り取り

推しにまつわる様々な人たちの話がつながっていく物語。正直怖い。のめり込みは気づくとそこにあるもの。そういう怖さを感じながらのめり込んで読んでしまった。

#ドキドキハラハラ #怖い #ドロドロ

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2026年01月01日

購入済み

面白くて一気読みでした。
なんでこんなにリアルで解像度の高い文章が書けるんでしょうか、、
まだまだ登場人物達の生活が見たいと思いながら読み終えました。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

推しかつという現象を中心に、現代の人間の実存?を明らかにしていく、非常にスリリングな本。
これは文学だなと感じた。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

なんの生産性もない時間を家族や友達と過ごしたり、何かに没頭したり、そういうのが結局は人生豊かにする、みたいなメッセージを受け取った。これをまた小説で表現するのも難しいけど、ストーリーに上手に落として表現してる。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

「どの物語にも呑み込まれない人生って、間違いはしないけど別に楽しくもない」…。自分は何かに飲み込まれたいと思っているのだろうか…。何に?と考えてしまった。
仕事ばかりで家族を省みてこなかったことに対し、最初から自分の大切な人(娘)に対して自分を使い切るべきだったと後悔するレコード会社勤務の男性が推すのは…。
留学資金と言って父親に振り込ませたお金で推し活する内向的な女子大生の心の変化は…。
推し活に必要なのは、コミュニティとストーリー。そののめり込み方が怖くて一度、読むのをやめてしまったが、続きを読むうちに、視野を極限まで狭めて、推しを真っ直ぐに見つめ続ける、我に返らない幸せがあることを感じた。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

よくわからない言葉の羅列で、この物語はどういう方向に向かっているのか理解できませんでしたが、後半はスピーディな展開に読むのが止まりませんでした。
我々も大きなチカラに操られているのではないかと息苦しくなりました。
著者の語彙力、言葉にする力に感服しました。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

オタクへの解像度が高く、かつてバンドオタクをしていた私にとってわかる〜!な面も所々あり、ヒヤリとした。
ファンダム経済の異様さがよく現れている作品。
推し活、陰謀論、新興宗教、政治批判、美容男子など時代を切り取るのが上手い作者だなと思った。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

読み始めはなんだこりゃ、てな思いだったが、読み進むうちにハマっていく。自分を投影するのはもちろん久保田慶彦で、彼の方がずいぶんと若いんだけど、共有すべき戒めがある。とりわけいよいよ人生最終盤の新たなステージに突入する身において「仕事で得た肩書きが通用しない場所で、他者との関係性を築くこと」これだ。決して怠ってきたわけじゃないと我が身を肯定しつつも、さて、趣味やら娯楽やらを離れて新たに取り組む仕事において、それがかなうかどうか。推し活の世界については、これって限りなく現実にあるあるなんだろうなと複雑な思い。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

久しぶりに読んだ小説。今では当たり前の「推し活」を題材に、3人の登場人物が少しずつ交わっていく距離感が良かった。薄い繋がりやアイデンティティについて考えさせられ、自分にないものを多く感じた作品。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

「中毒症状があるほうが苦しくないのだ、人生は」
という帯の文言。
今読んで大丈夫か?とメンタルと相談しながら、ずっと積んでいて、なかなか読み出せなかった。
読み出したら止まらなかった。そうか、これが中毒か。

行きすぎた表現はあったけれど、すごく今の世を映し出した話だと思った。
最初は『ああ、こういう気持ち分かる』と節々での共感から始まった。
だんだん不気味さが増していって、ページが進むにつれてとても、カオスだ。

ファンダムを仕掛ける側の父が、実は搾取されている。
のめり込んでいく大学生、のめり込んでいた女性。
ふたりの"すみちゃん"
どちらともとれる、あの章が挟まれた事によって、その後の加速度が上がった気がする。

純粋に『こわいな』と感じたし、だけれども、とても『面白かった』
まさにこれは『朝井リョウ中毒』だ。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

読んでる間ずっと「危うい」という気持ちだった。
「視野を広く」と言ってる人たちの視野は狭まっている。
最後、慶彦はどういう気持ちになるのだろう。
あの時彼が抱いていた気持ちを持ち続けられるのだろうか。
感情移入できる人は誰もいなかったけど、親の立場としては慶彦のその後が気になる。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ


幸せは人それぞれといわれる今の時代、生きがいが何か分からなくなりつつある。一昔前なら、男は出世して金を稼ぐ、女ならけっこんして家族をもつ、それが幸せだと決めつけられたがゆえに迷うことなく目標をたてられたかもしれない。
元気や癒やし励ましそれを求める以上に人生の指針を推し活に見いだしていく。そういう、迷える人、悩めるひとから金を巻き上げるための戦略がある。種霊感商法に近いものがあると感じた。
久保田が道哉の家に突撃した場面。誰かの特別でありたかったという思いにとても共感できた。Bloomのファンだとおもっていたユリちゃんが他のメンバーに乗り換えていた場面。どちらも自分の熱量と相手の熱量が一致していなかったときの恥ずかしさが伝わってくる。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

【推し活してる人は読むべからず!夢から醒めちゃうよ!】
ファンダム経済を仕掛けている人は禁書指定したくなるだろう劇薬本。
人が抱えるもやもやした感情や辛さを、こんな的確に言葉にできるってすごい才能だけどうわあ、残酷…。自分は推し活よく分からない勢だけど、それでも「ぐはぁ」とダメージくらった。
朝井リョウさんってメディアで拝見すると物腰柔らかくてユーモアたっぷり素敵な人だなあと思ってたけど、その底にある冷徹な洞察力とそれを言語化できる才能を見た気がして、もし実際会ってお話したらものの10分で自分のいろんなこと見透かされそうで小説家こわーって思った!(笑)

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後まで飽きる事なく、3人の心の動きなど、楽しんで読めました。
私は推し活などはしていないので、澄香や絢子のような人物は新鮮でした。

個人的に気になる所を、読者に任せる終わり方だったのが残念ですが、著者からしたらいらない所だったのだと思い納得します。

慶彦が澄香の推し活に気が付いた時、
その時の反応がどのようなものか、
澄香が東京から帰ってから母との対話、
澄香は絢子と同じように空っぽになるまで推し活を続けるのか、視野を広げる事が出来たのか。

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2026年05月30日

ネタバレ 購入済み

一気に読める!!

朝井リョウさん、5冊目かな。相変わらず、サクサク読める展開。会話しながら、脳内思考が繰り広げられるところが、臨場感があって好き。私はユリちゃん側の熱量の低い人だから、推し活で楽しんでいる人が羨ましかったけど、やっぱりバランス良く推さないと人生詰むわな、、、。視野が狭くも広くもバランス大事。個人的には、アイドルプロデューサーが冷静すぎて、リアルに感じた。てか、最後の終わり方!!続き書いてーー!!バレるのかな。家族関係の再構築できるのかな。あー気になって寝られなくなっちゃった。これが、視野の狭くなる感覚かな。朝井リョウさんの自叙伝が個人的に一番面白いよ。

#深い #怖い #ドロドロ

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2026年04月12日

購入済み

推し活にハマる人、推し活を仕掛ける人、推しが死んだ人の3人の視点で次々と描かれる物語です。
内向的で理想主義でまさにINFPのわたしは読んでいて揶揄されているような批判されているような気持ちになりましたが、最後には推し活の良い側面にも目を向けられます。変わってしまった娘の姿を目にした父はどうなってしまったのか。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単なる推し活とファンダム経済の小説と思って読み始めたのに。内容が重すぎる。気軽に読める本ではなかった。なんでこんなに売れているのか?不思議。

タイトルのイン ザ メガチャーチはメガチャーチに属している、という意味。推し活の集団、界隈に属していることと、Churchマーケティングが推し活を仕組む側に使われていることからタイトルとなっている。

作者は結論を出さずに、判断を読者に投げていると感じる終わり方だった。

視野を狭めて幸せになりますか?
父親は会社での立場を失っても
娘は親に黙ってお金をつぎ込んでしまっても

視野を広く持っているつもりで幸せになれますか?
特定の思想にいつの間にかハマってすべての財産をつぎ込んでしまっても

仕組む側にも、推し活の中にセグメンテーションがあり、通常の層ととことん貢いでくれる層。ターゲットに刺さる物語が仕掛けられ提供される。徹底的に貢がせる戦術がChurchマーケティング、まさにマルチ商法。

アメリカの大学に、Churchマーケティングを学びに行く大学の元友人の後日譚の物語をぜひ読みたい。と思いました。

幸福を実感できない人を食い物にしているひどい物語でした。とてもつらかった。

沼る前にアクスタを盗むシーンは必要でしょうか?

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

本屋大賞ということで手に取った一冊。

ページをめくる手が止まらない!というタイプではなく、どちらかというと淡々と読み進めていく作品だった。でも、その静かな読書体験のなかで少しずつ不穏さが積み重なり、気づけば背筋が寒くなっている。

読んでいて感じたのは、「現代の風刺画みたいだな」ということ。SNSやコミュニティ、推し活、誰もが無関係ではいられないテーマが描かれていて、そのリアルさが怖い。決して特殊な人たちの話ではなく、自分もその一部になり得るのではないかと思わされる。

また、「視野を広く持つことは大切」とよく言われるけれど、実際には何かを強く信じたり、大きな行動を起こしたりするとき、人はある意味で視野を狭めているのかもしれない。だからこそ、自分の信じるものや属する場所を客観視し続けることの難しさを考えさせられた。

派手な展開で引っ張る作品ではないのに、読後にはじわじわと恐ろしさが残る。「さすがだな」と唸らされる、現代社会への鋭い問いかけに満ちた一冊だった。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

自分が好きなことに夢中になることの幸せと暴走を見た気がした。こうやって人は夢中になるんだとかそれが幸せ(無敵)になるんだとか。でも周りから見ると不幸な姿にも見えるんだという流れがとてもわかりやすかった(専門用語的なものは多少あわからなかったけど)夢中になることにうらやましさを感じる反面怖さも感じる。表裏一体、うまく表現してストーリーを作り上げたなと思う。ラストは予想通りの終わり方だったのでそこはちょっと物足りなさを感じた。
自分もここまでハマるものができたら幸せ(無敵)になれるだろうか

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

しあわせの形が一つではなくなった時代、自分で幸せを見つけなくてはいけなくて、一度見つけても違う角度から見て我に返ってしまったら、また幸せを見つけなくちゃいけないから、自分を使い切るまで物語にのめり込むしかないんだ。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

話し言葉が特にリアルでスピード感がある。本当に会話している傍で速記しているがごとく。スピード感を出すテクニックはハイレベルだと思う。
昔、この作家の本を書店でパラパラとめくり、文体が好みじゃないと思って購入しないことがあったが、読み進めるうちにその理由が分かってきた。ゴツゴツしているというか、語彙のチョイスというか、形容の仕方というか、「飲み込めない」もの、腑に落ちないものがちょいちょい出てくる。言葉遣いが斬新、との一言では片付けられない「しこり」を随所に感じた。

人間、誰しも歪だと思うけれど、中年男性の歪さはなかなか怖いものがある。「人間」じゃなくなりそう。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

それぞれの焦点人物に少しずつ共感できるところがあるかと思いきや、クライマックスに向けて全員が何かに憑かれたかのように暴走し始める様がなんとも不気味。
特に、周りの会話が一切耳に入っていない澄香の、濁流のような思考の描き方が見事だった。
自分自身もアイドルのファンなので己に省みるところがあるかな、と思い読み進めたが、結局、澄香にも絢子にも慶彦にもいまひとつ感情移入し切れなかったのが自分でも意外だった。
むしろ1番共感出来たのは、「友達でも恋人でも家族でもない、でも運命共同体っぽい、メンバーっていう関係性に憧れたっていうか」という道哉の言葉だったかもしれない。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

チャーチマーケティングにより原初からある信仰心が先鋭化され、漂流することになるプロレタリアートファンダムたち。
ナチスのヘルマン・ゲーリングまで出てきます。
生きづらい人たちの気質がどうこうという話ではなく、相対主義やニヒリズムへの問題提起と僕は受け取りました。
第23回本屋大賞受賞。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

昔は人や社会のためになる事に頑張ってるのが偉いと言われて一つの正解があったが、今は正解が人の数だけある時代で、「よく分からないけど没頭出来てるのが凄い」と言われる時代。それが何であれ凄い、羨ましいと言われる時代。
自分自身も、推し活にしても、周囲の目が気にならないくらい没頭できてる人は幸福度が高いので羨ましいと思ったことはある。なんなら一度何かを無理にでも推してみようかと思ったこともある。
ただ、それは視野を狭窄させる行為であり、それによって幸せを自分で決めている状態。この中でも描かれてるが、幸せは自分で決めることだけど、ENFPの自分はそれを誰かと分かち合うことでより幸福を感じることができるタイプで、自分の周囲には推し活してる人はおらず、自分自身も視野が広い人と話すことが好きなので、本質的に推し活と自分は合わないのだろうと認識した。
改めてこの小説に出てくる登場人物の様な状態にならないだらうということを自覚した。
それが幸せかどうかは別にして。

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2026年06月01日

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